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2014年01月 アーカイブ

2014年01月26日

春か

土曜の夜、早めの時間からごはんも食べずにウォッカを流し込んでいたところ、当然酩酊してしまい、終電で帰宅し、それでもしっかり歯を磨いて布団で気絶しました。

日曜の10時ごろ起きて、コーヒーとバナナとリンゴの煮たやつ(ようやく実家から12月に送られてきたリンゴを処理しきった)で朝ご飯にして、昼過ぎに錦糸町の「アキンボ」にカレーを食べに行きました。
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ラムキーマと豆カレーの2種盛り。ちょっと前から出しているメニューだそうです。
混ぜて食べる。ほんとにうまい。ラムとパクチーと生姜に豆が加わることで、厚みのある味になってます。
マスターは弛まず研究を続けているようで、時間を置いて訪ねると少しメニューが変わっています。そしていつも、じわっと幸せになれる味を提供しています。以前の日記でも書きましたが、最も信頼しているカレー店です。

日中、晴れて14.5度。ぽかぽか陽気でした。
が、夕方に帰宅するころには北風が強まり、この2日の暖かい空気をどこかに持ち去ってしまいました。
土曜に布団を干し、シーツを新調し、洗濯と掃除をしたのでこの週末は勝利とします。

2014年01月21日

贈与論

■マルセル・モース(吉田禎吾、江川純一訳)『贈与論』筑摩書房、2009年。

プレゼントをする、お返しをする。
ほのぼのしたおつきあいと思いきや、米大陸やアジア、オセアニアなどのさまざまな集団に見出され、このたびの分析の対象となっている「ポトラッチ」と呼ばれる体系は、贈る義務、受け取る義務、そしてより多く返す義務を基礎に置いている。そこで繰り広げられる気前の良さ競争は拡大を続け、時には闘争的でさえある。贈る→贈られる、という物の動きとは反対方向に債務が動き、受け取ったパスを次に回すことができない者は面目を失ってしまう。
贈り物をしあう首長は先祖や神々を背負い、贈られる物そのものにも魂が見出される。受け取ったものはしばしば、その場で破壊され、天に「お返し」される。

つまり、交換の体系の中では、ただ物が移動しているのではない。物の交換が人間関係を作り出し、それが回り続けることによって共同体のルールが安定し、構成員に物資が行き渡り、社会的な地位が保持され、霊的な世界との交流が成立する。おそらく、交換が社会を作っている。「全体的給付体系」と名付けられるのはそのためだろう。

「プリミティブ」な集団に見られるこうしたシステムが、あちらの集団でもこちらの集団でも見出された。それならばこれは、古代の遺物というよりは原初的な経済の姿というべきなのだ。原初的なものであれば「モダン」な集団や個人たちもシェアしているはずだ。われわれが独り占めする者、施さない者を嫌うのは、それが社会を危機に陥れると直感するからなのではないか?

* * *

それはそうと、久しぶりに痔になりました。
下半身を冷やしすぎた覚えはないのに、なんだろう。
先週は東海と関西に出張して、一日中座りっぱなしの行事とかがあって疲れたせいだろうか。
とりあえず軟膏塗って1週間様子見ることにしてます。セルフメディケーション(かっこよくない)

2014年01月18日

歩きながら聴く

移動がわりと多い生活をしています。電車だと乗っている時間が20分くらいあれば本を読むのですが、混んでるとそれも難しい。徒歩の移動だともちろん読書は無理です。そんな時のためにラジオを録音して持ち歩いては聴いています。TBSラジオの「伊集院光 深夜の馬鹿力」なんて大好きなのですが、放送大学にもお世話になっています。

■録音に使っている機器は、放送をMP3に変換しながらメモリに録音できるラジカセ、ソニーのICZ-R51です。

( http://www.sony.jp/products/picture/large/ICZ-R51.jpg )

