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2012年08月 アーカイブ

2012年08月31日

大阪出張

ちょっと気の進まない仕事で大阪に行ってました。
仕事のほうは、まあ、はい、ええ、言及しない。

そんなことより、友人のアドバイスによりおいしいものを食べました。

東梅田/揚子江ラーメン「名門」
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ポン引きの皆さんが立ち並ぶ通りにあります。
ラーメン650円。透明なスープ。あっさり、細麺、うまい。このへんのお店で飲んだ後にちょっとしょっぱいもの、と思ったときに至適かと思います。チャーシューがぺらぺらですが、これもっと食ってみたい感じになります。チャーシュー麺にしても+100円なんですね。ほほう。

その近くのお好み焼き「どんたく」
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とんぺい焼き800円。厚い豚ロースが薄焼き卵に包まれて、大量のマヨネーズと辛子とお好みソースが塗られております。うめーなー、これ。
名物ツンデレおばちゃんお一人でやってる有名店らしいです。友人からは生存確認も兼ねて勧められました。お客さんでいつもいっぱいみたい。ちょっと裏路地みたいなところにあるので、初めてだと場所が分かりづらいかも。店の外観もなかなか味があるのですが、写真撮り忘れました。常連さんとは丁々発止、弊管理人は一見のうえに口数が少ないので目と目で話しておりました。
オーダーは3回聞かれました(!)飲み物はお客さんが取ってくれます(!)お会計は横のお客さんがやってくれました(!)
ごちそうさま~と言って出ようとすると「ありがと~(はぁと)」と。惚れる。

で、やっぱり最後の飯は「ピッコロ」。
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先日は超濃厚なスペシャルを賞味したので、今回はスタンダード650円。あっ、こっちもなかなか。だいぶインデアンカレーに近づいたかも。
ちょうどレトルトのセールをやっていたので2つ買ってしまいました。

あと、帰りの電車で読みおわった。
■三中信宏『系統樹思考の世界』講談社現代新書、2006年。

系統樹が、生物だけではなく、文学作品とか言語とかいった分野でどうやって描かれているか、実例を解説し、書き方や読み方を噛み砕いて紹介してくれるような本かと思って買ったのですが、ちょっとそういった内容とは違ったかも。歴史学は科学かとか、前置き的な話がずーっと続くような感覚。でも、これは勝手に期待した弊管理人が悪いだけで、本は悪くないです。んでその筆致はというと、系統樹のまわりを陶酔しながらひらっひらひらっひら舞う著者を、体育座りで見せられる感じ。

2012年08月26日

懲りないIELTS

ちょっと学生に戻る計画が6月にするりと手の中から逃げてしまってから、ちょっと元気を取り戻すのに約1カ月かかり、その時点で、8月になってもしもっと元気になっていたら必要になるだろうと思ってIELTSを申し込んでいました。去年の1回目2回目に続いて3回目。

結果、あまり元気ではありませんが、昨日今日とまた試験を受けてきました。

  聴く:ちょっと集中力が途切れた瞬間があった
  読む:まあそこそこか
  書く:例によってゴミみたいな文章をいっぱい書いた
  話す:これまで以上にバカなことをぺらぺら喋った

というわけで、あまりよくはなさそう。結果は9月7日。
点が取れていたら、今年も出願に向けて書類を作ろうと思います。
どこかの時点でくじけたら、それで終わりという踏ん切りが今回はつく気がします。

【9/7追記】
聞く=7.5
読む=8.5
書く=6.0
話す=6.5
全体=7.0
出願基準には達しました。でも去年から下がってていけてない。
ちょっとくじけそう。

* * *

ところで、「話す」の面接試験をしていて思いましたが、弊管理人は咄嗟に・その場のトピックに応じておしゃべりをするのが絶望的にヘタです。上がり症か頭の中のネットワークがちょっとおかしいかのどちらかだと思うのですが、アクロバティックで意味のない言葉遊びならいくらでもできるものの、何かを相手が分かるように説明したり、お話を起承転結のようにきちんと構成して話すことができないんです。
なので、予めネタを作成しておいて、そのワンセットを頭に放り込んでおいて、会話中に適切なタイミングが訪れると、それを引っ張り出してきて喋るわけです。
何かを食べたり、どこかへ行ったり、ある本を読んだり、ちょっとしたことを思いついたりして、そのことを誰かに喋る機会があるなと思うと、すぐにここで日記を書いているのはそのためです。実際、自分でも驚くほど、ここに書いてあることをそのまま人に喋っています。

