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2008年11月 アーカイブ

2008年11月27日

ぴあのれっすん(10)とライヴ!(2)

■ぴあのれっすん(10)

フランス人のドビュッシーと、発表会でやる予定のロシア人のメトネルの2曲を見ていただいたんですが、先生がぽろり「あなたロシアのほうが好きなのね」。そうでーす(汗)
前夜の食べ過ぎ(焼き鳥、そば、チゲ鍋)で胃がもたれまくり、飲み過ぎでアタマがぐらぐらする中でのレッスンでした。大反省。

メトネル おとぎ話Op.20-1

■ライヴ!(2)

ファジル・サイのコンサート@Kitara。
プログラムはこの通り↓

  ハイドン: ピアノソナタ ハ長調 Hob.X VI:35
  ムソルグスキー: 展覧会の絵
  サイ: Inside Serail
  ラヴェル: ソナチネ
  プロコフィエフ: 戦争ソナタ 

 アンコール
  サイ: Black Earth
  サイ: Summer Time Fantasy
  サイ: Alla Turca Jazz

CDは「春の祭典」しか持っておらず、あとはYoutubeなんかで見るくらいだったのですが、ライヴで見ると、唸り、足を踏み鳴らし、弾き振りのような仕草を見せ、上体を大きく揺らしながら弾く独特のスタイルの人でした。
ハイドンは特に感想なし。展覧会の絵は、これまで居眠りせずに聴き通したことのない曲ですが、今回は一瞬落ちるくらいで済みました。幽玄でも華麗でもないが、抑揚のうまい人だと感じた。ラヴェル、プロコフィエフを聴いて、やっぱりこの人は近現代のリズムの中でこそしっくりくるのかなと思いました。ミスが少なくとても安心して聴いていられるのがよかった点。
アンコールは3曲やってくれて「いいやつじゃん」と思った(笑)。でもアンコールまで含めてやっとサイのコンサートを聴いたっていう感じになります。自作曲とほかのナンバーで明らかに音の輝きが違う。きらきらとした硬質のピアノは自作曲でしか聴かせていなかったですね。

立って拍手をしていたのはほとんど女性。終了後はサイン会。リアル千秋様とかマキシムとかよりはマシなんでしょうけど、こういう売り方なのね。
また行くかと問われれば「曲目が面白そうなら喜んで」です、はい。

2008年11月25日

たつみ

美唄(びばい)市にちょっくら出張。
生体反応がほとんど感じられない街並みにあって、楽しみといったらこれくらいでしょう。

焼き鳥「たつみ」。
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美唄焼き鳥は、精肉をアタマに、レバー、ハツ、きんかんなどを刺した「もつ串」が特徴です。牛豚問わずもつはあまり食べない自分ですが、これだけは大丈夫です。
もつ、正肉(各84円!)、とりめし(525円)をオーダー。

「とりめしは売り切れです」
「え?作れない?」
「作れません」

18時前だぜおいー!と一瞬内側でキレたものの、気を取り直してかけそばを。
もつ串をばらしてそばにぶちこむ。鶏の脂がつゆにとけていい風味になります。
ひとしきり温まって、氷点下のゴーストタウンを駅に向かいましたとさ。

2008年11月24日

ひとのふりみる接待

ひとのふりみてわがふり直したい話。

北海道にいると友達がけっこう遊びに来まして、飯を食ったりどこかへ連れていったりするんですが、「また来てねー」という相手と「もう接待したくないな」という相手、「一日連れ回して堪能してもらおう」という相手と「会食だけで勘弁」という相手がいますね。

○やっぱり喜んでくれるのが一番です。やりがいありますね。
×目や舌が勝手に肥えてるのは結構ですが、それなりかなと思って連れて行った店で「油が悪いね」とか言われると気分が落ちます。

○事前にある程度リサーチして「これが見たい」「これが食べたい」とざっくりでもいいので希望を言ってくれるほうがこちらも楽ですし、これまで行ったことのないスポットに行くきっかけになることもあるので自分としてもうれしい。
×逆に「何か希望ある?」と聞いて「おまかせ」とかいうのは最悪ですね。おまえが考えて楽しませろ、みたいな傲岸さに出掛ける気も失せますです。

○だいたい自分が運転しますが、助手席で寝られるのは別に全然構いません。もともとトーカティヴな人間ではないし自分も結構助手席で寝ることがあるので(笑)