タイマーが20コも設定できるのが長所。音質等も今のところ満足です。

2013年度2学期が終わったので、これまでに不真面目に聴いた科目と不真面目な感想。

■国際理解のために(2013、高橋和夫)★★★★★
高校で世界史を取らなかった受講生のための、宗教と東アジア情勢入門。
NHKのカルチャーラジオくらいのノリで、講義というより講演を聴いているよう。歩きながら聴くのに最適です。弊管理人の場合とくに曖昧にしか知らなかったゾロアスター教の話が面白かった。領土問題という危ない話題にも上品に踏み込んでいる。

■現代哲学への挑戦(2011、船木亨)★★★★★
近代哲学で助走して、実存主義、構造主義、ポストモダニズム、サイボーグあたりへと飛び込む。
ベルグソンやメルロ=ポンティ、フーコーなどをただ紹介する講義では全然なく、講師が自分の解釈を喋りまくる。テキストは書店でちらっと見ただけが、ほぼこれを朗読しているのではないか。情報と視点とアイディアの種がごちゃまぜで流れていくので、この講義だけは時間を置いて2回通して聴いたが2回目に発見したことのほうが多かった。

■西洋音楽史(2013、岡田暁生)★★★★★
いま耳にする音楽たちの祖先に戻り、進化の過程を描く。
グレゴリオ聖歌を出発点として、音の装飾がつき、通奏低音がつき、モノフォニーからポリフォニーになり、楽器が伴奏(伴走)を始め、和声が重視され、情感がこもり、宮廷や教会に所属しないフリーランスの作曲家が生まれ、オリジナリティの概念が生まれ、コンサートホールに住処を移し、そのうちに録音されだし、調性が壊れ、とうとう博物館に引きこもったクラシックをジャズが見捨てる。歴史がきれいに流れすぎてる感もあるが、やはり職人芸の整理と言いたい。音楽は社会と技術のはしためか?

■功利主義と分析哲学(2010、一ノ瀬正樹)★★★
むかしから最近までのイギリスの哲学者を概観してみようという企て。
感覚器官を通じて蓄積した経験によって形成された、1940-50年代生まれの大学教員は教え下手だという弊管理人の信念に対する反証にはなっていないし例外とまでは言えないかな、くらいの分かりやすさ。キーワードの展示会としては有用と思った。

■公衆衛生(2009、多田羅浩三+瀧澤利行)★★★★
生政治とか考えるならこのへんの知識は必須だと思う。

■ことばとメディア(2013、宮本徹+大橋理枝)★★★
前半は古い中国とわりと古い英国の話で、ラジオや電話やネットが出てきて格好よさげなメディア史になるのは後半になってからだが、どれもそれなりに楽しい。講師の一人がなんかちょっと時々自分の言葉にウケながら喋るのが気になるのだが、なんなのだろう。

■「ひと学」への招待(2012、内堀基光)★★★★
初年度生むけ人類学。それにしても自然人類学はともかく文化人類学に先はあるのか、門外漢は余計なお世話と知りつつひそかに心配しています。

2014年01月13日

液状監視

■ジグムント・バウマン+デイヴィッド・ライアン『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について―リキッド・サーベイランスをめぐる7章』青土社、2013年。

もらった本。
タイトル長いよ。
しかし内容はタイトル通り。

ネット通販や検索や携帯電話や埋め込み型の無線チップといったサービスを自発的に利用しながら、次々と個人情報や行動記録を監視システムに提供し、そこから自動的に導かれた分析結果によって自分の行動が方向付けられる、そんなDo It Yourselfともいえるような監視の形。
そこには「監視するコイツ」と特定できるような個性はなくて、中立的なアルゴリズムのようなものが、断片化され顔をなくした情報としての個人を処理している。監視する主体は蒸発し、監視される側が利便や安心を口実に監視を求め、監視に荷担もしている。

そうした監視の仕組みは消費を覆い、情報を得る手段を取り込み、また入国管理などのセキュリティシステムを駆動しながらスタンダードになり、全球的に広まっていく。人々を自動的に・片っ端から「上客」と「買えない奴ら」に分けて商品を薦め、本人たちに気付かれないように「インテリ」や「アンダークラス」と分類した上でそれぞれに合った検索結果を返し、国境では「安全な属性の来訪者」の群れから「潜在的テロリスト」を抽出して追い返す。
人を機械的に峻別し、分断し、そして排除された人たちと包摂された人たちを相互に見えなくしていく。そこに新しい監視の問題が見出される。