以上のことも、今日思い至ったのでここに書き付けている次第。

* * *

試験が全部終わった昼過ぎに、ありがたくも友人からお誘いがあって、夕方から池上本門寺であったコンサートに行ってきました。
いろんな人が出てくるやつですが、一青窈さんはかろうじて分かりましたが、オリジナルラブさんはステージ上の誰がオリジナルラブさんか分からないくらい、今時の?音楽に疎い弊管理人です。周囲が総立ちで手拍子などをする中、ひとりぼうっと週末の終わりを惜しんでいました。
会場で帽子を無くしました。ううう悲しい。

2012年08月23日

室蘭やきとり

北海道で同じ職場、いまは2フロア上で働いているせむぱいと仕事の話をしていて、ふと「室蘭やきとりを東京で食える店はあるだろうか」と検索し、ヒットし、そしてそのまま誘われるように訪れたのがここ。

田町「北の箸 無炉爛」。

室蘭やきとりは、豚に玉葱、そして洋辛子なのである。
戦時中、軍靴の生産のために豚を沢山飼ったというのがルーツらしいのだが、さて。
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あああああうめええええ
札幌で食ったのよりうまい。

そして室蘭といえばカレーラーメン。
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室蘭で食ったことはあるが、そのときは店のオヤジがバイトくんをずーっと叱っていて、味わうどころではなかった。
そして、これも室蘭で食ったのよりうまい。

嚥下すると、弊管理人の中に、北海道が入り込んできた。北の大地が。
細かな雪が吹き抜ける。ああ、ああ。

ちなみに、室蘭は鳩山由紀夫の地元。
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店内の張り紙。ガムテで隠してあるのが透かして読めるかな。「鳩山首相」と書いてあります。
もうなかったことになってるのね。

2012年08月21日

ミカドコーヒー

8月なので当然のように暑いですが、今年は一昨年なんかよりかなりマシでは?と思う昼下がり、日本橋はミカドコーヒーのスタンドコーナーで、アイスコーヒー(200円)とチーズケーキ(300円)をいただきながら考え事。
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コーヒーはガムシロップやクリームを入れなくてもおいしくいただけました。
チーズケーキは濃い。癒やされる。

ちょっと先の3連休にからめて札幌に2泊することになりまして、ホテルを物色しているのですが、まあ結構な強気価格。そういう土地ですやね。雪祭り期間中も「来るな」くらいのお値段になりますし。

2012年08月17日

パスタと本

昼過ぎに有明でお仕事があったので、たまにはちょっと早めに行って昼飯を現地で食ってみるかと「トラットリア・アルポルト」へ。
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片岡護氏のお店。って、どなた?
サラダと飲み物がついたパスタランチ、ボロネーゼを選んで大盛り指定で1522円。

なかなかおいしいです。
238円のレトルトパスタソースの1.08倍くらいうまい。
これがラ・パウザで880円で出てきたら満足したと思う。
ちなみに、内装は中途半端。
店員さんの手際は今ひとつ。
メニューが厚紙でノケゾル。

