マイル消化で台北に行ってきました。2泊3日です。
桃園空港から台北駅までの電車が開通してました。
バスで90分かかってたところが35分。はっや!
乗り場で、空港往復と市内MRTの48時間パスで520元というのがあったので買いました。
それぞれ買うよりちょっと安い。
市政府駅に出て、在台北友人と合流しました。
「開飯川食堂」で、3人で取り分けるコースをご馳走になってしまいました。
「開飯」は「いただきます」的な言葉だそうです。
川料理は四川料理。いろいろ出てきておなかいっぱい。しかもとてもおいしかったです。
台北101のほうまでお散歩に連れていっていただきました。
こちら「點點心」は香港からきた人気の点心屋さんだそうです。次な。
今回、宿は西門駅の近くにあるECFAホテルというビジネスホテルにしてみました。
朝飯はどっかでお粥でも食べたいからいらないかな、と思いましたが、軽めのビュッフェがついてました。
盛り付けの才能がないのはいつものことなので容赦いただくとして、弊管理人の好きな温野菜いっぱいで満足しました。味付けも濃すぎず薄すぎず、家庭の味って感じ。
ただし部屋は窓がなく、空調もうるさい(カードキーをソケットから外してすべての電源を落とすとファンも止まって解決した)ので、お勧めするかというと、しない。
西門は「若者の街」と言われましたが、確かにね。原宿というより新宿のちょっと悪めな感じです。
駅前にある紅楼は工事中のようでした。建物の中はおしゃれ雑貨屋がいろいろ入ってます。
この裏側は何やらレインボーでした。
前回、2014年2月に来たときに見られなかったものを見ますよ。
228記念館。「今日はタダの日」ということでタダで見られてしまいました。
日本語の音声ガイドをお借りして、聴きながら歩きます。
1947年2月27日、闇たばこ売りのおばさん(と聞いていたが、この方は弊管理人と同い年であった!!!)が取締官に暴行されたのをきっかけに全土で暴動が起きて、戒厳令が40年も続きましたっていうだけの理解だったのです。はっきり言って。しかし展示を一通り見て、文脈がやっと分かった。
話は1920年代から始まります。日本統治時代に、在日台湾人会、次いで台湾でも、台湾議会の設置を求めるなどの要求が起こりました。1927年には初の合法政党「台湾民衆党」が設立されます。また官選議員ではなく普通選挙を求めるなど、知識人を中心に民族意識が高まってきます。しかし、30年代後半には戦争が始まってしまい、日中が対立する中で「台湾人」意識を洗い流すために日本語=”国語”の使用を強制するなど、民族自決とは逆方向の圧力がかかりました。これが伏線です。
終戦になって「やっと2級国民じゃなくなった!」と思ったら、入ってきた国民政府が今度は「北京語が国語だかんね」とし、参政権も制限。国のポストも外省人が多くを占めるなど、本省人の不満が高まっていたところです。
そこへ闇タバコ売りのおばさん殴打が起きる。当時、タバコは日本統治時代の流れで専売だったのですね。さらに、取締官に抗議していた市民が発砲で死んでしまう。しかし取締官は咎めを受けず、抗議のため専売局、さらに長官公署にきたデモ隊に憲兵が機銃掃射し、事態は収拾不可能になりました。
すでに日本統治時代、台湾全土にラジオ放送網が整備されていて、1945年の終戦時には台湾の人たちも玉音放送を聞いていたそうです。その台北の放送局をデモ隊が乗っ取り、機銃掃射のことを全国放送します。ラジオのインフラ整備が完了していたからこそ、騒動は全土に広がったということ。本省人の取り締まりも行われましたが追いつかず、外省人への襲撃が散発します。「悲情城市」で見たシーンはこのときのものかな。そしてそのラジオ局が、いま記念館になっているこの建物だったのだあああああ
騒動は政治改革運動に発展。法曹関係者や議員らが台湾行政長官の陳儀と交渉し、事態が沈静化に向かうかと思われましたが、裏では陳儀側が国民政府軍の派遣を要請し、到着を待って態度を硬化させ、知識人への弾圧を進めました。いまだ行方不明の人がたくさんいるそう。
つまり、戦後、国民政府に対して台湾の知識人が要求した自治の水脈は、まさに日本統治期から流れてきていたのですね。そして”国語”は統治者が変わるたびに移り変わり、ラジオという先端メディアが一瞬で全土に火を付けた。
日本語で、しかも素人に分かりやすい解説本がないなーと思っていたのですが、記念館の売店で常設展示の解説パンフを買いました。100元。やっす!そしてこれはめちゃくちゃ買いです。1時間くらいで読めますが、これで大体分かります。
あと、ちょうどいらっしゃった日本語のできるボランティアのおじさん(自分の生年を「昭和26年生まれ」とおっしゃった。日本に住んだことはなく、台湾で勉強したそう。すごい)にいろいろ質問もさせてもらいました。いや来てよかった。ほんと。
興奮しておなかが空いたので、近くの「點水樓」で小籠包220元を食べました。
上司お勧めのお店。あっはっは、うめえ~
あと、おやつにカスタード饅頭も。
つづく。