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夏の帰省19

台風がのろのろと近づいてきていてどうなるかな、と思っていましたが、それほど荒れることなく、いつもの伊豆に家族で行ってきました。
今回はあまり誘導しないでみようと父妹に任せてみたら、伊東―(北へ)→熱海、しかしほとんど観光せず―(南へ)→熱川でバナナワニ園―(北へ)→昼食とりそびれ伊東、と非効率な移動になりました。いいけど。

バナナワニ園。オールドファッションな動植物園って感じです。
レッサーパンダにまるでやる気がない。
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ワニも動かない。
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ま、楽しく動き回る理由もないか。とはいえ、熱帯植物園の物量はかなり豊富なので、ちゃんと見れば結構楽しめると思います。

行きに御殿場で「さわやか」のげんこつハンバーグを食べようと思ったら「4時間待ち」といわれて諦めたので、帰りはもう少し空いていそうな富士鷹岡に寄りました。
順番待ちのチケットをとって、90分の空きを活かして富士山世界遺産センターへ。
坂茂の建築が見たかっただけなんですけど。
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約200mのスロープを展示を見ながら上っていくと登頂できる。外は池になっていて、そこにこの不安定な構造物が映ると富士山の形になるのですね。逆さの逆さ富士。
ハンバーグは意外と早く順番が来ちゃって焦ったものの、ちゃんと食べられました。やっぱうまい。

身延山を回って南信州の実家に帰りました。
「夕飯はカツ丼にすっか」と父が言うので「ハンバーグでお腹いっぱいなので無理」と主張したところ、そうめんになりました。
家に植えてるシソと、玉ねぎなどでかきあげ天つき。なんか上達してた。うまかった。
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休みの直前、長野のラジオで少し話す機会があって、「夏に帰ったら食べるものはありますか?」と想定外の質問が来たので咄嗟に「おまんじゅうの天ぷらですかねえ」と真っ赤なウソをついた(確かに県内スーパーで売られる季節商品だが弊管理人は特に好んで食べない)、という話を父にしたら、まんじゅうも天ぷらにされていて予言が成就しました。

これはまあ些細な例かもしれませんが、咄嗟にウソをついてしまう癖が弊管理人にはあるのかもしれない、と思うと極めて怖い。気をつけよう。

* * *

いつも通り父実家、母実家をまわって東京に戻ります。
父実家は祖母が引き続き元気。
母実家は伯母による恒例のご馳走。
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祖母はもうすぐ99。かなり弱ってきている感じがしました。
お店をやっているいとこが配達途中に寄ってくれて、顔を見ることができました。
いろいろ話しました。

叔父がレビー小体病になって介護が大変な叔母一家の中が案外もめたりしている話、意外と甲状腺の病気をやっている女性陣、母実家の懐事情、古くなっていくまま更新されない家族とモノ、手入れの追いつかない墓、お弔いは近いかもしれないにもかかわらず断絶したままの父―伯母、といった何かと構えの必要な地平線上のあれこれに、弊管理人自身が抱えた秋以降の仕事の気の重さが重なって、近年ないくらい落ちた帰省でした。そういう素振りは見せないけど。

* * *

で、さらに悪くしたことに、東京に戻った日にうっかり痛飲し、その次の日から深夜までの勤務が2日続くという生活マネジメントの失敗もあり、休み明け早々かなり疲れています。

* * *

■柴田元幸『柴田元幸ベスト・エッセイ』筑摩書房、2018年。

東大の先生だった人が書いた90~00年代の文章を集めた本に、90年代の東大の匂いがする文章だったという感想を書く意味があるかというと、たぶんある。

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2019年08月20日 11:50に投稿されたエントリーのページです。

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