あと、一冊読み終わった。

■市野川容孝『社会学』岩波書店、2012年。

ふつうの読者に「社会学ってさあ」という本を作ると、まずはスペンサー、コント、デュルケーム、で、マルクス、ヴェーバー、ジンメル、んでもって、パーソンズ……あたりで読む方は嫌になっちゃうのが定番。
この本もそのへんの名前は出てくるし、もっといっぱい別の人も登場するが、単なる紹介ではない。「社会」「社会的」「社会学」「社会科学」といった言葉がその原テキストが書かれた時代に何を意味していて、それは同時代あるいは旧時代のどんな論者が謳っていたどんな概念と対立していたのか、今の人たちは当時の何を見て「いない」のか(今、社会学として書かれているものには、何が書かれていないのか)を丹念に掘り出していく。というか、著者はそれをしていないらしい今の(特に日本の)社会学に苛々しながら掘っている。ま、そういうちょっと新しい読み方で旅する源流、あるいみ社会思想史、あるいは社会学の歴史社会学、なんというか'Sociology' in Society。
この探究の目的は「社会学に何ができるか」なのだそう。告発のモノグラフとはまた違ったアプローチで、社会学を使って「どうにかする」つもりだ。次はどうなるんだ。気になる。

2012年08月05日

逗子、海水浴

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11日間にわたる夏休みの最終日は、みんなで逗子に海水浴に行ってきました。
基本、山の子なので海ってほとんど行かないのですが、ピーカンで水も冷たすぎず、気持ちの良い日でした。海の家で缶カクテルを飲んだり寝転がったり駄弁ったりし、海では浮き輪でぼーっとしながら浮いていました。
うっかり肩と上腕に日焼け止めを塗り忘れ、ひりひりしてます。頭の日焼けもちょっと心配。

今年の夏休みはほんとに遊びました。
6、7月にかけて、仕事ではあまりに不愉快なことがあったり忙しかったりしたので、たっぷり休むべきだと固く信じ、決然と休んだのが大きかったと思います。仕事メールも最低限必要な2通しか返しませんでした。

翌日のことなんか何も考える必要がない、急ぐ理由なんか何もない、そんな気持ちで歩いたり電車に乗ったりしていると、普段気付かない空の色や路傍の草にも発見があり、新しい考えも浮かんできます。なにより、最近増えていた白髪が減りました。正直な身体です。

いやあ、働きたくない。

2012年08月04日

功利主義入門

■児玉聡『功利主義入門―はじめての倫理学』ちくま新書、2012年。

沖縄から帰ってくる飛行機と、昨日ちょっと買い物に出たときの電車の中で一気読み。
これ、たぶん中学生でも十分読める本だと思う。ものすごく親切に書いてあります。ベンサム(ベンタム)やミルの時代に提唱された「最大多数の最大幸福」というシンプルな原理がその後、どんな批判にさらされて洗練されながら、どんな流派を生み出してきたか。厚生経済学や社会哲学といったお隣の領域とどんな関係を持っているか。最近の脳科学などが「幸福」の中身をどう明らかにしてきたか(そしてまでできていないか)、といった、「功利主義の現在」がざっくり分かる。巻末のブックガイドも、易しいものからちょっと難しいものまで厳選して並べてあっていいですね。
個人的には公衆衛生政策(喫煙、予防接種、メタボ検診……)と倫理の関係に触れた第5章にすごく関心がそそられました。いま、この問題を扱った本を書かれているようなので、出たらぜひ読んでみたいと思います。

2012年08月02日

沖縄

7月27日から本日まで、6泊7日の沖縄旅行に行ってきました。
初めての本島です。
節操なくいろいろ見て食う、がテーマといえばテーマか。

■第一牧志公設市場

27日は夕方近くに那覇空港に到着。
モノレールの美栄橋駅近くに投宿して、ぶらぶら散歩していると市場に着く。
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中には東京で見ないお魚がいっぱい。手前のはアバサー(ハリセンボン)。
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どうやって食うんでしょうね。
1階の売り場でエビなんかを買って、2階の食堂街で調理してもらうことができます。

弊管理人は「骨汁」(ごはん付き500円!)を試してみました。
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もんのすごいボリュームですが、ほとんどが豚の骨。
豚骨スープをとったあとみたいな骨。そこにこびりついてる肉を食べます。
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食べ終わってみると、山のように食べガラが残るという。
おいしいです。が、最後のほうにちょっとおえっぷ、ってなる。

