2023年06月04日

インタブーZ

Z世代をナンパして、フォーとベトナムコーヒーおごって話を聞くという土曜日。

・ケンタッキー州出身、23歳、黒人、183センチ125キロ
・先月カレッジを卒業したばかり。専攻は農業とスペイン語。ダブル学士を目指したがコロナで時間が足りなくなってどちらかだけを選ぶ事態に。結局、農学士を取った
・現在、DCの都市農園関連NPOでインターン中。作物は地域の低所得の人たちにあげたりする
・秋からスペインに渡り、英語の先生をやる。特別な資格はいらず、大学を出てればいい。そういうプログラムがあって(日本のJETみたいなやつでしょうな)、これからビザのこととか住むところのこととか調整するので忙しくなると思う
・車はKYの自宅に置いてきた。KYは車がないと生活できない。DCに親族がいるが、バージニアでアパートを借りて地下鉄通勤。駅までちょっとあるので自宅の近くでレンタサイクルを探すところから1日が始まる。バージニアはケンタッキーと景色が似てる(Q アパラチア山脈のあっちとこっちだもんね)あーそうね
・農学の勉強は経済、バイオなど最初のほうはいろいろ科目があって、学年が上がると理系っぽくなる
・農学を選んだのは、いつか農業で自活したいから。国際貢献みたいなのはあまり考えたことない
・テレビは時代劇を見る(番組名聞いたが失念)。ニュースはテレビで見ない。いまCNNとかMSNBCなんか見るのは50代以上じゃないか。自分たちはだいたいネット。Voxなど
・大資本のメディア、民主党、共和党もみんな同じような人たちが動かしてるので、どの党を選んでもあまり、って感じ。(Q そういえばアメリカの人ってコミュニティっていう言葉をよく使うよね)究極的には政府は信じられないと思っているから
・(Q アメリカの人って結構自分の先祖がどこから来たとか調べたりするじゃないですか。自分の家族の系譜とか調べたことある?)ancestry.comとかあるが、母親やばあちゃんについこの間聞いた(KYの地図を描いて説明)。父親はアラバマの方から来たとか。1865年より前のことはよくわからない
・(Q アメリカに来てチップが残ってるの不思議だった)奴隷制に根ざしてる(→New York Times 2021.2.5の記事「チップはもともとヨーロッパのノブレス・オブリージュに起源があり、貴族が目下の者に与えるボーナスであった。しかしアメリカに渡ったレストラン企業は、黒人に賃金を払いたくないために、チップを賃金の代わりにしたのである」)アメリカの経営者が正当な賃金を支払ってないだけ
・もともとが(先住民の)ジェノサイドと奴隷制でできてる国。企業は富を独占して政治も動かしていて、今も貧乏な人をしいたげて国が回っている。都会に住んでる白人で裕福だったらいい国だろうけど
・(Q でも同僚はアメリカの教育はいいと言ってた)本当にそう思う?(ここはかなり強い否定が入った)公的なカネが教育に入ってない。先生は十分に給料もらえないから集まらないし、子どもはストリートに出てる。ブッシュの時からずっと警察にカネ付けてきたけど治安はよくなっただろうか?自分は幸運にもハイスクールいって、コミュニティカレッジまで出られた(privilegetと言った!)けど

インスタを見せてもらったら、学費無料のコミュニティカレッジを5年かけて出たようです。Z的言説を再生してる部分はあるかもしれないけど、それにしても端々に的確な単語を使い、よく咀嚼していて知識も豊富だと思った。社会に対してかなり批判的ではあるが恨みがましいわけでもないところをみると、裕福な背景ではなく一流校に行ったわけでもないもののちゃんとした家庭で育った相当頭のいい子なんだろうと推測します。こちらの英語力をみてか、分かりやすい言葉で説明してくれていました。

てか2000年生まれ!サステナビリティもカレッジで勉強したという話から気候変動の話題に移って「君は22世紀を見るかもしれないしね」と言ったら、それは初めて気付いたようで「政治家は22世紀まで生きないからマジ考えてないよね」と言った。

ここの民主主義はニセモノ。
(Q でもどこに本物の民主主義があるんだろう)いいこと聞くね
(Q ユートピアはないよ)ない。でもだんだんよくしていくことはできるんじゃないかな

もうね、なんというか、いろいろ嫌なことはあると思うけど、彼はこれから何にでもなれるし、何かになれると思う。日の沈む国から来たキャリア終了間近のおじさんは見ていて眩しかった。
夕飯は家で冷蔵庫の残り物を食った。

* * *

日曜。西の方(アパラチア山脈方面)にブルワリーのロケハンに行きました。
最初はBear Chase Brewing Companyです。
眺めよい~
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子ども連れ歓迎ですって感じで檻に入れられた動物もおりました。
なんかくれるのれすか~
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ただ写真を撮られるだけと悟ると一瞬にして興味を喪失されました。
ちょうど昼時だったのでハンバーガー食うなど。
なんか複数家族が一緒に遊びにきている感じのグループが目に付きました。まあどこを見ても白人の遊びなんだなとは思うが。
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先週後半は日中30度くらいまで行き、スモッグみたいになってあちーなーという陽気だったのですが、日曜になるとやや気温が下がり、ブルワリーは山だったのもあってひんやり気持ちよかったです。

近くにもういっこあるブルワリーに転戦します。こちらはDirt Farm Brewingです。
さっきのBear Chaseよりもこぢんまりして静かな感じ。食べ物はフードトラックで調達しますが、さっきハンバーガーを食べたのでグラスビールのみ。
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どっちが好きかと言われたら意外とDirt Farmかもしれない。壁際に並んでる席の下にも斜面にテーブルが並んでいます。DC圏から50分くらい、これくらい離れるといいとこでも混み混みというわけでもなくていいです。

* * *

先月末に書き忘れていたが、まる20カ月が終わって21カ月目に入りました。あと14カ月。うーむ、半分過ぎたのでもう後は下り坂という気分になっていたが、14カ月と思うとまだ結構あるな(※来年7月に帰っていいとは誰も言ってない)。もうちょっと家具とか買うか……?

