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2023年12月 アーカイブ

2023年12月22日

仕事納め

誰が決めるわけでもないので、自主的に仕事納めしました。
今週は来るメール来るメール、今年の振り返りなんですよね。もう世の中はまとめモード。

ホワイトハウスの某ジョーからクリスマスカードが届いた。
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去年は来てなかったのになぜ?と思いながら裏返したら、民主党の助成で出してますと書かれている。そうか、来年選挙イヤーだからだな。

ドバイから帰ってきてこっち、一向に体内時計が合わず、午前3時に起きては午後7時に強烈な眠気が来る、という状態のままでした。DC時間に合わせて生活しようとすると夕方以降が使い物にならないので、もう午前4時始動にして体が動かなくなってくる前にできるだけのことをするようにしていました。

といっているうちに24日から帰省するので、またタイムゾーンを飛び越えます。
当地では不眠用サプリとして売っているメラトニンを試してみることにしました。起きて16時間すると出てくる「寝ろよ」っていうホルモンです。機内で眠れるかな?

写真は20日、在宅仕事で全く歩かないのもよくないので、Clarendonという2駅先の街まで30分くらい歩いていってホールフーズ(右側の建物)でおかずと甘い物を買ったときの写真です。夕焼けがきれいでした。午後4時50分。冬至も過ぎてこれから春に向かうであろう。
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今日は会食の相手が発熱して予定がなくなったため、行こう行こうと思って行けていなかった洗車にとうとう行って、そのあと車体の傷の修繕や洗濯をしていました。あと、アパートの更新手続きもホリデー前に滑り込みで完遂。2025年1月までです。たぶんこの満了とともに日本に帰ることになると思う。

* * *

少し早いが今年のまとめ。

1月 スロースタートだったらしい。特段の記憶なし
2月 同僚とご飯屋開拓したり、ワイナリーでホットワイン飲んだりしていた
3月 咳がつらかった。あれはコロナの後遺症だったのかもしれない
4月 テキサスとコロラドにかなり強行軍の出張。実りには乏しいが気分は変わった
5月 健康診断でNY行ったり、KY出身Z世代ちゃんととっくり話し込んで面白かった
6月 ボストンで勉強、うっかりすごい日焼け、あとプエルトリコ君と友達に
7月 急にアメリカ人に遊んでもらうようになった。川遊びとキャンプ超楽しかった
8月 フロリダで久しぶりに宇宙の仕事、シカゴで建築巡りの夏休み
9月 ユタの砂漠で仕事。プール遊びにお呼ばれ。NYでの仕事は結構充実した
10月 フィラデルフィアに車で出張。新居お呼ばれで地元民の素敵生活を垣間見る
11月 なんかうまいものいっぱい食ってた。中華街でアメリカ人おしゃべりの会
12月 ドバイ!とその準備以外は何もしなかった。生活リズム乱れまくり

感想。

・今年は5月くらいから急に楽しくなりましたね
・アメリカ人サークルの中に入ったことにより、日本語のような感覚で英語を話すようになった(上手くはなってない。気持ち的な障壁の問題)
・運動するようになって体重が結構戻った気がする
・仕事は結構な負荷がかかるやつもストレスを感じずにやるようになって、何をやったかはよく覚えてないがアウトプットは結構豊かだった印象。自分の裁量でやれるものが多かったせいかもしれない
・しかし任期延長は複雑な気持ち。まあばたばた暮らしてるうちに時間は経ってしまうのだろうとは思うが、今の予定だと東京を離れて戻るまで、大阪とDCを合わせて5年いなくなる計算。5年て結構だよね。アメリカの生活が嫌ということはもう(ほぼ)なくなったけど、家族親族も老いるしな。数日後に東京で食べたいものをピックアップしていたけど、自分の持ってる情報がすっかり古くなり、なんだか懐かしい飲食店リストができてしまった
・来年は一つの巨大テーマに現職場を挙げてフルコミットする年。弊管理人は周縁にいるのでそんなに貢献するつもりもないが、仕事というのは中途半端に関わるのが最も難しいのだ

