2025年04月21日

札幌アップデート

基本、待ちの仕事なのですが、なんか仕事来なさそうだなと思ったので木曜にマイルでチケットをとって、金曜から日曜まで札幌にいってきました。国内線の乗り方もちょっと変わっていて時の流れを感じた。

特に目的のない外出です。狸小路のホテルは羽田空港で出発直前に取った。2泊で13000円。インバウンドの影響が大きいところと、そうでもないところがあるのかな。

札幌駅から大通は風景が結構変わっていました。壊して作って、という無駄をまだやってる街。
夕飯はQuenelle(クネル)というフレンチのお店を予約してみました。
電話では「あまりお構いできませんけど」「料理が出るのに3時間くらいかかりますけど」と後ろ向きなワーディング。あと、誰に聞いてここに辿り着いたのか複数回聞かれました。「先日亡くなった知人に……」と回答。断りたかったのか、クレーマー対策か。
でも実際に行ってみると丁寧な対応で、何よりお料理は普通に出てきて激うまでした。

ホタテのソテーとリゾット、セップ茸のソース。まずいわけない。パンでソース全部ぬぐって食べました。ソテーも味・焼きとも絶妙でした。
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エイとキャベツのシェリービネガーソース。周囲の迷惑になるので口に出さず心の中で叫んだ。長生きはするもんです。
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デザートをいただく気はなかったしお腹もいい具合だったのですが、「これは頼んでおけ」と啓示があったのでミルフィーユ。heavenly...
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初日夕飯にしてもうお釣りがきたような外出。亡知人の選球眼すごい。そして失われてしまったことが惜しまれてならない。

すすきのでちょっと飲んで退散。冷たい雨でした。

土曜。食べる、出す、カロリーを消費する、の循環型で持続可能な買い食い旅をモットーとするため弊管理人が入っているチェーンのジムで運動してから、欧風カレーKEN。
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巨大だが中までちゃんと火が入ってるハンバーグが載った甘めのカレー。好みでした。肉汁どばー。

なおこの前後に弊管理人の見てる分野で急な仕事をすることになった某同僚が「聞いてない」とのたまったと会社から知らせがありましたが、前の日にメール送ってあるし、予定は何日も前から公表されてただろ、みたいなメールを書きかけましたが余計な罵詈雑言まで書きそうなのと、メシがまずくなるのでやめた。

札幌ファクトリーで夏用の服を買って宿にいったん戻り、夕暮れ前からやっている「とも恵寿司」へ。前日、旧知のバーで教えてもらったところです。
観光ではまず行かない「南郷13丁目」という駅から10分くらい歩いた、住宅街にぽつんとある寿司屋さんです。
特上1500円くらい。やす……うま……
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カウンターで日本酒飲んでたら並びのおじさんたちに話しかけられました。開発の仕事で東京と北海道を往復しながら、2008年のG8サミットにも関わったというので政府か開発局の人かな?このお店はマスコミに出ないから口づてかたまたま誰かのSNSで見た人しか辿り着けないのだそうです。
ちょうど季節だということで、アイヌネギの巻物。くっさいけど頼んでよかった。
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おじさんたちと楽しく話し、すすきのの飲み屋なども教えてもらいつつ辞しました。

中心部に戻ってバーへ。旧知の人たちの近況アップデートで驚いたり喜んだり。
30歳前後の3年間通い詰めたところですが、お客さんたちはもうほとんど知らない人たちになっていました。でも知ってる人たちは元気そうでよかったよかった。

日曜は朝、これも久しぶりの年下友人とモーニングしてから電車で白老へ。
2020年にオープンした「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を見に行きます。
旧博物館も行ったんだけど、だいぶ様子が変わった気がする。ようやく晴れました。
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国立博物館になって、公用語がアイヌ語となり、伝統芸能は映像・音響の凝ったシアターに収まった。旧博物館に比べていろんなことが「きれい」になったが、オーセンティックかどうかで議論もあるんじゃないかな、これ、という気がした。気がしただけなので後で調べてみる。上演が撮影禁止になってるのも単純にフラッシュ対策かとは思うが、ちょっと違うことも考えた。
図録ほしいなーと思っていたら、博物館の売店で去年出たという『最新アイヌ学入門』という本を発見したのでそれを買うことにしました。

ソフトクリームうまかった。
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帰りの車窓。噴火湾と夕暮れは思わず撮っちゃう。
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新千歳空港でラーメン食って帰途。
新宿に着いたら丸ノ内線の終電をギリギリ逃したので、総武線で帰りました。

急に決めた外出でしたが、思いのほか充実しました。札幌勤務を終えた後も何度か行ったはずだけど、ちょっと局面が変わって、アップデートしなきゃいけないことがたくさんありました。旧知の人たちが50代にさしかかって元気は意識しないと維持できなくなってきたのと、疫病を挟んで商売がだいぶドラスティックに入れ替わったのと、社会全体が少し疲れてきてるのと、まあその辺が原因なのではないか。ひょっとして札幌はもう暫く行かないかもしれないという出掛ける前の予感は外れで、結構またすぐ行こうなって気になりました。

2025年04月14日

弁論術

◆アリストテレス(相澤康隆訳)『弁論術』光文社、2025年。

楽しく読んだ。外国は英語圏しか知らないが、こうしてみると西洋の人たちが何かを述べるときのスタイルは二千数百年前に既にだいたい骨組みができていたんだなと、アリストテレス兄貴の仕事に感心した。人間観察を抽象化し、実践に結びつけるソリッドなスタイル。それが必要なのは、世の中、答えが一つに決まることばかりじゃないし、100%そうなるっていう必然的なことばかりでもない、ああも言えるしこうも言える、そういう中でどうやって言葉で勝っていくかだろ?っていう現実的で切迫した問題意識があったからだと想像します。

