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2014年08月 アーカイブ

2014年08月29日

アジアカレーハウス

「錦糸町・丸井の真裏にある『アジアカレーハウス』がアツいんですよ」

敬愛してやまないアキンボのマスターからそう言われたら行かぬわけにはいきません。
とはいえ、営業時間は20時から。普段はこの時間までに退勤できるなら帰り道にメシを食ってしまいますし、帰れないなら社食で食べてるころ。しばらく行けないまま時が経ち、今日。

わりと女性一人とかだと恐い感じの道にあります。
といっても別に歩いていて襲われるわけじゃないので、気にしなければなんともないんですけど。
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小料理屋みたいなカウンターに小料理屋みたいな椅子が五つ。
メニューがないので座ると自動的にお料理(1000円)が出てきます。
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水曜と金曜がスペシャル、あとの日は普通のカレーが出てくるんですと。
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バングラデシュの方が、この界隈で働く人たちのためにやってるらしい。
現地に行ったことがないので現地の味だとかは言えませんが、日本人に出せない味。
しかしうまい。確かにこれはアツイ。

カウンターは日本人ばかりで埋まってしまいました。
もうちょっとすると行列作るようになるんだろうか。ぐぐぐ……

* * *

■カフカ, F.(丘沢静也訳)『変身/掟の前で 他2編』光文社、2007年。

放送大学に「世界の名作を読む('11)」というテクスト分析の入門編みたいなラジオ授業があって、ここ何日かそれを聴きながら通勤したり外回りしたりしてました。
工藤庸子、柴田元幸、池内紀、沼野充義という大御所(というか駒場の地域文化界隈の友達だろう、この顔ぶれは)が名作を周り番で紹介します。それぞれ面白いのですが、実際に読みたいと思わされたのは池内紀の「変身」語りでした。そんなわけで出張先の京都で購入、帰りの新幹線で読み始め、新横浜くらいで1冊読み終わりました。
(それとは関係なく、柴田元幸のテンションを7割増くらいにすると菊池成孔になりますな)

「変身」は高校くらいの時に読んだような気がします。しかしディテールは忘れていました。
勤め人になって読み直してみると、これは出勤前の寝床で「会社行きたくねーなー」と思いながら、このままミスマッチだとかいって会社やめちゃって、引きこもって、家庭が壊れそうになって……とふくらませた空想のように読めますね。不条理劇なんかじゃなくて、とても身につまされる寓話というか。

2014年08月26日

日曜のことですが、某浜辺で開かれた大きなパーティに誘っていただき、行ってきました。
朝4時半起き、6時発、10時開始。
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DJブースが設置されていて、大音量の音楽を聴いたり揺れたりお酒を飲んだりフランクフルトを食べたり、を1日中やってました。

楽しく踊るフロアをバルコニーから眺めていると、隣にいた仕事でもご一緒することのある10コ上の知人が「ものすごく幸せな光景だな。泣けてきそう」と呟きました。普段は子どもみたいにエネルギーに満ち、お酒を飲んでは完全に動けなくなるまで騒ぐ人なので、弊管理人は「そんなん言うともうすぐ死んじゃいますよ(笑)」と茶化したものの、気持ちはちょっと分かります。

平日に構築した日常とは違ったパラダイスに誘ってくれる人のつながり。そのネットワークは外部からは見えにくく、たまたま入ることができ、入って初めてその豊かさが確認できる。その僥倖と、閉鎖性が作り出すテンションと一体感に圧倒されます。
へとへとになりながら夜に帰ってきて寝る前には、一緒に行った10人余りのLINEグループに200枚以上の写真がアップされていました(弊管理人も40枚ばかり提供)。

* * *

明けて月曜、わりとアクセル全開でしたけど、日曜にビタミン剤かっくらって早寝したので完全回復状態で乗り切ったというわけ。

2014年08月20日

盆休み記

13~15日に帰省していましたが、日記を書きそびれていました。

長野県のかなり南の方、阿南町(ちなみに長野県で「ちょう」と読む唯一の町)は千石平の道の駅で五平餅を食す。
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アマゴもな。実家は普通に食卓に鮎が出てくる家だったので、なつい味。
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もうほとんど静岡県、天龍村は中井侍(なかいさむらい)の渓谷。
流れているのは天竜川、法面に広がるのは茶畑です。
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降りていくと、失礼にも秘境線として名高いJR飯田線・中井侍駅がありますが、当然無人駅。
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続いて、上村(かみむら)にある「下栗の里」へ。
「日本のチロル」の異名があるらしいですが、ほぼマチュピチュです。
が、曇っていたので地元の「下栗いも」のじゃがバターを食って退散。
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晴れたときの風景はこちら