8月は2人が異動するようです。

2023年05月27日

地下罪人と屋上博士

地下鉄降りて上りのエスカレーターに乗ったら、前の人の足首になんかついてるのが見えました。
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Heyクールじゃん何のアイテム?って聞きそうになりましたがGPSだなこれは。
軽犯罪か模範囚だと在宅での服役になるそうです。動き回っていいのかというと、地域社会での更正という意味合いもあるので、礼拝とか仕事とかは裁判所が認めれば行っていいらしい。ただし外すと即刻、管理者にアラートが行く。
で、これ付けたお兄は予想通り改札をジャンプし、無賃乗車して去っていきました。牢屋に戻りたまえ。

* * *

ちょっとした仕事のつもりでDC中心部のオサレなビルの屋上に誘われてみると、そこはただの立食レセプションであった。
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日本人と固まろうにも日本人が全くおらず、白ワインもらって目立たないように飲んでたら次々と話しかけられ、結局普通にパーティー参加者となってしまいました。

こういう流れが普通のようであった:
・お盆持ったスタッフから飲み物をもらったら適当なテーブルにたたずむ
・同じく飲み物受け取ってふらっと来た人と握手してファーストネームを名乗る
・自分が何をしてる人かとか一応ちょっと言って、あとは会話
・あまり一人を独占せずに、「じゃ」とかいって次のテーブルに「今きたんですけど僕」的な風情で寄ってを無限ループするのがいいっぽい

学術系の人が多かったのでまだ話しやすかった。パキスタンがフィールドの社会学者(統計屋)、細胞生物学から(静岡の遺伝研にもいたとか)足を洗って研究支援で世界を飛び回るおにいさん、世銀とかとつるんで途上国開発支援するコンサル、なーどなーど。
6~7割くらいしか聞けてないかもだけど、おしゃべりはできた。専門的な話のほうが分かりやすいし質問しやすいというのは相変わらずそう。
で、アウトプットには至りませんでした。

* * *

Capital Grilleというステーキのお店でお昼の仕事会食。
熟成肉の14oz(≒400g)骨付きニューヨークストリップ。柔らかめだがわりと噛み応えのある肉(ニューヨークストリップは肉の種類)で、ガーリックバターソースがよく使われるもよう。
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高級店のわりにはBBQっぽかったです。つまりガワがかなり焼けてた。ミディアムレアを指定したらちゃんと中は赤かった。また行くかと言われるとうーんだが、Yelpの評判はすごいいいんだよね。うーん

* * *

地下と屋上と高級店を巡って着地するのは自炊メシ。
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配置から盛り付けから雑すぎるが、ざるそばと鶏の塩だれ丼セット。なんか塩だれ食べたかったんですよ。初めてでにんにくを効かせすぎたきらいはあるが満足しました。

* * *

戦死者を追悼するメモリアルデーという祝日が月曜なので、この週末は3連休です。空の便が大混雑だとか、プール開きだとか、ビーチに向かう橋が混み始めましたとかニュースで言ってました。また1年の中で最初のセールの時期でもあるっぽい。

2023年05月21日

晴れ、涼しい

なんか過ごしやすい1週間でした。確か。もう覚えてないんだけど。

金曜は朝から家で仕事をしていて、夕方からメリーランド州ベセスダの国立衛生研究所の寄り合いに参加させていただきました。
せっかくの機会なのになんだか疲れており、懇親会に出ずに帰りました。午後7時。構内の木がやっと傾いてきた日に照らされていてきれいだったので1枚。
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そういえば週半ばはまた咳がひどくなって難儀しました。木曜の夜に酒を飲んで喋りまくったのがよくなかったような気がする。金曜の疲れはそれだな。

日付が変わる前に寝て、土曜は元気でした。起き抜けの咳も出ず。これ結局、体調を整えていれば平穏という話のよう。
土曜はお誘いいただいて4人でワイナリーに行きました。昼前にDC某所に集合。
寒い頃に一人で行ったWindridge。すごい賑わっていた。
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今回はボトル1本(30ドルくらい)買って、食べものは持ち寄り&持ち込みでピクニックです。
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ホストのおねいさんが車を出してくれた上にサンドイッチとかチーズ、サラミなど用意してくださり、お腹いっぱいになりました。弊管理人はブドウとポテチ持参。
「だいたい1日に2,3カ所はしごするんだよ」とのこと。他のグループもそうなのかは分かりませんが、結構出入りが激しかったです。以前も「日本人は1カ所でダラダラしすぎなのでは」と思ったことがありましたが、その予想が強まりました。
2カ所目が終わったところで17時。「雨降りそうですね」とそれとなく帰宅を促しましたが全くひっかからず3カ所目に移動。もともと目指していたところは18時終了で間に合わなそうだったので、わざわざ検索して20時までやっているところを見つけて、バージニアのちょっと北の方のEagletreeというこぢんまりしたところに入りました。
やっぱり雨が降り、上着を車に置いてきたので寒かったです。
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メンバーのうち1人がネットで見たあやふやな話などを延々と披露していてとても時間が長く感じた。寒いし酒が回って疲れてきたのもあり、最後のほうはちょっと辛かったです。
でも連れ回してもらったのはありがたく、昼間は燃えるような緑の中で日陰は風が涼しくて心地よかったのでいい土曜日でした。
人に車乗せてもらって遠出って久しぶりかも。20時、雨が上がりかけて、振り返ると夕焼けが見えました。
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* * *