×程度にもよりますがタバコ。あの「ちょっと一服」でこちらは手持ちぶさたなまま待たされるのは、たまにはいいですが何度もにもなるとねえ。

最近ちょっとひどめのお客さんが来て思うところがあったので、気持ちが新鮮なうちに(笑)書き残しておきました。

2008年11月12日

そして何度目かの選択

いまいる会社は全都道府県に出先があって、新卒で入ると10年を標準として地方を2-3年の周期で転々とし、最後に東京の本社に「上がり」、そこで専門を持って数年過ごすと、また一格上がって地方に出たり東京で管理職になったりしていく、という比較的単純な経路を辿ります。

自分の場合はちょっと早いのですがそろそろ東京行きを考えるように言われており、そうすると専門を選んでそこに志望書を出し、あとは人事のお沙汰を待つということになります。
その志望書をさっき書き終えました。

専門。あるいは「やりたいこと」。

18の春に決まらずとりあえず総合大学を選び、20の夏(大学は教養課程を2年やったあと、専門に移るため)にも決まらずいろんなことをやる学科を選び、22の冬(1年留学したので卒業が遅れた)にも決まらず漂泊しながらいろんなことをやる仕事を選び、そして4年くらい前からは「東京で何がやりたいんだ」と毎年聞かれてきたが決まらないまま。去年は「別にもういいです」的な答えをしたもののそれは見なかったことにされた(笑)ので今年は決断主義的に「これだー!」と決め、あとから理由をくっつけました。
そして志望書は10分で書き終わった(笑)。

あれですね、分かったことは、決めないでいるといつも「決めろ」と追い立てられてかえって手間がかかるということ。生来のlazyさにはこれはツライ。決まらないことそれ自体をアイデンティティとしよう、というのは事実上無理です、自分には。

そこで転換を図った。選択は適当、あとは流される。これが終わらないモラトリアムの中をいまより少し手間をかけずにたゆたっていく技術ではないかと、思うのであります。

2008年11月11日

カレーラーメン

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室蘭に日帰り出張してきました。
室蘭といえば第一にやきとり(しかし豚)ですが、これは札幌でもそれなりのものが食えるので今日はカレーラーメン!

でも時間も情報もないので、JR室蘭駅の西口出てすぐのところにある「味の大王」に入りました。
ここはチェーンらしいんですが、なんでもカレーラーメンの元祖らしい。
というわけでオーダー。

味は、意外に辛い。仕事先に行く前だったので服に飛ばさず食うのに気を遣いました(紙ナプキンが10円で売ってます。ケチった)。秘訣はレンゲに食う分だけとって、すすらずに口に運ぶこと。
カップヌードルのカレー味、あれにもちっと深みを加えて炒め野菜をのっけた感じですね。

そんなわけでB級グルメどまんなかな感じでなかなか嫌いではなかったんですが、店はちょうど客が自分だけで、そんななか店主が新しく入ったバイトと思われる男の子にとげとげしい口調で仕事教えてるんですよ、こっちは食ってんのに。雰囲気悪いっつうの。閉店後にやれ、閉店後に。
さっさと食って退出しました。

2008年11月10日

有珠山 火の山とともに

■岡田弘『有珠山 火の山とともに』北海道新聞社、2008年。

仕事絡みで読んだ本。
著者は北海道大学の名誉教授です。ついでに高校の30年以上先輩です。ネプチューンの堀内健が歳いったらこんな顔になるかなー、と思ってます。どうでもいいけど。

1977年の有珠山噴火のときに、当時プレートテクトニクスの研究者だった岡田氏が偶然現地入りしたことから火山学に転じ、以後国内外の噴火災害に触れながら減災の研究にハマっていく様子がものすごく細かく書いてあります。それが臨場感を醸していて、自伝というよりは良質のルポルタージュだと感じました。写真も迫力のあるものがかなり盛られてます。
2000年の有珠山噴火のときに、「一両日中に噴火する」と予言して住民を避難させた学者として有名になった人(昨年度に定年退官)。当時はテレビでその会見部分だけ見ていたのでわからなかったのですが、本を読んでみるとそれは霊感でもなく科学に基づいて出した判断だったということがよくわかります。

語り下ろしを字に起こしたのでしょうが、一般向けというには専門用語の解説がなかったりとちょっと不親切な部分もありますね。あと誤字も。まあこれは著者というよりは編集側の甘さ。

2008年11月08日

スイートポテト

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帯広みやげに同僚からリクエスト、クランベリーのスイートポテト。
でかいです。フォルムだけならマダガスカルゴキブリです(自分で言っといてギャー!)。

