土曜はシフトだったので、日曜にどこかちょっと出掛ける先はないかな、と思ってグーグルマップを繰っていたら見つけたのがここ。グレンストーン美術館Glenstone。
家から車で30分のメリーランド州ポトマックというところです。木立の中に駐車場があり、ビジターセンターの前に係のおねいさんが立っている。
『予約は?』
「えっしてないです」
『ここは予約制なの。……でもなんと今日はウォークインも受け付けてます!』
「え~ありがと~!!」
『次は予約してきてね!』
めっちゃフレンドリーだった。
首都圏とは思えないロケーションですが、そもそもワシントンはちょっと外れるとこういうところらしい。
このパビリオンという建物はトーマス・ファイファーThomas Phiferという人の設計だそうです。建物内は撮影不可ですが、中庭に出たところで1枚。
この水辺を巡る回廊にさまざまな広さのギャラリーがくっついたような建物で、外側はさっきの薄野原と、あとは近隣の家なんかも見られます。美術館建築なので自己主張を抑えているのに、いつも外が見える心地よい建物でした。
外でカップルに「写真とって」と頼まれて撮影。「そのメガネいいね」と褒められました。眼鏡市場だよ。「ジャパニーズデザインだと思ったよ!」ほんとか~
振り返るとこんな感じ。森を抜けてパティオに行きましょう。
屋外飲食はやってました。
チリとアップルサイダーでまったり。秋の味覚アップルサイダー、逃したなと思ってたらこんなところで賞味できました。要は濾過してないリンゴジュースです。
ちょっと出掛ければこんなところがあるなんて豊かだな。私立なのに展示の見学は無料です。
屋外展示を見ながら回遊します。
東海岸まだあまり歩いていませんが、プリンストンもケンタックノブもそうだったけど、基本的に森なんですよね。庭園でもヒースの茂る荒れ地でもなく、背の高い木立。
ということで一周。これがビジターセンターです。
1日中モニター睨んで終わる日々がこれだけ続くと、外に出て、歩いて、遠くを見たくなってたんだと思う。満たされた。現代美術のいろいろを紹介しているオリジナルのフィールドガイドという冊子、買っちゃった。12ドル。
すごい身近ですし、緑の季節になったら誰か連れてまた来よう。
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疫病の勢いが収まってきたと思ったら東欧が風雲急を告げまくっており、ヨーロッパ各国駐在の同僚が次々とウクライナに行き、ワシントンの同僚はミュンヘンに出張したら今度は別件が動きそうになってそのまま居残り、とざわついています。
これまでも国際政治が乱れたことはいくらでもあったけど、ほとんど関係ない部署や地方にいたので、それこそニュースで様子を知るくらいでした。近付いてみるとすごいわ。英国駐在やイタリア駐在がウクライナ行って言葉とかどうするんだろうと思っていたが、ああなるほどという話を同僚からいろいろ聞いて大変勉強になります。
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意外といろんな祝日のある当地、21日の月曜はプレジデンツデーPresident's Dayです。
大統領の日??と思ったらワシントンの誕生日なんですね。今は2月の第3月曜日固定だが、本当の誕生日は2月22日だそうです。今年は22.2.22。だから何。
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今回の口に出して言いたい英語は口に出してはいけない言葉、moronです。
バイデン政権の主席医療顧問アンソニー・ファウチが議会でうざい追及ばっかりしてくる議員に倦んで、マイクが入ってる状態でWhat a moron.とつぶやいてニュースになったのがちょっと前。わざとだろうけど。
これ、訳すと「白痴め」くらいな感じか。IQの区分でいうと下からidiot→imbecile→moronの順で、かつてはICD(国際疾病分類)にも登場し、優生学的な負荷を負った言葉でもあり、これを医学のプロが言うところが政治的に極めてダメかつ最高度の罵倒になっていて、これがするっと口から出てくるところに感心しました。