弁論術が必要な理由(p.26)の説明からして、とてもキビシイ。
(1)「真なることと正しいこと」は本来それを主張すれば通るに決まってるんだから、それが通らなかったということは話し下手なやつが悪い(2)学問的知識を持っていても大衆に語りかける手段を知らなければしょうがない(3)相反することがらを両方説得できるようにしておくことで、間違ったことを説得しようとしてくるやつに反駁できる(4)身体をもって自分を守ることができないのは恥だが、それ以上に人間的な言論の使用によって自分を守ることができないのはもっと恥ずかしい。
―要は、正しいことを知ってるだけでなく、それを主張して通すことができなければ何もならないのだ。

何にせよ定義してから考察する。
例えば、友とは「相手にとってよいと思うことを相手のために行うようなことができる人」(p。80)
よいものとは「もし思慮を手に入れたとすれば、すべての存在がそれぞれ選択するもの」(p.106)

その中で、功利主義のアイデアがちらっと顔を見せたりする。
「また、より快いものは、それほど快くないものよりも大きな善である。快楽はすべての存在が追い求めるものであり、そして快い感覚はそれ自体のために欲求されるものであるが、よいものと目的はまさにこれらの条件によって定義されたのだから。」(p.107)

人間とか社会とか政治とか、とにかくいろいろ知らないと弁論はできないというので、いろんなことが説明されていきます。説明していくうちに、政治学とか、他の著作にもつながっていくものが出てくる。
「民主制はくじ引きで公職を割り当てる国制であり、寡頭制は所有財産の査定額に基づいて、優秀者支配は教育に基づいて公職を割り当てる国制である。ここで言う教育とは、法によって定められた教育を意味する。なぜなら、優秀者支配制における支配者は、法を忠実に守って生きている者たちだからである。このような者たちは、当然ながら、もっとも優秀な人々に見える。そこから、この国制には優秀者支配制という名が付けられているのである。
 他方、単独者支配制は、その名の通り一人が万人を支配する国制である。この種の国制のうち、ある種の規定に従って支配するのが王制であり、[支配の仕方に]何の制限もないのが僭主制である。」(pp.117-118)

美しいことの列挙に時代を感じることはある。しかしこういうのにかぶれた現代人もいたな。労働を下に見た某ハンナとか。
「また、手仕事の技術に従事しないことは美しい。なぜなら、他人のために生きているのではないということが、自由人であることの特徴だからである。」(p.129)

p.195からは法廷弁論のやり方を指南してくれている。「書かれた法が自分に不利なときは書かれてない法や公正さに訴えろ」、「書かれた法が自分に有利なときは『制定された法を使わないなら、法が制定されてないのと一緒だ』などと言え」、とまあ融通無碍である。

ところで、人が怒る相手はいろいろあるが、「(人は)感謝しない者たちに対して怒る」(p.230)。なんか北米皇帝とその手下が外国から来た芸人にそういって怒ってたな、こないだ。

「憎しみ」と「怒り」の違い(p.249)はアリストテレスの人間観察と定式化が冴え渡っていると思った。
・怒りは自分が何かされたことに対して抱く。敵意は自分が何かされてなくても、誰かをある特定の性質の人とみなして抱く
・怒りは個人に対して抱く。憎しみは類に対して抱く
・時は怒りを癒やせるが、憎しみを癒やせない
・怒りは相手が苦しみ、相手が報復に気付くことを求めるが、憎しみは相手に悪いことが起きるのを求め、相手が報復に気付くかどうかは問題にしない
・怒っている人は苦痛を感じるが、憎んでいる人は感じない
・怒っている人は状況が変われば相手を憐れむこともあるが、憎んでいる人は何が起こっても相手を憐れまず、相手が存在しなくなることを望んでいる

文章表現の要諦(pp.463-466)はギリシャ語特有の注意もあるが、(3)なんかはもうほんとご明察。
(1)接続語を正確に使う(2)物事を言い表すときに包括的な呼び名ではなく固有の呼び名を使う(3)曖昧な表現を避ける。ただし言うことがないのに何か言ってるように見せかけるため意図的に言う場合は別(4)男性/女性/ものを表す名詞を正しく使う(5)複数と単数を適切に使い分ける

中傷のトポス(論法)は面白かった(p.548-)。特に、
「些細なことを長々と賞賛してから重大なことを簡潔に非難するか、もしくは先に相手のよい点をたくさん挙げておいて、それから本題に直接関係することを一つ非難するものである。このようなことをする人々は、中傷のエキスパートであり、かつもっとも不正な人間である。なぜなら、彼らは善を悪に混ぜ合わせることによって、善を利用して相手に害を与えようとするからである。」(pp.552-553)

★以下は訳者解説から抜き出した見取り図的なもの

弁論術:説得力のある事柄を見出す能力。言論の技術
 説得力=真実味。論証すること
  論証:演繹(前提から必然的に結論を導く)=説得推論。命題からなる
    +帰納(個別から普遍に至る)=例示

【三つの弁論】*それぞれに共通/特有のトポス(論法)がある
▽助言弁論@民会など。推奨と制止=善悪(利害)
▽法廷弁論@民衆裁判所。糾弾と弁明=正不正
▽演示弁論@葬送や祭典など。賞賛と非難=美醜
  ・「拡大」の技法。意義や価値を大きく見せる(≠うそによる誇張)

