2024年03月18日

花見24

最後の花見は原点回帰でタイダルベースンかな、と思っていましたが、どっかのサイトで紹介されていたダンバートン・オークスのお庭、ちょうどこの週末に今年の公開が始まった。
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おお、いいじゃん。
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どれが桜でどれがそうじゃないかがわからん。
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温室もある。
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起伏が大きいですがベンチいっぱい。
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時間制のチケットなので混みすぎてなくていいです。
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満足して帰りました。
夜まで仕事。

日曜は運動したり買い物したりして過ごしました。

* * *

月曜はちょっとイベント見に行って、夕方は19時過ぎに退勤。
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結構明るいな、と思ったけど夏時間で下駄履いてるから実質18時か。

金曜夜に地下鉄駅のエレベーターでひっくりこけた時にしこたま打った左の手のひら、今頃すごい青たんになった。尻はいま見たが何事もなかった。

2024年03月15日

さんがつ前半

あ、3月初めてか。

・今月はバス通勤試行。「NOT IN SERVICE」の表示のまま始発停留所から走り去る運行中のバス、停車リクエスト(窓の上に這わせてあるひもを引っ張る)を無視するバス、明らかに平均所得の低い客層、日本語の本を読んでたら日本人の奥さんがいる海軍の人に話しかけられるなど、まあいろいろありましたが楽しく通勤してます。地下鉄よりだいぶ時間がかかるので読書にはいいです

・夏時間移行。突然19時まで明るい世界になった

・職場ではわりと大きなイベントが5日と7日に立て続けにあったが早々に退散。それが本務の人たちはだいぶ疲れていた

・仕事先とランチ、前から一度行きたかったIron Gateというお店。
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中はうるさくて雰囲気もよし。暖かくなったら外もよさそう。

・朝4時起きと、朝7時起きでそのまま仕事になる日が2日あった。しかも寝付きが悪かったせいで疲れた。4時起きは翌日まで引きずってバファリン飲んだ

・木蓮。14日は26度までいった。
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・ウィラードホテルのCafe du Parcで帰任者のさよならランチ。
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意外とみんな帰ってしまう今年であるらしい

・金曜は1日遅れのホワイトデーということでBlue Duck Tavern。キッチンの見える席
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鴨うまかった。メインと数皿のサイドを頼んだらおなかいっぱい。結構高かった。
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けど、これは1人では来ないし、連れに払わせるのもあれなので、こういうプレゼントの形がよいのだ。
ちなみにホワイトデーがアメリカ人に通じてなくて話がかみ合わず、初めてホワイトデーが日本発祥・東アジア限定なことを知りました。「バレンタインは当日にチョコを交換するもの」とのこと。「でもホワイトデーっていいね」

雨。帰りに駅のエスカレーターでコケて週末になだれ込むのだ。

* * *

◆朱喜哲『NHK 100分de名著 2024年2月』NHK出版、2024年。
こういう奥付になってんだけど、ローティの『偶然性・アイロニー・連帯』を読むシリーズです。ローティは卒論の中核だった。

2024年02月29日

貴金属と踊り

2月後半、にわかにアウトプットが増えて結構忙しかったです。
週末は友達とフロリダから来た友達の友達に頼まれて、ベセスダのMejuriというジュエリー店まで運転。
2015年設立の比較的新しいメーカーのようです。弊管理人は全然こういうところに縁がないのですごい面白い。客は大半が白人、金持ってそうなアジア人がちょっと。20-30代かなあ。すっきり軽い感じのデザイン。買い物を横で見たところでは、指輪2個とピアスで500ドルくらい?そんなに高くないのかな。客層によく合ってると推察しました。
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ネックレスとかピアスは全然興味ないけど、店内に置いてあった冊子にコンセプトがいっぱい書いてあり、サステナブルだのサプライチェーンを通じたガバナンスだの書いてあって興味深かった。なんか知らない人からみると汚そうな業界だし、こういうことがアピールポイントになるのだな。

そんで夜はノースイーストというわりと犯罪の多い地域にある、同じ人間関係の中の人の家にちょっとお邪魔して喋ったり飲んだりしてから、イースタンマーケットで催されたダンスのイベントに行きました。参加費はなく、運営のNPOに10ドル寄付。
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「ラインダンスの会」だそう。何それ?たぶんこれ。
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軽くですが踊り方も教えてもらえて楽しかったです。
夜のイースタンマーケットは初めて。
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バーに流れる人たちを車で送って帰りました。未明2時くらいにお礼のメッセージがきてた。相当飲んだな。

