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だいなそー

■小林快次監修『超最新・恐竜ワールド』日本放送出版協会、2006年。
■伊藤恵夫監修『恐竜』ランダムハウス講談社、2007年。
■小林快次他監修『恐竜の復元』学習研究社、2008年。

非趣味読書。寒い日曜日だったので家でこもって勉強してました。

恐竜といえば『のび太の恐竜』(29年前だ!ガーン)で知識が止まっているため、少し一般向けの(だけど子供向けとは限らない)本でアップデートしておかないといけないのです。

そういえば映画ではでっかい爬虫類がドスドス駆け回って狩りをしたりしているのですが、その1シーンだけでも「姿勢」「走る速さ」「体表の色」「食性」「周囲の環境」など非常に論争的なテーマが露頭している。数十年の間に、たとえば足の形や住んでいる場所、尻尾を引きずっているかいないかなど、微妙に再現画が変わってきているのだそうです(のび太の恐竜2006にも、恐竜学の進展を加味した変更が加えられているそうです)。言われないと気づかないよねー

恐竜研究というと、標本を掘っているところと展示されているところしかイメージできないし、そこしか一般向けの企画では扱われにくい部分はあるものの、バックヤードでの研究はなにやらすごく面白そうだなあと最近思ってます。
CTを使って内部を詳しく調べ、そこに材料力学や組織学、進化生物学、脳科学、気候学、植物学などさまざまな知見を使いながら古い時代の脊椎動物の有り様を復元していくそうです。

そのあたりが少し載っているのが『超最新~』ですかね。このあたりを担っている日本の研究者というのはほとんど管理人と同世代の博士たち。これより少し上の世代、監修者の小林さん(北大博物館准教授)は71年生まれ。標本が乏しい日本での研究は、上のような手法上の革新を核にして進んでいくのかもしれないです。

コメント (2)

e-com:

のび太の恐竜、見比べたくなったw
勝山(福井県)の恐竜博物館に1度くらい行ってみたいが、無理かねー。

管理人:

wikipediaに正解出てますwww

手近なところでは国立科学博物館じゃないかしらん。あそこにも日本の恐竜研究を引っ張ってる人が何人かいるらすいよ。
福井もせっかく近くまで行ったなら、って感じだよね。有名だし。

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2009年10月25日 17:05に投稿されたエントリーのページです。

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