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2009年06月 アーカイブ

2009年06月28日

えびえびオブセッション

2泊3日で道東をひとりドライブしてきました。
今回のメインの目的は、別海町尾岱沼(おだいとう)で北海しまえびを食べることです。

■26日(金)
札幌→釧路。
現地の人でないと分からない話ですが、占冠から道東道に乗ろうと思ったら道を間違えて南富良野町まで行ってしまいました(涙)仕方なく金山湖の脇を通って十勝に抜けました。
朝10時半に家を出て、釧路に着いたのは夕方6時くらい。疲れた。日が暮れて気温17度。涼しい……現地の人は長袖のジャージ着てる……

夕飯は「泉屋」です。
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ぶっといスパゲティにカツをのっけてミートソースをかけた「スパカツ」で有名な洋食店ですが、ろくな食事をしておらずいろいろ食べたかったため「ビーフシチューとオムライス」(1300円)を頼みました。これはこれでとてもうまかった!むちゃくちゃ凝ってるわけではないんですが、安心感のあるお味です。量もてんこもりでした。

■27日(土)
釧路(A)を朝9時半くらいに出て、別海町尾岱沼(B)へ。

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途中、釧路湿原の細岡展望台に寄りました。
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まああの、湿原ですね。

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これはJR釧路湿原駅。

酪農地帯を延々走って、13時ごろ尾岱沼着。
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漁港はお祭りだ。

こんな感じで売ってます。
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北海しまえびはゆでて食べるのがセオリーらしい。
自分は生ものが食べられないのでちょうどいいです。
100g580円単位で売ってくれるので、100g(5尾くらい)買って食べてみました。
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ちゃんと縞が入ってます。
味は普通のえびよりちょっと濃い感じかな。
ガラナ飲みながらそのへんに腰掛けて黙々とえびを食いました。
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屋台で売ってたでっかいホタテの貝柱、100円。これがまたうまい!タレにエキスがたっぷりしみ出ていて食べ応えありました。

それから、前々から行ってみたかった標津町の「メロディーロード」。路面に刻む溝の間隔を調整することによって、タイヤとの摩擦音で音階を作っています。60km/hで走ると「知床旅情」が聞こえてきます(0:18くらいからほんのりメロディーが……)

ちょっと時間があったので、中標津の開陽台や裏摩周展望台に寄り道して、弟子屈町の摩周温泉にとった宿に向かいました。
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養老牛のあたりで、山に「牛」の字が!

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霧のない摩周湖を見ると婚期を逃すそうですが、私、霧のかかった摩周湖を見たことありません……

摩周温泉はハンパないさびれかたでしたが、お湯はとてもよく、風呂に入って20時には寝てしまいました。

■28日(日)
今日は帰るだけ。
途中の夕張市では、財政破綻前にやっていた「メロンまつり」が復活していました。
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市場みたいなところが会場。メロン一切れ200円を求めてかぶりつく。
「名物にうまいものなし」なんて言いますけど、夕張メロンはほんとにうまいと思う。

都合6時間ちょっとのドライブで帰り着きました。
久しぶりに陸路で長距離の運転をして疲れました。

2009年06月23日

雷除志ん古

雷除志ん古

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札幌市中央区、中島中学校近くの裏通りにあるお店で、以前大福(140円)を買いました。
白はしっかりついたお餅、草はちゃんと蓬の匂いの立ったおいしい大福だなあと感心したものです。

今日通り掛かったら、「夏だけの餅菓子」として店名と同じ名前の菓子「雷除志ん古」(140円)を売っていたので仕事先へのおみやとして買ってみました。
が、その仕事先訪問の予定が消えたため、職場で消費。
茶わんにロックアイスとコーヒーを入れ、一服です。
stickyなお餅ですが、あいかわらずあんこも良心的な味がします。おいしいなあ。

いやー、今日の札幌は暑い。

2009年06月21日

福来軒

札幌市中央区南16条西8、福来軒。

客人を連れて行くところではないのですが、市民としてはこの、1965年創業いらい札幌っ子3代の魂をその根底において支えてきた(いや私札幌っ子でもなんでもないですが)ラーメンはときどき食べたくなるのです。今回も1、2週間前くらいから徐々に徐々に福来軒熱が高まってきまして。
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味噌ラーメン700円(カウンターがガムテープで補修してあるのには目をつぶりねえw)。12時ちょっと前に行ったら席がほぼいっぱいでした。何がうまいのって聞かれても上手に答えられませんが、なんだろう、しゃきしゃきのモヤシと、よく噛むほどわかるスープと麺の相性のよさかな。席について5分で出てきて5分で食べて帰っちゃいがちですが、実はゆっくり味わって食べるのが吉。