2023年12月16日

わたしはドバイにいる

仕事でアラブ首長国連邦はドバイにいってきました。
DCからエミレーツ航空の直行便があるのはいいのだけど、行き12時間(スペイン~よくわかんないごちゃごちゃしたあたりを通っていく)、帰り14時間(ロシア~スカンジナビア~グリーンランド経由)でむちゃくちゃ長かった。
エミレーツは「航空機内で集まらないこと」という注意があったが、謀議を気にしているのだろうか。ううむ。

どこだっけ。場所もふんわりとしか分からないけどイランの向かいでした。時差はDCから9時間先、そこから日本はさらに5時間先。飛行機は朝8時に着きますが、体内時計は17時。投宿したら疲れもあって覿面に眠くなりました。先に現地に入っていた若手ちゃん(そんな若くない)と合流、ちょっとだけ夕飯を食べて気絶。

今回は結構いいホテルで朝食付きなので、このロングラン会議の常で朝に一日の栄養の80%を摂取する戦略。6時半の朝食会場オープンとともに入って7時半発の会場行きシャトルバスに乗って、セキュリティチェックが混んでないうちにするっと入る、という生活でした。

幹線道路はこんな。
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それっぽいビル街。
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と、それを支える人たち。
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人口1000万人弱。南アジアからきてる外国人が7割近く、国籍持ってるのは1割。どこの国とも付かず離れずな外交。大統領(国家元首、アブダビ首長)は互選。選挙はないそうです。おおそういう国もあるのか。
メトロ(ゆりかもめみたいな自動運転のモノレール)が基幹部分を走っていて、空港、ホテル、会場を行き来できてすごい便利でした。公用語はアラビア語ですが、ホテルのお掃除の人を除いて大抵は英語が通じました。メトロで聞き耳を立てていると、アラブやアフリカっぽい顔立ちの人でもよく聞くと英語で話したりしています。

駅とかで写真撮ると怒られるっぽいのでやめておきましたが、入国審査から駅の警察までオイコラ的な感じはなく、注意するときも小声で「ちょっと君……」という感じ。乗ってる人たちも穏やか。電車で席が空くとさささと座るのが面白いくらいで、おにいさんたちは女の子に席を譲り、騒ぐ客はおらず、区間と時間によっては日本のマイルドなラッシュくらい混みますが整然と乗り降りしていて感心する。

会場は2020年万博(疫病で1年延期されたやつな)の会場で、面白い建物が多かったので普段の禁欲を破って少しだけ写真。
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オバQさんたちがそこかしこに。ちなみにこれは誰でも着てよく、しかも着ないのも自由だそうです。和服趣味みたいなもんだろうか。
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この会議と関連会合に行く仕事は2016年から5回目ですが、過去イチ施設がよかった。仮設の建物があまり多くなく、造りがしっかりしていて、なによりトイレがきれい。
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メシはいつも通りひどくて高かったが、これまでと違ってビリヤニやカレーがあったので泣かずに済んだ。あとは努めて普通の時間に帰るようにして、宿の近くで中華食べたりしてました。
これはチャイ、4.5ディルハム(たぶん200円くらい)。物価はアメリカよりちょっと安く、日本ととんとんかちょっと高めくらい。こういう国の常で、地元の人が買うものは極めて安い。
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そうそう、もう何でもカードで買える世界で、現金は割り勘でもらった分以外は使う機会がありませんでした。なぜかAMEXはどこでも使えなかった。手数料が高くて嫌われているんだろうか。

結局、会期はお約束で1日延長し、最終日はメインの仕事をやる東京からの若手ちゃん(そんなに若くもない)とナイロビから応援に来てくれている同僚には体力温存のため宿に帰ってもらい、弊管理人が会場に泊まりました。ほぼ徹夜で翌朝以降の準備をし、東京でもおにいさんがその整形などちょいちょい作業をしているうちに朝。そこからはトントン拍子で事が進み、16時過ぎに体力が限界に達したので帰りました。

若手ちゃん(そんな若くない)はこの手の仕事をあまりやったことがないとかで、もうちょい芸の幅を広げないと的に悩んでましたが、まあそうではあっても慣れの問題なので、時間はかかるの当然だし時間がたてばできるようになると思う。