■あんつく

国際通りからちょっと外れたところにある地元料理の居酒屋。
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メニューが沖縄の言葉で書かれているので一言も分からない。
一番安い定食(800円)を頼みました。
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いなむどち(豚肉入りの味噌汁)、くーぶいりちー(昆布と豚肉などの炒め物。写真手前)、みみがさしみ(豚の耳)、うぶん(漬け物)、ちきむん(白飯)。ほぼ呪文。

■慶良間で潜る

明けて28日、慶良間諸島にダイビングに行きました。
スクーバは12年ぶりなので、いろいろやってもらえる体験ダイブに申し込み。
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ボートからのダイビングを2本と、スノーケリングを1本。
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さかなー!!
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ニモ氏も。
あと、カメも見られました。

自覚は全くなかったのですが、ちょっと鼻風邪気味だったのか、急に深く潜ったらサイナスが痛くなって大変でした。わりとぐったり疲れて上陸。
塩水ばかりじゃふやけてしまうので、甘いもの甘いもの。
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富士家のぜんざい。豆の煮汁を氷にしてあるので味が豊か。昇天。

あとは夕飯ですね。
県庁近くまで歩いて「みかど」のちゃんぽん。
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ちゃんぽんといっても、白飯にかかってます。野菜やポークなどの具材を甘辛く炒めて、卵でとじてあります。
ホテルに帰ったらどっぷり疲れが出て早めに就寝しました。

■那覇から名護へ

29日から3日間、125ccのスクーターを借りて(3日で5700円)ぐるっと島を回ることにしました。
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こんな格好(このショットではリュックを背負い忘れている)。

が、出発した途端にカメラ(CANON Powershot S100)が故障。リコールが出ていたらしい。
怒りにまかせてIXYを買ってしまいました。

宜野湾市の嘉数高台公園に寄りました。
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沖縄戦の激戦地だそうです。砲撃で穴の空いた壁などが残されています。
石段を登ると、展望台が。
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360度、妨げるものもなく非常に眺望がいいのですが、特にここから何が見えるかというと、
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普天間飛行場です。

そう、那覇から国道58号線を北上していくと、本当にひっきりなしに道の両側にフェンスが続いています。米軍の基地が当たり前のように島を埋めている。
一方、基地ごとに、それを見渡せる(監視できる)スポットがあります。
嘉数の高台もそうですし、
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北谷(ちゃたん)アメリカンビレッジの観覧車からは
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キャンプ・レスターの全景と、少し南にあるキャンプ・フォスターが見渡せます。

道の駅かでなには、展望デッキがついています。
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デッキの売店で野国いも(要はさつまいもだが、1605年に福建省から持ち込まれ、さらに琉球から薩摩に伝播したらしい。そういえば高校日本史で出てきたような)のソフトクリームを求め、なめなめ嘉手納基地見物。
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ほんとによく滑走路が見渡せます。この日はF22戦闘機が飛来しそうだというので新聞、テレビの人たちも無線片手に待ち構えていました(弊管理人はそんなに待っていられないので早々に立ち去りましたが、翌日の新聞には載ってました)。
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ちなみに、基地見物のガイドブック役を果たしてくれているのは、『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること』という本。

近かったのでついでに見に行った、米陸軍第505燃料補給大隊のマスコット、パイプマン。
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節操がないので普通の観光もします。
読谷村にある、世界遺産のひとつ座喜味城跡。
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アーチ状の門があるのが特徴らしいです。

道を間違えて行ってしまった残波岬(読谷村)。
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残波って泡盛でしか知りませんでした。順番が逆だね。

特筆すべきは、道の駅許田のパン屋さんで出している、パッションフルーツスムージー。
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その場でパッションフルーツと氷をミキサーにかけて作ってくれるんですけど、甘酸っぱいフルーツがキンキンに冷えた状態で喉を通ると、おいし死にしそうになります。

名護でいったん宿にチェックインしましたが、夕暮れの時間が近いので、ちょっと足を伸ばして瀬底島へ。
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本島と島を結ぶ白い橋が夕闇に沈んでました。

引き返して名護でごはん。
「宮里そば」の閉店時間の20時ちょい前に着いておそばを食べようと思ったら、店じまいをするところだったらしく、入り口に近づいただけで中からおばはんが手でバッテンのマークを作って拒否しました。ぐぬぬ。

