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2019年08月 アーカイブ

2019年08月25日

晩夏・川遊び

日曜が2時まで仕事、月曜は1時15分、火曜は日付変わる前まで、水曜2時、というシフト時間だけで消耗する週の最後は木曜の早寝に失敗して(当然だ、体内時計がついてくるまい)金曜が6時起きですっごい疲れて23時就寝、8時間寝て土曜は館林に行って同行者と11時に合流。

佐野ラーメン、麺屋ようすけ。
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これだけのために佐野まで行って下さい、とおすすめすることはできませんが、ついでがあるならこれはいい選択肢だと思う。ちょっと甘みのあるスープと、中太で腰のある麺、しっかり味のついたチャーシュー、すべてよくできてました。餃子も大粒でおいしかったです。

日光に行って「日光ぷりん亭」。
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ソフトクリームがものっそい溶けます。プリンは甘い茶碗蒸しっていうくらい卵の濃厚な味がして、これは好みでした。ちなみに2人です。同行者は2個食べてました。

甘味を追求する同行者がたまたま裏路地で見つけた「ニッコウジェラート」。
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キバナ(キウイとバナナ)のジェラートいただきました。リフレッシング。

東照宮のあたりを軽く歩いて宿に行きました。
「高原の小枝」。スキーブームのころに建てたペンションでしょうか。
夕飯は前菜、カジキ、牛ほほ肉、デザート盛り合わせのコース。
東京は33度じめじめ、という感じだったようですが、霧降高原は日が暮れると20度そこそこくらいになって涼しかったです。

* * *

明けて日曜。
10時、霧降川の「床滑」という場所で初めての川遊びをしました。
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何をするかというと、岩に腰掛けて飲み物とスナックを食べたり、川を歩いたりするというのが川遊びのようです。ウォーターシューズを持ってきていなかったのですが、つま先からかかとまで固定するサンダルだったので歩けました。水つめった!!!そして気温24度。携帯も圏外。涼しい遊びでした。

日光市街地に戻ってカマヤなんたらというところで日光丼。
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値段(1800円とか)のわりに出し惜しみ感のあるローストビーフ丼でした。

写真を撮らず、同行者から一口分けてもらっただけでしたが、日光駅に入ってる金谷ホテルのお店で買える「百年カレーパイ」、若干酸味のあるカレーもパイも鮮烈な印象を残すうまさでした。

日光の道の駅に至る道がものすごく混んでいたのでさっさと見切り、鹿沼市の「日光珈琲 朱雀」へ。コーヒー味のかき氷700円。
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さらに、道の駅どまんなかたぬま(佐野市)で唐揚げ買い食い。この道の駅は屋台とか生鮮品とかお土産とかとにかくいろいろあって楽しいです。

そんで熊谷まで戻り、「がってん寿司」で夕飯食べました。ちょっと高めとはいえ回転寿司なのであまり期待していませんでしたが、ちゃんとしてた!炙りもののバーナー臭さが少なかったのも◎。
で、熊谷駅まで送ってもらってさよならしました。

* * *

以上で、長くて涼しい梅雨に続いて訪れた短い夏が、きれいに締めくくれた気がします。
道中、部のえらいひとからLINEが来て、あちらも7月末に台風でだめだった富士山の登頂に成功した由。えがったえがった。
ここから1ヶ月と少し、場合によっては3ヶ月半、いやあな仕事が続きます。
まあ仕方ない。淡々と。そして1ヶ月と少しで片付くことを熱望、切望します。

2019年08月20日

夏の帰省19

台風がのろのろと近づいてきていてどうなるかな、と思っていましたが、それほど荒れることなく、いつもの伊豆に家族で行ってきました。
今回はあまり誘導しないでみようと父妹に任せてみたら、伊東―(北へ)→熱海、しかしほとんど観光せず―(南へ)→熱川でバナナワニ園―(北へ)→昼食とりそびれ伊東、と非効率な移動になりました。いいけど。

バナナワニ園。オールドファッションな動植物園って感じです。
レッサーパンダにまるでやる気がない。
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ワニも動かない。
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ま、楽しく動き回る理由もないか。とはいえ、熱帯植物園の物量はかなり豊富なので、ちゃんと見れば結構楽しめると思います。