日曜はDCの東南地区にあるアナコスティアというところの博物館へ。スミソニアンなんだ。へえ。
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黒い人多いな、と思ってwikiを見たら9割がアフリカ系。しかし1960年代までは白い人が多く、周辺の開発に伴って流出した結果こうなったらしい。意外と最近のことなのですね。博物館もそういう「困難と闘争」系がテーマのようです。
「女性と環境正義」に関する展示が始まったというので見に行きました。ネイルサロンでの健康被害、養殖業での低賃金労働など、おおそれも環境正義か、という驚きがあった。宗教の役割、経済、女性の権利、投票権は「全てつながっている」というまとめ。
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ほかに「Z世代がジェントリフィケーションについて考えてみた」というパネル展示(上の写真)がさすが。先日ユニオンマーケットに同僚と肉を食べに行ったとき、古い街と開発がせめぎ合ってますねみたいな話をしましたが、まさにあそこが最前線だった。

駐車場にはFeed the Fridgeの冷蔵庫があった。寄付金を元手にして近隣のレストランに料金を渡して料理をここに入れてもらい、必要な人に持っていってもらう試み。コロナ禍に始まったそうです。外食産業の危機と、子どもや高齢者の飢餓を緩和する一挙両得というわけね。
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【覚えた英語】
Godspeed! いってらっしゃい

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今週はローキーだったのでこれくらい。

2023年05月17日

外仕事なにかと

いやしかし、そのまあ、なんだ、外仕事がわりと立て込むようになってきて、歩く機会が増えたのはいいことです。今週は全米科学アカデミー。天気いいですね。火曜は若干蒸し暑かったけど、水曜(今日)は涼しくて麗らかでした。
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1924年竣工。中の「グレートホール」はこれだったりする。アールデコなのか。ドームの高さは17メートル。講堂ができるまではここがイベントホールだったとのこと。
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やっぱりデニッシュとコーヒーが置いてあって、みんなもぐもぐしながらおしゃべりしていた。
ちょっと初めましてのセンセに挨拶しようと近寄っていったら「あっなんか頭いい博士2年みたいな顔してんね。いくつ?」と聞かれましたが、年齢を言ったら光速で流されました。結局1時間半話し込み、昼飯を食べないうちに昼休みが終わった次第。

お腹がすいたのでマクドに行ったらスパイシーナゲットがありました。
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からあげクン・レッドの勝ち。

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Nokishitaのベーコン卵ほうれん草パスタが食べたいなと思って再現を試みました。
溶き卵に塩と粉チーズ入れておいて、ベーコンとほうれん草、あと余ってたマッシュルームを醤油やみりんで炒めてパスタ絡めたところでざっと入れてかき回した。卵の生食が勧められない国なので、若干だまだまになるくらい火を入れます。
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1回目はちょっと味が弱かったので2回目は醤油を増やしたらちょっと強かった。たぶん次は成功。朝ご飯ぽい味のNokishitaよりカルボナーラ寄りになったが、おいしかったです。

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[sentences were deleted for security reasons]なんかさあ、弊管理人は違うけどみんな家に帰ればお父さんお母さんだったりするわけで、それが職場でいじめられて病んでるとか悲しすぎるでしょ。いい大人が何してんのと。ガキみたいなおっさんの多い会社にはいいところもあるが弊害もいろいろある。しかしまあユートピアはない。何の話だっけ。

* * *

7月、ちょっと会合でオランダに行きたい気がしたが、航空券代と宿代を見て萎えかけています。オンラインという選択肢もあるんですが、時差がきつい(大抵のことがDCの早朝に起きる)のと、オンラインなら見送っちゃえとか集中しないとかという問題。
一方、他の人たちはもっとすごいカネをかけて、弊管理人からするとそんなに行く必要ある?(※必要ないとは言ってない)みたいな出張をしており、あまり遠慮する必要もないかという気もし、せめぎ合っています。まあ行かないか。うーん。

2023年05月10日

ニューヨークたてもの

月曜は朝から健康診断です。日本人がやってるクリニックがあるのはさすがにニューヨーク。聴力検査は高い/低いの2パターンではなく、もうちょっと高周波の音も聞かされ、音量もいろいろ。問診は丁寧でした。バイトみたいなやる気のない日本の健診クリニックの医者とは違う点。咳のことは言い忘れたが、聴診器を胸の前後に当てられて呼吸をして何も言われなかったのでまあ大丈夫でしょう。何かあっても地元の医者にかかれと言われるだけですし。あと体重は回復してました。骨密度はほぼ平均。運動しようと思った。

で、「キャンペーン中です」と言われて30ドル分のスタバのクーポンをもらった。キャンペーン……?

