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2021年07月 アーカイブ

2021年07月26日

高山寺

京都・高雄の高山寺に行ってきました。
鳥獣戯画。ぬこかわええ。
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しかし複製のをちょっとしか展示してないの、ちょっとねえ。
日向は暑いけど、日陰に入るとまあまあ涼しかったです。紅葉の時に来るといいと思うけど、今年の紅葉の時期にはもういないんだなこれが。

にしんそば食べて引き揚げました。

* * *

ということで4連休終わり。
引っ越しまで1カ月になってしまった。はや~
会社用の携帯がそのうち取り上げられてしまうらしいので、SIMフリーのを買いました。OPPOっていう安いやつ。

2021年07月23日

大台ヶ原

6時前に目が覚めたので、奈良の大台ヶ原に行きました。
ここな。

近鉄で大和八木に7時半、そこからカーシェアの車で2時間。9時半過ぎで既にビジターセンターの駐車場ほぼ満車でした。たまたま出た空きを華麗にゲット。
最高峰は日出ヶ岳、1695m。涼しい!乗鞍くらいまで見えるらしい。富士山も見えるそうだけどどれだか分からなかった。
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振り返るとこんな感じ。
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天気がいいと見えるという熊野灘もかろうじて見えました。大台ヶ原は日本有数の降水量だそうですが、天気図とか見て晴れを確信して来てますのでね。
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昔は森林だったのが、伊勢湾台風で大量の樹木が倒れる
→キャノピーがなくなって下が乾く
→笹が茂る
→鹿が増える
→植物をたくさん食べる
→木が育たない
ということでこの景色になったそうです。つい50年ほどの出来事らしい。へえ。
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一言で言うと「森林の衰退」なのだそうです。
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暗いところはコケが繁茂しているものの、確かに笹に取って代わられている感じ。
なぜか神武天皇がいた。東征の時に大台ヶ原を超えたという、いろんな意味で「そうか~?」と思う話によるものだそうです。金鵄に関しては高校の文化祭が「金鵄祭」といい、共産系の教諭が「この名前はいかがか」とか言っていたのを覚えています。どうでもいいけど。
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そしてハイライト、大蛇嵓(←字出るか?「巌」の異体字。「だいじゃくら」)。
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絶壁の下に蛇の頭みたいな岩があります。その先は霞む山々。
すごい高所恐怖症でなければ絶対来た方がいいと思った。
その辺にいたマダムに携帯預けて写真撮ってもらったら、上の写真撮ってるところまで撮ってくれました。ナイス!!
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テンション上がった。すごい滑る靴で行っちゃって怖かったけど。
全体的にアップダウンはほとんどなく、ハイキングコースって感じです。距離は結構あった気がする。早足で歩いて、写真撮ったりサンドイッチ食べたりした時間を含め3時間ちょい。
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食堂で猪カレーも食べちゃいました。
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帰りしな、日焼け止めを落としたくて山鳩湯というところで日帰り入浴したんですけど、ぬる湯ですっごく良かったです。満足満足。

* * *

今週は引っ越しの下見に来てもらいました。
会社からの補助の上限が84万円なんですけど、現下の疫病のせいで船便、航空便とも遅れが出ており(現地税関も含め)、かつ高騰しているという非常に不利な条件らしい。
もともとスーツケース1個で1年留学したくらいなので、そんなに沢山の荷物を持って行けないなら現地調達でいいかという気になってきました。
今行ってる(弊管理人が交代する)人によると「歯ブラシは買いだめしてきたほうがいい」そうです。

* * *

某若者が鬱病の診断書を取ってパワハラ申告してお休みに入るとの知らせ。
やらかしたのは弊管理人よりちょっと下のおじさん職種のようです。
このやらかした人、昔はむしろやられてた側と聞いていたので若干の驚きがありました。最近本社から来てるんだけど、おじさんワールドの本社の感覚でやっちゃだめなんだよ。われわれは「ちゃんとした情操教育を経てない90年代入社世代」に苛まれ、しかし「私の不快を許さない若手世代」には気を遣わないといけないというなんか損な世代なのです。