行きに御殿場で「さわやか」のげんこつハンバーグを食べようと思ったら「4時間待ち」といわれて諦めたので、帰りはもう少し空いていそうな富士鷹岡に寄りました。
順番待ちのチケットをとって、90分の空きを活かして富士山世界遺産センターへ。
坂茂の建築が見たかっただけなんですけど。
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約200mのスロープを展示を見ながら上っていくと登頂できる。外は池になっていて、そこにこの不安定な構造物が映ると富士山の形になるのですね。逆さの逆さ富士。
ハンバーグは意外と早く順番が来ちゃって焦ったものの、ちゃんと食べられました。やっぱうまい。

身延山を回って南信州の実家に帰りました。
「夕飯はカツ丼にすっか」と父が言うので「ハンバーグでお腹いっぱいなので無理」と主張したところ、そうめんになりました。
家に植えてるシソと、玉ねぎなどでかきあげ天つき。なんか上達してた。うまかった。
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休みの直前、長野のラジオで少し話す機会があって、「夏に帰ったら食べるものはありますか?」と想定外の質問が来たので咄嗟に「おまんじゅうの天ぷらですかねえ」と真っ赤なウソをついた(確かに県内スーパーで売られる季節商品だが弊管理人は特に好んで食べない)、という話を父にしたら、まんじゅうも天ぷらにされていて予言が成就しました。

これはまあ些細な例かもしれませんが、咄嗟にウソをついてしまう癖が弊管理人にはあるのかもしれない、と思うと極めて怖い。気をつけよう。

* * *

いつも通り父実家、母実家をまわって東京に戻ります。
父実家は祖母が引き続き元気。
母実家は伯母による恒例のご馳走。
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祖母はもうすぐ99。かなり弱ってきている感じがしました。
お店をやっているいとこが配達途中に寄ってくれて、顔を見ることができました。
いろいろ話しました。

叔父がレビー小体病になって介護が大変な叔母一家の中が案外もめたりしている話、意外と甲状腺の病気をやっている女性陣、母実家の懐事情、古くなっていくまま更新されない家族とモノ、手入れの追いつかない墓、お弔いは近いかもしれないにもかかわらず断絶したままの父―伯母、といった何かと構えの必要な地平線上のあれこれに、弊管理人自身が抱えた秋以降の仕事の気の重さが重なって、近年ないくらい落ちた帰省でした。そういう素振りは見せないけど。

* * *

で、さらに悪くしたことに、東京に戻った日にうっかり痛飲し、その次の日から深夜までの勤務が2日続くという生活マネジメントの失敗もあり、休み明け早々かなり疲れています。

* * *

■柴田元幸『柴田元幸ベスト・エッセイ』筑摩書房、2018年。

東大の先生だった人が書いた90~00年代の文章を集めた本に、90年代の東大の匂いがする文章だったという感想を書く意味があるかというと、たぶんある。

2019年08月18日

りょうし計算機

いやもうほんとわかんないこといっぱいなんですけど、他の文献やニュースでごまかしてるところ(なんで複数の状態を重ね合わせると高速で答えが出るのかとか)が解説されててよかった。
通信、暗号、センサーなども含めた量子技術全般やってくれる本があるといいな~

■宇津木健、徳永裕己『絵で見てわかる量子コンピュータの仕組み』翔泳社、2019年。

・古典コンピュータ(CC):
  ・ノイマン型:CPU+メモリ
  ・非ノイマン型:ある決まった問題を高速に解く。ニューロモーフィックチップ、
          GPU利用、FPGAシステムなど(一部はスマホにも)
・CCが苦手な問題:
  ・多項式時間での解法が知られていない
  ・入力Nを大きくすると必要計算時間が指数関数的に増えてしまう

・量子コンピュータ(QC)前史
  ・1985 ドイチュDavid Deutschが現在の形のQCを理論的に提唱
  ・1995 ショアPeter Shorのアルゴリズム(古典Cを上回る最初の量子アルゴリズム)

・QC:量子力学特有の物理状態を積極的に用いて高速計算を実現
 ・広義のQC:万能(エラー耐性)~非万能(エラー耐性無)~非古典(量子優位性無)
 ・万能QCの実現は20年以上かかるとされている
   ・数十~数百qubit→量子化学計算(薬品、材料開発)や機械学習に使えるか
 ・非万能QC:
  ・NISQ(2017、プレスキルJ.Preskillが提唱)=ノイズありの50~100qubit
   ・量子古典ハイブリッドアルゴリズム(量子計算を一部で使う)
    eg.たくさんの分子や原子の動きをシミュレーションする(創薬、材料開発)     ・IBM Q(5または16qubit。実用上はほぼ意味なし)
  ・当面は冷凍機がいるのでシステムの一部としてクラウドで使うような形か