* * *

過日、かなりヒップな夜の街・アダムズモーガンのHimalayan Heritage Restaurantで3月末をもって帰国する人の送別会。うちのボスと3人ですが。
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水牛のモモ(餃子)とかカリフラワーのフライとか、いちいちおいしかった。マッコリみたいな味のする米のビールが結構効きました。また東京で。

翌日は中学の同級生が北米視察の最終目的地としてDCに漂着。牡蠣を食ってワイン飲んだのですが、上記ヒマラヤ料理の何かが前夜ものすごい覚醒効果を発揮して3時半まで眠れず、寝不足のまま仕事して飲んだためよく寝られました。
中学の人たちのその後をいろいろ情報交換。別のクラスでは病死してしまった人も出たそう。あの時は実はこうだったとか、誰が誰を好きだったとか。みんなその後は家業を継いだり中学の同級生と結婚したりで、ほんと延長線上で生きている。確かに小学校や高校、大学に比べてあの中学のことは極端に記憶が鮮明。エクストリームな環境だったのかもしれない。

* * *

ちょっとした山場みたいな行事に合わせてノースカロライナの現場に出張しようとしたら、当日は繁忙でいろいろ頼みたいからDCにいて、と言われてなしになりました。

この行事は職場の主流の人たちのもので、彼らがどういうアレンジをしているのか部外者の弊管理人からはよくわかりません。いつの間にか企画が乱立してるし、いつ何をやろうとしてるのか全然見えない。今回のことでちょっともういいやという感じになり、この行事への関与は最小限にして今年は自分の予定をいろいろ入れていこうと思いました。

2024年02月19日

プレジデンツデー

19日月曜は「大統領の日President's Day」で連邦の祝日です。ワシントンの誕生日に引っかけているらしいが誕生日は22日。某ジョーに「俺?俺?」と言わせたくないのか、「ワシントン誕生日」と呼んでる人が結構います。

3連休中日の日曜は夕方から連れ立って出掛ける日だと思っていたら、相手から朝に電話がかかってきて「夜がパーティーになって、ちょっとこぢんまりやる会らしい。(つまり君はパーティーには招かれないのでその代わりに)早めのランチにしない?」とのこと。ほんといつもプランBの必要な人だな。しかし、さすがにあちらも少しバツが悪そうだったのと、活動開始は早いほうがいいのでDCに行くことにしました。

夜の街・アダムス・モーガン地区の朝。
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予定変更に関してThanks for your flexibility.と言われました。これは使えそうなフレーズなので覚えておこう。あちらのお気に入りのダイナー、その名もThe Diner。そのまんま。
外は静かですが、中は混み混みでした。これは通された一番奥の席から。
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自分で作らないものが食べたい。つうことでエッグベネディクトを頼みます。
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夕方まで腹が減らなかった。本読んでたら夜になり、作り置きのキーマカレー食って仕事一つやってダラダラして寝ました。

* * *

祝日の月曜は一人遊びということが分かっていたので、起きてコーヒー飲んでから昼飯を求めて出掛けました。
わりと近所にある「チャーガ」。アラブ系、南アジア系のお店が並ぶ長屋の一角です。
笑顔ではないが明らかにできる感じのスキンヘッドのおにいさん(画像の奥、左のほう)に注文。
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パキスタンのタンドリーチキン?ことチャーガとビリヤニ、副菜としてサグ、飲み物がついて$12。安~
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そしてうま~。これは名店かもしれない。

天気がよくてそこそこ暖かいので、そのままラジオ聞きつつドライブ。
レストンという街のレイク・アン・プラザを見に行きました。
1960年代初頭にロバート・サイモンRobert E. Simonが手がけた人造湖のほとりの商店・住宅のコンプレックス。Mid-Century Modern Architecture Travel Guideという本の東海岸版に載っています。そもそもレストンRestonという地区名自体がサイモンの名前から取られている(たぶん頭文字のR.E.S.に、集落を表すtonがついた)というくらい人工的な街のようです。
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1階がレストランや小売、2階が住宅のよう。
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古めかしい感じ。こういう上から下まで窓っていう部屋は憧れる。
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先日、ハーマンミラーのオットマンつきの椅子を買って帰ろうかと画策しましたが、こういう家じゃないと似合わないわな。というか東京では多分スペースがない。
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水辺を散策しつつ少し歩くと、ヒッコリー・クラスターという集合住宅があります。
こちらも四角い長屋。Charles M. Goodman、1966年。
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別荘とか週末の家ではなくて、(人工的なものも含めて)自然の中に四角い常在空間を確保する暮らし方はいいな。
満足して帰りました。

