金曜の夜、職場でひとり夜勤をやりながら「こんなつまらない週末でいいのか(いいはずがない)」と思ったかどうかはともかく、万博のチケットが意外にするっと買えることに気付いて平日券を購入。月曜に入場時間の予約もした。しかし人気のパビリオンはもうほぼ予約がとれない状況。といったところで午前1時45分の上がりの時間がきたので帰宅即就寝。
土曜、ホテルと新幹線のわりと安いパッケージがあったので購入。
日曜は朝から出掛けました。
大阪。2022年末の一時帰国でちょっと寄って以来。なつかし。明らかに東京より人の顔が楽しそうである。
早めの昼飯は豚々亭でトンテキをキメます。
トンテキももちろんなんだけど、白飯がうまかった。ぶはあ。
で、住んでたときには確かまだ開いてなかった中之島美術館に行きました。
巨大な黒い箱。なんでここ来たかったんだっけ?
MoMAにこんなとこあったっけか。
今やってるのは「日本美術の鉱脈展」で、メジャーではないか、今はメジャーだがつい最近まで知られていなかった尖った日本美術を集めた展示です。特に、素人が描いた「素朴絵」というジャンルがあるのは初めて知った。解説も大阪らしく(?)あけすけで、「史上最もヘタクソな洛中洛外図」との解説タイトルには笑った(横の人も笑った)。
これは伊藤若冲の「釈迦十六羅漢図屏風」。戦災で失われたのを藝大などが復元した。
さて、一度ホテルにチェックインしましょうかね。
今回は天満橋です。住んでたころ、よく無印とかニトリに買い出しにきてたところ。
久しぶりの友人に連絡して「夕飯どう?」と聞いたら即OKだった。
扇町駅から近い「なかなか」。
店内こんな感じ。いろんな日本酒があるお店です。
このレアさわらフライが秀逸。
全部うまかった。
しかし調子に乗って黒板メニューを頼んでたら結構いった。いいけど。
高知出身の20代友人、仕事は安定してるし、趣味の活動は評価されてるしで、話を聞く限り極めて幸せそうなのだが、「一度は東京に住みたい」とも思うんだって。そうね、20-30代で一回住んでもいいとこだというのは同意。ずっと住む必要があるかというとないが。
日曜夜だし、早めにおひらきでまたね、となりかけたところで友人が「もう一軒行きますか」と誘ってくれたので喜んで相伴。かねて行ってみたいが一人じゃなあ、と思っていたお店で、結果すごい面白くて長居してしまった。ありがたいことです。
* * *
月曜は朝から夢洲いきますよ。入場予約は10時。9時40分に駅についたが、手荷物検査の列が一向に進まず、かんかん照りの酷暑の中、若干くらくらしつつ50分待ってようやく入場した。
これが例の大屋根リング。確かにでかい。
そして下に入ると確かにちょっと涼しい。これがなかったら真夏は耐えられないだろう。
Better Co-Beingなるパビリオンだが、事前予約してないと入れない。そしてやっぱり日陰がない。
ヌルヌルとかなんかそんな落合なにがし的な建物。
自己主張するオーストリア。
パビリオンはクラゲの木みたいのだけが事前予約できたので、まずそれを攻略。なんかいろんな民族の人達が踊ってる没入系映像が生演奏と一緒くたになってるのを見るような展示だったが、「人って多様だよね」みたいな優等生的で誰でも知ってるメッセージくらいしか読み取れなかった。人を唸らせるメディアアートは難しいなって思いながら全くノリきれずに終了。
そのあと、通りかかったら予約なし入場が始まったコロンビア館に入ってみた。「コロンビアといえば~?」と問いかけるスタッフに「内戦~!」と答えそうになったがやめた。自然環境とか文化の紹介であった。
そうなんだよ。各国館は結局その国の紹介をするんだよな。万博ってな。とやっと気付く。
とりあえず昼飯(高い天津飯)。
大屋根に上ってみる。おお高い高い。
そして海の上を歩くことができる。
思えば2023年にドバイであった国際会議も万博会場だったが、人工的で味気ない囲われた会場にいろんな形の建物が無造作にちりばめられていて、大阪もやっぱりそんな感じだった。
しかしドバイと違うのは「会場を上からぐるっと回って見る」ことができる点で、これが大きい。なので大屋根はこの万博で一番よかった。
2021-24年に毎年世界のいろんなところに行った国際会議もやはり、各国がブースを出して自国をアピールする点では万博っぽかったなと今にして思います。その点で大阪万博に大した驚きはありませんでした。結局は自慢の文化財、自然、人の多様性、先端技術の展示であって、突飛な未来を見せるようなものでもない。そもそもそういうもの。何を期待してたのかという話ではある。でも1970年のはどうだったんだろうか。
大屋根を半周して地面に降りると、西ゲートであった。
近くのパソナ館が予約無し入場を突然始めたので迷い込んでみた。