一方のおじ(弊管理人)は今回わりとほいほい仕事をしたものの、4回目になると流れがだいたい分かってしまうせいでアウトプットが若干定型的に(≒つまらなく)なった気配はある。まあしかし世の中にインパクトを与える仕事でもなく、労力を浪費するかわりに他人のカネで海外旅行してるだけだと思えば、これはこれでいいか。

結局、体内時計はUAE時間に合うことはなく、午前3時に目が覚めて夕方強烈に眠くなるという、太平洋のどこかを迷子になってる感じのまま会議は終了。

2日間までは延長しても大丈夫な日程で帰りの飛行機をとってあったので、1日空きました。
ドバイの歴史保存地区みたいなところに行ってみましょう。
ここは完全に観光客に見せる用の地区だと思う。
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さすがに客引きがいるんだけど、「おにーさん見てかない?」「ニイハオ~」くらいで、マラケシュのベルベル人とかシャルムエルシェイクのぼったくりエジプト人みたいなガッツガツした感じはなし。出稼ぎ労働者は過酷なんだろうけど、地元人は優遇されるのでおっとり生きていけるのかもしれない。強権国家は安全というセオリーはここでも健在。
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開発の原点、ドバイクリーク。感覚としては浅草。
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服は基本、白か黒。あと水色の人がちょっといるくらいで色が地味です。女性はおしゃれできるのが足くらいなので靴屋が多いとかなんとか。
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3階の高さだとこう。近代的なビルも含め、全体的に耐震性が心配な建築が多い。
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保存地区じゃない街にも迷い込んでみます。
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たぶん完全に日常の中に入っているわけではないですが、上野くらいのとこ?
イギリスが旧宗主国なのもあるのか、普通の食堂の人くらいまで含めて英語は話せる人多いし、英語の看板も多いので、ほとんどコミュニケーションに困ることはありません。
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会議場のビリヤニ35ディルハム(1400円くらい?)、それでもホテルで食べるより安くてまあいいか、と思ってのですが、この地区のインド料理屋が「本日のスペシャル」としていた卵キーマカレーは7ディルハムって書いてあった。300円弱か。見間違いかな?でも地元民が食べるメシってそんなもんかもしれない。
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はい、なんか一応街を見た気がするので帰ります。

15時発で、首都アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスクに行ってくるだけのツアーを申し込んであったので、若手ちゃん(それほど若くない)と一緒にホテルでピックアップしてもらって出発。アブダビまでは車すっ飛ばして1時間半くらいです。
入口からしてでっかー。2007年築。
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新しくて白亜なせいだと思うんだけど、そこはかとなく漂うカルト感。
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花の細工はイタリア製さ!だそうです。
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青がきれい。ベドウィンの時代にできなかった贅沢をやり尽くしたいのかしら。戦後まだ貧しかった時代に育ったため、すき焼きに情熱を傾ける弊父っぽくもある。
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青色LEDをふんだんに使用しております。
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だんだん日が暮れてくる。
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遠近法なあ。
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シャンデリアその1。
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その2。「スワロフスキーで重さ8トンです」と。ムハンマドが重んじた質素はどこへ。
ちなみに天から幸福が降りてきているところを表現しているとか。量子コンピュータっぽい。
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世界一大きいという絨毯もすげー高そう……
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スワロフスキー8トンが三つ並んでた……
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お祈りはこぢんまりした部屋でやってました。
えっスワロフスキーのホールは何のためなのだ。
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金あんなー。ちなみに経済のドバイ、政治のアブダビではありますが、アブダビは石油マネーで潤っていて(ドバイはもう石油は生産してない)連邦予算の大半をアブダビが出し、国土の大半もアブダビだそうです。
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日もとっぷり暮れました。
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仲見世みたいなデパ地下みたいな商店街も併設です。ナツメを売ってるおにいさん方。
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堪能した。

宿に戻ってシャワー浴びて、23時前にチェックアウトして2:25発の飛行機で帰りました。
DC着は8時過ぎです。めっちゃくちゃ眠くて、同僚に誘っていただいた昼飯に行って帰ってきて、15時半から1時間のつもりで結局20時まで寝てしまいました。まだ寝られそう。体内時計ガチャガチャですがもう1週間すると帰省なんだよね。大丈夫だろうか。