強迫的に飲み込み、飲み込んだそばから吐き出していく「過食症」的な後期近代(ジョック・ヤングが描いた)を思い出します。

* * *

3連休のうち土曜と月曜は働きました。
土曜は19時くらいに仕事を終えて、遊びにいこうかなと思ったけれど、21時に寝床に入って11時間寝てしまった。かえって疲れたかも。
でも週明け4日でまた週末だというのがちょっとした救い。

* * *

やることリストを作ると仕事が格段に効率的になりますな。
今更だけど。

2014年01月10日

統治の技術

■ニッコロ・マキアヴェッリ(佐々木毅訳)『君主論』講談社、2004年。

手段を選ばず統治せよ、みたいな乱暴なお話と思いがちです。
しかし読んでみると、執拗に場合分けをし、その条件に応じて取るべき行動を冷静に示して見せる、理想や原理よりも実用を重視した政治「技術」論という印象を受けます。君主向けの手引書とも取れるし、あるいはそれを装いながら実は大衆向けに「偉い人はこんなこと考えて皆さんを治めてますよ」と教える暴露本という見方もできる。中間管理職がインスピレーションを受けてしまう自己啓発書の古典かもしれない(笑、ほとんど読んだことないけど)。

場合分けと対処方針は、こんな感じで進んでいきます。

・政体は共和制か、君主制か。
  君主制なら、君主は安定した世襲か、新興か。
  (新興の君主が最も統治で苦労をするので、以下そういう場合を中心に話を進める)

・新たに獲得した領地は、自分のところと同じ地域・言語か。
  (同じなら旧君主の血統を根絶やしにし、一方で旧来の制度はいじらないこと。
   違うならリアルタイムで見張り・対処できるよう自分がそこに移住したほうがいい。
   植民も有効)

・君主の部下に統治させるか、土着の諸侯に任せるか。
  (諸侯がいるほうが統治を安定させるのが難しい。
   なお賢い部下の意見は大事だが、誰から何を聞いてどう判断するかは主体的に)

・君主になったのは実力か、運か。
  (実力の場合は新領土獲得には苦労するが維持は簡単。運だと逆)
 極悪非道な方法だったか、好意によって受け入れられたのか。
  (残酷な行為は必要に迫られて行う一度きりにしないと統治は安定しない。
   民衆に好かれ、必要とされたなら安泰だが、貴族の支持でなった場合は注意)

・自分の軍隊を使うか、傭兵を使うか、援軍を当てにするか。
  (傭兵はモチベーションが低いし、援軍で勝つとその後の脅威になるので、
   自分の軍隊を使いましょう。平時も教養などにかまけて軍事を忘れてはダメ)

・気前がよいのと、けちなのと、どっちがよいか。
  (君主にとって危険なのは軽蔑と憎悪だが、気前よく振る舞っているとだんだん
   民衆を圧迫することになり、この二つを招来する。けちのほうがまし)

・慈悲深いのと残酷なのと、どっちがよいか。
  (慈悲深さが混乱を招くことがある。残酷さの実害が及ぶ範囲を限定して
   恐れられつつ憎悪されないようにしたほうが安全)

・信義を守るのと、ずるいのは、どっちがよいか。
  (信義の人と思われるように振る舞うのはいいが、必要に応じてずるく
   なれるような資質は持っておいたほうがよい。なにしろ結果で判断されるので)

・その他、自分を脅かすような敵を育てないこと、味方を獲得すること、
  力や詐術で勝つこと、民衆に愛されると同時に恐れられるようにすること、
  兵士に慕われると同時に畏敬されること、度量が多きく気前がよいこと、
  しっかり食料と防衛手段を確保することが必要。教会も注意な。