お祭りで花火が鳴り響く中、街をさまよっていると、ヤギ(ひーじゃー)料理のお店が。
ヤギ汁(1000円)をいただきました。刺身(といってもちょっと表面を焼いてあるらしい)もありましたが、ナマモノを食べない弊管理人はパス。
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獣の臭みを、生姜とヨモギでがっつり抑えてあります。
獣の肉の味、強烈でした。羊をもっとワイルドにした感じ?
3時間炊いてるそうで肉はするっと骨から外れます。

■名護から北端の辺戸岬をまわって東村へ

30日。
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まずは美ら海水族館へ。
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触れるコーナーとか
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南の海の珍しいお魚とかがいっぱい(↑チンアナゴはダイビングのときにも見た。このひとたち、砂に埋まったまま水中に出てる部分だけで喧嘩すんのね)

ですが、やっぱりこれでしょう
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「黒潮の海」にいるジンベイザメ氏。ちょうど餌やりの時間に当たりましたが、身体を縦にしてがばがば海水を飲んで栄養を濾し取ってる姿は壮観です。

個人的にツボだったのは、水中でレタスをはむはむ食いながら散らかすマナティ氏。
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や、どうも。
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イルカも飛ぶ飛ぶ。
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しかし、独りでぼーっとショーを見ていると、後ろに見えている伊江島ってオスプレイが来るかもしれない基地の島だよなーとか余計なことを考えてしまい、何より生きるために働かざるをえないイルカの姿に気分がどっすんと落ちたり(動物愛護がどうのではなく、自分の夏休みもいずれ終わることを思い出してしまっただけ)して、ちょっとげんなりしながら海洋博公園を後にしました。
それにしても見るものはいっぱい。大英博物館を4時間で駆け抜けた弊管理人ですが、ここはわりと急いでも2時間半かかりました。
公園全体がすっごいきれいな場所でしたけどね。このお金は一体どうやって調達してるのだろうとか、また余計な(略

屋我知島に渡る橋から、古宇利大橋を望む。
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でも、もう島はいいかな~、と思い、あとはひたすら北上することにしました。
大宜味村の津波(確か「つは」と読む)地区を通りかかったときに、そこそこ車が止まってる「前田食堂」というのが目に入ったので昼飯のために入ってみました。
肉そば!650円だったと思う。
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にんにくと胡椒がきいててうめえ!すごい量です。
厨房をちらっと覗いたら、ラードのような脂分を大量に入れてて戦慄した。
沖縄そば界のラーメン○郎……

ざわわな風景。
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そしてとうとう北端の辺戸岬。
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荒々しい岩の突端に立つのは灯台ではなく、「祖国復帰闘争碑」です。傍らには野草を摘む地元のおばあちゃんと、訪れた数人の観光客がいるだけ。風が強い。空が青くて寂しい。海の先には与論島が見えます。
碑には、米国の傲慢な統治の下で祖国復帰を願ったものの、本土復帰を果たしても軍事拠点として位置づけられてしまったという苦々しさ、そして平和への新たな決意が刻まれています(→全文)。
沖縄の祖国って、一体どこなんでしょうね。

さて、東海岸を南下しますよ。
やんばるの森の道は涼しくて快適。
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ヤンバルクイナとおぼしき鳥がとことこ道路を横切るのを2回ほど見ましたが、写真は撮らせてくれませんでした。

県道70号線、東村の高江地区を通りかかると、オスプレイ配備をにらんだ米軍のヘリパッド(ヘリコプターの着陸帯)拡張に反対している地元の人たちの座り込み拠点があったので、寄ってお話を聞かせてもらいました。(→経緯等書いたサイトはこちら
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写真右の脚立に登らせてもらうと、用地へと続くゲートが見えます。
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ほんとに、本州にいると全く地元のテンションが分からないです。
理解も断片的だし、問題の所在も背景も歴史も知らない。
「すんません、ほんとにただ見に来ちゃっただけで」とお断りしたのですが、説明してくれたおばちゃんやらおっちゃんたちが「いやあ、でも知らなきゃしょうがないんだから」と根気よく質問に答えてくれたのが印象的でした。確かに、今後ぜったい、弊管理人は基地問題のニュースを注意しながら見聞きするようになると思う。

