11月のうちにもう1本日記を、と思っていたらなぜだかびゅびゅん日がたって12月に入ってしまいました。
11月23日、サンクスギビング。ですが、都市部に住んでる若い人たちは友達同士で集まって「フレンズギビング」をするそうです。2000年代終盤にできて、2010年代に普及した言葉らしい。
去年は駐在日本人のお宅に招いていただいて七面鳥をいただきましたが、今年はアメリカ人の友人の友人のおうちにお呼ばれしました。ありがたい。
居間は弊管理人が新宿に持っていた部屋と同じくらいの大きさだけど、植物いっぱいでカウチとテレビ、食卓。なんかオサレね。
失礼して、こちら寝室および書斎。
このあいだのハウスウォーミングもそうなんだけど、誰かの家を初めて訪ねるとおうちツアーしてくれるのな。ここで仕事してるよとか、こっち見てみる?とか。弊管理人は見せるものがないし見られて困るものも満載なので見せないし、まずカウチがないのでアメリカ人が来ないという。
メキシコ移民だそうですが、アジアンテイストのお料理を振る舞ってくれました。見たことないアレンジもありつつ、トンポーローは八角が効いてて本格派だった。「来世は台湾人だね」と言ったら「それ最高に褒めてくれてるでしょ」と意外に喜ばれた。
集まった5人でゲームして、テレビみて、22時前くらいにバイバイしました。
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11月26日の日曜は同僚の家にお呼ばれ。ビール!肉!サーモン!
同僚はママで、結構年上の旦那さんも同じ会社の人ですが、旦那さんは休職しようと思ったら定年退職扱いになるなど若干の誤算がありつつお子さん3人とフル家族で渡米。英国SOAS留学経験のあるママは通常2年コースの部署から来ているものの、粘って3年いたいらしい。でも旦那さんは海外派遣される部の人ではないのでホームシックになったとかならないとか。
お子さんは中1と小1の双子。みんな賢そうだった。
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11月30日、ケネディセンターにブロンフマンがきました。ブラームスのピアノ協奏曲2番。
弊管理人はジム行って運動して切り干し大根を煮てシャワーを浴びて洗濯しているうちに出社のタイミングを逃し、家から出動。同僚も用事をやりくりして観覧にこぎ着けた。
当日券をボックスで買うと半額になり、ほぼかぶりつきみたいな席が46ドル。お得よね。
手は見えないがピアノの蓋の前の席で、蓋に反射したハンマーが見え、ホールの反射を経由せずにタッチで奏でた音がそのまま聞こえてくる感じ。ブロンフマン65歳、体悪いのかな、と思うくらいおじいちゃんになっていて、2004年にサントリーホールでラフ3をやったときの驀進するような演奏ではなかったけれども、ドーンと重い低音はまだ生きていた。しかし「生きていた」という形容になってしまうのは少し悲しい。まあブラームスの2番は演奏効果と比べると不当に難しいと思っているのでこれで十分。同僚は感激していました。
カップリングのチャイコフスキー4番はいつもながらナショナル響お上手。合奏もソロもよく、破綻させようと作ってあるかのような曲を危なげなく乗り切った。アメリカ人じゃないみたい(失礼)。
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アウトプットがそんなにあるわけではないのにすっごい忙しい感じがする。
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◆東浩紀『訂正可能性の哲学』ゲンロン、2023年。