■山下晋司・福島真人編『現代人類学のプラクシス』有斐閣、2005年。
未開の社会に住み込んでモノやヒトがどういう決まりのもとで動き回っているのかを解き明かす、というのじゃない人類学、現代をフィールドにした人類学って何やねんというのをざっと見せる感じ。
そのフィールドとは医療であり開発であり工場であり学校であり、その見え方とはある方法論=芯のまわりを回転するルポルタージュであるように思えますが、どうか。(ということは、まずもって読み物としてつまんない民族誌って価値ないよね、と言いたくなるけど、まあ禁欲して言わない(←言った))
300ページ弱に17章も詰め込んでるので、ほんとにざっと見せる感じです。