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2013年09月 アーカイブ

2013年09月29日

PASA

先週、雨の日に仕事前のランチを、根津、PASA(パサ)で。
ネパール料理のお店のようです。
ダルバート(定食)の評判がネットにけっこう上がっていましたが、キーマカレーを頼みました。キーマカレー大好きです。
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辛さは5段階の4(現地並み)でお願いしました。でも、そんなに辛くないです。しゃばしゃばではない、ペースト状のカレー。コクがあってとてもおいしい。ごはんをお代わりしてしまいました。お腹いっぱい。

食後にフェンネル(消化を助けるらしい)と氷砂糖、チョコレートを出していただきました。
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時間があまりなかったので最後はぱたぱたと出てきてしまいました。
この辺に来ることは多くないのですが、次の機会があれば定食だな。

* * *

4月の中頃と並んで、一年のうちで最も過ごしやすい時期です。
先週は仕事用の半袖シャツをクリーニングに出し、この週末は掛け布団を押し入れから出してカバーを洗濯、本体を干して寒い季節の準備をしました。

先々週くらいから喉の調子が悪いです。
薬用ドロップで対応。これはあまり心配してません。例年この時期はこうなので。

今日、蚤の市でシャツを安く買いました。
こういう場での買い物はめったにしないのですが、小柄・太めのシャレオツ知人が出店していたので覗きに行った次第。
結構派手な和柄、サイズはぴったりでお互い驚きました(弊管理人は自分がチビデブのカテゴリーだということに気付いてしまった)。
弊管理人は普段、ほぼ黒紺白の単色かせいぜいチェック、くらいの彩りのない服ばかり着ているので、別の世界をもたらしてくれるこういうお手軽なスワップは大歓迎です。市場における取引は双方にとってうれしい、ということをこんなところで実感するとは。とか言ってないで来週末に着よっと。

2013年09月20日

脳とセミコン

■池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』講談社、2013年。
職場に転がっていたブルーバックスです。
脳科学の研究者が出身高校でやった講義を書き起こしたもの。

脳(というか意識)は体の隅々まで統括するリーダーではなく、頭蓋骨の中の暗い部屋で感覚器から上がってくる情報をモニタで確認しながら、外で起こっていることをうだうだ想像してはストーリーにまとめる孤独なアームチェア文筆家のようなものらしい。経験の蓄積に基づいて素早く反応を返すような直感的な作業は隣室の秘書「無意識さん」がこちらに相談もせずぱきぱきと片付けてくれる。自分は暗闇で悶々と考えている。世界というのはそうやって作り上げたストーリーのことであって、それ以上ではない。でもそんな仕事ぶりだから、結構間違えたり騙されたりする、そんな愛らしいうかつさも持っている。

脳から見た世界ってどんなものなのか?脳を外から見るとどんななのか?それを実験を通じて明らかにしていくと、これまで数千年にわたって優秀な脳たちが考えてきたいろんなアイディアを考え直すきっかけになる。
自分が正しいと過信しないで、すべては誤っている可能性があるという前提を受け入れよと求める可謬主義も、まあなんか道路の速度規制みたいなもんかと思っていた。けれども、記憶や信念というものがかなり捏造されやすかったり、外部からの入力に引きずられたりしがちなことが実験的にも示されてしまうと、もっと大事にせないかんなと思ったりする。
ヒュームも、脳に与える刺激を工夫すれば感覚から情動から幽体離脱まで作れてしまうことを知ったらドヤ顔して見せるかもしれん。
行動しようとする意志より先に、実は脳が行動の準備を始めてしまっているとなると、自由意志を再定義しなくちゃいけなくなる(実際、本の中ではそれを試みている)。
入力された信号が一定の強さを超えると出力する、そんな単純なデバイスであるニューロンと、それらのネットワークと、たまに生じる入力信号のノイズ。それだけの集積がかくも複雑な「心」を形づくっているとしたら、逆にベンサムが夢見たような「幸福」の測定だってできるような気がしてはこないか。

いや、著者は全然そんなこと言ってませんけど、読みながらいろいろ空想してました。
ひさびさに通勤時間が飛ぶように過ぎる、おもろい本でした。

たまたま今日、某所で理研脳センターの宮脇敦史さんの講演を聴きました。光るタンパク質を使った生体のイメージングをやっている方で、生物の発生の過程や脳の深部の探検など、動画をガンガン使い、アングルをぐるんぐるん変えて見せながら聴衆を引き込んでいく、魅力的な講演でした。
わりと高齢の理系出身者が多い会場でしたが、最後のQ&Aセッションで質問に立ったじいちゃんが「この講演を学生のときに聴けていたら……」と切り出していたのが印象的でした。社交辞令じゃなくて、たぶん本当にそう思ったんだろう、そういう口ぶりだった。
研究に没頭して新しい知識を作り出すのも大切だけど、学生でもじいちゃんでも、誰かの心にイベントを起こすことも意義深い仕事。できる人はやろうぜ、アウトリーチ。そんなことを思いました。