* * *

このところ読んだ本。

◆岡本亮輔『創造論者vs.無神論者』講談社、2023年。
アメリカにいるとアメリカに関係した本をつい手に取ってしまいます。年末に新宿のブックファーストで出会って買いました。
この100年の科学と宗教の相克をストーリーとして見せてくれます。ドーキンスやフランシス・コリンズなど知ってる人の知らなかった側面も、もともと知らなかった人もいっぱい出てくる。とても読みやすく、かつ本から目を上げて周囲を見渡すと世の中を見るフィルターが1枚追加されているという、とてもいい本だったと思います。進化論はそうだろうなと分かるが、マルチバースも気に入らないというのは目から鱗だった。筆者は(多分)日本で生まれ育って日本で教えてる人なので、やはり創造論者を「変な人」とみている印象を受けた。でもこちらにいると、大事な部分に触れない限りはわりと良い人だったりする。それはどっち側も同じで。

◆多田将『核兵器入門』星海社、2023年。
ずっと前に見に行った渋谷のトークイベントでは枝葉の話に足を取られて時間配分に完全失敗しており、この人はライブはよしたほうがいいなと思ったものだった。しかし本になると変わらず鮮やかです。核兵器を支える物理>機構>戦略はつながっているので、一番基礎のところから説明してもらうと分かった感じになる。手頃な(ここ大事)類書がなかったがこれで向こう10年は大丈夫ではないか(何が

* * *

今月、定期を買わずに車通勤を増やしてみてますが、あかん。全然歩かなくなった。
来月からはちょっと工夫する。

2024年02月17日

ミュージアム

先週末は日記を書きませんでしたが、ちょっと出掛けてました。

銃規制に強力に反対でおなじみの全米ライフル協会がやってる「銃器博物館NRA National Firearms Museum」。わりに近所のフェアファックス郡にあるのは来た当初から知ってましたが、最初のうちは疫病対応で開いてなかったのと、そのうちなんとなく行く機会がなく2年余りたちました。
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NRAの本部の建物にあるのね。
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展示はとにかく拳銃やライフルがいっぱい、という感じなんだけど、それ以外だと

・銃器の歴史。火薬がいつからあったかは分からないとしつつ、846年のMarcus Graecusが書いたLiber Igniumに最初の記録を求める。火薬の爆発力で砲弾を飛ばす機構が持ち運びできるようになるのが1350年ごろのハンドキャノン。マッチロック(火縄銃)、ホイールロックときてスナップハンス、ドッグロック、ミケレット

・旧世界から新世界への持ち込み。最初の移住者が持ってきた荷物にも当然、銃があった。人や獣からの護身、狩猟(15世紀には既に散弾銃あり)。先住民への売却は禁止、しかし闇流通が増えたので法規制で限定的にされるようになった

・ボストンでの植民者と英国統治者の対立。マサチューセッツの民兵が「ミニットマン」。独立戦争の口火。憲法修正第2条「十分に統制された民兵は、自由な国家の安全にとって必要であり、人民が武器を保有し、携帯する権利を侵してはならない」ができる過程でどんな文言が提案されてきたか

・ゴールドラッシュでみんな拳銃を持って西へ。18-19世紀にはみんなライフル所有。ケンタッキーライフル、ミシシッピライフルなどご当地の名前がついたライフルも。新世界ではライフルがどんどん長くなっていったそうです。テキサス独立戦争1835-36年、そのあと米墨戦争はmanifest destinyとテキサス併合反対の抗争。45年にリオグランデの国境線が確定してテキサスは米国編入。まあそりゃテキサスは銃持つはずだ。南北戦争は銃器のイノベーションをもたらしたとか
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・そのあと映画、ハンティング、世界大戦(やっぱり日章旗はハーケンクロイツと並んじゃうよね→下の写真)、冷戦、ベトナム、子ども部屋に馴染むおもちゃの銃(結構リアル!)、警察、自警団Watch&Ward(ボストンやフィラデルフィア)
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とにかくアメリカ人の歴史と生活のすみずみまで銃が支えているんですよという展示。多分に傾斜はかかっているが、なるほどそういう説得の仕方をするんだなととても勉強になった。