まあ同世代にも「私の不快を許さない」というだけの好悪の問題をそれっぽい論理くっつけてごまかす面倒な人、いるけどね。

2021年07月18日

若狭湾

奈良の大台ヶ原に行こうと思ったら太平洋側の天気が悪いのの影響がちょっとあるようで晴れが見込めないということで、ふらっと日本海側に行きました。

6時起き・7時出発で長浜まで新快速で行って、カーシェアで三方五湖レインボーライン。
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めちゃきれいだった。
あと「淡水」でうな重。
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三方五湖のうなぎだそうです。見た目かなり淡泊なのに、しっかり香ばしくてタレも濃いめでかなりうまかった。結構待ちます。12時くらいとかの2時間待ちの時間帯に番号とって、どっか一カ所観光してくるといいかもしれない。順番が近づくと電話で呼んでくれます。
そんでエンジェルライン→さば街道→奥琵琶湖パークウェイ
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200キロちょっとのドライブ。気が紛れた。あと、土曜からちょっと下を向くと首いわすかも、くらい首から肩がやばい感じで凝っていたのが、日曜夜にはだいたい回復しました。何だったんだろう。寝違えた?眼精疲労?

2021年07月17日

海と徳

夏休みには読み終わっていたやつ2冊。

■石牟礼道子『新装版 苦海浄土』講談社、2004年。

今頃読んどんのかい、と自分でも思うんですが。
あまりに体臭と潮と陽光が匂い、言葉になった饒舌とならなかった饒舌に満ちていて、レコーダーを回したわけではないだろうに、すごいメモ魔なのか記憶力なのか、と思いながら最後まで読んでみたら解説で種明かしがしてあってのけぞった。そしてこの本が第1部で、まだ2と3があることにものけぞった。

ちょっとでも時間があれば手にとってページをめくってしまう読書は久しぶり。天と人のあわいに立ち、両方を溶かし合わせたような本で、書かれていることは激烈なのだけど、しかし何年か前に車で通り過ぎた美しい不知火海の記憶を蘇らせ旅に誘う本でもあり、水俣にはいつか行かなければならないなと思いました。夏休みの行き先候補の一つとして真剣に考えたんですが、梅雨の最後に大雨が降っていてかないませんでした。いつかね。

超自然的なものを信じる、感受するというのはどういうことなのか、というのを西洋的にいうとこう、というのが↓の本に出てきて、そちらも印象に残ってます。↓のほうを先に読みました。

* * *

■Craig A. Boyd, Kevin Timpe, The Virtues: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 2021.

徳ね。「結局いい人がいいよな」と思うようになってきました。法則じゃなくて打率。そう考えるようになるのが加齢というか成熟だと思う。

Philosophy of Social ScienceとVirtue Ethicsって留学したときにそれこそ大学1-2年生の授業で出てきた基本なんだけど、不思議と日本の出身校では触れることがなかったし日本語の入門書もこれといったものがないんですよね。何やら前者は今度出るっぽいですが。

【1】
・徳:単なる行動ではない。スキル、卓越性excellence
 ある条件下ではルールを破ることにも
・道徳規則は、優れた人が内面化した行動様式
 ルール≠徳(よい習慣)。社会や伝統のあり方によって変わる
・moral virtue = an excellence in being for the good (Robert Adams)
・第2の本性natureにできるということ。予見可能性が上がるということ
・ニコマコス倫理学:道徳的/知的/実践的な徳
・プラトン『国家』:知恵が欲求を制すること
・キケロ:prudence, justice, courage, self-control
・アウグスティヌス、アクィナス:神に淵源する
 →宗教改革以降は地位が低下。ギリシア的なもの=異教的に
 →近代は道徳法則の時代。帰結、権利論
・ヒュームにとっては「人生を楽しくする道具」
・アリストテレス―アクィナス:いい人生のための道具、かつそれ自体が目的
・Linda Zagzebskiはexemplarist
 1)徳のある人はどう行動するかに注目する
 2)利己性、悪い行いから脱却する道。プラトン

【2】【3】
・基本的な徳
 1)思慮prudence:知性関連の徳。正しい状況認識、考え、感じ、実行
  しかし、思慮ある人がいい人とは限らない
  eg.ガリレオ。ケプラーを正当に評価していたらもっと洗練されたのでは
  ソクラテス:善を知る=不可避的に善を行う。プラトンもほぼ一緒
  アリストテレス:知行分離。知は教えられる。行為は習慣づけ
   ニコマコス2巻。テクネー、エピステーメー、ヌース、フロネーシス
 2)中庸:スコープの広さ
 3)勇気:感情の徳
 4)正義:最も論争的な徳。1)-3)は感情。4)は社会的