重要なのは、こうした助言が、法律も伝統もある中で国を維持していこうとする君主ではなくて、まさに今から統治を確立しようとする君主に向けられたものだという点。イタリアの混乱を経験した著者ならではの問題意識か。
ルールのない中でルールメイキングをするようなものだから、優先されるのは倫理的であることなんかではなく結果を出すことであって、信義や民衆の好意といった個別の論点と対処方針は当然、この目的に合うかどうかから判断される。反対に、安定した社会の中でこの本に寄りかかり、「うそも方便さ」などと軽々に言うのは慎まねばね、ということ。

四国の旅行に本を持たずに出かけてしまったため、高松駅前の本屋で適当に買った本でした。

■佐藤俊哉『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ』岩波書店、2005年。

医療統計の人に「とっかかりが欲しいので、なんか1冊推薦して」と頼んだらこれを薦められました。図書館で借りて2時間くらいで走破。
論文のテーブルを読んで意味が分かるレベルにはちょい足りない。でもこの本を経てネットに漕ぎ出すと、そこらに落ちてる初学者用のパワポなどが読めるようになります。善哉善哉
この分野も統治の技術なんですよね。いろんな意味で。

2014年01月07日

主に香川

3-6日にちょっと旅行をしてきました。
年が明けても「どこに行こうかな」と決めかねていましたが、年賀状に今年の課題は未踏の四国と書いたこともあり、結局はJetstarで安いチケットがあった四国にしました。

■3日 成田→松山→高松

Jetstarは一度試してみたいと思っていました。成田―松山線に乗ってみます。
成田2ビルの国内線カウンターはこんな感じ、
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ですが、家のパソコンからチェックインし、搭乗券を印刷して持って行けば、ここには立ち寄らずにセキュリティチェックに進むことができます。平時なら手軽で安くていい移動手段です。この朝は有楽町で火事があって都心と新幹線のダイヤが大混乱したようですが、こういう緊急事態が成田方面であって搭乗時間に遅れたりしたらアウトだったろうな。

バスで市内に出て、とりあえず道後温泉へ。
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公衆浴場なんですね、ここ。予習をほとんどせず、計画も立ててない行き当たりばったり状態で出掛けてきたので、そんなことも知りませんでした。

お湯は無色透明。上がったあとはここで、お茶とせんべいと蜜柑をいただきながら休めます。
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「坊ちゃん団子人(びと)」というらしい。ずっと座って団子を振っていた。
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どういうコンセプトなのだろう。
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路面電車に乗って中心部に戻ります。
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なんか街中にもオレンジ色が多く使われてる気がする。蜜柑県だから?

お山の上にある松山城も一応見学しましょう。
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へえ、くらいで下山しました。

今治に泊まって、明日は「しまなみ海道」でも見ていきますか、と駅に向かいました。
しかし、構内の食堂で回鍋肉定食を食ってる間に電車がいってしまい、1時間待ちになったので、どうでもよくなってバスで高松に向かってしまいました。
安宿(2900円!)とって就寝。

■4日 直島

アートの島と聞いていた直島に行ってみることにしました。
アートが見たいわけではなく、いろいろ移動するのが好きなだけです。
高松港からは船で50分、510円(往復だと970円)です。
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瀬戸内海はぽかぽか陽気、海も静かでいいですね。
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直島の宮浦港には草間彌生のカボチャ。
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対照がないので分かりづらいですが、高さは人の背丈以上あります。
港から町営バスで終点まで行くと、そこにももういっこカボチャ。
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ここから安藤忠雄設計の「地中美術館」を徒歩で目指します。
歩いてる途中にもいろいろ置いてある。
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こんなのも
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李禹煥美術館。
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そんなことより、島の風景がきれいなんですよ。
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ここも安藤忠雄の建築なので、コンクリート剥き出しです。足音の反響が耳を打ちます。

地中美術館は撮影禁止。
館内のカフェでの撮影さえだめなんだって。えー。どうよ。
まあ安藤ワールドは楽しめますけど、腑に落ちない。

がっしがし歩いてバス停まで戻り、バスで港へ。船を待ちます。
実は待合所もガラス張り、大屋根のオサレ建物です。
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喉が渇いたのでオリーブコーラなるものを飲んでみました。
よくわからない。