一方、「モノとしての銃」を見せる側面も。
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「あ、刀狩りがなかった国の刀なのか」と妙に納得した。街に一つはガンショップがあって、装飾を施したずっしり重い銃をビロード敷きのケースから取り出すのって確かに男の子はうっとりしがちかもしれない。これ見た上だと、銃規制の話の中で「いやこれ文化なんですけど」と言われたら「そうね~」ってなる。

せっかくフェアファックスまで来たので、前に教えてもらったHangry Joe's Hot Chickenでサンドイッチを買いました。
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辛さが選べて、真ん中の「ノーマル」を選びましたが十分辛かったです。写真では分かりづらいですがすごいでかい(上に乗ってるのが普通の大きさのハンバーガーのバンズ)。そしてとてもおいしかった。で、翌朝腹痛になりました。

* * *

今週はというと、そこそこのアウトプットあり、そこそこのインプットありといったところ。あまり急がなくていい案件はあまり進みませんでした。つまり少しは進んだ。
インプットの一つで、DCのダウンタウンのちょっと北側にある「歴史的黒人大学(HBCU)」の一つ、ハワード大学に行きました。南北戦争が終わって奴隷解放になったあと、1867年に黒人の医師、教師、聖職者養成のために作られた大学です。今の副大統領の出身校でもある。
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仕事なのでここではこれだけ。そのうち形にしたい。

上記チキンサンドイッチの破壊力が月曜いっぱい続き、火曜日もなんとなくお腹が空かなかったり、ちょっとウォッチする案件があって寝るのが遅くなったり目が疲れたりして水曜に一瞬「風邪か?」という頭痛と怠さがきました。しかしよく寝たら治ったので疲れだったみたいです。

ベトナムの会社から来てる同業者に「ベトナム人にも受け入れられるDCのベトナム料理店ってどこ?」と聞いたら、ちょっと北のほうのViet Chopsticksというお店を教えてくれたので同僚と偵察に行きました。
バインセオとかバインミーとかいろいろそれっぽいものはあるが、お勧めを店員さんに聞いたら堅焼きそばだった。
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十分おいしかったです。

* * *

週前半は春のよう。郷里の伯母にLINEで「もう氷点下にはならなそうかな~」とメッセージを送ったら「そうはいっても三寒四温よ」と返ってきて、その言葉どおり金曜の夜から土曜の朝のどこかで雪が降ったようです。

DCのクリーガー美術館に行きました。日・月が休みなので、寝坊しがちな土曜日に行きそびれまくっていたところ。やっと普通の時間に起きる土曜日が訪れた。
絵を見たいというよりは建物なんですよね。フィリップ・ジョンソン設計、1963年築。
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金持ちのコレクター(デビッド・クリーガー)の私邸で絵のコレクションを見せびらかしてたところがそのまま美術館になったとのこと。うへえ。モネ、ゴッホ、ピカソ、カンディンスキーなど近現代の作品と、アフリカのお面など。
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DCの中でも高台にあるせいか、雪が残っていて散策するにもかなり寒かったです。
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しかし光線は確実に春。
買い物して家でキーマカレー作って昼飯にしました。

いろいろ行事だの自然現象だのあるたびに「来年はもういないしな」と思います。
とにかく東京を出た2020年1月からこっち、大阪、DCと環境が変わった上に全体的にせわしなかったせいか4年が嘘でしょ?っていうくらいあっという間、さらに自分の歳を忘れるくらい圧縮度が高いです。この分だと来年1月も瞬きしてるうちに来る気がする。

2024年02月04日

冬晴れドライブ

仕事したような、しないような、でもしたような、1週間。
2月は地下鉄の定期を買わないでみています。シフトの日は車通勤、そうじゃない日はなるべく在宅、に、してみようかと思いましたが、運動不足で死ぬ気がする。

金曜夜に日本人の集まりがありました。弊管理人より少し遅れて赴任した他社の人もいて、めちゃくちゃノリノリで喋っていたので、弊管理人はだいたい黙ってました。この人は来たころいろいろ日本と勝手が違うとか家のこととか?いろいろあって鬱っぽくなっていたのですが、経験を重ねて今や絶好調です。食ってるもののカス飛ばしながら喋るし、なんかすごく「俺できる感」を出すしでアレですが、元気なことはいいことです。10年前だったらdisったかもしれないけど、今は「うわ」くらいで済みます。

