フランシス・プーランク「メランコリー」。また海外から通販してしまいました。
プーランクは1899年生まれ、1963年没。この曲は1940年に書かれています。
いーじーりすにんぐみたいのを一段低く見る向きには、プーランクの洒落な作風は素通りされてしまうのかもしれません。ただ、「メランコリー」はプーランクの可能性の極北を指し示していて、うすぼんやりとした色彩、底暗くないのに憂いに満ちた感じ、やるせのない苛立ちといったあいまいな情感がないまぜになった隠れた名曲なのではないかと、個人的に思っています。
音楽史的には最近の人なので、まだ著作権が切れておらず楽譜が高い/入手しにくい。今回はネットに落ちてないか結構探したのですが結局なく、米国のSheetMusicPlusというサイトからの通販となりました。下がってきたとはいえ相変わらずの円高、10日ほどで着くスタンダード・エアメールで送料込み1800円ほど。ちなみに譜面は12ページ。東京のアカデミア・ミュージックにもほぼ同額でありましたが東京からの送料がかかるので没。ほかのサイトでは3500円くらい吹っかけているところもありました。
もともとNAXOSでオリヴィエ・カザールの演奏を聴いて印象に残り、楽譜を取り寄せて自分で弾いてみようと思ったのでした。CDでは5分48秒になっていますが、楽譜の最終ページを見ると5分10秒で弾け、との指示。動きを強調するような但し書きも散見されます。どういうことだろう。フランス現代の人のことだから、あまり湿っぽくならないようボリュームコントロールで揺らしながら駆け抜ければいいのかな。
譜読み始めます。