高松市内に戻って、投宿。「骨付き鶏」というのが名物らしいので、晩飯はそれ。
賑わっていた「よって屋」というお店に入って、とりあえずおでんとトリスジンジャー。
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で、骨付き鶏というのがこれ。850円。
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すごいシズル感!味付けが塩胡椒と大蒜なら、うまくないわけない。

お酒飲んで休みました。

■5日 こんぴらさん

前の晩に現地人から教えてもらった「うどんバカ一代」に朝飯を食いに行きました。
釜バター小、470円。横のは、ちくわ天だと思ってつけたらたこ天だった。
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粗挽きの胡椒がかかっててカルボナーラっぽいです。
あー、これはうまいらしいことは分かる。
前日、別のお店でもうどんを食べてみましたが、なんかピンと来なかったところでした。
でも、なんかどう楽しめばいいのかよくわからない。
そば県出身の弊管理人は、うどんリテラシーを養う必要があると感じました。

ところで、現地人はみんな近所に「お気にの一店」を持っているのだとか。おいしいところをいろいろ聞くと「竹清」などガイドブックに載ってるような名前も挙がりましたが、「行列してまではねえ」といって現地の人はあまり行かないとのこと。
それにしてもこれは一食なのか?おやつなのか?

琴平電鉄で瓦町駅から1時間、琴電琴平駅を目指します。
駅にあった貼り紙が嬉しげで。
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先頭1.5席くらい占領してますけど元気なさげね。
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キャラ押しますな。
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参道は賑わっています。
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本宮まで、讃岐平野を背に785段の階段を上ります。
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ご老人たちはこのへんで既に「もうあかん」と立ち止まっていました。
で、本宮がこんな感じ。
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さらに583段上ったところで奥社に着きます。
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いい見晴らし。左奥に瀬戸大橋も見えます。
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一応お賽銭10円ちょっと投げときました。初詣って神社でもいいんだっけ?

琴電を戻って午後3時、疲れたので早めに宿に向かいました。
現地人に教えてもらったCrepas(クレパス)という洋菓子屋でケーキを買って宿でお茶。
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すっごくセンスいい味。
そのまま2時間くらい昼寝してしまいました。

夕飯、だめ押しで鶴丸Geeというお店で肉ぶっかけをいただきました。
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うん、おそらく弊管理人のうどんリテラシーの問題だ。
それにしても「高松のうまいもの」って野菜が少ない。

■6日 豊島、犬島→岡山→東京

アートな島は直島のほかに豊島(てしま)、犬島(いぬじま)があるようなのですが、3島を1日で回るのはしんどいので、豊島と犬島は直島から切り離した日程にしました。

船は高松→直島、乗り換えて直島→豊島(高速船のせいか1200円とお高い)。
それにしても瀬戸内海はいつも陸地が見えていて安心感があります。
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バスで回るのも窮屈そうだったので、港で電動アシストつき自転車を借りました。
公開中ではないが、鎖を迂回して入っていったら見られた巨大くつべら。
スーパーカミオカンデでのニュートリノ検出に反応して光るんですって。はあ。
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これなんか典型ですが、オブジェってやけに周囲に静謐を要求しませんか。
それがいけ好かなかったりするんだけど。

それにしても自転車は気持ちいい。道端では水仙も開花してました。
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唐櫃(からと)地区にある作品(ボールは弊管理人が投げた)。何が面白いのやらさっぱり。
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これは作品……ではないよね?
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多分これも違うと思うのだけど。
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でもってこれが、メイン?の豊島美術館です。
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左がカフェと売店、右のでっかいのが本体です。
この美術館も内部は撮影禁止。というか、言葉で表すのが難しいのでこちら(3:27くらいから)をどうぞ。
カフェの中はこんな感じ。
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本体はこれの巨大なやつで、中には何も置いてありません。
足下を水玉が走っていき、くっつき、離れ、たまっていく。ときどき床の穴に吸い込まれる音がする。
原始的な生物のようでも、社会のようでも、交通網のようでもある。
これは本当に面白かった。内部で予想以上に長い時間ぼーっとしていました。