土曜、起きたら11:45。1回トイレに起きたのを差し引いても9時間くらい寝た。
よく晴れたのでドライブ。いつものようにバージニア北西部へ。今回はワーレントンWarrentonという街です。役所や裁判所があるところだというので結構でかい都市かな、と思ったら違った。
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いや、周辺の集落に比べたら大きいのかもしれないし、これ旧市街なので外側にもっとでかい街が広がっているのかもしれない。でもまあここはメインストリート(という名前の通り)に観光客向けっぽいカフェとか雑貨屋、ベーカリーなんかが並んでいるくらい。あと妙に教会が多い。雰囲気よさげなデリ屋さんでキッシュと蟹のスープを食べて、レモネードをテイクアウトして散歩して後にしました。

Mediterraneanという、ギリシアの旗が掲げてあるワイナリーに寄り道。
おねーさんが説明しながら7種類くらい次々とついでくれる飲み比べ$15ってのを頼んでみました。
白、赤、ポート。確かにボトルごとに全然表情が違って面白いしおいしい。「これ家に連れ帰って夜な夜な飲みたい~」というまでのものはなかった。
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バージニアはワイナリーがいっぱいあるわりに、ボトル買って持ち帰りたいというのは今までで1、2カ所ですかね。いや基本ピクニックに行くところっぽいので劇的にうまくなくていいのかもしれない。

韓国スーパーとドイツスーパーに寄って帰宅。
日曜はなんと一歩も家から出なかった。金曜に上着に油もの落としてシミになったので洗濯してみたが、取れなかった。残念。着るけど。

* * *

2月になり、本当に残り滞在が1年を切りました(といってまた自分で勝手に言ってるだけなんですけど、さすがに来年1月には帰るでしょ)。
去年9月くらいの「思い出作りモード」がいったん中止になって「4カ月延長なげーなー」と思っていたところ、4カ月はすぐだった。思い出作りモードが再起動したこの数日です。

2024年01月29日

おっきいくるま

1月中盤の寒さはどこへいったのか、というくらい暖かくて25度になってました。1月の最高記録だとか。人々は早速タンクトップ、短パンになっていたが1月ですよ。やはり夜はそこそこ冷えた。弊管理人はあまりいけてない週でした。

金曜、ナショナル響でチョ・ソンジンがソロのベト4と、ショスタコ5番をやるプログラムがあり、後者を聴きたいという同僚に応じてケネディセンターへ。
ソロイストのせいか売り切れ、ちょっと待ったら恐らく関係者席が開放されてボックス席が出た。しかしいつもの半額放出ではなく$120。同僚の押し切りで購入。たっか!でもまあ一度見ておきたかったのでいいか。アメリカ来て一番高いチケットだったかもしれん。

ベト4はだめでした。会場全体がダレており、全く印象にも残らず。ショパンコンクール勝った人、このところ全然面白くないと思うのだけどなんなのだろうか。
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しかし写真はいい角度で撮れたので上げておきます。ケネディセンターでは「演奏中の撮影はやめてね」というアナウンスがありますが、演奏してない時の注意は特にないので節度があればよいようです。かぶりつきの席に一眼女子がいた。ショスタコはよかったです。

いつものように土曜のワシントンポストに演奏会評が載りましたが、起きたこととトリビアしか書いてありませんでした。評価を避けるという評価だろうか。

* * *

土日はすごい寝た。弊管理人は乗ってる時は睡眠時間が6時間くらいまで短縮し、暗い気分のときは8-9時間寝るので、この週末は何か体が回復を図っていたのかも。

日曜、Monster Jamというおっきい車が跳んだり回ったりするやつを見に行きました。
もうすぐ本帰国する同僚カップルが「アメリカっぽいものを見ておきたい」と企画し、弊管理人もそれは見ておきたいと参加。一番高いところ(つまり安い席だと思う)で$45。そんな高いとは思わない。でも実はチケットは20何ドルで、手数料という謎のJunk Feeが相当割合を占めているのがちょっとな。
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MAGAみたいなオッサンが見に行くのかと思っていましたが、子連れ家族でした。考えてみればそりゃそうだ。ラティーノやや多め?