戻ってきて、松川町のEATでソースカツ丼。
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弊管理人の思い出の味である、だいぶ前にご主人が亡くなって店じまいしてしまった駒ヶ根市の「精養軒」のソースカツ丼、それに結構近いと感じました。同行の父親は「ふつう」という評価だったようですが、弊管理人は好きです。

松川町出身の、父方の伯父の伯父の伯父(1970年没)が小学校の裏山で地蔵になったというので、見に行きました。
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農家に生まれながら、学問がしたいといって東京に出て、ニコヨンをしながら本を買って読み、郷里に大学を作ろうと、文庫ができるくらい本を寄贈していた苦学の人とのこと。

番外編。地元スーパーのデリカコーナーではこの時期、「天ぷらまんじゅう」が売られています。
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しかしなぜまんじゅうを揚げる必要があるのか、弊管理人には分かりません……
(弊管理人は高校まで北信地方にいたので、この地方にそもそも住んだことがない)

駒ヶ根市の本家(亡母の実家)を訪ねます。例年通り、伯母の手料理で夕飯になりました。
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今年はとうとう、祖母(93)が弊管理人を認識しなくなっていました。

父方の実家を訪ねると不在。あとで聞いたところ、祖父(91)が体調を崩して点滴を打ちに行っていたとのこと。
ここ10年ほど落ち着いていた家族親族のあれこれが、だんだん差し迫る兆しを見せていて、例年よりちょっとざわざわした帰省でした。

飯田線で岡谷に出て、最終のスーパーあずさで新宿に戻りました。
雨の中、諏訪湖の花火大会がちらっと見えました。
なぜか、花火がちらっと見えることの多い夏でした。

2014年08月10日

最近のつれづれ

とりあえず食い物の話。
ほっともっとのガパオが健闘している!
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* * *

この20日ほどの間に、実はいろいろ読んでいた。

■藤田大雪『ソクラテスの弁明』叢書ムーセイオン刊行会,2013年.

道理で押して説得に失敗した最古の記録か。
死刑が出たあと、裁判員に向かって「おまえら後悔するぞ、ばーかばーか」と言うジジイが痛い。

それはいいとして、
死というものが死後の世界への移動だとすれば、そこはこんなクソ現世よりいいところだと思うし、
死すなわち無だとしても、それはクソ現世よりいい状態かもしれない。
そうソクラテスがとらえているのが面白いと思いました。

ちょうど先週、過去いっしょに仕事をしたことのある人が、(おそらく)ここ最近置かれていた辛い立場に耐えかねて自殺してしまったという報せに触れて、同じようなことを考えたからです。つまり、死ぬほど辛い思いをしたというのは大変な不幸ですが、自殺はそういうクソなシチュエーションから逃れる手段の一つとして正当化されると思う。
知らない人の自殺には「死なないで説明責任を果たすべきだった」とか「遺された人たちの悲しさを考えると死ぬべきではなかった」などと本人の社会的な立場に関連したつまんない論評を加えるのが人の常です。しかし知っている人だと、そういう論評も頭には浮かぶものの、そのほかに本人の主観について慮ってしまったりするもの。

本とは関係ありませんが、意識が混濁しているような状態だと、自殺のような重大事でも、しない、と、する、の間にある壁を越えてしまうことはありうるな、と思ったこの週末でした(半覚醒の状態で、普段なら送らないけど送りたい気もしていた内容のメールを送った、という程度のことがあった)。

■宇野重規『民主主義のつくり方』筑摩書房,2013年.

(前半)教科書を書いてほしい感じ(→と思って調べたら有斐閣アルマ書いておられた)
(後半)希望学方面の文章は読んでも頭に残らないのってなぜなのだろう

■東浩紀『弱いつながり』幻冬舎,2014年.

・凝り固まった日常を攪乱するのは物理的な移動。ネットを持って旅に出よう
・「現地の生活者目線でものを見るのが正しい」みたいな「ほんとうの旅」像に囚われるのはやめよう
と、軽やかに観光旅行に送り出してくれる本。夏休みの予定考えないとな。
ところで、上の宇野本にも「弱いつながり」が出てきてました。

* * *

実家の父から箱で送られてきた桃(16玉入り)を、すごい勢いで食べているところです。
うまいね、桃。うまいよ。大好き。

2014年08月05日

プール

金曜は会食→深酒を楽しくこなして就寝。
土曜は酒(の疲れ)が残ったままゾンビ状態で仕事。
日曜は友人ら10人と東京サマーランドに行ってきました。
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↑この写真は屋内のプールで、波が発生する1時間に1度だけこの剣幕で混みます。
あとは流れるプールで半日流れてました。
めちゃんこ楽しかったです。
浮き輪で浮いていると肩がある程度焼けるだろうと日焼け止めを塗っていたのですが、頭皮を忘れてた!
痛い。
それにしても、こういう集まりに誘っていただけるというのは果報者だな。
つとに「海やプールが似合わない」と言われていた弊管理人ですが。

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