100g=199円。写真のもので1300円くらいです。6-7人分くらいか。
味はいいです。しっとり甘すぎず。冷やして食べるとおいしい。

2008年11月07日

広尾出張~十勝川温泉

道東・十勝地方の広尾町に出張してきました。

大きな地図で見る
↑こんなとこ。

朝6時半に家を出て、7時に特急で札幌発、9時20分に帯広着。
それから十勝バスに乗り換えて仕事先到着は12時前でした。
遠い。とにかく遠い。
帯広-広尾間の84キロは1987年まで国鉄広尾線が通っていました。
現在は帯広広尾自動車道が建設中。
つまり現在は歴史の狭間。2時間半のバス路線は都市間バスではなく路線バス!停留所150以上!
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仕事を終えてから、まちなかの「だるまや」なる食事処で十勝名物豚丼を食べました。
濃い味の甘辛のタレが厚ぼったい豚肉にからんでます。
帯広の「ぱんちょう」などのよそいきの味ではなく、働く人の食べる、vernacularな味。
(この濃ゆーい豚丼を食ったため、翌日、帯広でかねて行こう行こうと思っていた「とん田」に行く気が失せました)

昼過ぎからまた2時間半かけて帯広に戻り、本屋で三浦綾子『続・氷点』を買い込んで、また路線バスに乗って音更町の十勝川温泉に向かいました。

今日の宿は十勝川温泉第一ホテル。十勝川温泉は植物モール泉という、褐色の珍しいお湯です。美人の湯だそうです。このホテルのお湯は40度程度とぬるめで、いつまでも入っていられるいいお湯でした。
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風呂場はでかいです。露天は石庭みたいなところにひとつ、2階に川を見ながら入れるのがひとつ、ほかに檜風呂、泡風呂、サウナ、低温と高温。3回も入ってしまいました。
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今回、楽天で2食つき8500円の安ーいプランで申し込みましたが、建物は新しくて部屋は8畳プラス縁、バストイレつき、食事は期待以上。写真の料理にあとから煮物と茶碗蒸しとデザートが出てきて、温かい料理が途切れないという配慮。接客も丁寧。23時前に寝て朝は7時半に起き、道産食材を使ったバイキングの朝食をたくさんいただいて帰ってきました。

札幌は氷点下に下がって雪も吹き付けたようですが、日高山脈に隔てられた十勝は快晴でした。
今回は移動が長すぎて、札幌に帰ってきてみたら腰がバリバリです。ううう、辛ぇ~

2008年11月05日

黄色い悪魔

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夕飯の支度をしているとき、買ってきた卵をパックからこぼして3つ割った。
いやなことのあった日だったら膝から崩れ落ちていたかもしれない。
とりあえず写真を撮ったあと、甘甘とろとろオムレツにして食べました。

空腹が満たされ、満足した。
そして世界に開かれたこの私的空間に公開する。

危機への対処は、自分的には既にほぼマニュアル化されており、以上のように
(1:物理的対応)食う、寝る、暖まる=身体を安全な方向へ持って行く
(2:心理的対応)文章にする、人に話す=ネタとして加工し外へ出す
を併用することで経験上は大概大丈夫です。
今回の卵は対人関係ではないですが、たぶん対人関係のいろいろにも通じる対処方法ではないかと思います。

このことの含む意味は、
・問題自体の解決が難しい場合でもなんとか辛さをしのぐことができる場合がある
・酒で忘れるのは賢くない(1)のと、体にもよくない
・じっと耐えるのは賢くない(2)
・辛い、という抽象的なことだけを口にすることにあまり効果はない(とはいえ外に出すことではあるので一定の効果はあるかもしれないが、聞く方が辟易する)
・そもそも対処法を持っているということ自体が安心を与える
といったあたりでしょうか。

で、メインのおかずは回鍋肉でした。李錦記のソースは安いけど捨てたもんじゃないね。でも同じ出来合いならやっぱりCook Doに軍配。

2008年11月04日

初雪

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宿直明けの朝。初雪が降っていました。
札幌は夜が明けてもしばらく気温が下がり続け、昼前に職場を出たときも街中の温度計は2度を示していました。

雪を撮るのは難しい。
ポイントはシャッタースピードを速くすること、黒っぽいものをバックに撮ることではなかろうか。
と、思いながら寒いので何コマも撮らずに帰ってきてしまいました。

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