■西久保靖彦『最新 半導体のしくみ』ナツメ社、2010年。
ちょっと必要がありまして一気読み。
半導体って言葉がいっぱい出てきて難しいなあと思っていたのがうまく整理されました。
恥ずかしながら発光ダイオードがどうして光るか、やっと分かった。
本当は「more Moore/ more than Moore/ beyond CMOSって何?」というのが知りたくて手に取ったんですが、そこは特に言及なし。でもま、いいか。

* * *

北海道の3泊4日で食生活が荒れてンコの量が減り、色が黒くなり、水に沈むようになってしまっていたため、帰ってきてすぐに普段より野菜をいっぱい食べて2日半ほどで元に戻しました。緑黄色野菜も大切だけど、キャベツの威力がすごいな。

2013年09月17日

北海道

3連休、ちょっと事情があって北海道に行ってきました。

初日の札幌、蒸し暑かった。
昼過ぎに札幌駅に到着し、そのまま地下鉄に乗って南平岸へ。
「麺Eiji」で濃厚魚介豚骨醤油。
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札幌ラーメンの様式を踏襲しつつ、無化調と地元素材にこだわっているらしい。
これ、とてもうまい。食べ応えのある麺も好きだなあ。
店員さんも愛想よくて好感です。
在住当時は知らなかった(なかった?)お店。
ときどき通っていたスポーツクラブの裏手だった。
もし住んでいたら宿直明けに食べたくなって通っただろう。

せっかく平岸まで来たので、隣の澄川へ足を伸ばします。
ケーキの老舗、「ろまん亭」でお茶を。1階で注文して2階で食べる。
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こちらは在住当時もときどき利用していたお店です。

3連休初日、大通り~すすきの周辺は人がいっぱいですが、市街地を南に外れたこの辺は静かなもの。
地下鉄車内の人の匂い、通りを行く人たちの弛緩した顔。緑の少ない街中、厳しい気候にじっと耐えたマッチ箱のような建物。夏を4回と冬を3回過ごした当地での記憶が徐々に蘇ってきます(ろまん亭の名前も忘れていた)。

夜は「むすび亭」でジンギスカンを食べたかったのですが、満席でした。うっかりヤマダモンゴルへ。写真掲載はナシ……
しかし「むすび亭」は過去何度行っても弊管理人しか客がおらず、おいしいのに大丈夫かなあ、なくなったりはしないかなあと思っていたくらいなので、盛況ぶりにほっとしたのも事実。

そのあと、ちょっと用事をこなして就寝。

明けて日曜はニセコに向かいます。
朝食は、真駒内の「櫻珈琲煎房」でいただくことにしました。
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ホットドッグとアイスコーヒー。雨模様ですが、静かな店内から見ていればそれもまた趣があるというもの。

石山通をずんずん進んで中山峠を越え、羊蹄山がきれいに見えるいつもの交差点を曲がったところ。
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このあと、山は雲に隠れてしまいました。
4年前に撮った、きれいな写真はこちらを。

当然、道の駅で食べる焼きもろこしはうまいわけです。
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この日のお宿はニセコ昆布温泉の「鯉川温泉旅館」です。
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緑に囲まれた古い旅館ですが、清潔にしてあります。

温泉は熱くなくて、ちょうどいい湯加減。
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外はちっちゃい滝が見える露天風呂です。
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前回は確か2008年冬の雪見日帰り風呂。

ここの宿はごはんがおいしいと聞いていましたが、その通り。
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白飯、おかわりしまくりました(朝もたらふく)。

夜、台風の接近に伴って早々にスカイマークから翌日の予約便のキャンセル連絡が来ました。
羽田は同日最終便しか空席なし(羽田に0:25に着いても帰宅できないのでパス)、成田もなし、ということで連休明けの火曜朝の茨城空港便を押さえました。
うーんもう一日遊べちゃうな~、と満更でもない感じで就寝。

翌日も北海道は雨の一日です。
積丹半島をまわって余市→小樽。
昼飯は「なると」。
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これも久しぶりだけど、意外としょっぱかったね。
淡々と鶏を揚げる現場。
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店員は田舎の人気店らしく愛想なし。

札幌に戻って「カフェ・ジリオ」にて喫茶。
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外が雨で暗いせいかケーキがおいしくなさそうな色になってますが、おいしいんです。

