京都府最南端、木津川市。2007年に併合された加茂町エリアにいくつか行きたかったお寺があったので、そちらへ行ってきました。
JR木津駅で降りてカーシェア借りて11時。まずは20分ほど運転して浄瑠璃寺です。1047年創建。
本堂に国宝の九体阿弥陀如来像がいます。大乗仏教の経典の一つ「観無量寿経」(一発変換のATOKえらい)に出てくる9ランクの功徳に対応した皆さん。上品・中品・下品にそれぞれ上生・中生・下生がつく3×3マトリックス(世田谷の九品仏ってこれですよね)。センターの阿弥陀如来中尊像はメンテ中ということで、かわりに秘仏の吉祥天女さんと大日如来さんがいました。
横長の阿弥陀堂は9人に合わせて作ってあり、これ自体がいわば厨子なのだと。不動明王の横にいる童子ちゃん2人がむちゃくちゃキュートでした。
で、阿弥陀さんと池を挟んで見つめ合う?のが薬師如来さんで、この三重塔にいます。こちらも公開中でした。うわーめちゃくちゃいいタイミング。秘仏三体が全部見れてしまった。
いきなり元気出ました。しかしこれは紅葉の時期に来るとさらにきれいだろうな。
近くの岩船寺まではコミュニティバスもあるんですが、2kmほどの「石仏ロード」を歩いていくことにしました。ずっとこんな感じの道。
磨崖仏がいくつもあります。南都(奈良)の官僚制化した仏教界からちょっと離れて勉強に集中したいっす、という人たちが多かったらしい。確かに奈良市はすぐ隣なんだけど静かでいいとこです。途中、脇道を指して「内ノ倉不動明王像」という案内が出ていたので何気なく寄り道したら、もうえらい山の中の起伏のある道で大変だった。
こちらは「わらいぼとけ」。なんか楽しそうでいいね。
で、岩船寺です。こちらは花いっぱい緑いっぱいのきれいなお寺。
702年、聖武天皇が行基に阿弥陀堂作れやって言ったのが始まりだそうです。へ~
本堂の阿弥陀如来座像は3m、946年の作。胎内の墨書から作られた年が特定できているそうです。四天王立像を従えてどっしりとした、とても据わりのいい仏像です。ちょうど23度くらいの暑くもなく寒くもない日で、静かなお堂の中で鳥の声を聞きながらしばらく座っていました。
阿弥陀さんの裏に回ると普賢菩薩がおり、辰年と巳年生まれの守護本尊だというので、お守りを買ってしまいました。これはずっと持ってていいんだって。店番の住職はこの阿弥陀さんがめっちゃ自慢らしく、来る人来る人に「浄瑠璃寺さんのより100年以上古いんですよ」とアピっていらっしゃいました。
こちらにも塔ね。もうこの佇まいだけで素敵。
扉あいてました。中は撮影していいんだって。太っ腹~
といったあたりでコミュニティバスの時間がきたので、200円で浄瑠璃寺まで戻りました。
次はちょっと離れたところにある海住山寺(かいじゅうせんじ。ATOKすげえ)へ。
なんでナス?
すごい高いところにあるので眺めがいいです。いただいたパンフに、薄曇りの日に山上から眺める光景は海に浮かぶ補陀洛山(浄土)のようだと書いてあって、ちょうどそんな日でした。
735年に聖武天皇が良弁に観音寺を作らせたのが一番最初ですが、1137年に焼失。1208年に解脱上人が海住山寺として再興したとのこと。
もみじに種がついていた。
このおみくじはかわいい。引かなかったけど。
ということで、ぼちぼち木津に戻りましょう。
15時を回ってお腹が空いたので、駅からちょっと歩いたところにある「レストランやましろ」でAランチ。
ギャー素敵な大人様ランチ!手前左のフライはえびクリームコロッケでした。というか、ベシャメルソースとえびを一緒に衣で包んで揚げたエビフライです。ハンバーグもオムレツもそれぞれ作り込んであっておいしかった。おなかいっぱい!!
ということで帰りました。いいとこだな。奈良で1日遊んで泊まったら、次の日のコースとしてありだと思う。
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前回の日記で書いた、かびのひどかった北側の洋間の湿度ウォッチをしているのですが、窓を開けないでいると湿度が80%を超えることが分かりました。どこからきてるの?
そして、高くない除湿器を置いてみると、水はたまっても湿度がほとんど下がらないことも判明した。
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そんでもって次から次へいやはやと思うのですが、ここ数ヶ月(スパンを長くとれば3年ほど)見て見ぬふりをしていた会社での身の振り方に関する問題、いきなり来週中に答えを出さないといけなくなりました。本人はそんな進路を希望したことがないんだけど、なんか包囲網が極度に狭まった……