【三つの説得】*いずれも言論を通じてする
▽性格(エートス)による説得:自分を信用に足る人物と見せる
▽感情(パトス)による説得:聞き手にある(快苦を伴う)感情を抱かせる
 =聞き手の状況認識を言論によって変化させる(例:誤解による怒りの解消)
▽論証(ロゴス)による説得:説得推論や例証を使って証明する。★最も効果的
 ・問答術との違い
   (1)誰でも知っている前提は省略する(冗長の回避)
   (2)前提の多い推論は避ける(聞き手が話を追えない)
    *問答術は知的エリート同士。またディベートであり一方的に話すのでない
 ・例証には(1)過去の実例を挙げるもの(2)自分で創作した寓話―がある(p.340)

2025年04月06日

桜25と新潟

毎年違ったところで花見をしてますが、今年もスペシャルだったりそうでなかったりした桜。

3月30日はよみうりランド。旧知のグループでBBQして花見して、っていう会でした。5年いなくなってる間に知らない人が増えていたが、一網打尽で話す機会になって大変よかった。
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4月3日はアメリカからのお客さんと箱根。穏やかな人ですが結構でかいタトゥーが入っており「ぼく温泉入れてもらえないんだよね」というので天山湯治郷に連れて行きました。ロマンスカー含め弊管理人も初めて。
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天気はイマイチで寒かったですが桜はほぼ満開。山の桜も雲の合間から見えたりして幽玄でよかったです。
ぬる湯でまったりがセオリーの弊管理人をよそに、お客さんはサウナと水風呂、あつ湯と水風呂を往復しまくっており、最後に「なんか視界がぼやけた」と言ってました。それ血管か網膜かなんかのダメージじゃないだろうか。大丈夫か。

この週末、京都で花見の会がありそうだというので帰国直後の2月からホテルをとってあったのですが、主催のおにいさまからぎりぎりまでアップデートがなく、なんかお仕事も大変そうだし催促してもなと思ってキャンセルしたところで「週末どう?」とのお声がけ。アウチ!ということで今年は欠席となりました。

というわけで休むはずだった4日は出勤したものの、仕事終わりでなんかおいしいもの食べたい、という気分になって新幹線に乗って新潟へ。桜は開花直前だそうです。
新潟駅からわりと近い「のみすけ」で勝利。
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アジフライほっくほく。佐渡の魚やエビをフィーチャーした寿司もむっちゃおいしかった。
一泊して、有名らしい「バスセンターのカレー」と「弁慶の回転寿司」を食べました。いずれもまあまあおいしかった。しかし街は特に面白いこともなく、月岡温泉行きたいなと思ったものの日帰り入浴の便はよくなさそうで、古町のあたりを散歩してさっさと帰宅。大阪屋のイチゴケーキ(イチゴは越後姫)を買って新幹線に飛び乗って食べました。うまかった。で、東京で飲んで就寝。

6日は新宿に写真展を覗きに行き、そのあと、すた丼。これも5年以上ぶりです。確か。
そろそろ葉が出てきた地元・杉山公園の桜。地元で十分。桜のトンネル的なものもいいが、弊管理人は住宅地の中でぽつんと立ってる桜が好きです。
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日曜は天気が悪い悪いと言われていたものの、雨は昼頃ぱらっと来ただけであとは晴れました。陽気ももう冬に戻ることはないかな、という気配。

今年の花見はこんなところですかね。

* * *

帰国前後から読んだものを書いてなかった。

◆沼野雄司『現代音楽史』中央公論新社、2021年
2010年代までカバーしてる。もっかい読み直してもいいなと思った。

◆ダロン・アセモグル、ジェイムズ・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか(上)』早川書房、2016年
持続的な経済発展に必要なのは、多元的な政治体制を基礎に、私有財産と競争が保証されていることであって、砂漠だとかの地理的条件や祖先信仰などの文化的条件、正しいやり方を為政者が知らないといった個人の資質ではない(そしてうまくやれてない国はどんどん悪循環にはまる)……ということをめちゃくちゃしつこく歴史の実例から語る本。

結論が最初に書いてあって、あとはその裏付けのために延々とエピソードが続いて飽きてくるのと、それしかし結局アメリカの現状賛美じゃないですかねという気になってくるのと、うまくいってる国って「現在うまくいってる国」なだけじゃないかなあと思えてきて、下巻はいっかということで終えてしまいました。

◆青山拓央『哲学の問い』筑摩書房、2024年

2025年03月29日

人に合う旬間

どこにも行ってないし何もしていないんですが、人にはよく会ってました。
あとDC時代には考えられないくらい酒飲んでます。

◆ロイホで昼飯でもしますか、っていって落ち合ったらロイホが混み混みで、喫茶店でタンドリーチキン食べたあとに晩杯屋で立ち飲みのまま5時間くだを巻き、最後は高円寺のメーヴェっていうカフェでワインと寿司のペアリングというよくわからない楽しい日がありました。
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日中は暖かかったのに、ほぼ終電で帰ったら寒かった。

◆大学時代のクラブの同期と渋谷で呑みました。全員変わってなさすぎて面白かった

◆ベトナム系アメリカ人のお客さんが「ラーメン食べたい」というので「駄目な隣人」で一杯キメて、新宿御苑でピークに向かう桜を見て(バキバキに黄砂きてましたが)、コーヒー飲みながら駄弁ってさよならした。まだ英語喋れた

◆その日の夜は会社の移転によって初台から大宮まで通うはめになった人と新宿でサイゼ飲み。サイゼすごい久しぶりだった。1500mlのワイン1000円、そのほかちょっと食い切れないくらい食って一人2100円だった。局地的に2010年代のデフレが残ってる感じがしてノスタルジーだった

