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パスタと本

昼過ぎに有明でお仕事があったので、たまにはちょっと早めに行って昼飯を現地で食ってみるかと「トラットリア・アルポルト」へ。
120817pasta.jpg
片岡護氏のお店。って、どなた?
サラダと飲み物がついたパスタランチ、ボロネーゼを選んで大盛り指定で1522円。

なかなかおいしいです。
238円のレトルトパスタソースの1.08倍くらいうまい。
これがラ・パウザで880円で出てきたら満足したと思う。
ちなみに、内装は中途半端。
店員さんの手際は今ひとつ。
メニューが厚紙でノケゾル。

あと、一冊読み終わった。

■市野川容孝『社会学』岩波書店、2012年。

ふつうの読者に「社会学ってさあ」という本を作ると、まずはスペンサー、コント、デュルケーム、で、マルクス、ヴェーバー、ジンメル、んでもって、パーソンズ……あたりで読む方は嫌になっちゃうのが定番。
この本もそのへんの名前は出てくるし、もっといっぱい別の人も登場するが、単なる紹介ではない。「社会」「社会的」「社会学」「社会科学」といった言葉がその原テキストが書かれた時代に何を意味していて、それは同時代あるいは旧時代のどんな論者が謳っていたどんな概念と対立していたのか、今の人たちは当時の何を見て「いない」のか(今、社会学として書かれているものには、何が書かれていないのか)を丹念に掘り出していく。というか、著者はそれをしていないらしい今の(特に日本の)社会学に苛々しながら掘っている。ま、そういうちょっと新しい読み方で旅する源流、あるいみ社会思想史、あるいは社会学の歴史社会学、なんというか'Sociology' in Society。
この探究の目的は「社会学に何ができるか」なのだそう。告発のモノグラフとはまた違ったアプローチで、社会学を使って「どうにかする」つもりだ。次はどうなるんだ。気になる。

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2012年08月17日 23:42に投稿されたエントリーのページです。

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