何をするのかと思ったら、8台でタイムアタックとか、2輪で立ったり、ぐるぐる回ったりするいくつかの種目をやって、観客に点をつけてもらって勝ちを決めるというゲーム。若いドライバーは元気がよくてスピード感のある走りやバック転で高得点をもらい、キャリアの長いおじさんは伸び悩んでいました。中継でも「オールドスクール」などと言われていた。昔はブンブン噴かしてぐるぐる回っていればよかったのかもしれないが、今はもっと派手なことをしないと受けないという悲哀を感じさせます。

このイベントで勝ったらなんなんだという気はしつつも、この国で脱炭素は無理だろうと思わせるでっかい車が逆立ちしたり転んだりし、MCがドライバーや観客「個人」にスポットを当て、得点競争で盛り上がり、ラティーノのドライバーが優勝して英語とスペイン語で喜びを語り、ポップコーンだのビールだのチキンウイングだのを持ち込んでのべつ飲み食いしながらワイワイやるというのは確かにアメリカっぽかったかもしれない。2回は行かないが。

国歌で始まり、MCが煽って、ミニ四駆みたいなののCMが入り、競技やって、マウンド均して、競技やって、中休みして、バイクが曲芸やって、オーロラビジョン?みたいのに観客映して、競技やって……と車が跳んでる時間は結構少ないながらに場をつなぐ工夫がされていました。しかし全体的に大音量で耳がおかしくなった。子どもはイヤーマフしてました。

* * *

耳がキンキンしたままバスに乗ってDCの友人宅へ。ターキーの挽き肉と玉ねぎ・インゲンの炒め物、あと12月に行った中華屋で買った冷凍小籠包を蒸して夕飯。「decent(あり合わせ)だけど」と謙遜してましたが、普段は多分こういうもの食べてるんだよね。十分だしおいしかったです。

あと、こういう調味料使うんだ~と見ていて興味深かった。料理酒はシェリーで、チリペーストはイタリア、醤油、オイスターソース、魚醤など。ニンニクはあらかじめ刻んだものの瓶詰め、生姜はパウダーで楽する。小籠包はどうやって蒸すのだろうと思ったら、揚げ物をとる網に冷凍のやつを乗っけて、お湯を沸かしたエアフライヤーの中に置いていた。完璧。

* * *

友人からあまり文脈もなく、「会ってすぐ『どんな仕事してるの?』と聞くのってDC Questionだよね」と言われました。出身のフロリダではそんなことなかった、ワシントンというコネがものをいう社会特有の仕草なのではないかとのことでした。あ、そうなんだ。確かによく聞かれるけどアメリカ自体がそういうもんなんだと思ってた。

* * *

帰ったらちょっと仕事が発生しており、寝るのが遅くなった。まあよし。今週は2月?少し巻き直そう……

2024年01月23日

雪雪雪

1年ほど前の日記を見たら帰省の直前くらいにマイナス12度になったという記述があり、しかし雪はどうも降らなかったようで、「2年ぶりの雪だ~」とみんなが言ってるのは正しいようです。そうそうおととしの暮れはモントリオールに行ってたから雪の印象があったんだな。

というわけでDCは1週間ほどの間に2回降雪があり、道路は塩まきまくりでした。
1回目の後、レストランウィークという「均一料金お試しメニューで普段行かないレストランに行ってみよう企画」があり、それをとらえてSushi Taroというお店で弊管理人+アメリカ人3人で夕飯を食べました。前に他社の人たちがテイクアウトで60ドル(9000円とあえて円換算)したとか言っていて、どないやねんと思っていたところです。同僚によると疫病前まではそこまで高級店という位置付けではなかったようなんですが。
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Sakeはアメリカ人にも知られているが、米焼酎のお湯割りを頼んだらしげしげ見られました。Hotだから気をつけてといって一口お裾分けしようとしたら「それはspicy hotかtemperature hotか」と聞かれました。そこはネイティブでもそういう明確化をしないと分からないのな。
寿司の味はよく分からないが、ちゃんとおいしかったと思います。「ただし日本には西友という素晴らしいスーパーマーケットがあり、そこで一番高い2000円のやつくらいおいしい」と言いかけましたがやめました。

帰り、むっちゃ寒かった。帰ってる途中から喉が痛くなってきたので「やばい、風邪か」と思いましたが、結局喉が痛いだけで熱は出ず。しかし喉は1週間以上たっても痛いです。何これ。

* * *

木曜、DCのケネディセンターでギル・シャハムがドボルザークのバイオリン協奏曲をやるというのでクラシック大好き同僚と見に行ってきました。19時開演なので、3メートル背後にいるのに17時に「今日行けますか」「OK」みたいな秘密のメッセージをやりとりして職場脱出。

ギル・シャハムはナマで聞くの初めて。結論からいうとすっごいよかった。最初の音で弊管理人と前の席のじいさんが同時にぶわーっとのけぞった。ちょっと形容しがたいが、すごい腰の強い音というか。