いったん投宿して休み、夕飯へ。
現地友人に教えていただいた(深謝)ハンバーグ専門店「ノースコンチネント」。
池田牛、佐呂間牛、エゾシカ、新冠黒豚の4種類のチョイスがあり、ソースも自分で選びます。
今回は池田牛(写真奥)とエゾシカ(同手前)の2種類を組み合わせ、ゴマとバルサミコのソースにしてもらいました。
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店内かなりオシャンティですが、ハンバーグはかなりうまい。意外と獣の味がする。
濃厚なソースと量(ハンバーグ二つで320グラム)のせいか、かなり胃にどすんときました。
次は佐呂間牛1種類と、もちっと軽めのソースでいいな。

結局台風18号は近畿、東海あたりで大変な被害を出して去っていったらしい。
火曜(今日)は早起きして、快晴のもとさかさか歩いて札幌駅から新千歳→茨城空港→(バス2時間、500円!!)→東京駅、で帰ってきました。夜まで仕事して帰ってきて、これから寝ます。

引っ越して4年も経てば当然ながら、街のいろんなところがちょこちょこ変わっています。
旧知の人々も(当然ながら弊管理人自身も)少しずつ古くなってる。
人も街も生き物なのでそれは仕方ないが、少し淋しい。

2013年09月14日

たこうか

■鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ―〈多孔化〉した現実のなかで』NHK出版、2013年。

今ここという時空間には、「友達とメシを食う場」とか「家族がいて休息する場」といった意味がくっついている。ところがそこに、モバイル機器やソーシャルメディアといったツールを介して、職場の人間関係やら「物理的には離れているのにウェットなつながり」といった、ネット空間というもう一つの空間に属していたはずの意味が隕石のように飛び込んできて、それらが開けた壁の穴からは行動履歴や、社会一般に見せるつもりではなかった内輪ノリの軽口がうっかり漏出していく。
そうやって空間の一体性を支えていた意味のネットワークがずたずたになり、人と人の関係も人と空間の関係も断片化する。では、そんな荒廃の中に築くことができ・持続させることができる共同性って一体どんなものだろう?

うざったい共同体からの解放は、紐帯の喪失と同じこと。だから取るべき道は(1)共同性なんて期待しないで自由に任せ、どうしても残しておくべきものだけアーカイブしておけばいい(2)あるいは逆に、公共団体が定例的な式典の運営を通じてシステマティックに共同性を維持すればいい、のどちらかのような気がする。
でも、その間を行くような”第3の道”はないか。それは、共同性をずたずたにしたのが意味ならば、意味を利用して共同性を回復すればいいという考え方だと思う。たとえば、いつもそこにあり、いつ訪れて体験してもいいような「意味の空間」として、その土地の記憶を、物理的な空間に重ねて置いておくこと。ARを利用したテーマパーク、ドラマの舞台となった場所=「聖地」ようなものを作り出すなんてどうだろう。

2年ほど前、「震災でぼくたちはばらばらになってしまった」という印象的なフレーズを発した人が、このところ震災で発生した(現在進行形の)史跡へのツーリズムを提唱している。そんなことと、弊管理人自身が1998年に訪れた神戸と、仕事として関わった2011年のことと、その後に読んだいろいろを思い出しながら読んだ。弊管理人はぼっち気質なので(1)でいいじゃんと思うのだけど。さらに、著者が提案した第3の道って、ナショナリズムのよすがとなるような伝統の創出に似た戦略に見える。使い方によっては危ない感じもするのだけど。

先週、新宿の紀伊国屋で、前月の深夜ラジオで出版を知ったこの本のタイトルを見たとき、こういう題材の本は出てすぐ読まないと古くなるから、と手に取りかけて、でも図書館で借りればいいか、と思い直し、でもすぐ読まないとと思い、「1300円以下だったら買おう」と思って値段を見たら1000円だったので買った。早く読んでよかった。

2013年09月10日

武みたび

亀戸の「麺工房 武」、3回目。
これで牛塩、つけ麺(フォトジェニックでなかったので日記は書かなかった)、普通のラーメン(今回)と主要3メニューを試したことになります。
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濃厚魚介スープ、どこかに生薬のような香りがする。

結論:  全部うまい!!

