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2013年05月 アーカイブ

2013年05月31日

桃花源

銀座の桃花源。
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おかずを選ぶビジネスランチで麻婆豆腐(四川)を選択。ごはんのおかわりもできます。
歯ざわり、喉ごしのように、触覚にかかわる味の存在を痛感させる「痺れ」。
でも、ちょっと冷めてくると旨みも分かるようになります。
かなり好きな麻婆豆腐でした。時々来よう。
反省点は、一人で行ってしまったこと。
3人で来て3品頼んで分けると、より楽しいことになると思います。

5月晦日はさんさんと太陽が照りつける梅雨の小休止でした。
  [↑「朔日」と誤記していたのを6月2日に発見、訂正しましたw]

2013年05月30日

トンテキと憲法

仕事前に渋谷で昼飯、「東京トンテキ」。
昼12時にして既に行列。しかし前にいたのは5人組と3人組で、1人だった弊管理人は先にさっとカウンター席に通されたのでありました。
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豚+ステーキとくると、ジュージューいってるイメージだったのですが、むしろソースに浸った煮豚。といっても煮たわけではなく、低温のラードでゆっくり火を通すことで柔らかく仕上がるということのよう。ソースはわりと複雑、やや酸味が強い。どす黒い見た目ほど濃くなくて、食べ終わるまでに緩やかにちょうどいい塩梅になってきます。
うん、こういうものだと思って食べればうまい。もたれない。というか、名前から「東京チ○ラめし」みたいなジャンクっぷりを予想しがち。実際は全く違いました。画像はトンテキ定食の大(300g)、1200円。

■長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』ちくま新書、2004年。

あるトラップが仕掛けてあり、新宿の紀伊国屋でこの本を手に取ったときにそれに引っかかってしまったので、苦笑しながら買ったもの。
表題は上の通りですが、内容からすると「立憲主義とは何か」って感じの本です。
内容は明快でキレキレ(こう使っておけば、キレキレをぷっつんの意味で取られることもなかろう)。あえてここにメモする必要がないと思うので感想が短いだけで、つまんなかったからということではありません。逆。

2013年05月18日

コピペとグルメとエロス

■ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』晶文社クラシックス、1999年。

一点ものの芸術作品が霊的な何か(凄味?)を帯びていて、見る人はそれに孤独に対峙し、吸い寄せられる。写真だの映画だのといった複製技術を前提につくられた作品は逆に、消費者のもとに届けられ、試すような視線で気まぐれに見つめられる。

世俗化し、大衆化し、規格化するという視覚芸術の変化は、音楽と同じく、あるいはたぶん学芸一般と同じく、近代のセオリーにのっかって起きたことのように見える。で、それが政治化するという著者の同時代の危機感を、弊管理人たちはその80年未来から読んでいるわけです。いまこれを、骨董品を眺める以外のやり方でどう読んだらいいんだろう。頼りの解説も1970年付です。復刊するならyoutubeまでを繋ぐ解説をつけてほしかったなあなんて。

■マルサス(斉藤悦則訳)『人口論』光文社古典新訳文庫、2011年。

・まずもって人の本質というのは食欲と性欲であります。
・そしてそれが深刻な問題の源泉なんです。人口は倍々ゲームで増えていくが、食糧生産は足し算的にしか増えない。だから成り行きに任せると必ず飢える人が出てしまう。
・それは人間に解決可能な問題でしょうか?いやあそんなことないですね。夢想するのは勝手だけど、それを実現するなんてできっこない。
・もちろん農業は大事です。どんどん耕すべきだと思う。でも一時、豊かになっても、それで子どもを養えるようになれば人口が増える。食糧はすぐに足りなくなる。
・あおりを食うのは食糧を手に入れる原資に乏しい貧乏人です。お金をあげたって、食糧の量が変わらないなら値段が上がるだけだから無駄です。放っておいてもぎりぎり生きていける程度に貧乏で、そうすると人口増加は抑制されるっていう状態に落ち着く。畢竟、世の中そういうもんじゃないですか。しょうがないですよ、もうね。

・いやちょっとまって、怒らないで。あのね、でもですね、理想の社会はできないにしたって、ぼくたちは問題に直面するからこそ賢くなれると思う。貧富の差をなくすのは無理かもしれない。不幸な人はいつだって出現する。でもせめて、中間層をできるだけ大きくしよう、そして社会の総体として幸せの量をできるだけ多くしようと頑張ることはできる。できるだけの努力をする、それしかないんじゃないかな。

そんな話だったかと。「である」と「べき」がちょっと混線してる気持ち悪さも感じなくはない。
前半の話をもってすっごく批判される人らしい。でも終盤の何章かを使って「人口と食糧の増え方に関する悲しい自然法則」に抗おうじゃないかと励ましている。予防線張ってるだけなのか、それとも基本はあるがままにすべきだけど最低限の再分配は必要よねっていうハイエクのご先祖なのか。どうやってやるんじゃいという気はするけど。

* * *

この週末は概ね晴れて、涼しい風が吹いていて、特筆すべき気持ちの良さでした。
常夜鍋で夕飯にしました。
独り焼肉も独り鍋も全く楽しめる弊管理人です。
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2013年05月13日

沖縄2泊

土日月と沖縄本島に行ってきました。

夕飯からスタートなので、「食べログ」で適当に調べた小桜さんへ。
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ソーメンチャンプルー好きです。
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そのあと、同行者の友人氏が合流して、「眞」に河岸を変えました。
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ぐるくんの唐揚げ。料理はこっちのほうが凝ってました。

