2月くらいだったか、シャワー浴びて顔洗ってる時に上の歯茎が痛いなと思って、そのあと鏡で確認したら2021年の秋に歯が折れてクラウン治療したところの付け根のあたりがぷくっと膨れてたことがありました。そのあと刺激を加えないようにしているうちに痛みはなくなり、小鼻の横を押すと違和感があるような状態になっていました。
先日、半年ごとの歯科検診に行ったら「膿がたまってるような感じ」とのことで、根管治療をやっているクリニックに紹介されました。Endodonticsっていう単語を知った……。
で、今日行ってきた。初回は状態確認だけかと思ったら、3次元CTを撮ったあと
・歯の付け根にかなり大きな感染がある
・歯を抜けばまず治せるが、当然歯を失う
・根管治療すれば成功率は70%、この大きさだと60%というところだが頑張ってみる。失敗なら抜歯に至る。でも自分が同じ立場ならこれを試してみると思う
という結構な選択肢を示され、根管治療してもらうことにしました。
もともとこの歯はアメリカに来てすぐ折れ、根本に柱を挿してクラウンをかぶせてもらった歯です。その柱を抜いて歯の中から病変部にアプローチし、そこを掃除してふたをするという方法。麻酔のおかげで全く痛くはありませんでしたが、何かこう掘って掘って軟部組織に触ってる感じがした。うえ~
先生はDr. Sonというすごい丁寧なアジア人で、「ミシガンで勉強したときに日本語もやったんですよ~」と言いながらところどころ日本語を話して和ませてくれたんだけど、治療しながらOh it's difficult case...とかいうのがこわかった。
しかし一通りやったあともう一回レントゲンとって、OK!きれいに取れました、とのことだったのでいったんほっとした。
あとは8月にもう一度フォローして、大丈夫そうなら柱を挿し直して終わり。それまで歯が弱い状態になっているので硬いもの噛んじゃダメ、とのことでした。
あと、2日くらいは痛み止め(Tylenol=アセトアミノフェン)を飲んで、1週間は1日3回、抗生物質。ここへきて初めて処方薬を買うという体験をした。抗生物質は3ドルちょっと。痛み止めは市販薬で7ドルちょい。ちなみに治療費は2000ドルだった。ひええ。まあ会社に請求すると2万円とかで済むはず。
なんか運転が長かったこともあり、どっと疲れました。
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さらにその2日前の月曜には定期検診で見つかった前歯の詰め物の下の虫歯の治療もしたので、今週は2回も麻酔をかけられた。歯が続いたな。しかし2021年のようにいちいち凹んではいられない。そのときそのときの最善策をとってくしかないのだ。
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先週土曜はシフトだったんですが、夜の仕事が入った同僚の奥さん(東京在住で別居だが大型連休のためDCにきていた)と、職場のお兄で飲みに行くことになりました。シフト中に。「二人だときついから」とか言われて。
普段使いの店ですごい食った。
で、さらにホテルのバーに行ってマティーニを飲んだら酒に強いはずの奥さんがくっちゃくちゃに潰れた。
お兄は帰ってしまい、ウーバー呼んだら「酔っ払いはごめんだ」と乗車拒否。
奥さんには「帰れなくなるぞ、ちゃんとしろ」とかなり強く迫って(ちなみにこの日が初対面である)、次に来た車になんとか乗り込んだらスヤァと寝た。
旦那が同じアパートなので「入口で待ってて」とメッセージ。奥さんは着いても起きず、甘ったれんなと起こして車から起こしたら植え込みに倒れた。旦那は違うほうの入口で待ってた。
やっとの思いで旦那に引き渡して帰って最後の仕事をして寝た。酔っ払い嫌い。
ちなみにこの奥さんとは火曜日に偶然、仕事先と会食してる時に会ったが、あの泥酔時の醜態は覚えてなさそうだった。
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ブッキングコムでとったニューヨークの宿を無料キャンセル期間中にキャンセルしたのに、ホテルに電話してもメールしても戻ってこないという事態が発生してました。
業を煮やしてブッキングコムに電話して対応を頼んだところ、宿側に督促して宿側からも「返す」と返事があったが、なお返さない。リマインドしてもだめ。これは根比べだなと思って3回目に電話したら「まず当方からあたなに返金して、ホテルへの取り立てをエスカレーションさせます」というこわめだが頼もしい答えがきました。で、そのとおり返ってきて一件落着。2カ月かかった。
ちゃんとしたブランドのホテルだが杜撰だな。制裁されるがいい。でも電話して交渉、とか意外と弊管理人できるようになっていて自信はついた。
そういうわけでいろいろ初めてなことを経験してました、この数日。
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◆吉川浩満『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版』筑摩書房、2022年