・量子計算モデル
  ・万能型:量子回路、量子ゲートを使用
    ・量子ビットを0に初期化
     →解きたい問題を表現した量子ゲート操作
     →結果を測定
  ・特化型:量子アニーリング
     1998に西森秀稔、ファーヒE.Farhi、2001の量子断熱計算(ファーヒ)で提案
     2011にD-Waveが商用化
      →既に2000qubit。ただしコヒーレンス時間(量子ビットの寿命)が短い
     組み合わせ最適化問題を解ける。物流の最短経路探索、渋滞緩和など
    ・イジングモデル
     0と1が50%ずつの状態に初期化しアニーリング操作
     →解きたい問題を相互作用にマッピング
     →スピンの組み合わせは全体のエネルギーが最も低い基底状態へ
     →結果を読み出す
     用途:店舗スタッフのシフトを要望を生かしつつ最適化
        作業工程を複数人数で行う際のスケジューリング
        物流経路の最適化、渋滞の緩和、機械学習データのクラスタリング
        (すべて組み合わせ最適化問題)

・量子ビット(計算の最小単位)
 ・0/1の重ね合わせ状態を取る(=波の性質)
  ブロッホ球の球面上を指す矢印で表現。緯度=振幅(0/1への近さ)、経度=位相
 ・他にもブラケット記法(|0>など)、波による表現もできる
 ・測定すると0か1に決まる(振幅が0に近ければ0が出る確率が高い)(=粒子の性質)
 ・n量子ビットでは2^n通りの重ね合わせ状態(n=3なら|000>~|111>の8通り)

・量子ゲート操作
 ・単一量子ゲート操作:ブロッホ球の矢印をぐるっと回転させる
 ・多量子ゲート操作

・測定
 ・波→粒子(波束の収縮)
 ・「測定前には単に量子ビットの状態が分からない」のではなく「測定によって量子ビットの状態が変化する」と考える(コペンハーゲン解釈)

・量子もつれ(2量子の相関。Hゲート、CNOTゲートで作れる)
・量子テレポーテーション
 ・古典通信ではAさんの量子状態を壊さずにBさんに送れない
 ・そこで、まず量子もつれ状態の2qubitを作って分有しておく
  →Aさんが測定結果を古典通信でBさんに伝達
  →Bさんが手元のqubitに結果に応じた量子ゲート操作をする
  →Aさんの量子状態が再現される

・量子計算
 ・多数qubitをゲートに通して同時に多数の状態を実現
  →干渉により、正しい答えに対応する確率振幅だけを増加させる(量子アルゴリズム)
 ・グローバーのアルゴリズム:ハミルトン閉路問題、複数都市の一筆書き順路発見
  =解くのは難しいが、正解かどうかは簡単に分かる問題
  →探したい経路の確率振幅を増加させる。古典アルゴリズムより高速
 ・ショアのアルゴリズム:素因数分解を高速に解く
  1994 Peter Shorが発表。実用性のある最初の量子アルゴリズム
  素因数分解の高速化。答えが出れば簡単に確認できる
  ただし現在の暗号解読をやるにはエラー耐性のあるQCで1千万~1億qubit必要

・量子エラー訂正
 ・古典Cはチェック機能を付ければいいが、量子だと測定すると量子状態が変化してしまい、コピーも作れない(量子複製不可能定理)
 ・2014 UCSBのマルティネスJohn Martinisが超伝導qubitでエラー1%以下の操作を実現
 ・まだ小規模なエラー訂正の検証段階

・量子科学技術(量子ビットの実現)
 ・超伝導ビット(超伝導状態の金属は量子性を強く示す=測定まで波の状態を保てる)
   1999 中村泰信+蔡兆申が世界初の超伝導回路による量子ビット動作
   *ただし1ナノ秒。現在はコヒーレンス時間が数十マイクロ秒まで延長
   Google, IBM, Intelなどが開発取り組み、NISQで
 ・トランズモンによるビット
 ・磁束量子ビット:2003 中村泰信(今は主にアニーリングに使われている)

