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2020年10月 アーカイブ

2020年10月30日

高知

弊管理人を含む大阪のおじさん職位は、近畿~中四国の各県を一つずつ受け持っていて、そこの新人さんの悩みなどを聞く面談を年2回やることになっています。今年度の弊管理人の担当は高知。面談いってきました。

夏休みに仁淀川に踏み込んだためちょっとだけかすりましたが、高知市は初めてです。
面談まで時間があったので牧野植物園へ。
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「建築の日本展」で取り上げられていた牧野記念館の建物が見たかったので満足。馬蹄形というか、太くて丸まったU字というか、面白い形です。ただ、この形を俯瞰で見られる高台がないのが残念でした。
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園内のレストランでハンバーグ食べながら仕事の電話をしてしまう……まあ勤務日だからいいか。
温室も見応えあり。入り口。
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中。
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時間があれば一日過ごせる植物園でした。
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でも仕事なのでそこそこで切り上げて出るなど。
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面談は新人さんの悩みを聞いて危機の芽をキャッチするという趣旨のようですが、高知の新人さんは「いまの職場の人間関係が良すぎて、むしろ異動がこわい」とのお答えだったためさっくり終了。職場の所属長さん以下全員参加で夕飯に連れて行っていただきました。
魚をいろいろ食べて飲んだあと、屋台で肉うどん食べて解散。
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翌日は報告書を作るだけなので、ちょっとお出かけしようと思って室戸岬。
室戸スカイラインを通るのも目的の一つでした。
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ランズエンド感。
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2時間かけて高知市内まで戻り、最終の飛行機で帰りました。
伊丹に戻るルートは関空の東側から大阪市中心部を通って行くものだったので、街の灯りがきれいでした。

たぶん福利厚生だな、この面談制度は。

2020年10月18日

2人来たりて

東京から友人2人が来て、土日遊びました。
もともと関ヶ原で落ち合って伊吹山に行ってから琵琶湖周辺を回ろうという計画だったのですが、雨なので大きく予定を変更、屋根があって面白いところということで、万博記念公園で太陽の塔の胎内巡りをしてから、民博に行きました。
太陽の塔は以前と違って1階の写真が撮れるようになっていました。
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しかし、急ごしらえの疫病対応が最悪で、スタッフによる解説が省かれ、そのかわりとなる冊子も「勝手に取ってって」というていでその存在もアナウンスせず、前の人たちとの間隔を取るために無意味にところどころで待たされ、しかも待たされてる人たちのディスタンスが損なわれるという……
もともと知らない人同士は放っておいてもそんなに近づかないのだから、客は人数を絞って入れて、そのかわりグループ数は多くして、説明者はマスクをした上で拡声器を使うなどして説明すればよい。やってる感だけで観覧者の視点を検証してなさそうな運用で、本当にだめだなと思いました。

* * *

日曜。
大阪土着の人に「琵琶湖いってきます」と言ったら「なんで???」と言われるくらい客人を連れて行くところではないようですが、「京都いってUSJいって」というのはまあそのうち勝手にやるでしょ。ということで比叡山。ちょうど西塔釈迦堂の内陣(普段坊さんしか入れないところ)や、信長の焼き討ちから唯一免れた瑠璃堂の中が見えるようになっていて得した。しかも訪れたときにお寺の方が上手な解説をしているところに出くわして、一通り勉強させてもらいました。よかった。
峰道レストランからの琵琶湖。
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このあいだ来たときは、バスの乗り継ぎがタイトでここに行けなかったんですよね。
コーヒーフロート頼んだら、それ飲みながらいつまででも景色に見とれていられそうだった。

こちらもとうとう来た、ラ・コリーナ近江八幡。
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食い物屋のくせに、めちゃ混みで何も食えないというブラックジョーク。
客をさばく以上のことはできてないし、多くの人にはそれさえもしてくれない。
まあ「映え」以上の期待をしてはいけないな、ここは。

とまあいろいろありつつ、夕暮れの琵琶湖はきれいでした。
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そして2人も楽しんでくれたようでよかったよかった。

* * *

行き始めたころはそのたびに弊管理人しか客がいなかった北浜のカーサビアッタが次第に人気店になってしまい、仕事の区切りにふらっと店の前まで行って覗くたびにカウンターに人がいて夕飯を食いそびれることが増えてきました。いいの、それは。だってすっごいおいしくてフレンドリーだから人気出るの当然だもの。

