3日目は、ちょっと遠出をしてみます。
念のため、デモをやってるムルデカ(独立)広場に近寄らないとすると、市内で見たいものがあまり思い浮かびませんでしたので。
この不穏な空気の中でリンギットが安くなったようで、旅行者としてはよかった(不謹慎)。
目指すはこちら、
クタム島。
まず、クアラルンプール中央駅から列車でクランという地域の終点まで行きます。
切符は窓口で係員から買う方式。1時間ちょっとかかる距離ですが120円くらい。
ここは交通費がほんとに安いです。
女性専用車があるんですね。
電光掲示板で何時到着というのが常に表示されてますが、運行を常に監視しながら予想到着時間を出しているようで、駅に電車が近づくと数分、表示が揺れます。
マレーシアの独立記念日を次の日に控えているせいか、車内で国旗が配られました。
終点のクラン港駅で降りて、目の前にあるフェリーターミナルから船に乗り換えます。
中国系の人ばっかり。乗り込んでから210円払います。
沖合10キロくらいのところらしいのですが、1時間くらいかかりました。地図を見ると、いくつかの島を回り込んでいくから道のりは結構あるのでしょう。
クタム島。すべての建物が橋桁の上にあるマングローブの島です。日帰りの観光地らしい。
船着き場の周辺は、民宿やレストランがひしめいていて賑やかです。
クタムはカニという意味だそうで、橋桁の下を見るとカニがいっぱいいます。
食堂の店先にもカニの入ったバケツが置かれていましたが、あまり食欲はそそらないな。
正直、あまりきれいな景観ではない。
住民はほとんど福建省出身だそうです。こちらは南天宮というお寺。
なぜかアイスクリームの天ぷら押しのお店がいくつか。
何して暮らしているんでしょう。
あんまり(弊管理人の)英語が通じませんでした。
ここまで来たら海鮮食えという話ですが、なんとなくうまそうに見えなかったのでチャーハン食って昼食としました。
帰りましょう。帰りは来たのとは違ってかなりオープンな感じの船。
行きとはちょっとコースが別だった。何かの養殖場でしょうか。
いくつかの船とすれ違ったのですが、黄色と赤の旗を掲げていました。
あとで調べたら、セランゴール州の旗だったもよう。
やはり1時間くらいでクランの港に到着。
日本の仕事先から電話が入って
「けさメールしたんですが」
「はい見てませんけど」
「明日、(結構前に面談お願いしていた某偉い人に)アポイント入れられました、という内容です。こられますか?」
「マレーシアにいるので無理です」
「帰ってこられませんか」
「んなわけないですよね」
「じゃあ再調整を……」
「あとでメールしますから」っつって切りました。
いや偉い人の調整が大変なのは分かります。けど、ショートノーティスすぎるだろう。
鉄道駅でiPadでメール打つ弊管理人。会社は社用携帯のデータローミングは高いから使うなというので、地図見たりすることもあるだろうと自分でwifi借りてきましたが、仕事に使うのは癪に障ります。
車窓を眺めながら電車で帰りました。
郊外にはトタン屋根の家や未舗装の道路もまだ多いです。
でも、高層マンションも見えたりする。こちらのマンションはてっぺんに三角屋根がついてるのが多くて、パック売りのシメジに似てるなとか思いました。
車内のべからずピクトグラム。
飲食、喫煙、ペットの持ち込みは駄目、というのは分かりますが、「ガムだめ」は面白いです。シンガポールは国内へのガム持ち込み自体がだめで、それは某国人がべたべたいろんなところにガムを貼るのにブチ切れたためだというのですが、まあ似たようなご事情なのでしょう。あと「イチャイチャ(indecent behavior)禁止」はイスラム教国だからかな。
それを厳格に守らせるかどうかは別問題ですが、それでもマナーはいいなーと思いました。
中央駅で乗り換えて、一応ペトロナス・ツインタワーを見に行きます。
ブルシのシャツの人たち、全然堂々と歩いてます。着用禁止のお触れが効いてない。
KLCC駅で降りて、またオサレなショッピングモールへ。
どこのショッピングモールか分からないくらい造りが似てます。
夕飯はやはりフードコートで、自分で何品か選ぶごはん。
マトンカレーとタンドリーチキンとキャベツとビリヤニ。至福ーー
しかしフードコートって大体何食っても1食500円前後になるな。
KLのシンボル、ツインタワー。
うん、見た。帰って寝よう。
ざっと通り雨が来ました。途端に気温が下がり、とても過ごしやすくなりました。
つづく