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外はこんなんです。昭和だー

【注意】パンチパーマのお父さんが作ってない時間帯の味に保証はないみたい。訪れる際はご注意。

2009年06月20日

ピアノ奏法

■井上直幸『ピアノ奏法』春秋社、1998年。

楽譜を読む。腕の重みで弾く。指先で弾く。指を上から落とす。鍵盤を引っ掻く。ペダルを全部踏む。半分踏む。リズム。テンポ。ハーモニー。

「ピアノを弾く」を要素に分解して、それぞれについてプロが何を考えながら演奏しているかの一端を見せてくれています。

いや、聡明な人には当たり前のことかもしれませんけど、小さいころからなんとなくピアノを習っていてこういうことって改めて考えたことなかったなあと、個人的には目からウロコの連続でした。

ソナタに手を付け始めたくらいの?レスニーに手当たり次第教えてあげたい。
インタビューを本にしたような形式なのでとても読みやすく、譜例も豊富で楽しい本です。

2009年06月12日

ぶらり石狩・空知

昼飯食おう、昼飯
と友人を誘って車で出掛けたはいいが、札幌市から江別市→岩見沢市→新篠津村→当別町、ここでお目当ての店が閉まっていたせいで迷走しはじめ、さらに月形町→浦臼町→奈井江町→美唄市ときてたどり着いたのは

安田侃の彫刻をフィーチャーした(?)「アルテ・ピアッツァ美唄」の中のカフェ。
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外の席に座ってみましたが、今日はちょうど暑くも寒くもなく、そよ風などもあり、木漏れ日の気持ちよいお茶タイムになりました。
なんかカフェめしでもあるだろうと思ったらコーヒー類とケーキしかなく、でもパウンドケーキなどおいしくいただいて周囲を散策。

とにかく虫となんか芋虫が木からぶらさがってる糸でわやくちゃになりながら歩き回りましたが、笹藪あり、草原ありの広い敷地の中にオブジェが散らばっていて面白いしつらえ。
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もと小学校だった建物の1階が幼稚園、2階がギャラリーになっていたりしました。
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結局、夕方に札幌まで戻ってきて「みよしの」(本州でいう餃子の王将みたいなものだと思いねえ)で470円のセット食べて終了。これが一番うまかったという皮肉。
でも楽しいドライブにはなりました。

2009年06月06日

小料理ほたる

いつもお世話になっている社外の方の誕生会で、札幌・円山にあります小料理ほたるに初めて行ってきました。

何品か食べましたが、普段食べないようなものでおいしかったものを紹介。
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付け出しの、ホタルイカとタコの白子の煮たやつ。

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笹竹の子の網焼き。

落ち着いた感じのいいお店でした。
たぶん2人で3-4品食べてちょっと飲んで1人3000円弱くらいの価格帯かと。

お座敷は掘りごたつだとお腹が圧迫されなくていいなあとか(太ったのか)、
もうちょっとお料理を待たされないといいなあとか(まあ混んでましたんでね)
思いました。

2009年06月05日

排除型社会

■ジョック・ヤング(青木秀男他訳)『排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異』洛北出版、2007年。
Young, Jock. The Exclusive Society: Social Exclusion, Crime and Difference in Late Modernity, London: SAGE Publications, 1999.

「安定的で同質な(そして安定性と同質性を求める)包摂型社会」から「変動と分断を推し進める排除型社会」への移行と、排除型社会を「犯罪」の観点から照らし出そうという試み、ですかね。

個人主義と市場の浸透が進んだ20世紀の後半3分の1の時期。経済的には成長が終わって格差や所得の不公正分配が進み、社会的には規範が不安定になったり小集団ごとに分かれるようになったりして、社会の見通しがきかなくなったという。

そのなかで、メディアなどを通じて広がる「努力と成功」みたいなイデオロギーと不公正分配が結びつくことで「相対的剥奪」の感覚が蔓延し、あるいは入り組んだ小集団の中でアンダークラスなど弱い立場の人々を道徳の欠如などと結びつけ、それをわれわれとは違う本質を持った人々と決めつけ(悪魔化し)て排除する、そうした背景を排除型社会の犯罪は持っているとみる。

そうした犯罪問題の病巣を叩こうにも複雑に入り組んだ社会の中でそれは特定しにくいためか、あるいは特定できたとしても叩けないほどがっちりと根を張っているかしているためか、結果として犯罪に対する反応は、リスクを回避するための計算と設計を施す「保険統計的」な態度になってくる。

結局、筆者が最後に描く処方箋は、上のような分析結果のそのまま逆をいくものになる。
個人や集団の本質化を解除し、アイデンティティが流動し・溶け合うものだととらえること。リスク計算と排除ではなく、分配の公正さを回復すること。「昔はよかった」と包摂型社会に戻ろうとすることではなく……

・500ページ以上あるんですけども、訳がいいのでガツンガツン読めます
・「それって新しいのかね」という疑問はあり(でも、相対的剥奪ってこうやって使うんだー、と勉強になった)、また「実証もあんましないよね」という気もしますが、評論としてはとても根底的・多角的に考えてあって面白いです
・9.11以前に書かれた本なので、このあと続編的な本に進みたいと思ってます

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