 ・トラップイオン:イオンをレーザー光と磁場で空中にトラップし、個別に量子操作
   イオントラップ(電磁場でイオンを空中にトラップする)は1989ノーベル
   レーザー冷却(レーザーを使ったイオンの冷却)は1997ノーベル
   →1995 シラクIgnacio Cirac、ゾラーPeter Zollerがトラップイオン量子計算提案
   →1995 ワインランド(2012ノーベル)、モンローが実験的に実現
   →今、IonQ(モンローの会社)が数十qubitを実現

 ・冷却中性原子による量子ビット
  ・共振器に閉じ込めた光とレーザー冷却した中性原子の相互作用させる共振器QED
  ・イオンに近い状態の中性原子を使うリュードベリ原子の相互作用
  ・光格子に入れた原子を相互作用させる量子シミュレーション

 ・半導体量子ドット
  ・半導体(ケイ素やガリウムヒ素)による量子ビット(1998提案→2006~実現)
   超伝導回路のように、隔離した電子を極低温に冷却
   2種類の半導体を貼り合わせた界面で電子を閉じ込め、周囲の電極で操作、読み出し
   Intelは超伝導回路に加えここにも参入

 ・ダイヤモンドNVセンター
   室温で量子ビットが実現できる
   ダイヤモンドのCをNに置き換えると、隣が空席になる(NVセンター)
   量子通信むけメモリや中継器(量子リピータ)としての応用にも期待
   磁場の微少な変化をとらえる高感度量子センサとしても

 ・光を用いた量子ビット
   室温動作可能、光導波路チップや光ファイバなどと組み合わせてQC実現の可能性
   単一光子を放出する光源が必要(難しいが研究中)
   →光の振動方向などを量子ビットとして利用。光の量子回路に入れて操作し計算
   主な量子操作方法:線形光学方式/共振器QEDを利用
   スクイーズド光(レーザー光を特殊な結晶に入射し量子性を強めた光)
   →光の状態を量子ビットとして量子計算。東大・古澤明、カナダのXANADUなど

 ・トポロジカル超伝導体を用いた量子計算
   Microsoftなど。まだ緒に就いたところ

2019年08月10日

暑いと遊びにくい

土日月の3連休は土曜が深夜まで仕事だったため、日曜は遅い始動。
寝るときエアコンを弱で入れっぱなしにしてみたものの、冷えすぎるのと乾くので心地よさは65点。隣の部屋のエアコンを弱で入れっぱなしにしてみようか。

で、なんか調子出ないなと思っていたところ、大和市の友人から「どうしてますの」と連絡がきたので、プール行きたいという話をして、落ち合えそうなところを調べて砧公園の近くのプールへ。
でまあこれが名前を聞いたこともないようなところで、しかしウォータースライダーも流れるプールもあるという。ひょっとして穴場?と思って入ったらまあ小さいし信じられないくらい設備もシャビーなので、早々に退散。でも混み混みだった。あんなんでいいの?世田谷区民。

スパイス食べたいね、という話になり、経堂へ出て「ガラムマサラ」。
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佐賀に帰ってしまった「アキンボ」のマスターが推していたが、世田谷と縁のない生活をしている弊管理人がとんと行けていなかったお店。
シシカバブだのパクチー砂肝サラダだのタンドリーラムだのをド堪能したあと、カレーを3種(チーズキーマ、レモンチキン、パクチーチキン)とサフランライス、ナン、シナモンナン。すげーうまかった。やっと満ち足りて別れました。

* * *

月曜も同じ友人と遊ぶことになり、彼の最寄りの中央林間からカーシェアで厚木へGOです。
七沢の「かぶと湯温泉 山水楼」。
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関東大震災のあと温泉が噴出したのだそうです。ぬるぬるのお湯がとてもよいです。周りも見えるのは森と渓流だけで、木立のいいにおい。
内湯は2人、露天も3人入ったらいっぱいくらい。あまり知られないことを願います。
東京よりも涼しかったですが、汗だく。やっぱり秋以降だな~

そのあとZUND-BARでラーメン食べました。平打ちの麺に代えてもらいました。弊管理人は細麺があまり好きではないのでこっちのほうがよかった。で、やっぱり汗だく。店内あちいよ。
ソフトクリームはテイクアウトしてクーラーがんがん効かせた車内で食べて、中央林間まで戻ってお茶して帰りました。
いやあなんか2日とも疲れてたな。でも楽しかった。

