■大澤真幸ほか『アキハバラ発〈00年代〉への問い』岩波書店、2008年。
秋葉原の無差別殺人についていろんな人が数ページずつ。
『おまえが若者を語るな!』じゃないですけど、あれだ、一つの具体例も示さず「マスコミは」「メディアは」とお書きになるのはちょっとねえ。まあ自分は『おまえが…』の著者よりは正義に燃えてないので、まあ所詮エッセイですしねとあまり目くじらは立てないのですけれど。
「若者」も「マスコミ」もそうですけど、代表(representativeの意味での)とかスポークスパーソンを持たず、しかも構成している個人とか会社の特徴に相当のバリエーションがある集団を”全体として”批判することの最大の危険性は、反論を受けない安全地帯に論者を置いてしまうことだと自分は思ってます。
ま、そういうエッセイが複数収録されてます。