【4】イスラム、儒教
・アリストテレスのmegalopsychosは自足的存在。しかしキリスト教神学では傲慢
・イスラムの5本柱、儒教は「道dao」

【5】神学的徳
・世俗的徳に加えてなぜ神学的徳が必要か
・ユダヤ教のrighteousness。神との契約における
・人間的努力を超えたものの要求←→ギリシアの「個人」と「社会」にとっての善
・アウグスティヌスもcardinal virtueだけではだめという
 ・神がrevealするもの。神なくして偉大でありうるというのは傲慢(原罪があるから)
・アクィナスにとっては「完全性perfection」への道
・faith←→迷信、だまされやすさgullibility
 1)自分が十分に知らない真実への同意
 2)状況の変化があっても対象が持続的に信頼できるということ
・hope←→wish
 アクィナス「困難だが可能な将来の善に対する期待」
  ↑神がファシリテートする。物質的hopeではない
 これに対する悪徳viceは「絶望」と「もう達成しているとの思い込み」
・charity、愛love、amor(近親者への愛)、神との友愛 cf.キルケゴール

【6】悪徳
・高慢pride、強欲avarice、怒りwrath、怠惰sloth、大食gulttony、色欲lust

2021年07月11日

なつやすみ振り返り

1週間の夏休みでした。職場で一番乗り。というか今年は早く取ったほうがいいと思うよ。オリンピックとかコロナとかあるんで。

■5日(月)
知人と昼飯、それから羽曳野の「延羽の湯」に行ってだらだらした。
帰りになぜか2人して餃子が食べたくなり、藤井寺駅前の王将で食べた。楽しかった。

■6日(火)
米国大使館でのビザ面接の前乗りで東京。8カ月ぶりか。
歯医者で歯のチェック、今回も問題なかったよう。
なんかこのころ山陰で大雨になっていたようだけど記憶があいまい。
夕飯は大学の時の同期と。なぜか四谷の「時短営業要請を無視してる焼き肉屋」に。焼き肉すっごい久しぶりでおいしかったんだけど、とにかくハイリスクだった。周囲がバカ騒ぎしているので、必然的にこちらも大声で話さないと会話が成り立たない。そうかこうやって「大声・長時間の会食」の場が成立するのな。

■7日(水)
ビザ面接は8:15集合。ちょっと早く入構が始まって、書類をチェック→指紋とって→面接。あんた誰?みたいな人に所属とポジションと勤続年数と何年いくの?みたいなことを聞かれた。前に並んでいたANAのおねいさんたちは勤続年数だけ聞かれて「じゃあ後でパスポート送るからね~」くらいで済んでいたのだが、弊管理人はなんかすごい楽しくなさそうに質問が重ねられた。いやまあ分からないでもないが。そんで門を出たのが8:40。あっちゅう間。

職場にちょっとだけ顔を出して、新橋の富士そばでミニカツ丼セットを食べて、あとは新宿のオッシュマンズを物色したが買うほどのものもなく、伊勢丹でレモンケーキ買おうと思ったら列が一向に進まない(=店員の要領が悪い)ので鈴懸でおしるこ買って新幹線で食べながら帰った。
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熱海のトンネルで減速したので出たところで山側を見たら、救助活動が続いていた。

■8日(木)
後半どこ行こうかな~と思いながら1日が過ぎた。というかすごい雨だった気がする。
堂島のジュンク堂に行って物色。

■9日(金)
結局、雨雲レーダーを見つつ、影響が少なそうな南紀を目指すことにした。
和歌山市駅の近くでレンタカーを借りて12時出発。びゅーんと高速で御坊まで行って「はし長」で昼飯にしたが、ツーリングマップルにはよさげなことが書いてあったわりに定食はケチくさい感じの量だったのでぱっと食って退散。

白浜の「﨑の湯」は波しぶきをかぶるような露天風呂でロケーション最高、お湯もよかったけれど撮影禁止。しわいな。
ということで白良浜へ。
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ちょうど休み前に仕事で扱ったんですよね。うんきれいきれい。
そして雨雲からは完全に逃げることに成功したな。

そこからひたすら運転して潮岬まで行ってしまった。
18時。当然というか灯台は閉まっており、回遊してくる鯨を見張る「鯨山見」という突端部分でちらっと海を見るだけとなった。まあ岬というのは一番先まで行ってしまうと面白いことはあまりない。
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気分的にもこれくらいの色合い。