2時間ほどで終了、バスに乗って北上。グッゲンハイム美術館に行きました。
フランク・ロイド・ライトの建築です。1959年完成、世界遺産の一部。
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建築を見るのが目的だったので、ほぼこれで満足した次第。
中は吹き抜けでカタツムリの殻みたいです。
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左手のエレベーターで6階に上がって、あとは螺旋状の通路を降りながら鑑賞してくると一通り見られます。通路の壁のほか、いくつかの展示室もあります。
有名な美術家の作品のほかに、ちょうど古今の有名作家の手法を使って作品を作ってみよう!的なワークショップを学校でやった成果が展示されていて、これがすごくよかった。
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上のは、マティスのステンドグラスなどについて勉強したあと、透明なプラスチック板に自画像や好きなものを描いたり貼ったりして、それを多層的に重ねてポートレートを作ったというもの。6年生です。こういう勉強ができるっていいな。
ちなみに上から下を見るとこう。壁が腰の高さくらいまでしかなく玉ヒュンです。定期的に人やスマホが落下していそうだが、そうでもないのだろうか。
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前の晩から絶飲食だったので、カフェテリアのサンドイッチがそこまで高くない(といっても2000円くらいする)ことを確認して昼飯にしました。
外で売ってる土産物は重そうだった。
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セントラルパークをチラ見してから、マンハッタンの南の方を目指すことにしました。
天気よし。建物の正面に非常階段のようなものがついてることが多いけど、これはあれか、長屋が多いから横に付けられないのか。裏はどうなのか。
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地下鉄に乗ってみました。有色人種の比率が突然上昇する。そして東京並みに混んでいます。わりと整然と乗り降りしてましたが、夜はあまり乗らないほうがいいとかなんとか。
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Fultonという駅(ウォール街のいっこ前)で降りて、目当ては世界貿易センターの跡地。
といっても跡地そのものに関心があるわけではなく、交通センターの建物を見たかったとです。外見は鳥。
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中は完全に礼拝堂だった。しかし実はショッピングモールであるところはさすがというか。
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ニュージャージー方面行きの改札あたりには背骨があった。
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しかし場所が場所だけに、警備は重武装であったりする。
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地上にはグラウンドゼロ。水が流れ落ちる奈落にしてしまうところ、なにか感覚の違いを感じる。周囲でみんながウェーイとかいって記念写真とってるのも不思議といえば不思議。
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ちょっと北には56レナードストリートが見えた。
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土地が高いのか、ペンシルビルばっかりです。街全体に圧迫感がある。いなかのねずみは「やっぱ田舎がいいな」ってなるよな。
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結構歩き疲れてきたので、マクドナルドでアイス食ってから近くの公共図書館でメールチェックとかしてました。
閉館時間の18時が迫ってきたので退出して、バスで鉄道駅に向かいます。
バスも有色率高めだが、買い物や習い事の行き帰りっぽい人も多く、やばい雰囲気はありません。市内は道が混むし一方通行だらけなので、お金ない人以外も足として使っているのかも。
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それにしても2日間、天気がよかった。健診クリニックからは前の週を打診されたんだけど、断ってこの週末にして正解でした。前週は荒天だったんだよね。
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最後はアムトラックの駅の近くにあるMiznonというイスラエル料理のお店へ。
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カリフラワーの丸焼きとラムのピタ。うっま。
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窓から見えたベッセルも一応撮影。飛び降りが相次いで入れなくなってしまったという悲しい建物。
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深海サンゴ(たぶん違う)でフィニッシュ。
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アムトラック乗って帰りました。結構疲れた。
目当てにして行ったのはガラスの家とグッゲンハイム美術館くらいで、ほかは思い付きで回った程度ですが、建物を見ながら歩くには面白いところだと気付きました。もう1回くらい仕事で来るかなあ。来ないかなあ。分かりません。

* * *

誕生日がきました。もはや特に感慨はなし。

2023年05月09日

コネチカットたてもの

会社が健康診断をニューヨークで受けさせてくれて(実はアトランタやヒューストンにも対象クリニックがあることが判明したがタイミング合わず)、前乗り1泊と交通費が出るので職場の人はみんな観光に使っています。今回、日月で行ってきました。

赴任1年以降で年1回、任期切れまで1年以上あること、というのが条件なので多くの人は2回チャンスがあるのですが、弊管理人は秋の異動で昨年秋は忙しくて行けなかったため、たぶん今回で終わりです。行ってみるとこれは完全にボーナス旅行だなと思いました。健康診断はDCでも受けられるでしょ。弊管理人が財務担当者だったら絶対これ切る。いやありがたいけど。

行きはデルタ航空でラガーディア空港までひとっとび1時間。
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空港からハーレム駅までバスで行きます。自転車レースかなんかで高速めっちゃ混みだったが、降りたら空いてました。ハーレムってちょっと危ないイメージがあって、実際裏通りはあまり……という感じ。
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メトロノースというコネチカットのほうに行く鉄道路線の主要駅(Harlem-125st)があるんですね。
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改札はなく、乗ってから検札が回ってくる方式。下の写真は立ってる2人とも係の人です。切符は駅の自販機でも買えるけど、アプリで買ってQRコードを見せるのが簡単。アカウント作ったりクレカ登録したりしなくてよいのがいいと思いました。
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窓きれいにしてあるし、ガタンゴトンうるさくないしで乗り心地よかったです。
Stamfordという駅で乗り換えて、コネチカット州のNew Canaanという支線の終着駅で降ります。新しいカナンの地。乗り換えのときに駅の人にどのホームに行けばいいのか聞いたら、発音は「ニュー・ケイナン」でした。
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こぢんまりとしたきれいな街という印象。
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きょうの目的地は20世紀の建築家フィリップ・ジョンソン(1906-2005)の「ガラスの家」(The Glass House)です。49エーカー(200万平米)の敷地に50年かかって少しずつ新しい建物が建てられていったそう。
日曜はセルフガイドのツアーで、ゆっくり見られそうだと期待していたところ、ハーレムの駅でチケットをネット予約しようと思ったら前日まで余裕であったチケットが売り切れ!しかし電話したら「セルフガイドの日だから定員とかないんで、来れば見られるよ!」とのことでした。よかった。「書いてあることは現実のごく一部」という国では、疑問があればぱっと電話するのが吉。そこへの抵抗感がなくなるのに時間はかかったが。
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全体的に角張ったデザインですが、シャワーとトイレは円柱の中に入ってます。客間として使っていたようです。
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こちらは彫刻ギャラリー。
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午後の少し日が傾いてきた時間帯になると、このように中がしましまになります。
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フィリップ・ジョンソンはヨーロッパ中心にいろんなところに旅をし、古代ギリシアの建築の影響も受けたようだとのこと。
この墳墓のような美術館もギリシア式とのことですが、古墳ぽくもあるよね。
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中にはウォーホルがありました。柳宗悦の椅子(両手でお尻受け止めるみたいなやつ)が台所にぽんと置いてありました。日本にも行ったのかな?
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ガラスの家から見下ろす池にはパビリオン。渡る橋はありません。ミースやライトとも交流があったようですが、二人に比べるとぐっと実験的だと思う。とはいえ、早くに相続で大金持ちになった人とのことで、その影響は分からないが、破綻はなくお行儀がいいという印象。
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そこからまたちょっとした丘を登ると塔。9mあり、よく見ると一番上まで階段で上れるようになっていますが上ってはだめとのこと。まあそうね。手すりもないしめっちゃ危なそう。
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図書室。それにしても緑がきれい。美唄のアルテピアッツァをちょっと思い出すな。
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セルフガイドではあるものの、建物ごとに説明の人がいて、延々おしゃべりに付き合ってくれます。作者がどう使っていたかとか、どこを見ると面白いかとか。
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これが最後(1995)にできた建物。角張った建物が多い中で、これは曲線的。
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窓からは図書室が見え、図書室の窓からは「おばけの家」という骨組みだけの家が見える。上から見るとガラスハウスと周辺の建物が三角形に配置されている、図書室のキューポラと相似形の赤松がある(下)など、自然の中にぽこぽこと無作為にモノを置いていったように見えて、作為がそこらじゅうに満ちている。
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説明員のおじさんに「本を読んでるみたいですね」と言ったら「そう。フィリップはこれを『日記』と呼んでいた」と言われました。
なんなら門も作品らしいです。ガラスの家にいた説明員のおばさんが「ちょっと鳥居っぽいよね」と。周到に「パクった」(文化の盗用避け?しょうもない批判用概念だと思うけど)という表現を避けつつ、いろんな文化からの影響があったことを示唆されていました。
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うん、とても面白かった。暑くも寒くもなくて天気も最高。いろいろ喋ってたら「あなた建築家なの?」って3回聞かれ「しがない会社員です」と答えました。