* * *

ポリコレ、ハラスメント対策は、個々人の信条は完全に無視して「これやったらアウトね」というマニュアル・Q&A教育をひたすらやるのが結局は効果的なのではないかと思いました。
人(弊管理人を含む)は自分が加害者扱いされるとどうしても屁理屈をこねて防衛しようとするが、そんなものを撃破したとて本人の行動変容に繋がることは期待できない(自制/自省する力がある人はそもそも立場の弱い人を怒鳴ったりしない)。

* * *

■アルバート=ラズロ・バラバシ『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』光文社、2019年。

この極めて恥ずかしいタイトルの本には買う段階から多大なストレスを負わされた。
いやバラバシの本は『バースト!』がなかなかよかった印象だけ残っていて、それならこれも是非、と買いました。うーん借りておけばよかったかも。コネいっぱい作って、ここぞで前に出ること、あとは一生頑張りな、ということを科学的に言った本。ただしそこに至った過程は本文にあんまり出てこない(注に出てくる)。

2019年08月04日

札幌・夏休み

【8/2】

やたら揺れる特急・スーパー北斗で札幌に向かいます。
Dの席に座るとずっと海(噴火湾)を見ていられます。
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移動が苦にならない、というより移動していたい病気なので、4時間近い行程も楽しめます。

札幌もやはり暑いので、汗だくでカレーを食べに行きました。
黒岩咖哩飯店。札幌にもスパイスカレーが来ていた。とがってないけど十分うまい。
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そのあと真駒内まで地下鉄で行って、カーシェアで滝野霊園に行きました。
ストーンヘンジ健在。
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モアイも。エジプトと混ざっちゃってますけど。
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今回見たかったのは、2016年にできた安藤忠雄の「頭大仏殿」。
ラベンダーの丘に頭だけ出てます。
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正面から見るとこう。水盤の向こうに本体。
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でも近づくと「あっ」と気付きます。空から後光が射してるんだな。
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一緒に写真とってしまいました。
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投宿してちょっと眠り、旧知のおとーさんに面会。
そのあと夕飯に向かいましたが、ちょっとした方針変更があって、時計台近くの「できたて屋」でアオゾイ一夜干し定食をいただきました。
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昆布だし醤油をじゃばじゃばかけて食べて、最後には鰹だしでお茶漬けに。
おいしかったです。

そのあと飲みに行って寝ました。
札幌から東京に転勤して10年です。弊管理人も含めてみんな年取るわな。あまり「昔から変わらないもの」を求めてはいけないのかもしれない。

【8/3】
ほんとは小樽の塩谷丸山に登ろうと思ったのですが、早起きできなかったのでやめ。
東区のモエレ沼公園に行きました。ここはなぜか札幌在任中に行ってなかったんです。
2時間200円の自転車借りて公園内を回ります。
ガラスのピラミッド。
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もとゴミの埋め立て場なんですね。イサム・ノグチが公園作りのアイデア出しした段階で死んじゃって、そのあと完成。
モエレ山、標高62m。不燃ゴミと残土でできた、ちゃんと地理院地図にも載ってる山。
このチャリはどっかのカップルのもので、弊管理人は一人です。
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とうとう山登り成功。
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そのあとバスで環状通まで戻り、アントニン・レーモンド設計の聖ミカエル教会を見に行きました。
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なんかすっごい見られてる感じがする。魔除けみたいな柄ですね。
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そんじゃパルコでアイス食って帰りますか。
と思って地下鉄に乗ったところで、今回「時間なくて会えないかも」と言っていた友人からLINE。お茶でも、ということで会うことになりました。
今年できたばかりという厚別のCOCOBONに連れて行ってもらいました。
パイン+バナナヨーグルトの2種盛りジェラート。
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新札幌のどんぐりカフェとその周辺でだべって別れました。
結局、昔と同じように話せたのはこの機会くらいだったかもしれない。

なんかよく歩いた休みでした。結構日焼けもしたかも。
札幌はどんどん遠くなっていく感じがした。

こういう、歩きまくって変なところばっかり行く旅は他人と行きにくいし、何より他人と旅をすると接待モードになってしまって、リサーチとか予約とか歩いてる途中に振り返って同行者のペースに合わせたりとかが極めて疲れるので、やはり弊管理人は一人旅が合ってる、というかむしろそっちのが好きなんだろうなと思いました。それどころか旅だけじゃない気もする。

