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フィリーそしてリノ

付け焼き刃→ミーティング→復習→付け焼き刃→ミーティング……というサイクルの日々だったので、写真を加工している時間がありませんでした。
ちなみにフィリーとはフィラデルフィアの愛称だそう。

【16日】

マーティン・ルーサー・キング(MLK)の誕生日ということで、この日は祝日です。
フィラデルフィアでは「みんなでボランティアをやる日」ということで、弊管理人らも参加してまいりました。
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街の北側にある、ジラード・カレッジというところ。カレッジというので高等教育をやっているのかと思ったら、12年生(=高校3年)までの学校だそう。大金持ちの息子が相続した建物群を寄付したか何かで、1850年代、当地での公教育の始まりとほぼ同時期に開校した私立学校。ただし、通っているのは比較的貧しい家庭の子弟らしい(ということを前を歩いていたおっさんが言っていたので、正確かどうかは分からない)。
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外は黒人が多い。窓も泥棒よけの格子がはめてある家や、崩れかけたまま放置されている建物が見られる地区です。

体育館に集まって登録、MLKのTシャツ(!!)をもらい、セキュリティチェックを受けて会場に入ります。よく組織されたボランティア。Tシャツには協賛している企業名がいっぱい入ってます。
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まずは市長があいさつ。「今日はday off(休日)ではない。day on(何かをやる日)だ。一つ一つの工程は小さいが、大きな意義がある」。
弊管理人は、貧困国への人道支援の物資の一つであるお米を、1食分ずつビニール袋に小分けにする仕事。お米と、シリアルのようなものと、乾燥野菜の混ざったものを一袋あたり379-384gの範囲になるように詰めて、封をする次の工程の人たちに渡すというもの。
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会場に来てそこらの人たちと記念撮影しまくっていたこのおっさん、バイデン副大統領だった。「あの人はあんまり演説がうまくない」んだって。マスコミ多数。
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MLKは日本の中学の英語教科書にも出てくるくらいの有名人ですが、米国に来てみると、ほんとうにこの国の偉人として位置付けられていることが実感されます。このカレッジの校長は黒人ですが、確かにMLK以前にはその地位に就くことは到底望めなかったはず。そしてそれはつい50年前のことで、MLKがひっくり返した社会はいまだ必死にMLKを軸にして共生の物語を回している。

朝から昼までボランティアして、近くの美術館を見て宿に戻りました。

【17日】

付け焼き刃、かーらーのー、ミーティング。
それはそうと、フィラデルフィア名物「チーズステーキ」をいただきました。
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ステーキといっても、薄切りの牛肉を焼いたもの。とろとろチーズがかかっていて、それをパンに挟んで食べます。うまいに決まってる。カロリーはこの際気にしない。
地元っ子に言わせると「あんなファストフードみたいのが名物になっちゃってねえ(苦笑)」といったところらしい。

あ、そういえば、食べ物を床に落としたとき、拾って食ってもいい日本でいう「3秒ルール」は、米国では「5秒ルール」というそうです(ニューヨーク出身者による)。2秒長いのだね。

夕方、駆け足で観光。
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独立宣言のときに鳴らされた鐘、後ろは、トーマス・ジェファーソン起草した独立宣言が1776年に採択されたほか、1787年の憲法制定会議も開かれたという独立記念館。札幌時計台はよく「日本3大がっかり観光地のひとつ」とか言われますが(ほか2つはなんだっけ)、米国3大がっかりのうち2つがこんなところにあったという、そんなあれかと。ま、極度に寒かったせいでこんなテンションなんですが。

【18日】

車で2時間かけて、ペンシルバニア州の州都・ハリスバーグへ。
帰ってきて午後も会合。

仕事先のビルから撮ったフィリーさんの北方向。
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宿に戻って、近くの「レディング・ステーション・マーケット」へ。生鮮食品や、カウンターやテイクアウトで食べられる手軽な食べ物屋が集まった市場です。
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あらゆる機会をとらえて米を食おうと思っており、この日の夕食は中華のテイクアウトにしました。
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チャーハン、蒸し餃子、春巻き、$5.50。安くね?
満足して就寝。

【19日】

朝5時起き、8時のユナイテッド航空でフィラデルフィア発。
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途中でやっと雪の大地を見ました。今年はどこも雪が少ないらしい。
経由地のコロラド州デンバーまで、なんと4時間。この間ドリンクサービスが2回。1500マイル、時差は-2時間。国内線と思って甘く見てました。
ところでデンバー国際空港って標高1655mだそうです。姉妹都市は高山市。ははあ。

20分ほどで乗り換え、デンバーから、目的地のネバダ州リノへ。さらに2時間。時差、さらに-1時間。もう日本と何時間差かとか、計算が面倒に。
北部の東海岸から、ほぼ緯度はそのままで西部の山岳地帯まで来ました。標高1373m。
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リノはシエラネバダ山脈のふもとにある盆地に広がっており、ラスベガスに次ぐカジノの街だそう。
空港に着くと、早くもスロット発見。

ゲート。
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近くには普通にこんなところが。
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でも、遊びは単純ですね、スロットとか、ポーカーとか。日本のゲーセンのほうがよほどバラエティ豊か。街は平日昼だったせいもあって、「昔は大にぎわいだった温泉地」みたいな雰囲気。弊管理人の感想は「ドラクエのカジノっぽい」

カジノの食堂?でメシ(なぜかパッタイ)を食って宿に戻ってテレビをつけると、山のほうで火事が起きており、強風のため燃え広がっているというので大騒ぎ。
カジノだけに火事の……とか言ってないで、明日の予習しようっと。

コメント (2)

ちのまえ:

カジノだけに火事の…。
カジノだけに火事の……!
(復習)

管理人:

言いたいことがあるならはっきり言うのがメリケン流だよ!!

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2012年01月20日 09:58に投稿されたエントリーのページです。

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