駅まで戻ってきて、昼飯を逃したので地元スーパーで缶コーヒーとマフィンを買ってベンチで食べました。ブルーボトルの缶コーヒー初めてみた。6ドルとかすんのな。
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戻りましょう。またStamfordで乗り換え。ニューヨークのほうが日本と風景が似てる気がする。アジア人もDCより多いような。あと日本人かなという人も結構いる。男は貧相だし女は神経質とアマゾネスに二極化する傾向がある気がする。
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ハーレム駅を通り過ぎてグランド・セントラルというターミナルまで行きます。
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アムトラックのペン駅とはつながってないのかな。
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ごーか。
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地下にはフードコートがある。貴婦人みたいのが飲み物選んでました。
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ホテルにチェックインして、近くのアイリッシュパブでシチューとビール、そんで戻って寝ました。
つづくなり。

2023年04月30日

寒い、肉、本

30度を超えたのはいつだったか週後半は肌寒く、日曜は最高17度、最低8度と出た。で雨。朝、目が覚めて雨の音がしてると安らぐほうです。

木曜、金曜と朝8時出勤、土曜は8時~24時40分勤務で早起きになり、日曜も当然のように8時前に目が覚め、cafe kindredという車で10数分のところに朝飯食べに行ってきました。
フレンチトーストとコーヒー。
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チップ込みで21ドル。別に高くない設定だと思うけど、日本円に直してはいけない。あと自炊だとだいたい週40ドルで収まるので、いかに人件費が高いかをあらためて痛感します。

してその効用は、手抜きしてがっつり食えるということが全て(味はだいたいどこも一緒)というのが現実。朝飯の探求もそろそろ終わりかもしれません。

* * *

瞬きしている間に週末、ではあるものの、週の前半を振り返ると遠い。
DC東側、黒い地域に食い込む開発の最前線。まだあまり入居してない真新しいアパートと、古い長屋の通りが隣り合うユニオンマーケット近くの、St.Anselmというお店です。
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同行者によると、農業団体が「結局DCの肉はここで決まり」と推していたとのことでわくわく。牛と羊を一皿ずつ頼み、あとはサイドで芽キャベツとポテト。
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正統派ド直球の牛ステーキもすごいが、ネギ塩?みたいな羊の「食べたことないけどすごくおいしい何か」感にやられた。アメリカのメシはまずいというのは旅人にとってはそうかもしれないが、住みながらディープダイブすれば、べらぼうな金額を出さなくてもうまいものは見つかるということ。

* * *

このところいい本に当たっていたし、それぞれ再訪する可能性はあるからポイントをまとめておきたいと思っていたけれども、時間がなく、あるいは無精のため付箋を付けたままここまで来てしまったので記して供養。

◆坪野吉孝『疫学―新型コロナ論文で学ぶ基礎と応用』勁草書房、2021年。
年始に新宿の紀伊國屋で仕入れた。臨床試験の論文は読んでると一定読めるようにはなるものの、プロがどこに感銘を受けるかというのは分からない。某疫病に臨んで業界が編み出した超スピード開発の手法がどんなものかも垣間見せてくれるいい本。もう1年早く出会っていてもよかったと思うが電子書籍になってないので仕方なし。そのうち再びざっと読みすべき。

◆杉山昌広『気候を操作する―温暖化対策の危険な「最終手段」』KADOKAWA、2021年。
温室効果ガス削減の2030年目標は達成不能なので、そろそろみんなCO2除去やら放射改変やらに(心理的な)逃げ道を本格的に求め始める時期だろうなと思って勉強。これはのちのち参照することが多そうなので、検索できる電子書籍で買ってよかった。

◆平野千果子『人種主義の歴史』岩波書店、2022年。
新書とはいえ人種主義で1冊もつのかしらと思って手に取った(これも新宿紀伊國屋で入手)ら、中身はほぼ「差別の近現代史」であった。世界が一つになっていく時代の包摂と排除の見取り図を、さまざまな地域・時代に飛びながら編み上げていく極めて濃厚な本。そこまで気にしてはいなかったが、なぜ白人を「コーカソイド」というのかとか、なぜナチが「アーリア人」にこだわったのかとかを遠い昔不思議に思った覚えがある。その辺の疑問が次々と解決されていった。これも頭に定着させるにはもう一回ざっと読みが必要。