◆DCの職場の前のボスと、ちょうど一時帰国してる番頭さんと、その番頭さんと5月に交代する同期と、DCで一緒だったおとうさん(めっちゃ一緒にメシ行ってた人)で新宿呑み。ZERO Kitchenという雑居ビル4階のお店がとてもちゃんとしており、年度末の金曜なのに席が取れるというのも含めて今後もお世話になることがあるのでは?と思った。
そのままゴールデン街に流れて騒いだ。多幸感があった。

* * *

2018年におじさん職位になったとき、現場から上がってくる仕事の粗さにすごいイライラしたことがありましたが、大阪で少し反省し、DCでいったん現場に戻って、久しぶりにおじさん職位の仕事になったことによってまたイライラしたようです。しかし2度目なので獲得免疫みたいのが働き、短期間で収まってきました。

「ぱっぱと仕事しないとおじさんがやっちゃうよ」的な振る舞いは弊管理人の癖なのですが(指先でやるような指示ばっかで実務をやらない先行おじさんたちが嫌いだったせいもある)、これはまあもう少し続けるかもしれない。しかし面倒になってきてやめるかもしれない。

木曜、金曜は麻婆豆腐作ったり上記ベトナム氏と遊んだりしていて会社に行きませんでした。
金曜夜は霞ヶ関で仕事したのですが、なんか呼んだ側も呼ばれた側も、みんなダラダラしてました。呼んだ側は自分がやってる仕事を魅力的に説明できず、呼ばれた側は言われたことを受け止める知識に欠けててググれみたいな質問やおしゃべりしかせず、プロフェッショナリズムも生産性もなかった。なんつうか、その、つまんないんだろうな。自分がやってることが。

* * *

あまり自炊してません。自炊と外食の価格差がアメリカよりずっと小さいためです。確実に。

2025年03月12日

ウェルカムバック暴食

会う人会う人に「痩せた?」と言われるのですが、本人まったくそういう意識はありません。体重も変わってないと思うんだけど、老化か。まあそれなら少し太ってもよかろう。
引き続き「おかえり」趣旨のお誘いを有り難くもいただいて暴食しています。

部内おにいさまと幡ヶ谷「ミクロとくじら」。スパイスいっぱい、すべて秀逸。
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こちらは部外おにいさまと中野食べ歩きの末に逢着した「ブリック」で深夜のプリン。
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うま……

趣味みたいな仕事みたいな趣味で出掛けた松戸で、冨田食堂。
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味がいいのは理解できるが、つけ汁がぬるいのはちょっとな。

野菜励行、野菜励行(呪文)

* * *

支払いや返金もひと落ち着きしたかなというところでアメリカのクレジットカードを先週末までに全て電話で解約し、ウェルズファーゴの口座にあったお金を全てドルのまま日本の口座に移して、口座を閉じました。

お金が移ったのを確認した上で、DCの職場から借りてきたSIMを抜いて、近々赴任する他部のおにいさんに持っていってもらうよう託して、アメリカとのつながりはこれでおしまい。帰国に向けて出発する2月5日よりも、この手続きのほうが終了感が強かった。

* * *

仕事はぼちぼちやっています。

全てを見ているわけではないが、なんかこう、ね。やってる人たちが面白いかどうかで選球してないのと、倦んでるんだろうなと思うところ。まあ弊管理人自身がもはや出力上げようという気もないので、Ugh……という感想を抱く以上のことはしない。大阪の職場で見た一部若手ちゃんたちの活力や、DCの職場で見た他部の老兵たちの猛者っぷりを今さら思うところではある。20万以上たまってしまったマイル使ってどっか行きたいよ。

2025年03月03日

日本になじむ

いや、なじむどころか帰国当日からシームレスに生活移行してますが。

◆部屋はだいたいできた

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・今回は部屋を立体的に使うことで収納のフットプリントを小さくし、机上をすっきりさせることを目指しました。メッシュパネルで小物を持ち上げ、本と書類と電子小物は椅子の背後の5段の棚に収納して、基本的に何でも手の届く範囲に置くことができた
・棚は枕元を兼ねており、マットレスの高さの段を作って携帯やリモコン、ティッシュを置いてます

・そのせいで居室での生活がほぼ3畳のスペースに収まり、カリフォルニアのNGOがやってる、刑務所から出所したての人用の「プライバシーあるシェルター」を思い起こさせるような圧縮度に

・撮影しているのはベッドの足側からで、撮影者の背後には電子ピアノくらいしかない6畳が広がっています。ここをどう使うか課題ですが、このまま使わない気もする。たぶんソファは引き続き買わない。そんな頻繁に人が来ることはなかろうと

・なお背後にある1m四方くらいのクローゼットも突っ張り棒活用などで圧縮陳列。あとはモノをすんごい捨てて対応
・5月以降に船便が到着しますが、確か服が多かったはず。使わなそうなものはどんどん捨てて対応しよう。なにしろ既に暮らせているので

◆住環境やよし

・アメリカで住んでたアパートで、部屋から建物内のフィットネスセンターに行くくらいの歩数で行けるところにスポーツクラブがあり、ほんとにふらっと行ける。しかも22時に閉まってたアパートのやつと違って24時間営業なので「今日は時間がないから」といって諦める必要がないのがよい。あとすいてる。あまりすきすぎてても存続が危ないのである程度入っててほしいが
・ちなみに入会手続き時、アプリを使った入退場を勧められたが「スマホ持ってない人は入会できないんですか?」と聞いたら従来どおりの会員カードを発行してくれた。見ているとアプリを使っている人は入退場の際、いちいちアプリを起動し、QRコードを…みたいなことをやっていて時間がかかっているが、弊管理人はカードを読み取り機にピッとかざすだけで一瞬です。だめなシステムを推さないでほしい

