« 黄色い食べ物集 | メイン | 徳島など »

会津

1泊で会津に行ってきました。
目的はほぼ1個、「さざえ堂」を見ること。

バスタ新宿から会津若松駅行きの高速バスに乗ります。1Cの席をとると、正面に足を伸ばせないのですが通路に足を出すことができ、前方の景色を見ることもできるので快適です。
片道4時間半。持ってきた本読んで、うとうとして、本読んで、休憩のSAでどら焼き買って食って、本読んで、東北道から磐越道に入るとそこは雪国だった!

13:30に会津若松駅で降りました。すぐに周遊バスに乗り換えて飯盛山へ。
これだ。
190219sazae1.JPG
右手の入り口から入って、らせん状の通路をぐるぐる上がっていきます。
一筆書き構造なので、上る人と下る人が出会いません。
190219sazae2.jpg
てっぺんは太鼓橋になっています。
190219sazae3.jpg
180度ずれた2本の通路が上で接続してるわけですね。
西国三十三観音を一気にお参りできるというめっちゃお手軽な巡礼の場だったものの、明治の神仏分離令後に観音像は外され、そのあと白虎隊像になり、それも「皇朝二十四孝」という会津藩の道徳教科書の挿絵みたいなものに替わってしまったということで、もう特に御利益もなさそう。
白虎隊の皆さんはさざえ堂の脇にいた。
190219sazae4.jpg
もうちょっと登ったところには、白虎隊の逸話に感激したナチやファシスタが建てた碑がありまして、もうなんといいますか。

「あ~~お城が燃えてる~~泣」の像。
190219sazae5.jpg
自刃の現場に建っています。正面から見ると結構怖い顔してます。

さてバスの時間に合わせて山を降りて、東山温泉に日帰り入浴に行きましょう……と思ったら東山温泉をすっ飛ばすバスに乗ってしまい、鶴ヶ城に連れて行かれました。
お城はあまり興味がないので歩いて七日町のほうに向かっていたら、なんか立派な建物。宮泉銘醸でした。入ると試飲できるじゃないですか。しかもほとんどが無料。
あと、こちら720mlで5000円というのは試飲300円。でもこんなについでもらえます。
190219miya.jpg
これも芯が強くて清々しい味でしたが、別に1700円くらいですごく華やかな果実のような味がうまーーーい!というのが一本あり、お土産にしました。

そういえば昼飯を食べそびれていたので、適当なお店(名前失念)でソースカツ丼。
190219katu.jpg
いやまあソースカツもおいしいですけど、何よりお米がおいしかった。

風呂は「富士の湯」という温泉施設へ。450円。やっす。地元の人たちがいっぱいいる巨大な銭湯でした。気持ちよかった。

夜は「カレー焼きそば」にも手を出してしまいました。
190219curry.jpg
さらに「BEANS」というダイニングバーに入って寝酒を飲んで就寝。
上記2店ともに、1000円で飲み歩きセットが出てくるスタンプラリーみたいなことをやっているお店の一部です。スタンプを2個ためたので、景品の赤べこストラップをもらいましたw

人口12万だそうですが、そんな規模だとはちょっと信じられないくらいちゃんとした食べ物が出てくるお店はあるし、それなりに集積した飲み屋街もあります。さすが往年の城下町。

* * *

ニューパレスっていうホテルに泊まったのですが、お部屋は小綺麗なビジネスホテルみたいな感じ、朝も「こづゆ」(写真右下)など郷土料理を取り混ぜたバイキングですごくよかったです。
190219newpalace.jpg
チェックアウトすると外はこんな。というか前の日から大体こんな。
190219asa.jpg
七日町駅から列車に乗って、湯野上温泉駅まで南下します。そっちまで行くと結構天気いいんですよね。
190219yunokami.jpg
インバウンドさんたちでぎゅうぎゅうのバスで下郷町の大内宿に行きます。
190219ouchi1.jpg
イザベラ・バードも逗留したらしい。
190219ouchi2.jpg
だいたい蕎麦屋と土産屋なんですけど、観光地なのに愛想が良くていいなと思いました。
190219ouchi3.jpg
縁起が12世紀から始まっちゃう「玉屋」でおそばを食べます。
190219ouchi4.jpg
名物は「ねぎそば」で、長ネギを箸がわりに使って食うという代物。
190219ouchi5.jpg
どうやって食べるんじゃい、と思いましたが、丼の縁にそばを追い込んですすれば簡単。
いや、なかなかどうしておいしいそばでした。
190219yunokami2.jpg
そんじゃ帰りましょう。会津若松に戻るとまた雪でした。
帰りのバスで本(下記の木庭本)フィニッシュ。時間が細切れになってしまう通勤電車と違って、本を一気読みできる長距離バスは歓迎です。

* * *

■木庭顕『誰のために法は生まれた』朝日出版社、2018年。

桐蔭学園の生徒に対する出前授業の記録みたいです。
権力と利益のためにつるんだ徒党から、それと対峙する個人の自由を守り、徒党を解体する。その手段は(1)政治システム(2)デモクラシー(3)占有を大事にすること。(1)のエッセンスを取り出したのが近代国家。ということは、(1)ないし国家と徒党が癒着することこそまず警戒しないといけない。
とかなんか面白いこと考えてるぞ、と思うことを感じ取るまでで、もう一冊何かいきたい、そのうち。

■井出哲『絵でわかる地震の科学』講談社、2017年。

途中難しいが「今後何度も参照するしな」と割り切って乗り切った。

■太田省一『テレビ社会ニッポン』

1/3くらいで、もうちょっと読むべき本が他にある気がしてしまい、読み通せず。

About

2019年02月19日 20:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「黄色い食べ物集」です。

次の投稿は「徳島など」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35