* * *

SNSでときどき盛り上がる性格診断、そんなに乗るほうではないのだけど、ふと見かけた16Personalitiesというのをやってみました。

「性格特性の多くが相互に否定している」つまり内向的なのに社交的で、計画的だが変更を受け入れ、道理を重んじるわりに分析的、細部にこだわるが予定通りに作業が終わるとか、まあそういう感じ。

「そういう性格の類型がすでに同定されている」ということがポイント。非一貫性とか矛盾として問題化してもいいが、「どこをとってもアンビバレントという点で一貫している」というまとめ方もできるわけです。前者は若い理想、後者は老いの諦念――あるいは解決しない問題を解決しないまま消化/昇華する技法――ともいえる。

メタに立ってみれば「内向的なのに社交的に見えるのは、内面を他人に侵されないために一定の距離を取ったところで社交をこなす技術に長けているためである」という具合に共通の地面を見つけることはできるのだけど、階層を上がると実用性は落ちるものでもあり、必要な時にだけやればよろしい。たぶん。

* * *

日本は大型連休か。なんかみんな楽しそうね。
当地へは単身赴任で、今月頭に子どもの卒業式のため一時帰国した他社の人が「もう家庭に自分の居場所がないことが分かった」と言ってました。離婚はしないかもだが、もう離任まで帰ることはないだろうとかなんとか。

滞在20カ月目に入りました。
あと15カ月(※2024年7月に帰っていいとは誰も言っていない)。

2023年04月22日

テキサスからコロラド

ばたばたと出張でまたテキサスです。
今回は土曜夕方にDCからサンアントニオという空港に飛んで、そこで車を借りて一泊して……と思ったらユナイテッド航空が3時間半遅れ、サンアントニオのHertz(レンタカー屋)が24時までだったのに25時着。まあ一応もう閉まってることを確認しよう……と同行の人と一緒に行ってみたら店員さんがまだいて借りられました。アメリカにしては奇跡。車の予約時に搭乗便を登録していたので、到着遅れを知っていて延長してくれていたのだろうか。

空港近くのホテルに一泊して、翌朝から4時間半ほど車で南下。
法律事務所の広告もさすがワイルド。
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ほぼメキシコ、くらいのところにあるブラウンズビルという街に到着します。これがあるところです。
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これらの写真は誰でも入れるところから撮っています。と断っておく(誰に)。
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夜は地元でタコスを食べました。メニューがスペイン語のみ。店員さんも英語不自由。
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おいしかったです。メキシコ国境が近すぎて、携帯が勝手に国際ローミングを始めました。
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翌朝は3時半に起きて仕事。そして空振り。こちら側でタイミングが決められない再チャレンジは48時間後以降とのアナウンスがあり、しかし48時間で収まらない可能性もあると聞いて、同行の人と「河岸を変えるか」と急遽判断しました。

また4時間半かけてサンアントニオまで戻って、今度はコロラド州デンバー。
ここは移動距離がテキサスほどは長くないので、テスラを借りてみました。電気自動車、初めてです。
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・操作はタブレットで最初全然分からない。同行の人に教えてもらってやっとできた
・加速がすごい力強い
・アクセルペダルを離すとブレーキっぽく減速し、最初ちょっと驚く
・ブレーキペダルを踏むときは急停車くらい
・操作はタブレットで初めてだと分かりにくい
・やはり静か
・車体がでかくて、この横幅で京都は走れなくないかと思った
・充電スタンドを2回使ったが、給油なら数分のところが車内でぼーっと20分くらい待つのは不便ではある
・消費者からすればガソリンでも電気でも車は同じように走るわけで、高いだけのEVを買うインセンティブってあんましないなと思いました。電池がすごい安くならないと補助金漬けのままなのでは
なんかしかしロケットといいテスラといい、某金持ちの影がちらつく旅路だな。日本では分からない影響力の大きさを感じる。

コロラドスプリングスという1時間半くらいのところに投宿。Airbnbを初めて利用しました。
疲れすぎてて写真撮り忘れましたが、アメリカ人のお宅拝見で面白かったです。
仕事はリゾート。
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1日半ほど仕事をしてデンバーに戻ります。
高速に乗る前に、おしゃれ系コーヒー屋(スタバが2nd、ブルーボトルが3rdウェーブで、いま4thらしい)に寄りました。
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同行者がその場で淹れてもらうコーヒーを頼んでる横でレモネードにしました。

そんでデンバーに戻ってDC帰りますか……と思ったらデンバー空港のまわりだけ突然砂嵐がきて雪が降り(!)18時前発のユナイテッドの機体到着がまた遅れ、しかも21時ごろ飛行機は着いたから遅くなっても帰れるな、と思ったら「乗務員の労働時間が規定を超えたので明日の朝まで遅延です」と。ホテルを手配してもらうためのカスタマーセンターがパンクしており、結局空港の床で寝るという初体験。なぜ床に寝たかというと、ベンチはホームレス避けみたいな手すりがついていて横になれなかったからです。ホームレスの身にもなってみろ!
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ユナイテッドにクレームしたら15ドルの食事券を2枚で済まされました。だめな会社。

テキサスのほうの仕事は、われわれが飛行機に乗ってる間に展開して終わっており、DCに帰るのではなく無理してテキサスに戻れば戻って臨場できたのかなあという気もします。しかし今回の最低成功基準はそもそも仕事先に存在を認知されることであり、それは達成されたといえます。体力が限界に近かった中で、熟考した上でテキサスに戻らないことにしたのだし、テキサスに戻ろうとしたとしてもデンバー出発が遅延して辿り着けなかったかもなとも思います。

詰め込みすぎで二兎を追いつつ1.25兎くらいで終わりましたが、もともと日本ではあまり注目されてない仕事ではあり、まあいいかと整理をつけました。どうしても外せない仕事だったら、そもそもコロラドに転戦してなかったと思う。

コロラドの仕事は、テキサスのついでではなくそれ単独だったら行かなかっただろうなというものだったので、行く機会になってよかったです。それに、まだ知識がほとんどなかった去年でもなく、見たものを熟成させる時間のない来年でもなく、今年が最も適切なタイミングだった。