あと、沖縄には琉球新報と沖縄タイムスという二つの地元紙がありますが、本州の新聞に比べて信用されてる感じがしました。「新聞がおみやげになるよ」と言われましたが、その通りだな。
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両論併記とか不偏不党とか、そういう甘いことは言わない(笑、でもその姿勢こそが新聞が生き残るための鍵になるはず。結局中道を行こうとするとどっちサイドからも嫌われるだけだから)。自分のところの問題は自分でどんどこ調べて書く。
沖タイに続いて、新報もワシントンに記者を置いたんだそうです(←【後日追記】ちょっと調べてみると、新報も前々から記者がワシントンにいるみたい。どういう意味だったんだろう)。オリンピックのニュースを押しのけて、8月5日に予定されているオスプレイ反対の県民大会に向けた関連記事が連日一面トップです。

やんばるの森は「ブロッコリーの森」の異名もあるそうですが、
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ううむ確かに。地元の人によると、昔は南の方までこんな感じの森だったが、中南部は沖縄戦で焼かれて植生が変わっちゃったとのこと。ほんと?まじで?

ところで、座り込みの人たちに勧められた隠遁系カフェ「山甌」(やまかめ)。
「諦めずに進め」とのアドバイスをもらいましたが、意味が分かりました。看板に従って山奥にずんずん入っていくと途中で舗装が途切れちゃうんだな(笑)
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建物は手作り感満載で、崖に突き出すように建ってます。
川をまたぐカウンター席(上の写真の階から、さらに階段を下りたところにある)に就き、自分とこの畑で作った野菜を使ったというカレーと、手作りの梅ジュースのセット(1100円)をいただく。
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図らずも、去年なんか期待はずれだった京都の川床料理のリベンジになったなー。素晴らしいロケーションです。ごはんもおいしかったです。

お宿は東村平良の海辺に建つちょっとオサレなホテル「カナンスローファーム」。
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これは明らかにカップル仕様だろう。
ひとり、ウッドデッキから台風が迫り白波が立つ海を眺める弊管理人……

■東村から那覇へ帰ります

31日、いよいよ那覇は雨の予報らしいのですたこら戻ることにします。
宿の朝食は、これまた野郎一人には不釣り合いな……
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パインは左からスナックパイン(濃くて甘い!)、ピーチパイン(桃のような香りがする。珍しい)、N(とおかみさんが言ったように聞こえた。普通の品種)。あとミニマンゴーと、キュウリの人参ドレッシングかけ、フレンチトースト。しゃらくさい(笑)でもすごくおいしい。おかわりも勧めていただきました。
パインは自家で栽培しているそうです。

東村を出て、再び名護市に入ります。
まさかこのエリアは。
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と思っていたら、キャンプ・シュワブのゲートを超えたところに、信号機のサイン「辺野古」発見。寄り道。

普天間の移設先として、海を埋め立ててV字形に滑走路を造ろうとしているところ。
やはりここにもテントがあって、反対の人たちが詰めている。
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またしてもいろいろ教えてもらいました。(→命を守る会。座り込みはこの日で3026日目)(→ちなみに辺野古区のHPというのもある。キャンプ・シュワブとの交流の様子なんかが載ってます)

浜にいくとフェンスにリボンや横断幕が(台風対策でこの日は一部取り外していたそうですが)。
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静かですが、ワシントンとかハワイとかいった名前のついた喫茶店、バー、ナチョス屋などが点在する独特な町並みでした。ベトナム戦争当時から栄えていたところらしいが、座り込みの人たちによると、今は多くが閉めてしまっているとのこと。それにしては看板とかキレイじゃない?(今回は容認側の人とは話していないので実態はよくわからない)
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そんでもって那覇まで一気走りです。
昼過ぎにバイクを返却しました。走行距離は3日で400キロ、燃料費は約1200円!ツーリングとしては全く大した距離ではありませんが、顔や腕が剥き出しなので、日焼け対策だの風切り音だの目の乾きだの、けっこう大変でした。長袖シャツを用意するのと、半キャップじゃなくて、ジェット型のヘルメットを借りる必要があったな。