翌日はレンタカー(12時間2650円!)で散策。
うるま市、海中道路を通って一番先の伊計島まで。
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曇りでしたが、からっと晴れても日差しがきついのでちょうど良かったかも。
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特筆すべきは、海中道路の付け根付近にある「キングタコス」。
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チーズ野菜タコライス600円。サルサソースをたっぷりかけていただく。激ウマ。
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観光もちょっと。去年寄れなかった斎場御嶽。
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南城市にある絶景の茶店「八風畑」、黒糖ぜんざいで一服。
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眺めはこんな。だらだらしました。
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同行者友人は北陸出身の沖縄移住10年。ゆったりしているけれども、リゾート気分ばかりではないよう。「たまに来るからいいのかも」と。だわな。

暗くなるころに那覇中心部に戻り、車を返しました。
夕飯はステーキの老舗、ジャッキーステーキハウスへ。30分待ち。
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店内は大衆食堂のよう。
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250グラム、スープ、サラダ、ライスかパンがついて1500円。
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すっごいジャンキーな味を想像していましたが、どっこい、とても穏当でおいしい肉でした。

最終日は昼の飛行機。「クマカフェ」でモーニングです。
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アイスコーヒー430円に+150円で、ホットサンドとサラダ、ヨーグルトがつきます。
コーヒーはボトルから氷入りのグラスに注ぎながら飲む方式。かなり大盛りです。
食べ物の味もよし。ランチも盛りがいいらしいので次回ですね。

遠出はガツガツ過ごす派ですが、ちょっと一息、くらいの沖縄も悪くない。
翌日、梅雨入りしたそうです。
今度は宮古島だな。

2013年05月08日

想像の共同体

■ベネディクト・アンダーソン(白石隆、白石さや訳)『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』書籍工房早山、2007年。

「国民とはイメージとして心に描かれた想像の政治共同体である――そしてそれは、本来的に限定され、かつ主権的なもの[最高の意志決定主体]として想像される」

弊管理人はいまだ四国に上陸したことがないのですが、そこにもやはりほぼ同じ言葉を話し、ほぼ同じニュースを見ており、ほぼ同じ教育を受け、あまり強い信仰を持っておらず、なんとなく日本という国名を昔から共有している気がしており、そして朝鮮半島やユーラシア大陸の人たちとは多くの点で異なっており、かつ首都から遠く離れても首都住民と同じような権利と義務を持っている、そんな人たちが当然いるはずだと想像している。同じことを四国の民も想像していると想像している。そんな心の中の現象。
そうした「国民」の、実は南北アメリカに遡れる起源と成立条件について、そして情報・通信技術や資本主義の発展(=世界を時間的・空間的にまったいらにしていく力)と絡み合いながらアジアで、東欧で変奏されながら歌い継がれていく様子について。

(では、それぞれの国の国語のほかに英語を使ってつながりあい、ネットを使って全球的に出来事と価値とを交換できる今をどうみたらいいんでしょう。地球規模のインテリ共同体みたいなものはあんましできてないように見える。そしてなお、20世紀半ばにかけて固まった国境はかくも越えがたいように見える)

つうか、今頃何言ってんのと思われるでしょうけど、
すんごく面白かったですー、ぐえー
いま、なんとなく当たり前で強固な実体のように思われているものの正体を、世界を駆けずり・タイムトラベルしながら追い詰めていく。そんな旅を終えて戻ってきた現在は、前とちょっと違って見えるっていう、いい本の典型。

2013年05月06日

連休後半

3日は結局、クラブ的なところに行って終電を逃してしまい、朝帰り、やや後悔。
4日、やや寝不足のまま帰省いたしました。

実家は相変わらずで、父は定年後再雇用・最長3年の2年目に入ったところなので生活に大きな変化はない様子。夕飯は二人で鍋をつつきました。
朝は食べきれないほどご飯がでてくるのもいつも通り。
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山奥にある父方の祖父母の家へ。筍を掘って灰汁抜きをしているところ。
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3-4時間煮て、1日置く。
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八重桜。花を出荷するらしい。
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木曽山脈も相変わらず。
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帰りはUターンラッシュでバスが遅れそうだったので電車で帰ることにしましたが、指定席をとっていた特急に乗り遅れ、東京行き最終に乗ることになりました。
ホームの向かい側に、たまたま病院帰りの叔母がいて挨拶。叔父が何ヶ月か前にレビー小体型認知症という厄介な病気と診断されたのは聞いていたのですが、こんな夜遅くまで付き添っていたのでしょうか。

今年の連休は天気がよくて、少し涼しめでした。
どういうわけか、記憶を喚起させられるような匂いをよく嗅いだ気がします。何か特定のものではなくて、春の空気とか、人いきれとか、そんな環境に漂う匂い。

2013年05月03日

スカイデッキ

「ほらあ、バカとなんとかは高いところが好きって言うじゃないですか」と伏せどころを間違えて発言、しかし効力としては何ら変わらなかったようでよかったよかった。

よく晴れた大型連休後半の初日、なぜかむらむらと高いところに行きたくなりまして、六本木ヒルズのスカイデッキに行ってきました。
森タワー52階の屋内部分はこんな感じ。
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1000円くらいあれば余裕で寛げそうな、見晴らしのいい喫茶処などありました。

その上のスカイデッキに出ると、こんな感じ。
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新宿方面は青山墓地と新宿御苑の緑が映えていいですね。
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反対側。
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52階までで1500円、デッキに出るとプラス500円。なんかねえ。
ということで年間パス(5250円だが、ファミマで買うと4750円)買ってしまいました。
これで1年間、高いところに加え、森美術館にも何度でも入れるらしい。

夜遅くまでやっているようなので、夜景や、靄の日など、いろんな表情を見たい。
職場からわりと近いので、辛くなったらここに来ようと思います(わらい)

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