生命進化の木だそうだ。これさ、太陽の塔の胎内の、ものすごいヘタクソなパクリじゃないか?この脇には太陽の塔の腕の先端を中から見た風景に似せたと思われる部分があった。
そして、iPS細胞から作った心筋シートがひらひらしていた。
iPS細胞で作った心臓を鉄腕アトムに移植するアニメが上映されてたりだとか、なんかその、パソナ、阪大心血管外科がどろどろっと魔合体した感じの、いろいろ想像してしまう系(婉曲)展示でした。しかし普段から仕事で科学技術をちらちら見ていると、科学系展示一般、何ら新しい感じがしない。未来を構想するのはかくも難しいということばかり痛感した。
ブルーオーシャンドームの当日予約がするっと取れたのでGO。
坂茂のドーム。
うん、なんか建築を見る機会としてはいいよね。土地とか文脈とか、まったく切り離されていてパビリオンの建物自体が「展示物」っていう感じが強いが、まあ万博とはそういうもの。
プラスチックによる海洋汚染の啓発映像みたいのを見ましたが、特に面白くはなかった。クラゲがふわふわしていて、一同「もう終わり?オチなし?」みたいな感じで退出。
インド館を冷やかしつつ、15時も回って汗みどろだし、さてそろそろ、と思ったころ、また通りかかった大阪公立大館で予約なし入場ができるとの掲示を見たので並んでみた。
ねえこの外装、西陣織らしいですよ。すげ~
空気が滞留し、タオルハンカチが絞れるんじゃないかっていうくらい汗が流れる入口前で、案内のおねいさんが「しばらくここでお待ちいただきま~す」とのたまった。「クソ暑いんですけど!!」と叫びそうになった。まじで。
そして展示はなんということもない研究紹介でした。
いや、で、これ休憩スペースらしいんだけど、なんで、完全な、日陰を、作らないのだ?
ところで弊管理人含め結構な人達が日傘をさしていたんだが、みんな雨の日のように傘を直立させていて、斜めから入る日光に腕とかがめっちゃ晒されているのね。まだ日本人は日傘に慣れていないのではないか。
歩いていると、有名人がペラペラ喋りながら万博を持ち上げていた。
コモンズという小国の雑居ビルみたいなところではイエメンのおじさんが客のおばさんに何かを食わせていた。帝銀事件を思わせr(略
この壊れたポケットコイルマットレスみたいのはパナソニック館。
しかし、建築というのは外から見るだけでなく、中に入ってこそ設計と対話することができると思うので、なんかこのファサードだけふぁさっと見て回るというのは消化不良感がある。
せめてもの思い出にということでミャクミャク像の前でおばちゃんに写真撮ってもらった。
「わたしこういう機械だめやねん」とブツクサ言いながらちゃんと撮ってくれて、お礼言ったら「ちゃんと確認して。撮り直し頼むなら今やで」と言われましたが、ちゃんと撮れてたので「完璧です!」と言ったら照れていた。
結局17時近くまでいた。帰りの電車に乗ってふと自分のTシャツを見たら塩田みたいになっていた。日焼け止めも落としたかったので、本町で降りて契約してるジムでシャワーを浴び、たまたま船場で見かけた「すしやねん」という寿司居酒屋みたいなところで夕飯にしました。
ヒゲ、刺青、切れ長の目という三国志みたいなイケメンのおにいさんが握ってた。
安くてうまい庶民のお寿司って感じ。ネタが分厚くてボリュームがあり、とても満足した。
今治タオルをカウンターに置き忘れてきちゃった。残念。そしてなんかおっさんの体洗ったタオルなど置き忘れてしまい大変すまん。
そんで新幹線のって24時過ぎに帰宅しました。
日焼け止め完璧。全然焼けなかった、と思う。
いろいろ書きましたが、初めて万博いった、ということに満足をしました。
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新しいPCを注文しました。週末か来週前半に来たら、また日記に書きます。
2017年に買った今のLenovoデスクトップ、まだ全然快調に動いてるのに、Windows10のサポートが10月に切れても、Windows11のインストールができるスペックではないというので強制買い換えとなりました。ほんとこういう勿体ないことは御免被りたい。
もちろん経年のせいか、ちょっと動作がくたびれてる感じはあるので、今の良好なネット環境を活かせるスペックのPCになることには期待もあります。
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暑いという理由でテレワークしがち。いや会社はテレワークを認めてないらしいんだが、だいたいのことがオンラインでできるんだよね。
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ボーナス、税金が3割近いんだがなんなんだ?