でも新しくふらっと行けるお店を探さないととなって、昼しか行ったことのなかったオステリア87にとうとう夜、挑戦しました。
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「野菜と、あとちょっと肉とかなんかつまめるものが欲しいです。夕飯です」と言ったら鳥胸のサラダと前菜盛りとリゾット、それからサンマのグリルを提案して下さって、これが全部うまかったです。あ、なんか幸せ……

2020年10月12日

ひとくぎり

昨年この時期のQoLを下げた「自分の努力とは関係なく10月で終わるか12月中旬まで引っ張るかが決まるクソ仕事」が今年は10月で終わることが先週前半、決まりました!!
嬉しい~嬉しすぎる。

そのまま、週後半は毎月回ってくる「忙しい番」に入り、乗り切って終了。
土曜の勤務を終えてから楽しいイベントになだれ込んで週末をコンプリートしました。

ああやっとまともな秋が来た。
なんかちょっと秋にしては暑いけど、夜は室温が25度と丁度良いし、部屋の窓を開けてると気持ちいいし、で今この最高感を書き留めておかなければと思った。

* * *

宿直は夕方からなので、平日のみのランチ天丼を食べに、普段は行けない北新地「天富」で。
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えびがでかかった。香りもいいです。

* * *

東京にある出身母体の部長が「(弊管理人)は来年、大阪にいないぞ」と口走ったと風の噂で。
やっぱりか~。散々お世話になったぶっちょさんはもうすぐ交代されるので本当にそうなるかは分かりませんが、そのつもりで西日本を遊びまわっとこ。

2020年10月04日

岡家住宅

滋賀県日野町にある、ヴォーリズ建築事務所による和洋折衷住宅「岡家住宅」を見学に行ってきました。
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近江商人の岡太郎次の妻栄美が昭和14(1939)年、次男の誠氏夫妻のために建てた家です。誠氏のお孫さん(年金生活者だそう)が大阪に住んでいて、冬季を除く月1回、見学の機会を設けていらっしゃいます。
ヴォーリズは1905年に英語教師として来日し、近江兄弟社の創業者としても知られる建築家。栄美は結核を保っていた誠氏のために明るくて健康的な家をと依頼したようですが、どういうつてがあったのかは判然としない(お孫さんが聞いたがはっきり言わなかった)そうです。1938年の初めに設計ができたときにはもう少し大きな家だったものの、同年に国家総動員法ができて「贅沢だ」として通らず、小さく修正したとのこと。
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ヴォーリズというと洋館に和のテイスト、というイメージですが、こちらは和風建築に洋の要素が入った形式だそうです。建築作品リストは1906-1942年にわたっているということで、後期の作品。過渡期として作りや調度にさまざまな実験がなされています。
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例えば玄関の下駄箱の壁を隔てた裏側は洋間の物入れになっており、そこには床の間にあるような飾り棚がついています。これはほぼここでしか見られないそう。また、観音開きの腰窓など極めて風通りのいい家にする工夫がされていて、案内していただいている間も気持ちの良い風が常時吹いていました。
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玄関横には女中さん用の3畳間、台所と配膳窓で繋がった茶の間のさらに奥には、写真が好きだったという誠氏のための現像室を兼ねた事務室があり、小さな居心地のいい部屋も素敵です。案内してくださった岡さんは大阪住まいですが、最近はこの家に来ている時間が長くなってきているとか。再び住むことも考えていて、ちょうどこの日は小さな2ドア冷蔵庫が運ばれてきていました。
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まだ特定されていないヴォーリズの建築を見分ける手段は(1)窓の外の水切り勾配(2)八芒星のデザインがどこかにある(3)その地域の年寄りに聞く、だそうです。

最後、コーヒーをいただきながらお話を聞いていたら、この地域原産の「日野菜(ひのな)」という野菜(蕪)のお話が出ました。9月にまいて11月に収穫(今は春蒔きもあるが固いとのこと)。首のところが紫色で、漬けるとその色素が出て色がつくので「桜漬け」という。特に鎌掛・長野という地区の土で作ったものは、紫と白がグラデーションではなく境目がはっきりする。それぞれの家で独特の味を誇っており、秋にやる地区の運動会後の直来ではみんなで持ち寄って食べっこしたりするそうです。
岡さんは「他でも食べられる野菜ではあるけど、この地区の原種が保ってる苦み、えぐみが好き」と話しておられました。

* * *

日曜夜は、にしやまさんへ。牡蠣の松前焼き(昆布を敷いて焼くことらしい)。
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あーうまい。そしてかなり食べた、今日は。おやすみなさい。

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