・近所はコンビニ2軒に100円ショップにスーパー、おばんざい屋に会社の口座がある銀行、総菜屋などが集積していてとても便利。道を行くのはおばあちゃんに土方のお兄さんたち、新左翼でした?みたいなオバサンなどで、ほのかな下町・サブカル感があり、新宿徒歩圏でこれは意外だった。家の前の通りは朝晩の車通りが少なく静かなのも立地からすると意外

◆実家に帰った

・在米の間に更新時期が来たクレジットカードが実家に届いていたので、それを取りに帰るという名目で帰省

・父は膝が痛いと言っていましたが、著しく弱ってはいない様子でとりあえず安心
・母方の伯母はさらに耳が遠くなっていましたが、82ともなればまあそれくらいはあるか。他は元気なようでした。祖母は104歳で寝たきり。2021年に帰ったときには「お別れかなあ」と思ったのですが、どっこい長寿。「まだ大丈夫かな」と思った父方の祖母が亡くなってしまった
・伯母は煮物やポテトサラダ、ロールキャベツを持たせてくれたのですが、すごい量だったので「持って帰れないよ」と言ったらちょっと悲しそうになってしまった。反省。結局持って帰って3日かけておいしくいただきました。罪滅ぼしを兼ねて、弁当として職場に持って行った様子を写真に撮ってLINEで報告……

・いつの間にか首都圏でも有名になったらしい「ツルヤ」で食料品を買い出しし、箱を抱えて帰る事態に。でもワインなどおいしく、連休にまたやろうという気にはなった

◆お帰り会がいくつか

・予想外にいろんな方からご飯のお誘いをいただき、かなりの頻度で夕飯に。うち、かなりの頻度で焼き鳥。ことあるごとに焼き鳥食べたいと言っていたせいだろうか。どれもおいしかったです
・会社の人、友人知人は5年分歳食ってる人(多くは「肥満方向への変化」と「白髪」)と、全然変わってない人に二極化している印象。若い人ほど変わってない。まあそうか。だいたい皆さん元気そうで何よりでした

・よく遊んでた友達とも久しぶりに顔を合わせることが多く、久しぶりだね~と言うのですが、昔のようにまた遊ぶだろうかという疑問も抱きます。当然だがそれぞれの5年を過ごしてきたわけで、休みの日に遊ぶ人は弊管理人以外にできているわけだ。基本的には新しい知り合いと新しい付き合いをしていく必要がありそう
・2021年にコールドスリープに入ったのは弊管理人の家財だけではなく、弊管理人自身もそうだったのかもしれない

◆尻がすべすべ

・毎日湯船に浸かれる生活が素敵
・湿度の面からも日本はよい

◆依然として弊管理人はキャッシュ派

・いろんな飲み屋さんがペイペイ決済を導入していたが、手数料がえぐいと聞いた。その分を価格転嫁せず頑張っちゃってるお店も多いので、弊管理人は引き続き現金でいきます
・カードはチェーン店など義理のないところで多用
・ポイント制度が多すぎて辟易するので、ポイントはためません宣言。ヨドバシは別

◆日本のサービス

・ネットがいまだに開通しないのだが、弊管理人に聞きもせず誤った管理会社に連絡を試み続けて「つながらないのでお客様が工事日程をアレンジしてください」と丸投げしてきたのでfxxk youって言って正しい管理会社の連絡先を伝え「おまえがやれ」と投げ返した。その後も管理人がいない日に工事を設定し、「再設定すると工事は最速で4月16日になります」などと言い始めるので「なめんな」っつってクレーム。最後にサーベイがあったらめちゃくちゃ悪いレビューを書いてやる

・上記は最もひどい例だが、それに限らず全体的にやる気がなく、自分が楽になるように客に負担を求めて交渉を受け入れない上、アウトソーシングによって責任が霧散する傾向が進んでいる印象を受けた。そういうのは全部許さずアメリカ仕込みの交渉によって扉をこじ開けたことが一度ならずあり、なんか日本もアメリカっぽくなってきたかななどと

・あと食料品のパッケージとか小さくなってません?これステルス値上げ?何でもでかすぎるアメリカのを見慣れただけ?
・ついでに新聞も雑誌も薄っぺらくなってた。内容もさることながら、物理的に

・にしても100均は素晴らしい
・日高屋の餃子とか、すき家の朝定とか、ソース焼きそばとか、棒アイスとか、卵かけご飯とか、自宅で炊く麦飯とか、そういうのがいちいちうまい。味覚のトリガー力すごい

◆弊管理人のキャリアは終わった

・在外でそれまでの3倍のペースで働き、1200本近いアウトプットをして帰ってみると、他人の仕事を加工したり調整したりするしょーもない職務であった。いや知ってたしアメリカ行く前もやってたんだけど
・目下、運動不足の緩和のため現業っぽいことも勝手にほそぼそとやってみてますが、楽しいこと見つけないといけないなあと思っています
・楽しいことというのは仕事以外。もう現業ばりばりは結構です。シニアおじさんの域に入りつつあるので、わがままに現業やることも可能な気はするけど、なんかそういう気分でもない。というかひょっとして弊管理人、アパシー気味なのかもしれない

・本社、なんかみんな不機嫌だったり防衛的だったり慣れないことはやりたくないオーラ出してたりで停滞感すごいです。弊管理人は3年半も気分転換したので当座ご機嫌だが、まあ確かに同じところに10年、20年といたら倦むわな。というか弊管理人も前は十分倦んでた

・東京を歩くと人が障害物にしかならない感ありますね。バリア張って、スマホ見ながらスピード半分で歩いてる人たちを蒸発させながら歩きたい

2025年02月19日

モードが変わる

そういうわけで帰ってきました。

日本へは6日夕方着。ANAのプレミアムエコノミーは結構快適でした。14時間がそんなにつらくなかった。
引っ越しの荷物を別送したので、税関でちょっと手続きして、バスで新宿に出て投宿。
ちょっと寝るのを我慢して寝ればいいので、体内時計の順応はわりと楽です。