帰ってきた日は昼にダレス空港に着いて即刻帰宅し、シャワー浴びてメシ食って夜まで仕事をし、9時間ぐっすり寝ました。

今回の総括。
・やはり夜の航空便は遅れるリスクが高い(午後は天候が不安定になりやすい)
・アメリカはでかいので、移動が伴う仕事を詰め込みすぎない
・電話を含め、英語に抵抗がなくなってる。全部聞き取れてるわけでも流暢に話せるわけでもないが、英語話者に話しかける時のストレスがほぼない。諦めなのかもしれない

* * *

帰ってきた次の日はDCのLe Desalesでランチ会食。Steak Bentoだ。定食だなこれは。
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久しぶりに野菜もりもり食べた気がする。結構な量の経費精算を処理して、自宅のアパートの駐車場に不在中、清掃が入るため職場に避難させてあった車で帰宅。

* * *

年末に日本で散髪してから一度、襟足を刈ったくらいでだいぶ長髪になっていたため整えようとバリカンやったら失敗したので、また坊主になりました。

2023年04月13日

ヒューストン

実は今年最初の出張です。対面仕事は結構あったけど全部DCで、出掛けるのは久しぶり。
今回はテキサス州ヒューストンに1泊2日でした。

空港が北と南に2箇所あって、仕事は南のほうなんですけど、南の空港へは、DCからは年末に大混乱を起こしてがっつり株を落としたサウスウエスト航空しか飛んでいないので、ユナイテッド航空が飛んでる北のほうのジョージ・ブッシュ空港にしました。どっちなの?パパ?息子?

レンタカーはこちら。「店長の気まぐれ」的な安いプランにしたら、クライスラーのパシフィカというミニバンが来てしまった。気に入らなければ替えてもらえるんだけど、面白いのでこれに乗りました。
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ちょっと踏み込むと120km/hくらい出てしまうすごいパワーの車。ハイウェイには農業用一輪車が落ちており、みんな車間距離詰めてるくせにびゅんびゅん避けながら走ってました。ワイルドだな。

昼の飛行機だったので昼飯を食べるタイミングを外してしまい、ホテルまでもうすぐ、みたいなところでチャーチズ・チキンに入りました。
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職場の人が「好き」と言っていて、DCの外れにもあるんですが普段行かない地域なので、いつか……と思ってたんですよね。
2ピースと飲み物、マッシュポテトが付くセットで9ドルちょい。安いと思う。
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あー確かにうまい。衣を全部食ったら死ぬと思うけど、適宜剥がれ落ちるのでいいバランスになりました。あと甘いパン(コーンパンか?)が気に入った。

17時過ぎに投宿。他社の人も3キロくらい離れたホテルに着いたところで、「夕飯食べましょう」といって合流しました。弊管理人が車出しますよ、といって迎えに行ったら、車の大きさにちょー受けてました。わかるよ。
今回は弊管理人のチョイスでThe Famous Crabというところ。
西アフリカ+フランス+スペイン=ケイジャン料理です。本場はルイジアナだけどすぐ隣だからお店多いですね。
ザリガニも名物のようですが、二人とも「それはいいや」といってパス。
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何味と言われるとすごい困る。トマトとスパイスかなあ。濃い味でお酒に合います。弊管理人は酒を飲むと咳が悪くなるので(それ以前におまえ運転だろう)ノンアル。オレンジソーダでも十分気分が出ました。他社の人は地元のIPA。
そんで牡蠣と焼きめし。
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チキン食った後でもわりとがっつり食べられました。食が太くなり、アメリカ人サイズでも食えるようになってきた気がする。でもまだ大阪にいた時よりは大分細いけど。
満腹で帰りました。

翌日は朝仕事。
アメリカ人と、唯一の外国人である弊管理人の計7人のグループに現地の研究者が対応してくれるはずが、アメリカ人がどういうわけか全員時間を間違え、弊管理人ひとりで1時間もたせることになってしまいました。
でも専門的な話なので全然もちました。雑談より全然いける。

昼前にはけたら、午後の部に同じところで仕事を控えた他社の人から「お昼食べませんか」とLINEがきて合流。今度はフォーでした。
アウトプットがさっくり終わり、2時間ちょっと空いたのでジョンソン宇宙センターのビジターセンター(スペースセンター・ヒューストン)を見に行きました。
シャトルを運ぶ飛行機。
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ケネディ宇宙センターに比べると全然こぢんまりしてますが、まあ時間的には丁度良かった。
トラムに乗って回るツアーがあり、これを予約していくと大分もっといろんなものが見られるようですが、今回は仕事のついでなので仕方ない。
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ジョンソンは飛行士の訓練施設があるんですよね。センターの人が「ワカタさん話したことあるけどめっちゃラブリーやった」と言ってました。いい人なのね。
月の石に触れるコーナーがあった。
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こういうアセットがあるのってすごいよな。
なんかあの触ると御利益がある地蔵みたいにつるつるになってました。
アメリカ最初の宇宙ステーション、スカイラブにも入れます。
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堪能した。
帰りはまたぶんぶん運転して北のほうの空港まで戻りました。
メキシコと国境を接している州なのでヒスパニックの人やTexMexというタコス!ステーキ!ファヒータ!ワカモレ!みたいなお店が多い印象。
1年半いて思うのは、茶色い人のほうが接しやすい。白人の店員は働かず気が利かない(黒人は個人差が激しくダメなやつはほんとにダメ)が、ヒスパニックの人は表情があるし頼みごとをしても聞いてくれる。ついでにいうとアジア人(主に中国人)は愛想がないがやることはやる。つまり差別する側かされる側か、ではなく英語ネイティブかノンネイティブかというところで線が引けるような気がする。

閑話休題、
飛行機がひゅー・すとんとなったらやだなとかいう余計なことを考えましたが大きな問題もなく終えられてよかったです。
最後は空港の何かがおかしい日本グッズ店。
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* * *