* * *

今年の大物の仕事はこれで一区切り、のはず。
ドバイいってる間にわりと近くで不祥事が起きていたり、札幌時代に弊管理人をless than humanからギリ人間くらいまで引き上げてくれた方が50そこそこで急死したりしてざわざわしましたが、しかし忙しかったのであまり咀嚼している時間がありませんでした。

帰りは読みさしの本を2冊読み終わりました。

◆玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学』筑摩書房、2022年。

◆三牧聖子『Z世代のアメリカ』NHK出版、2023年。

2023年12月01日

感謝祭しわす協奏曲

11月のうちにもう1本日記を、と思っていたらなぜだかびゅびゅん日がたって12月に入ってしまいました。

11月23日、サンクスギビング。ですが、都市部に住んでる若い人たちは友達同士で集まって「フレンズギビング」をするそうです。2000年代終盤にできて、2010年代に普及した言葉らしい。
去年は駐在日本人のお宅に招いていただいて七面鳥をいただきましたが、今年はアメリカ人の友人の友人のおうちにお呼ばれしました。ありがたい。
居間は弊管理人が新宿に持っていた部屋と同じくらいの大きさだけど、植物いっぱいでカウチとテレビ、食卓。なんかオサレね。
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失礼して、こちら寝室および書斎。
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このあいだのハウスウォーミングもそうなんだけど、誰かの家を初めて訪ねるとおうちツアーしてくれるのな。ここで仕事してるよとか、こっち見てみる?とか。弊管理人は見せるものがないし見られて困るものも満載なので見せないし、まずカウチがないのでアメリカ人が来ないという。
メキシコ移民だそうですが、アジアンテイストのお料理を振る舞ってくれました。見たことないアレンジもありつつ、トンポーローは八角が効いてて本格派だった。「来世は台湾人だね」と言ったら「それ最高に褒めてくれてるでしょ」と意外に喜ばれた。
集まった5人でゲームして、テレビみて、22時前くらいにバイバイしました。

* * *

11月26日の日曜は同僚の家にお呼ばれ。ビール!肉!サーモン!
同僚はママで、結構年上の旦那さんも同じ会社の人ですが、旦那さんは休職しようと思ったら定年退職扱いになるなど若干の誤算がありつつお子さん3人とフル家族で渡米。英国SOAS留学経験のあるママは通常2年コースの部署から来ているものの、粘って3年いたいらしい。でも旦那さんは海外派遣される部の人ではないのでホームシックになったとかならないとか。
お子さんは中1と小1の双子。みんな賢そうだった。

* * *

11月30日、ケネディセンターにブロンフマンがきました。ブラームスのピアノ協奏曲2番。
弊管理人はジム行って運動して切り干し大根を煮てシャワーを浴びて洗濯しているうちに出社のタイミングを逃し、家から出動。同僚も用事をやりくりして観覧にこぎ着けた。
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当日券をボックスで買うと半額になり、ほぼかぶりつきみたいな席が46ドル。お得よね。
手は見えないがピアノの蓋の前の席で、蓋に反射したハンマーが見え、ホールの反射を経由せずにタッチで奏でた音がそのまま聞こえてくる感じ。ブロンフマン65歳、体悪いのかな、と思うくらいおじいちゃんになっていて、2004年にサントリーホールでラフ3をやったときの驀進するような演奏ではなかったけれども、ドーンと重い低音はまだ生きていた。しかし「生きていた」という形容になってしまうのは少し悲しい。まあブラームスの2番は演奏効果と比べると不当に難しいと思っているのでこれで十分。同僚は感激していました。

カップリングのチャイコフスキー4番はいつもながらナショナル響お上手。合奏もソロもよく、破綻させようと作ってあるかのような曲を危なげなく乗り切った。アメリカ人じゃないみたい(失礼)。

* * *

アウトプットがそんなにあるわけではないのにすっごい忙しい感じがする。

* * *

◆東浩紀『訂正可能性の哲学』ゲンロン、2023年。

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