7日は区役所で住民票をゲット、警察署で免許証の住所を更新、銀行で手続き、不動産屋で鍵をもらいました。8日からちょこちょこと荷物を入れたりベッドを受け取ったり。

9日からはもう新居で生活。部屋はめちゃくちゃ寒かったのですが、たぶんモノが全くなかったからじゃないかと思います。電気毛布を買うことにしました。
10日には出勤。電気毛布ゲットで大勝利。
11日は祝日で部屋づくり。
12日は、3年半前に大阪で荷出ししたままトランクルームに入っていた荷物が大量に届きました。めっちゃくちゃいろいろ捨てました。そして札幌時代の上司とホッケを食べました。
13日にはムアツふとんのベッドパッドがきて寝心地が格段にアップ。
14日は仲良しおじさま2人(仲良しなのはおじさま同士)に焼き鳥につれていっていただきました。
15日は棚とメッシュパネルが到着。今回は部屋を立体的に使っていきたいと思います。そんで夜は新宿で早速痛飲。
16日はふらふらになりつつ大学の同級生2人と中華。
17日は早出で7時出社、そのまま夜まで働いて結構疲れた。
18日は夜勤。シフト多くない?

てなことをやっているうちにアメリカなんて行ってたっけ?というくらいアメリカのことが思い出せなくなりました。英語も全く喋ってない。さようなら、って言った瞬間に全てが過去になって、思い出の箱にしまわれてしまった感じ。
一方、日本は全然変わってなくて、解凍された時間はそのまま普通に流れ出しました。といっても、コンビニで買い物をしたときの支払いとか、役所での手続きでいま令和何年だっけ?とか、お札が新しいじゃん!とか、ちょいちょい新しいことはあった。あと物価は安いままではあるが、イラッとするけど買うという絶妙な程度で上がっていた。

住み始めた中野は、ひょっとしていいところ。
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何かをする気が全くわきません。
ご飯はいちいちおいしい。

春節に伴う貨物便の混乱でずっとDCにあった航空便の荷物は20日に着くようです。
リストを見ていたら台所用品は3カ月かかる船便にまるっと入れてしまったことが判明。お玉や計量カップは買い直すはめになりました。しかしこれだけ外食が便利だと、そんなに自炊しないかもな。あれだけ覚えたパスタとかもう作らないかもしれない。

2025年02月04日

さよなら、大きくてよくわからんアメリカ

最後の夜になりました。

【3日】
後任にいろんなノウハウを引き継ぎつつ、合間に今まで行ってなかった議会の見学ツアーへ。
こないだ大統領の就任式が開かれたロタンダという円形広間です。
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あとはもうひたすら後任にノウハウを引き継ぎました。
夕飯は後任の希望で麻婆豆腐のおいしい中華料理屋へ。麻婆豆腐がおいしいって言ってるのに担々麺を頼んだ。でメニューみて「こういう価格帯ですか……」と。あのねえ。気持ちは分かります。しかしさあ。もう日本円のレートは忘れないと何も買えないよ。
ホテルのジムで運動して寝る。

【4日】
朝はなぜか5時台起床。トレジョに行って東京へのおみやげを申し訳程度に買い、車をディーラーに引き渡して、EZPass(ETCみたいなやつ)をサービスセンターに郵送して、これで大きな課題はおしまい。
この真ん中のが3年ちょっとお世話になったレクサスのCT200h(2013)です。
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63632マイルで買って、78105マイルでフィニッシュ。14473マイル=23292km乗ったことになります。年に8000km。そんな乗らなかったほうかな。でも最後の日までちょいちょい乗れて大変便利でした。ハイブリッドは燃費がいいということを実感した。

午後、職場で入館証と駐車場のパスを返して、最後の仕事をして(結局最後の日まで仕事した……)、ぱらぱらと拍手で送られながら退出。

夕方、早めの夕飯をプエルトリカンと。
14th St. にあるVin Sur Vingtというワインバーです。
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この1年半に行った数十店のレストランを思い出しながら語りました。
まあいろいろ思うことはあったが、在任期間の後半、frontline Americanの生活を見せてもらった人であることには変わりなく、たくさんの感謝(の一部)を伝え、万感迫った感じを醸しつつ(?)別れました。
まあなんというか、SNSというものができてからこっち、離れてても離れてる感じというのがしないんだよね。東京の友達とも5年会ってないが、いつもやりとりがあるし、やりとりがなくてもまあ見てるっぽいなというのは分かる。前から言ってるが、もはや死別以外に別れなどないのだと思う。
これは酔っ払って帰る途中の、本当になんてことない14ストリート。
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それにしても荷出しからのこの1週間、過去にこんなことあったっけ?というくらい解放されて過ごした。何にも追われてない、何もしなくていい。朝はただ目覚めた時間に目を覚まし、ゴロゴロして、適当な時間に起き、適当に過ごして、走って、ジム行って、気が向いたら職場行って帰って雑に食って寝る。
結局、卒業旅行的な旅には行かなかったけど、この過ごし方が一番贅沢だったと思う。

* * *

振り返れば3年4カ月は最初つらかったが、たぶん半年するくらいから楽になってきて、1年半後にはもうアメリカが日常になっていた。これほどストレスのない3年間というのは、この日記が始まった成田の時以来じゃないかと思う。大きな声では言えないけど。