ということで昼過ぎの船で犬島に渡ります。
ここから岡山県。人口50人だって。
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銅の精錬所跡を利用した「犬島精錬所美術館」があります。
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屋上に行くと、館内の仕掛けの種明かしが。
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人も少ないし、暖かいし、暑くないし、いいシーズンです。
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精錬所を離れ、「家プロジェクト」をめぐります。
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しかし、朝起きて玄関の前にこんなのがある生活ってどうなんだ。右の家は人住んでるようです。
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これもな。
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これはベネッセとは関係ないらしい。「犬島ハウスプロジェクト」と書いてありました。
確かに犬がハウスしてる。柱が邪魔ですが、こっち側からの表情のほうが好きです。
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腹へった。ということで道中目に付いた「ウキカフェ」でパスタをいただきました。
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ベネッセ関係にこれ以上お金払うの嫌だっただけなんですけど、どっこいうまかった!
ところでよく見かけるこの植物、なんですかね。
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とまあそんなわけで、15時半には犬島を出て、対岸の宝伝港に着きました。
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西宝伝バス停からバスでJR西大寺駅、さらに岡山駅に出て新幹線で帰ってきました。
瀬戸内は明るくていいですね。天気に恵まれたのも幸運でした。
行き当たりばったりの旅でしたが、楽しかったです。

2014年01月06日

年末年始

年末年始は、30日夜~元日夜の帰省でした。

大晦日はいつものように、本家で年越し。
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あいかわらずおばさんの料理は豪華です。

ばあちゃん93歳、弊管理人でも分かるほど、認知症状が進んでいる感じです。
というか、ちょっと鬱っぽい。表情がないんですよね。
これが今回気付いた一番の変化でした。
しかし、父の持っているiPadを使ってYouTubeで鶴田浩二を見せていたら、「鶴田浩二好きだったのー」ととたんに嬉しそうに話し始めました(ちなみに弊管理人は、ばあちゃんが鶴田浩二を好きなことは故母から聞いて知っていました)。要はインプットに乏しい生活が悪いのではないか。しかし自分がずっとついていて刺激を与え続けることもできない。困ったものです。

大晦日の夜は、父はさっさと寝て、妹は2階に上がって民放を見て、弊管理人とおばさんは居間で紅白を見る、という例年通りの過ごし方でした。

* * *

父は妹にと、名入りのiPad miniを用意していたのですが、妹は「使わないのに……」と喜ばない。「要らないならもらっちゃおうかな~」と言ってけしかけたものの、ちょっと揺らいだくらいで動かず、本当にもらって帰ってくることになってしまいました。
自分なりの考えがあるのかもしれないが、弊管理人に言わせればプレゼントを流産させるなんてダメダメもいいところだ。よしんば特に欲しいと思っていなかったものだったとしても、プレゼントを用意していた人の気持ちを汲んで笑顔で受け取るくらいするべきだし、第一、使ってみたら何か新しい世界が開けるかもしれない。予定外のチャンスに乗っかってみるのって必要なことだよ。
と言ったとしてもお小言にしかならないし、言っても響かないだろう。もっとも、たまに顔を合わせるだけの間柄だから、お小言のフォローもできませんけど。自分の名前入りの品をかっさらわれるというまさかの事態を少しは惜しく思ってくれるとよいのですが。
それはともかく、こちらは有り難くいただいてきて、保護シートを画面に貼って、セットアップしたところです。Retinaディスプレイはきれいだな。ここしばらく検討していたkindle paperwhiteの購入は見合わせることにしました。

* * *

年賀状は、もう会わない人と、いつも会う人を除いた十数人に出しました。
近況報告をぎっしり詰め込む文字だけの年賀状です。
去年は仕事のことばかり書きましたが、今年は全く仕事のことを書きませんでした。
ま、そういう気分だったということ。
宮古島と四国と台湾に行ったことがないので行きたい、と書きました。
つづく。

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