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外で音楽

木曜、久しぶりに中規模の仕事が(予想通り)発生しましたが、準備してあったものを放出して弊管理人のパートは早々に収拾したので、そのまま「シーフード食べたい!!」という同僚と夕飯に出ました。今回は同僚の提案でデュポン・サークルから歩いて数分のHank's Oyster Bar。
あっ幸せ度の高い色合い。
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大粒の牡蠣ってこっち来て初めてかもしれない。幸せ。

同僚は東京にいたときは競争の激しい職場にいて、毎日仕事先と飲んで遅くに帰る生活だったそうなのだけど、こちらに来てからすっかり日本人と付き合わなくなり、代休もしっかり取って犬ちゃんや息子ちゃんとハイキングに出掛けたりしているそうです。

一方で仕事にはもはや希望はなく、それはアメリカ暮らしを「勝ち取る」という目標を達成したからとの自己分析だそうで(ついでに今の会社も小さい頃から入りたかたったんだそう。奇特だな!)、なんかちょっと方向性を失ってるのかもしれません。そのわりに同じ担当の同僚がこのところガツガツ仕事をしていることに焦りもあるようで、なんか難しいねえ。

弊管理人の見るところ、それは人生の目標喪失という深刻な事態ではなく、5月末から一時的に訪れた超繁忙状態が過ぎ去って、反動で結構力を抜いた状態がそろそろ長くなってきて、そわそわしてるというのが大きい気がします。まあ目標を達成しちゃって次がよくわからないというのもちょっとあると思いますけど。

上記とあまり関係ありませんが、40代中盤、会社的には自分の裁量とか我が儘の余地がでてくるところ、なんかこのステージでちょっとダメになっちゃう人、いるな。自分では手を動かさない代わりに頭でっかちになって、他人に自分の思い付きを実現させようとしたり、インプットを欠いた「ゴ指導」とか「大きな絵を描くこと」が仕事だと思ったり、他人を貶して自分のプライドを保とうとするロートルが有害だと思う。そしてそれは方向性が「変わった」のではなくて「強化された」状態であり、その原因は気力・体力が落ちてきたことなのだ。たぶん。

* * *

それはそうと、金曜は前からチケットを買ってあったコンサートに行ってきました。
会場はいつものケネディセンターではなく、バージニアの街外れにある国立公園・ウルフトラップ。確か唯一のパフォーミングアーツ用の国立公園じゃなかったかな。半野外のコンサートホールがあります。
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クーラーボックスを持ってきてなんか飲み食いしながら芝生で寛ぐ感じ。
ホールの横では酒とめしを売ってます。
屋根の下の座席から振り返ったところ。木造なん?結構マッシブです。
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どこまでやっていいのか分かりませんが、キャップかぶったままの客もいるし、演奏中も写真とったりしてるんですよね。ということで弊管理人も1枚失礼した。すごいいい席を確保したのが分かると思う。
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今回は明確な目的があって、モスクワ生まれの若手ピアニスト、マロフェーエフがソロを弾くラフマニノフの2番。3番の動画がyoutubeにあるのを教えてもらって、おおこれは一度ナマで見ておこうと思ったのでした。
テクニックはすごい安定していて、自分勝手な演奏をするのかと思ったら、打ち合わせの上でオケを思い切り走らせておいて飛び乗るという方式。実は指揮者をよく見ており、緩急や歌い方はとてもしっくり来た。超僭越だが「うまい弊管理人」。
会場の特性だろうけどピアノの音量はオケに負けており、脳内補完を相当しないと聞こえなかった。観客は立って拍手したけど、一度マロフェーエフが引っ込んだら拍手が止みかけ、若干つんのめり気味に出てきてアンコールを弾くという背筋の冷える場面も。

メインディッシュはホルストの惑星を、めっちゃでかいスクリーンで観測画像などを見ながら鑑賞するという企画。映像を弊管理人がもともと持っていた知識を使って見るという気散じをしてようやく聴ききった。このいかにもイギリス人が書いたヤマもオチもない退屈な組曲は、視覚情報がないとつらい。ナショナル響の演奏はよかったです。
帰りは予想通りクッソ渋滞。でもまあ急ぐ予定ではないのでゆっくり帰りました。

* * *

土曜は友人のZ世代とまたHan Palaceに点心食べに行っておしゃべり。

5月にケンタッキーのカレッジを卒業して、学位を取るための最後のステップとしてDCの都市農園やってるNPOでインターン中。地元で仲良しだった女の子とルームシェアしているが、8月にはいったんケンタッキーに帰ってお母さんの誕生日祝いがてら10月からのスペイン行きを準備する。スペイン南部の田舎町で英語の先生をやるけど、モロッコとかイタリアに旅行するのも楽しみなんだって。

お母さんはもと軍隊にいたことがあって(軍人かどうかは聞き忘れた)国外各地に住んだことがあるけど、それは彼が生まれた頃には退役してたので自身は中南米以外は国外旅行したことないと言っていた。「帰ってきたら故郷のケンタッキーじゃなくてDCに住むと思う」。親戚や友達もいるしねって。いろいろ自分で決められる年代だし、そういう社会だよね。

それにしても話は一貫してるし、世の中のいろんな仕組みについて一通りの理解と意見を持ってるし、23歳を感じさせないな。アメリカで中高過ごした友人(日本人)に言わせると「アメリカの大学出たくらいの子はほんとしっかりしてる」ということなので例外的ではないみたい。といって弊管理人自身の20代前半はどうだったかというと、いろんな滋養を純化した形で摂取してから日が経ってないせいか、それなりにいろいろ分かった感じの喋り方をしてたような気もするので、そんなに違いはないのかもしれないが、記憶を捏造している可能性もある。

彼の家に送ってから、おとといの夜に切れたフロアライトの電球を買いにBest Buy(ヤマダ電機みたいなチェーン店)に行ったがなかった。普通のより口金が一回り小さいE17、そんな珍しいっけ?Target(イトーヨーカドーみたいなチェーン店)にもなかった。結局、帰ってきてアマゾンで注文しました。

この際、うっかり傘を持たずに出たらスコール。今年の夏は去年より蒸し暑い気がする。エル・ニーニョ来てるしね。部屋の湿度も高め。冬の間は、前夜に洗ってカゴに入れておいた皿やグラスが朝には乾いていたのが、このところ乾いてない。

* * *

とか言ってるうちに7月上旬が終わるのびびる。

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2023年07月09日 09:35に投稿されたエントリーのページです。

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