かるーく首里城を見学。
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写真で見るとすごく広そうなこの中庭、意外と狭いです。
資料館がありますが、王様の肖像画がやはり戦争で相当焼けてしまい、偶然残っていた乾板から復元したものを展示したりしていました。色彩は既に分からなくなっているとのこと。
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沖縄っていうと、リゾートと米軍と戦争と琉球と、いろんな顔があるよねと思っていましたが、一つの側面だけを見ようとしても別の側面が必然的に混ざり込んできます。そんな複雑さが、あんまりものを考えずに楽しめればと訪れたはずの沖縄に微妙な暗さを与えるように思いました。

ホテルへ……と思ったらスコール!!
でも夜に入ってぴたっと止んだので、繁華街に泡盛を飲みに行ってしこたま飲んで、寝ました。

■朝ごはんと南部

8月1日の朝ごはんは、沖縄第一ホテルというところに行って食べました。
この旅一番高価な食事が朝飯、3150円!
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国際通りからちょっと外れたところにあるこんなホテルの離れで、琉球料理をいただきます。
高価ですが、一度体験する価値はあるかも。ちゃんぷるー!とか、らふてー!とかの脂っこい料理とは対照的に、基本、草。500kcal余りの熱量ですが、50品目超えというすんごい品数になっているので、一部をご紹介します(一つ一つ説明してくれるのですが、記憶できないので聞き取れたものだけ)。

長命草。
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ゆし豆腐(に、島唐辛子をかけたところ)。
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にんぶとぅかー(という珍しい野菜だそう)。
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島人参、へちま、黒酢に漬けた豆。
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麦と緑豆がシロップに浸ってる。石垣のもので、オリジナルは白玉が入るらしい。
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きっぱん(冬瓜の砂糖漬け)とレモングラスのお茶。
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ホテルに帰ってちょっとウダウダしてから、路線バスで南のほうを回りました。那覇から糸満市のバスターミナルまで行って、そこで乗り換えです。本当はレンタカーを借りようと思っていたのですが、予約をしないままずるずる当日を迎えたので、仕方なくバス。
路線の関係で斎場御嶽まで行けなかったので、これは次回の課題。
本数も少なく、乗り継ぎの関係でひめゆりの塔の滞在時間は10分ちょっと。
そのあと平和祈念公園を45分で見るという結構あわただしいスケジュールでした。
でも、乗ったバスは循環路線で、生活の中を通ったかと思えば、バス道とは思えないような民家もない1車線道路を通ったりと、かなり変化があって面白かったです。
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平和祈念公園。
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右側のモノリスが平和の礎(いしじ)で、沖縄戦で亡くなった人たちの名前が刻んであります。
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糸満出身の現地友人も「うちのじいちゃんの名前があるよ」と言っていました。
写真を撮っているのは資料館の展望塔から。展示の深刻さは行ってみないとやはり分からない。キャッキャ言いながら訪れた修学旅行生なんかが最後には静かーになって帰っていくようです(そういえば弊管理人が高校の修学旅行で行った広島でもそうだった)。
本当に駆け足ですが、歩き回ってバスで戻りました。

夜は現地友人に県庁近くの居酒屋「古都里」(ことり)に連れて行ってもらいました。
評判のいいところらしく、平日の18時過ぎにもかかわらず、次々と人が入ってきました。
振り返ると食い物の写真ばかりなので載せませんが、ラフテー(角煮)、海ぶどう、パパイヤの炒め物など、何食ってもうまかったです。さすが現地人、いいとこ知ってるなあ。
でも、なにより、メシは誰かと「うまいねえ~」と言いながら食べるのが一番幸せなのであります。

というわけで、おしまい。
2日に乗った帰りの飛行機ではブロッケン現象も見えてよかったねっていう話。
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