という感想を抱いたのは、何かちょっと調子が悪いからっぽい。身体面のことじゃなくて、人間が絡むいろんなことへの「やる気」が今かなり減退してると思われます。

函館・夏休み

今年は準備が必要な仕事が秋に控えているので、夏休みを早めに……と思っていたら7月に取りそびれ、ひとつ尾道にでも……と思っていたら29日に梅雨が明ける前後からいきなりフルスロットルで夏になって「暑いの嫌かも」と北に逃げることにしました。
弊日記を遡ってみたらそんなパターンで北海道に行ってる夏がそこそこあった。
いやまあまとめて休まなくてもいいんだけど、と思わなくもないのですが、経験上それだと秋まで保たないので無理矢理休むことにします。

【7/31】
2008年の年末以来の函館。暑!
とりあえず空港から市街地に出て、ラッキーピエロでチャイニーズなんたらバーガー
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をテイクアウトして、カーシェアで松前方面にドライブします。歩いてると暑いから。
寒中みそぎで有名な木古内町の道の駅まで行きました。満足度No.1とのことですが、何が?という感じでした。
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10年前はなかった北海道新幹線の駅が目の前。静かでした。
当別トラピスト修道院に寄ります。並木がきれい。
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中は予約制なので見られません。「祈り働け」ってモットーが掲げてありました。聖ベネディクトゥスでしたっけ。お疲れ様です。
外の売店で夏限定のソフトクリーム350円。
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修道院は自給自足だそうで自家製乳のようです。濃厚でうっま。でもすごい速さで溶けていきます。スプーン代わりのクッキーも、焦って掬おうとするとばりばり折れます。ウェットティッシュ持参推奨。

時間的にそんなに遠くへは行けませんでしたが、ドライブ気持ちいいです。
こちらは太平洋セメントの工場からかなり沖まで延びてる何かと、函館山。
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ハセガワストアの焼き鳥弁当も意外と初めてだったりする。
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店内で焼いてるのね。すごい。へえ。
タレ、塩など選べます。ワインを使ったとご自慢のタレを選んだけどむちゃくちゃ味が濃い。
ラッピもそうですけど函館って味濃くない?


【8/1】
函館の東、恵山に向かいます。
7月最終週、職場の人たちと富士山に登るはずだったのですが、台風で流れたので、代わりにどっかの低山を目指そうというわけ。
函館周辺は青空も覗いていましたが、恵山の登山口駐車場まで上がると雲がたれこめていて風も結構ありました。
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登山届けを出して登り始めてみたものの、ある程度より上に行くと風が強く、視界もなくなったので断念。
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気象庁の常時観測対象になっている活火山なので「いいねえジオパークだねえ」などと喜んで向かいました。で、着いてみるとそこここに衣を着せられた石仏が立っていて、石も積んである。なんか北の霊場だったみたい。写真右の平原は「賽の河原」というそうです。えー
この日登っていたのは弊管理人ひとり。びゅうびゅうと風が吹き抜けていました。まあ確かに雰囲気はあった。

あ、鹿。
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と思ったら逃げられた。

ふもとの漁村。
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いやほんと全然なんてことないですが、いかにも北海道な風景で、こういうのがいいのです。

旧椴法華(とどほっけ)村の水無海浜温泉に寄っていきます。
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タイミング良く干潮の時間に当たったので、お風呂が開放されてました。
海と繋がった温泉です。熱いので足だけ……

ちゃんとお風呂に浸かっていきましょう。ということで川汲(かっくみ)温泉へ。
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カウンターには誰もいません。
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「いま留守にしていますので、料金(400円)を入れて下さい。お釣りもとってって」と。
いいお湯でした。やっぱり熱かったです。

旧南茅部町の道の駅に併設された博物館で国宝の中空土偶を見てから、城岱牧場。
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見晴らしを堪能して函館市街に戻りました。

ちょうどこの日は花火大会。
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かなりいい観覧スペースでタダで見られました。道新、太っ腹ですね。
あと気付いたんですけど、北海道の花火大会って涼しくてむちゃくちゃいい。

そのあとちょっとお酒を飲んで寝ました。
札幌編につづく。

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