カップリングのシューベルト「ザ・グレート」は選曲ミスと思われる。シューベルトの交響曲は長すぎるよ。この人はとめどないおしゃべりみたいな曲が味なので、歌かピアノがいい。

そんで2人で中華街まで戻ってビール飲んで夕飯食って上機嫌で帰りましたとさ。くっそ寒かった。

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2回目の雪のほうがこんこん降りました。
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しかしシフトなので地下鉄出勤。すいててよかったです。大半の同僚は天気が悪いからという理由で来ませんでした。
金曜夜はDCから北に行ったベセスダというところで日本人の寄り合いがあり、雪の中出掛けていきました。とても勉強になった。行ってよかったです。

土曜は1月末恒例の確定申告をやって、日曜は久しぶりにマナサスのヨークシャーレストランに朝飯を食いに行きました。前回は1人でしたが、今回はプエルトリカンと。
DCの街中とはだいぶ違ってちょっと田舎のあまりスタイリッシュじゃないが、汚いわけでもない人たちをヲチ。プエルトリカンは「知らない街に行くと、この人たちは何して暮らしてるのかなってよく考える」と言った。わっかる。
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前回に引き続きハムうまかった。強そうなおばちゃんがちょいちょい目配りしてはコーヒーをどぼどぼついでくれるので3杯飲んでしまいました。こういうサービスすき。
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プエルトリカンはソーセージグレービーとビスケットがお好みでなかったようです。弊管理人はそもそもそのほぼ全部が小麦粉でできた食べ物が好みでないので良し悪しは分かりません。
そのあとリースバーグでアウトレット冷やかして帰りました。

* * *

部屋の暖房を入れるという技を手に入れて(なぜ3シーズン目で……)室内では寒さをものともせず快適に過ごしていたのですが、湿度がえらい下がる。20%も切ろうというくらいの乾き方で、水まきしてるくらいの勢いで加湿器回してもだめだった。

今週はこれから暖かくなるようです。でも雨らしい。

2024年01月15日

レザーの週末

月曜がキング牧師記念日の祝日で3連休の週末Long Weekendです。なにやら実は毎年恒例らしいMid Atlantic Leather Weekendという行事があり、誘っていただきました。
DCのホテルを拠点にコスチューム系の展示やコンテストなどいろんなイベントが開催されるようですが、土曜は声かけはあったもののシフトだったため出られず。日曜にクラブにいってきました。

すっごい寒波がきていて、気候がマイルドと言われるDCでも昼前に雪が降りました。寒波が直撃している中西部に出張してる同僚にメッセージしたら「寒すぎて外は5分が限界」と返ってきました。

友人の友人宅に10数人集まって、そのうち2人の誕生会を兼ねたプレパーティー。
みんな30代だと思いますけど、大人になっても誕生会やるのな。そして誕生日の人たちが準備するのな。
中心部の少し北側、若干サブカル&ヒップな感じの地域です。たぶん100年ものみたいな建物のアパートにお邪魔しました。
台所から居間。
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振り返ると窓。いー感じの眺め。
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レザー、kinky、その他黒いものがドレスコードだというので、kinkyはどこまでやればいいのだろうかなど悩みつつ、いろいろ買って着込んでいきましたが、行ってみればそこそこ緩くてほっとするなど。

場所を移動して同じくDCのクラブです。週末の夜に通りかかると人がわさわさいるあたりだった。
IDチェックとボディチェックを受けて入ります。入場15ドルは日本より安いかも。
ガラス屋根の上階が会場。夏は天井が全開になると思われた。16時なので明るいうちから始まって、だんだん日が暮れてきます。
乗り方は一緒、というか日本へは輸入+拡散か。物色したりちちくりあったりとかも。あと日本にないところでは某草のタバコとかポッパー(popper、和名ラッシュ)が回ってきていたりした。
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DJブース、お立ち台。弊管理人の背後も少し段があって、頭一つ二つ上から見渡せるようになっています。会場はアジア人少なめで、弊管理人を除くと見かけたのは1-2人。DCの構成比(4%)からしても少ない。
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めちゃくちゃでかくて暗くてもくもくしてレーザー光が飛び交ってるような場所はまた別でしょうが、街中にあるこのクラブは適度な広さで淫猥な感じもなく、普通の人が回して普通の人が来ている感じ。まあDCだしな。

あと、大勢が全力で喋ってるとか、音楽がドンツクいってる場所で英語で話すのはまだまだきつい。特に聞き取るのがつらい。静かなところでサシで話していると9割くらいはスムーズにやりとりできるのが、周りが騒々しいと5-6割りに落ちます。なんとなく会話の輪に入っていても、いざ聞くぞと思って聞いてないと全然頭に入ってこない。

といってるうちに、誕生会の準備で朝から駆け回っていた誕生者(?)が「疲れた。帰りたい」とギブアップしたので、18時と極めてよい子ちゃんな時間に退散しました。ピザ食って帰路に。ふくらはぎなど普段使わない筋肉が疲れた弊管理人も22:30就寝!

