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読んだ、聞いた、喋った、書いた、疲れた

このあいだ申し込んだやつの当日が来たということで、

■TOEFL-iBT、受けてきました@上野の岩倉高校。

(あとは備忘録と感想文的なもので、長いので折りたたみます)

朝は7時すぎ起床。
途中で腹が減らないようにと朝飯はがっつり食う(→しかし後述のように実は会場に食べ物の持ち込みができた)。
梅雨がウソのような夏晴れだっつうのに仕事の格好して(続いて仕事があったため)試験です……
問題の内容は秘密にします、とかの誓約書を書いてパスポートで本人確認して開始。
ちなみにパスポートはまだ太ったり坊主頭にしたりしてなかった8年前の写真なので、なんかクレームついたら戦ってやろうと半分期待していたのですが、大丈夫でした(笑)

【読む】
1つの文章で14個程度の問題に答える。20分×3~5セット。
採点されるのは3つだが、調査のために採点しない文章まで1、2個やらされる。
……というのをコロッと忘れていて、3つを全力で負えてひと息ついたところでもう2つやれという説明が出て絶句。
激しくテンションが落ちましたが、なんとか集中に努めて100分やりましたよ。このうち4割は得点と関係ないっつうのが腹立つ。

【聞く】
60分。これ、今回、読むのとともにほとんど練習していなかったので、最初は時間配分がわからず、すごい勢いで回答していたらけっこう時間が余ってしまいました。

【中休み】
ここで10分間の休憩。机を離れていいのでトイレとストレッチ。
しかも周囲を見ると、この時間に飯食ってもいいらしい。知りませんでした。

【話す】
問題の新設セクション。お題について話す×2、読んで聞いてまとめと意見を話す×2、聞いて要点を話す×2で都合20分。とにかく喋らないことには始まらないので喋りまくりました。どの程度の回答をするとどれくらいの点がつくのか全くわかりませんし。
参考書を1冊買って勉強したセクションですが、結局メモは細かくとったほうがいいのか自分なりの答えは出ませんでした。メモに専念すると集中して聞けない、メモを書かないとキーワードを落としそうで恐い。結局、参考書をやる中でそれぞれの問題類型について自分なりの作業手順を見出しておくことが大事なんだろうなーと思いました。

【書く】
読んで聞いて要点を書く×1で20分、お題について書く×1で30分。これは過去に受験したTOEFLであまりはかばかしくなかったので今回は参考書を使って基本のキからやったセクションです。
参考書はかなりよくできていたと思われます。一応読んで聞いて書く問題は押さえるべきものは押さえたかなという感じですが、お題について書く問題はお題にあまり思い入れがなく、ちょっと構成がゆるかったかもと反省。
話すセクションと同じく、これも基本を知ることと自分の型を持っておくことが重要と思われました。

9時半過ぎから初めて14時前に終わりました。
これだけの時間にわたって頭をフル稼働させることってそうないので、終了後は脳がオーバーヒートしてました。

まえのTOEFLやTOEIC、英検などを受けたときとちがって、今回は仕事がかなり忙しいなかで1日1時間くらいはと勉強を進めていましたが、できない日もけっこうありました。
ここ2週間ほどは週末の朝帰りもしないなど禁欲的な生活を強いられていた(この程度でとか言わない)ため開放感はかなりありました。出来については、時間が経って冷静になるほど「あそこはああしたほうが」という点がいろいろ出てきそうなので、あまり振り返ることはしないようにしよう。やれることはやった感じはしますので、すぐにリベンジを図ろうという気は起きない。

久しぶりに勉強と受験をしましたが、TOEFLって本当に悔しいほどよくできたテストで、英語圏の大学で授業を聞き、セミナーに出て、レポートを書くための力を、あらゆる面からかなり正確に計測されてしまうと思ってます。日本人の留学生が減少傾向だそうですが、それはここのところの日本の経済状態の悪さに加えて、ここ数年で「読む」「聞く」に加えてわれわれが苦手な「話す」「書く」がTOEFLに組み込まれて(テストとしてはより洗練されて)しまったためではないかとひそかに思ってます。

蛇足ですが、問題に正しく回答できるできないは別として、出題されるトピックは建築学、人類学、昆虫学、演劇論、動物行動学、メディア論、音楽社会学、地球物理学など多岐にわたるので、専門を勉強している大学(院)生よりは、なにかとつまみ食い的に本を読んでいる社会人のほうが少し馴染みやすい感じがするかもしれません。

あと、最近本を読めなくなっていた理由はこれでした。
詰め込みやってるとなぜか遊びがなくなるんだよね。

■今回使った本

【はじめて受けるTOEFL TEST iBT 完全攻略】
4セクションそれぞれの傾向と対策、それと模試2回分。
実はこれを最初に買って、歯が立つかどうか見当をつけてから試験申し込み。
とりあえず全体像を見渡せるのがよい。問題のレベルは本番よりちょっと高いかなという印象。

【TOEFL TEST対策iBTスピーキング(トフルゼミナール)】
問題量が多いので選びました。一応40日ほどの間で2週やったけれども、確かに最初は何も言えないままタイムアップだったのが、最後はそれなりに何か喋り続けることができるようにくらいはなります。
模範解答のレベルは相当高い。それとともに、いくつか、あまりよくない回答例も出ているのでそれも含めて参考になります。
CD3枚ついてますが、話すスピードは本番よりちょっと速めか。

【TOEFLテストライティング問題100(旺文社)】
上にも書きましたが、30日間で基本と型を押さえる構成。実際は20日間くらいで1周終えたかな。
有効だったかどうかは結果を見ないとわかりませんが、しかし自分のようにほぼまっさらだった人間には有用だったことは確か。いい本だと思います。

【TOEFL TEST英単語3800(旺文社)】
4年前にCBTを受けたときに買って使ったもの。業界ではベストセラーだそうです。
語彙はほんと重要です。今回はあんまりやらなかったけど、もっとやっとけばよかったかも。たまに通勤中に付属のCD音声を聞き流すだけでも役に立つことは多いと思う。

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2010年07月10日 20:34に投稿されたエントリーのページです。

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