歯ごたえまで考えて具を選定してると思う。

2013年09月09日

日帰り神戸

神戸~

というと
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泣いてどうなるのか~
とかなりの高確率で返ってくる弊管理人周辺です(老)。


えっとなんだっけ。

あ、日帰り出張でした。
昼に着いて、空港でうどん。
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薬味はすべて自分で載せてとのこと。カウンターで受け取った段階ではうどんとつゆと卵だけ。それに播磨のちくわ天(なんかブランドなの?)をトッピング。うまし。というか東京各所にもある花まるうどんて優秀なのな。

ポートアイランドでのお仕事にちょっと時間があったので、UCCコーヒー博物館……と思ったら改装中。IKEAを一巡り。去年の不愉快なスウェーデン出張を思い出して悶々とする。
全体的に殺風景な島です。

淡々とこなして、三ノ宮へ。
あまり下調べをせずに行ったので、駅近くの「グリル一平」でオムライス。
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うむ水準水準。
空港へとって返してさようならです。

2013年09月08日

久しぶりの友人と

1999年に交換留学でニュージーランドの大学に行かせてもらったとき、行き先の大学から派遣されていた友人が台湾からいらしていて、つながりのある同級生+後輩とともに計4人で昼ご飯を食べてきました。

弟さんが建築の仕事をしている関係で代官山の蔦屋書店を訪れたかったそうで、そこが集合場所。
なんかオサレ建物で有名らしいですが、弊管理人は知りませんでした。
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こんなの。
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中は丸の内の丸善にあった「松丸本舗」くらい。
渋谷駅から徒歩10分ちょっとです。いかにもお金持ちの住区みたいなところをいかにもお金持ちみたいな人たちが歩いてました。

で、近くのハワイアンな感じのお店で昼食。
ガーリックシュリンプを。
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ハワイで食べたのはもっとギットギトでどぎついニンニク臭で危険なおいしさでしたが、こちらはお上品。

台湾友人、後輩と別れたあと、同級生と喫茶店で駄弁って帰りました。
お互い齢36。立場は違うが、年齢なりのいろいろあり方は通ずるものがあるようで。
仕事ではもはや若手じゃなくなったねとか、家族を持つかどうかとか、親はまだ大丈夫だろうかとか、まあそんなことですけれども。

* * *

まだ動くと汗がじわりと出るものの、9月も上旬が終わろうというここ数日は、さすがに暑さが少し和らぎました。日が落ちるのもめっきり早くなった。ハーパンの季節も終わりか。

* * *

周囲に虚言癖の人が絶えないんですが、こんなもんなんでしょうか。話がどうも変、という人に対して、実害が及ばない限り全くつっこまないという弊管理人の性分が招いているような気もしています。

* * *

■アーネスト・ゲルナー(加藤節監訳)『民族とナショナリズム』岩波書店、2000年。

・ナショナリズムとは「政治的な単位と民族的な単位とが一致しなければならないと主張する一つの政治的原理である」。一つの国家の中に複数民族がいる場合、それらの民族には一つずつ国家が与えられなければいけない、という。
・狩猟採集社会→農耕社会→産業社会のうち、ナショナリズムが起きるのは産業社会だけ。
・ナショナリズムは近代世界に特有の(つまりそれ以前には存在しなかった)条件下で支配的になる一種の愛国主義。
・その条件とは:読み書き能力を基礎にした文化。それを同世代に遍く供給し、かつ世代を超えて確実に受け継がせる教育システムの存在。その教育が生み出す人々の均質性。そして、その教育を修了した上でなら、高度に分化した専門のどれにでも就けるような、職業選択の流動性。こうした文化に対して、宗教やローカルな文化を介さないでばらばらの個人が抱く忠誠と、その見返りに文化が個人に与えるアイデンティティ。
・この文化が自然なものとして現象し、かつそれが維持されるために必要なもの、それが国家なのだ、という構成らしい。
(・ただし、あらゆる民族がすべてナショナリズムを宿すわけではないし、宿したとしてそれを達成するわけでもない。メインの国家に同化する場合もあれば、そこまで盛り上がる勢いを持たずにしぼんで終わる場合もある。)

『想像の共同体』が面白かったので、同じくナショナリズムが近代の所産だという本をもういっちょと。
くどい文章(というか訳文)ですが、言っていることは意外とシンプル。
こういう文章は、一言一言を味読するより、できるだけ勢いをつけて駆け抜けるほうが頭に入るという発見もございました。
原著は1983年刊。東欧とか、マルクス主義なんかへの目配りが時代を感じさせます。

2013年09月02日

新宿ゴールデン街、凪。
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店内は10席くらいか。食券を買った上で、建物と建物の間で並んで待たされます。場所により、頭上にエアコンの室外機があって暑い。やっと呼ばれて席に着くときに「あ、やっぱり大盛りに……」と言っても手遅れです、出来上がるころに呼ばれるから。これでもお客さん少ないタイミングに行ったらしい。

もちっとラーメンへのアクセスがいいといいんですけどね。

* * *

週末、暑かった。

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