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でMLKデーの月曜は6:30に起きました。牛乳が切れていたので着込んで近所のスーパーへ。当地はどこも営業時間が長くて、6-23時とか普通にやってるんですよね。まだ暗い道にうっすら雪が積もってました。ホームレスのおじさんが寒そう。
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時差ぼけは治ったようです。

2024年01月09日

時計依然乱調

体内時計がいまだに崩壊しています。ずれているというより崩壊。

12月半ばにドバイから帰ってきてから、3時に目が覚めて17時に強烈に眠くなる、というサイクルが続いていたのはとりあえず終わったようです。

そのかわり日曜→月曜は(仕事があったため仕方なく)3時に寝て6時半くらいに一度トイレに起きて、また寝て11時半に目覚め。

月曜→火曜はシフトが終わって1時半くらいに寝て3時半に目が覚め、そのまま眠れず寝床にいたら朝5時過ぎに父からLINE電話。7時過ぎの電話会議は途中退席してから気を失って、目覚ましで起きたら13時でした。
睡眠時間としてはまあそこそこ行っているし、落ちるほど眠くなることはない。けどなんなんだこれ。

早朝に父から電話がきたとき、「とうとう何かあったか」とめっちゃ身構えて出たら特に何もないようだった。LINEでタダで電話ができるということを妹から聞いて最近知ったらしいがそのせいか。電話は歓迎だけどびっくりさせないで~

13時に目覚ましをかけてあったのは13時半から仕事があったからで、それを処理していたら出社のタイミングを逸しました。夕方に出るタイミングはあったけど、冬の嵐Nor'easterがきていたのでやめました。今月は定期買わないほうがよかったかな。元とれないかも。

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このところ食べていたもの。

過日、Bistro du Coinの鹿クリーム煮。
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肉ほろっほろで、付け合わせのバターライスと最高に合った。

これも過日、友人とMeokja Meokja(「モチャモチャ」みたいな発音。「いただきます」を2回言っているらしい。スペルがめちゃめちゃ覚えにくい)で韓国焼き肉。
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薄切りの焼き肉ってこういうところじゃないと食べられないです。うま。そして2人で行って1人30ドルちょい。やす。

これは今日。
先週買った挽き肉、そろそろ消費しないとやばそうなのでハンバーグにしました。あと同様にやばくなってきたマッシュルームを刻んで入れた。日本でびくドン食えなかったので食べたかったんだと思う。
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自分で作るの3年ぶりくらいじゃないかな。チーズも入れたった。成功。

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◆次田瞬『意味がわかるAI入門』筑摩書房、2023年。

タイトルね、
・読んでいるうちに「意味(理解)とは何か」が分かるAI入門の本
・「意味が分かる(=意味理解できる)AI」に入門する本
・「AIというものの意味」が分かる入門の本
どれだ。全部か。

年末に新宿のBook1stでパラ見して買った本。東京―長野往復のバスと、東京―DCの飛行機でほぼ読み終わりました。文系の(ちゃんとした)人らしいしつこいサーベイ、定義、思考実験。「記号主義」と「コネクショニズム」の2軸で歴史を整理されると見通しがきいてすごくいい。AIが分かってるとか分かってないとかいう「言葉の意味」についても「真理条件意味論」と「意味の使用説(その一種である分布意味論)」という二つの見方を導入することで議論が大いに追いかけやすい。
チューリングテストってまだ通用するの?という疑問についても取り上げてあるのが嬉しい。
ついでに、新興技術にびっくりしてあーだこーだと未来予想をする人たちが大抵外すということも肝に銘じたい。
ちょっと類書のなさそうな面白い本。筆者も面白い/意地の悪い人なのではないか。なんで弊管理人の視界に入らなかったのだろう。やっぱ時々でも本屋に行かないとあかん。

管理人

40代に入ってしまいました。未婚、子なし、男、文系学士、30万都市出身。何かありましたらツイッターの@kagakuno_koにご連絡下さい。

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