2012年に留学しようと思ってイギリスの大学院のオファーまで取ったのに社内調整の綾でだめになり、その後はふてくされながらアメリカ赴任を希望することもなく悶々と過ごして、2021年にアメリカ行きを打診されたときは「外国で1年休みたかったのであって、3年働きたかったわけではないんだが……」と思ったものでした。

結局は赴任前の10年間の3倍のペースで働き、1200本近いアウトプットをしました。しかし感覚としては趣味とか読書の延長で、「労働」という感じはほぼなかった。
じゃあ大した仕事をしたかというとしなかったが、まあできることの8割くらいはした感じもする。大げさだとは思うが、他の海外拠点の人に「一時代が終わる」と言われたのは答え合わせでマルをもらったようでちょっと嬉しかった。

高速で走る電車から飛び降りたように、これからはどんどんアメリカのことが分からなくなっていくでしょう。明日からは弊管理人のアメリカ語りの質が落ちていくでしょう。英語もどんどん喋れなくなっていくでしょう。それはちょっと残念だが、まあそういうものだ。ワインが抜けてきたのでちょっとだけジム行って寝る。明日のフライトは午前。寝坊しませんように。

【5日追記】

寝坊どころか、前夜は22時に寝て朝4時半に目が覚め、朝飯食ってすいすい空港到着。
アパートの敷金が大半返ってくることが分かって安堵。しかし小切手が日本に無事郵送されてくるまで安心はしない。

* * *

最終盤のツイート。

・職場の人に送別ランチしてもらったのだが、「君は2割の力で10割の仕事するからねえ」とほめられつつ手抜きを指摘され(ばれた)って思った

・アメリカ人て日付より曜日言うよね

・FBの地元おいしいもの好きコミュで定期的に「チップってどうよ」論争が勃発する。どの個人が特別に悪いわけでもなく、サプライチェーンの各所でみんなができるだけぼったくろうとするので、総和たる最終消費地がえらいことになってるんだと思う

・「結構です(=いりません)」とI'm good.って似てていいなと思いました。No thank you.ってぶっきらぼうだもんね

・マイナス12度の1週間が終わって今日はプラス2度がすごい暖かく感じた。今週は12度までいくらしい

2025年02月02日

荷出し

荷出し2日前の【28日】はこの3年4カ月で一番くらいアウトプットの多かった日。

荷出し前日の【29日】もちょっと集中力のいる仕事が昼過ぎまであって、そこから一気に部屋の片付けをしました。日本への航空便、日本への船便、後任にあげるもの、捨てるもの、と仕分けて次々とゴミ出しをしていたら結構疲れました。まだ食べられるもの、備蓄していたものを結局消費しきれずに捨てることになったストレスもあったかもしれない。
夜には近所で旅客機が落ちるという「ハァ??!!」みたいな事故まで起きたが、ごめん、今日明日だけは手伝えないわ、ということで看過させていただいた。

【30日】は9時過ぎから荷出しが始まって、2時間ちょっとで終了。
業者さん曰く「仕分けておいてくれたのですごい早く終わりました」。
業者さんから「どうでしたか3年間のアメリカ暮らし」と言われて、どうだったかなと考えてみましたが、結局出てきた答えは「早かったですね」でした。
帰国は嬉しくもなく嬉しくなくもない。アメリカは好きかと言われれば、ぼんやり嫌いだったのが明確な理由をもって嫌いになったが憎いというほどでもない。畢竟、仕事だから来ただけです。帰るのも会社の都合です。それだけ。

ミニマル生活だったような気がしていたが、結局荷物は多かった。
2021年8月に大阪の部屋を引き払ったときもこんな写真を撮ったな。
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そういえば入居したときもそうだったけど、椅子がないから立ち通しで疲れる。
コンシェルジュに鍵を渡してYou're all-set.と言われてあっけなく退去が完了しました。
駐車場から車で出て、ネットのルーターをベライゾンのやる気ない店員に返して、昼飯……と思っても大したアイディアはなくHマートの弁当買って食べて、ホテルにチェックイン。最後の最後まで車があるってめちゃ便利だな。
疲れがたまって頭痛がし始めていたので、バファリン飲んで昼寝したら治りました。

【31日】は後任が到着。後任は職場のボスのところに挨拶に行ったら長話に捕まってたので「このあと予定あるんで」と介入して回収。仕事先に引き合わせるため会食をセットした近くのレストランまで早足で向かったら息切れしてました。まあ長旅だし疲れるよね。

小切手のことで銀行に行ったら、そのままバンカーが口座に残ってるお金の日本への送金を手伝ってくれてありがたかった。3年前に口座開いたときも手伝ってくれた人だった。

あとは経費精算をしてケネディセンターにジャズでも聴きにいこ、と思ってたら今夜はフィラデルフィアで飛行機が落ちるという何これ状態で結局深夜に帰ることになりました。

【2月1日】はお世話になったプエルトリカンと昼飯。
お姉ちゃんが妊娠したとかで、出産見通しを計算してたらプエルトリカンは計算間違いをしてるのに、あれこれ言い訳して辻褄を合わせようとしていた。
この間も「自分は記憶力がいい」というのであれもこれも忘れてたじゃんと指摘したら「それは別の話」といいだした。
この人はプライドと能力が釣り合ってない気がするが、もうさようならなので最後に印象悪くする必要もなかろうと深く追及せずに「はいはい」で受け流した。特に後半、細かいストレスが蓄積する人ではあったな。

ノースベセスダにコンサート聞きに行くか、と思ったけど、結局行かずにヨドバシの通販で家電を買った。日本の通販て配送速くない??なんで2日後の日付指定とか無料でできるの??