選考が通れば6月にボストン、という案件があって、通ったという連絡がきょう来ました。
この案件単独だと2泊ですが、ちょうど別の行事が重なるので、これと繋げて4泊の出張にしようと画策しています。

2023年04月09日

クイック4月上旬

3月末に、日本から来た元DCの研究者が「ケンウッドの桜みてきた」と言っていたので、まだ見られるのかなと思って満開から1週間遅れた2日の日曜にタイダルベースンに桜を見に行ったら、ほぼ終了の状態でした。
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そのほか先週今週はあまり記憶なし。やっていたことは主に来週以降についてのアレンジと今のうちにできるだけのアウトプット準備。3月上旬にかけてどうしても申し込めなかった案件で、第2便の募集が急に始まって、当たるかどうかは分からないが申し込んだりしていました。
あとは、とてもいいお話が聞けたのだけど社内でもわりといろんな人が関心を持っているのでどう料理しようかなという案件を一つ抱えた。まあこれは勉強になるので負担とは思わないです。

食べてたものはだいたいこんな。
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昔からそうなんだけどキャベツって腸が元気になります。
しかし結構でかい玉を買ってしまったため、まだ結構余している。
大阪の「くりやん」のポパイ丼のレシピないかな、と思ったらあり、でも「覇王」か「中華あじ」がこちらにないので代用品ないかな、とググったら李錦記の鶏スープの素でいいらしいことを発見し、ちょうど余っていた挽き肉と冷凍していた茹でほうれん草でやってみたら結構再現できておいしかったというのが下の皿です。
あとシフトが多かったので弁当持参。
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韓国スーパーに辛子明太子があったので買ってみましたが普通にいけました。

* * *

咳の問題が解決せず、病院に行くのも億劫なので傾向と対策を探しています。

・朝が特にひどいが、早朝に咳で目覚めるのではなく、目が覚めてしばらくし、体が伸びを欲したり体温が上がってくるなど起動モードに入ってから出始める。起床すると収まるので、目が覚めたらさっさと寝床から出るのが吉
・朝、鼻が詰まっていることがよくない感じがする。鼻汁が刺激になるか、口呼吸になるせいで咳を誘発しているかもしれない(夜は鼻呼吸に努めて以降、軽減した)。目が覚めたらまず鼻をかむこと
・酒や夜更かしで増悪する。つまり全体的な体調を整えることが肝要と思われる
・CVSの錠剤はほとんど効かない。同じ成分(咳止めの デキストロメトルファンと去痰薬のグアイフェネシン)が同量入っているのに、バイエルの水に溶かして飲む薬がよく効く
・のど飴はあまり意味がなさそうなので、やはり下気道の問題っぽい
・大きな咳をすると体力が奪われるので、小さく刻んで痰を出すと楽
・熱なくSpO2も至って正常で、変動もない。感染症ではなくアレルギーか
2019年の日記を見ると、咳止めと去痰薬のほかに抗アレルギー薬を出されてますね。やはり何年かにいっぺん咳に悩まされる様子

* * *

夜勤上がりに、深夜まで働いたお兄と「カルイチ」(軽く一杯だけ、の意らしい初見の言葉)でOld Ebbitt Grillのバーカウンターに行きました。
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ポテトつまみながら弊管理人は1杯。お兄は2杯。すごい話す人なので永遠に話す勢いで、1時からだいぶ深い時間になってきたので「帰りましょう~~!!」と言って帰りました。二人で40ドルくらい。センベロとはいかないが全然許容だと思う。

話題は「この国は小金持ちでも生活水準がぱない」と「弊社の迷子っぷり」。このところどの同僚と話してもだいたい同じです。

お兄がこのあいだ求人見てたら(なんで見てたのか聞いたが失念)みんながよく使う中古車屋のスタッフの職が年8万ドルで出てたそうです。1ドル130円としても年収1040万円、で、たぶんこれ別にすごい高収入というわけでもない。

社内を何とかアップデートしようと頑張っていた中堅君が病気休職に入ったとの話が偏西風に乗って届いたところ、10年くらい前に「もうあかん」と何とかしたい系のことについて考えるのをやめた弊管理人は「弊社やばいよね」という話題で盛り上がることさえもう億劫になっちゃってます。なぜならそれをやってもどこにも逢着しないから。それより淡々と本を読み達人の話を聞き、何かそんなに高くなくておいしいものを食べながらお互いの知見で「へぇ~」とか言い合いながらしのげばいいじゃない。

* * *

今週気付いたことだが、バーもレストランも、こっちの人ってわりとぱっと食っていなくなりますね。料理もどんどん出てきてすぐ腹一杯になるし。隣のテーブルに後から来た人たちが自分たちより長く滞在してるのがまれ。夕飯は基本家族とだし、カップルは早々に家に帰って寛ぐし、仕事のディナー(それっぽいのをほぼ見かけないが)はそんなに長くやりたくないから、というのが仮説。

仕事上がりの日本人サラリーマンはだらだら長居しすぎなのかもしれない。

* * *

なぜ今更というのは置いといて、AAA(JAFみたいなやつ)に入りました。「自動車保険付帯のロードサービスは一生来ない」というもうほんとなんでなん?みたいな話を聞き、腐った屋根の上であれば屋上屋も必要よなと思って。「車」じゃなくて「人」につく独特の会員制度で、つまりレンタカーを運転していて何かあっても会員であれば来てくれるらしい。

年数十ドル。安心料としては手頃だと思う。夏休みはロードトリップ(アメリカ人の主要娯楽、車による長距離旅行)もありだなあと思い始めました。

* * *

今週はお出かけが確定1回、そのあとにもう1回あるかないか。

管理人

40代に入ってしまいました。未婚、子なし、男、文系学士、30万都市出身。何かありましたらツイッターの@kagakuno_koにご連絡下さい。

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