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ゲノムが語る生命像

■本庶佑『ゲノムが語る生命像―現代人のための最新・生命科学入門』講談社ブルーバックス、2013年。

仕事と仕事の合間にふと立ち寄った本屋で見かけて「この新刊、「買っといたほうがいい気がする」と思ったものの、虫の知らせで買わずに職場に帰ったら、転がっていた。

分子免疫学の大御所である著者が27年前に書いたブルーバックスは24刷(!)までいったそうで、それをこのほど大幅アップデートして、今の生命科学を知るためのトピックスを52節で紹介した本。
DNAや遺伝の仕組みってどうなってるんだ、っていう基本の部分は鎌谷直之『オンリーワン・ゲノム』のほうがとっつきやすい印象。一方、遺伝子工学の手法の解説はとても簡明で情報量も多い。エピジェネティクスとか自然免疫/獲得免疫、光遺伝学やゲノムコホート研究といった最近の動きも紹介されていてためになります。特に筆者の専門である免疫関係の記述はさすがにとても詳しい。一部ちょっと難しいところがありますけどね。

最後の2割くらいの部分は生命観とか幸福について語っていますが、まあこれは「思い」の部分でしょうから「ふーん」くらいで読み流せばよかろうかと。生命科学は文理問わずに知っておくべき、というのはホントその通りだと思う。

巻末に索引がついているので、今後は分からない言葉が出てきたときに引く事典のように使おうかななんて思ってます。

* * *

・今日は早起きして、午前中はマンソンの内見で四谷界隈を歩き回る。帰ってきたら16時過ぎに眠くなり、タイマーをかけて40分ほど寝た。20時も近くなってから夕飯の準備をして食べる。ごはんを一口食べて、空腹に気付く。

・20歳の自分に教えてあげたいこと。
  洗濯物はピンチから外すたびに畳んで積めば部屋がちらからない
  食器は毎食後に洗うと台所が汚れない
  本はよほど分からないところ以外は飛ばし読みするな
  弾けない場所は弾けるまで練習しろ
つまり、今やれることは今やっておくほうが結局余計な手間がかからないということ。

・MONDAINEの腕時計は結局、1カ月の旅を経て先週金曜日に帰ってきました。デザインは大好きなんだけど、体が弱いんだよね、この舶来っ子は。ピンチヒッターを務めてくれた光発電のCASIOさん(自民党の若林正俊氏みたいな存在)、おつかれっした。

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2013年02月11日 19:59に投稿されたエントリーのページです。

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