2025年01月25日

引っ越し準備

あれ、新しい政権が発足したのって今週だっけ?というくらい遠い昔に感じる1週間。
朝の気温マイナス12度、日中も氷点下という日が続いてむっちゃ寒かったが、金曜は夜でもマイナス2度くらいで急に暖かく(?)なりました。

結構押し詰まってきて、車の売却のことはもう考えたくないなと思い、自分でCarmaxとCarvanaというオンライン2社で見積もりをしてみたら、前の週に対面で受けたCarmaxの査定が弊管理人の疑念に反して誠実にされていたことが分かったので、対面のところに売ることに決めました。Carvanaは明らかに高いのだけど、もう考えないことにする。

買ったところに売る理由は三つ。
(1)この3年余りの円安のおかげで、この車を買ったとき、ディーラーで「売るときはこれくらいですかねえ」と言われた値段の日本円換算より、実際の売値の日本円換算が高くなったこと
(2)売却決定した上で、売値のことを考えずに最終日まで乗れること
(3)少なくともCarmaxで自分で査定した値段より、対面の査定のほうが高かったこと
それが最善だったかどうかはともかく、自分はこれで納得できると思えたので終了。すっきりしました。

* * *

今週は大きめの仕事(複数)含め、なんだかんだで毎日アウトプットがありました。
その間を縫って、職場の「御大」と「鉄人」がさよなら夕飯に連れ出してくれました。
「(弊管理人)がいなくなると戦力ダウンだよ~」と言われた。さすがにそれは誇張だが、少なくとも悪印象を残したわけではないようでよかったよかった。

一方、土曜に電子ピアノを引き取ってくれる同僚の家に届けにいってご飯をご馳走になる予定だったのが、社内外の人たちが次々と参加する会へと発展しかけたので、ピアノだけ置いて帰ると宣言してキャンセルさせていただいた。その日はストレスですごい眠気がきて早寝したが、蓋を開ければホストは週末まで仕事が忙しく、招かれる予定だった1人は直前に高熱を出したので結果キャンセル正解だったと整理。職場の送別会も早々にキャンセルしました。シャイネスが爆発しております。

で、ピアノはこの3年間本当によく触った。仮住まいの国だし大きなものを買うのには躊躇したが、過ぎてみれば最もよく使った家具の一つかもしれない。今も机で作業をすると、ふと振り返って鍵盤の前に腰掛けそうになります。

* * *

なんでこんなに貯め込んだのかというくらいいっぱいある食品をひたすら消費するウィーク。
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8束からどこまで減らせるか、乾麺のそば。トレジョの冷凍かき揚げ。茹でて小分けで冷凍してあったほうれん草。台湾スーパーで買った花椒がちゃんと効いてる麻婆豆腐の素。何に使うのかあてがないまま持っていたうずらの卵の水煮缶。

だいぶ終わりが見えてきました。買いすぎたパスタは職場にごっそり・そしてこっそり寄付しました。自宅に最後まで残ったものはえいやで捨てると予め決断し、荷出しギリギリまでわりと豊かに食事ができそうです。

* * *

東京のすみかは、まだ手続きは完了しないもののまあもう住所は確定と考えていいでしょう。
神戸のトランクルームに入っているとついこないだ知った家財を東京に運ぶ算段を付け始めました。あと、アメリカから発送する航空便は2週間かかるとのことで、東京でわりと早く家ができても寝床がないとなるとどうするかなと、ちょっと迷うところではある。

* * *

あとは最後の数日をどう過ごすか。ひと旅行してもいいかという気持ちと同じくらい、もう別に無理して旅行しなくてもええわという気持ちがある。

* * *

プエルトリカンから「日曜会う?」と言われましたが「引っ越し準備で忙しい」といって断りました。先週の日曜、会う予定にしてたのに、当日「なんかちょっと疲れてるんだよね~」と言って予定が消えた。まあそれくらいなんでしょ。

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最近のツイート。

・英語で会話してると、いちいちyouつって矢印がこちらに向く感じが疲れる。主語のない世界に行きたい

・アメリカはみんなが"I deserve"ばっか言ってる国だと思う

・夏頃にはBratとかいってはしゃいでたハリス支持の若い人たちが「民主党はもっとうまくやるべきだった」などと言うており、わしから見るとおまーらも一部やぞと思うが言う責任もないから言わない

・新政権、やばやば政策を「知らない人が見ると『いいかも』って思っちゃう論理構成」で出してくるのアメリカっぽいなと思う。rationaleを捏造する訓練をしてない日本と違うな~と感じるところ

・さして重要でない仕事を「左手でやる仕事」と表現する人がいるのだが、わたし左利きなのと、語源は風俗らしいのと。

・「靴を舐める」という表現があるが、舐められる側は嫌じゃないのだろうか

・アメリカの中華は春巻が妙に高いの、なぜだ

・わたし若い時から「その仕事、意味なくないですか?」と言うタイプだったけど、わたしが管理職になって若手がそういうこと言ったら「あ、じゃあやっとくね」って自分でやった上でそいつ飛ばすと思う

・アマゾンで野菜の皮むきを検索してたらよさそうなのがあったんだけど、レビューについてる画像がことごとく怪我して絆創膏を貼った指で、しかし★5つで「super sharp!!」と言っているのでかえって恐ろしくなっています

・バスで若いお姉さんたちがbroと呼びかけあっている。由来はbrotherだけど、ジェンダーニュートラルな使い方をするのだな

・独り言いってる他人の庭に入ってきて話を曲解した上に「曲解されたくなければもっと分かりやすく話すべきだ」というキチガイに満ちた世界

管理人

40代、未婚、子なし、男、文系学士、30万都市出身。新卒で入った会社でずっと働いています。中学の教育方針のせいで日記を書く癖が抜けなくなりました。

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