串本の街の中でカレー食って、高台にある大和ハウスがやってるホテルに到着。
7000いくらのわりにはお風呂が大きくて気持ちよく、ビュッフェ形式の朝食も鰹や鯛しゃぶ、梅の翡翠煮など地元のものがいろいろあってかなりよかった。

■10日(土)
9時前に出発して、「古座川の一枚岩」へ。マグマが冷え固まったものが隆起→川が浸食→屏風状の岩になっているというもの。でかい。
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いや、社会理論の常套句で「一枚岩ではない」というのがあるので、「いいえ一枚岩です」というネタに使いたいというだけで写真を撮りに行ったのだが、使う場面があるかは知らない。

そんでまた海に出て太地町。
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車だと本当にすぐ通り過ぎてしまって、なんかちっちゃくない?と思ってWikiをみたら5.81平方キロしかないんだそう。町立の博物館があるんだけど、イルカショーが見たいわけではないのでスルー……
そして道の駅でイルカのすき焼きを食べました。
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オーストラリアの人とかすげー怒りそうですけど、あまりおいしくありませんでした。獣臭いのを葱とか生姜とかで一生懸命消そうとしてる感じ。
港のあたりはこんなところ。
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ディープエコロジストみたいな人たちがわんさか来たあたりすかね。
那智勝浦を北上。
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道の駅Nazi、なんつって西側を怒らせていくスタイル。
三重県まで入ってみました。
ウミガメのいる道の駅、というので寄ってみたら結構いた。
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これは混獲か何かで保護されたアオウミガメの子どもで、そのうち海に帰すそうです。カメはあまり群れないんだって。
その先の道の駅「パーク七里御浜」。
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ほほう……
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なんかすごい柑橘推しだった。みかんジュースおいしかった。
で、新宮に戻って神倉神社。
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分かりにくいかもしれないが、すごい急な石段が続いており、これを汗だくで登り切ると絶景の神社が待っているというわけ。
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ということで海辺はおしまいにして、あとはひたすら内陸へ。
奈良県の面積の1/5を占めるという十津川村はずっとこんな感じ。
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郷土料理の「めはり寿司」を買いました。高菜で巻いてあるらしい。
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熊野本宮大社に寄った。
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特段の感想はなし。金剛峯寺と合わせてお遍路コンプですかな。しらんけど。
今日の宿は神湯荘。国道から外れて林道みたいなほっそい道を6キロくらい上がったところです。
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安いかわりにトイレなしの別館みたいなところの部屋、というプランを選んだのだけど、空いてたとかでトイレのついた本館の部屋をあてがってもらいました。ありがたい。
秘湯を守る会の会員宿とかで、貸し切り2カ所と大浴場、ほかにちょっと離れたところの川縁の浴場がある温泉自慢のお宿らしい。
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これは素敵な貸し切り湯その1。源泉70度とかで加水して温度を下げているそうですが、それでもちょっと熱かった。でもいいお湯です。
夕飯は川魚中心でなかなか豪華。ご飯は源泉で炊いているそう。
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イノシシのしゃぶしゃぶもおいしかった。これも確か源泉。
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基本のお膳らしいんだけど、十分満腹になりました。

■11日(日)
朝飯はニジマスの甘露煮などこれまたおいしく。
そんで貸し切り露天その2。
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堪能した。出発。
熊野古道、いろんなところに入り口があるんだけど歩いてないなということで果無(はてなし)集落へ。
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ほんときれい。ミニマルミュージックみたいな鳥の歌を聴きながら散歩しました。
それにしても「この週末も大気が大変不安定で」という警告をテレビで繰り返していましたが、関西全域そういうわけでもないだろうよ、この空で。脅してばかりいると本当の危機に人は動かないと思う。
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満足した。
あとは谷瀬の吊り橋。
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五條市に出てcafeこもれびの絶景テラス席でピザ食って帰りました。
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うん、まあまあいい夏休みだった。
とにかく山道をやたら運転した。
あと、歩いてると体調いい。このところのなんか体がおかしい感じは、座りっぱなしの仕事のせいだったようです。
今回は大台ヶ原があまりに遠くて断念しましたが、梅雨も明けるようなので近く再チャレンジを。

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