明けて日曜。
ホテルからそう遠くない地下鉄淡水線の雙連駅近くに朝市が立っているというので見に行きました。
観光客もいるが、地元の人が多い感じです。
青果から惣菜までおいしそうなものがいっぱい。試さなかったけど。
首がぎゃーw
下半身がひーw
朝市の中程にあるのは文昌宮。
学問・受験の神様である文昌帝君、魁星、朱衣神、呂祖、関帝をまとめて「五文昌」と呼ぶそうですが(1←ちなみにこの文献面白い)、ここにはそのうち文昌帝、朱衣神、関帝が祀られているそう(2)。受験生とおぼしき子たちがお祈りしてました。「考試順利!事事達成!」なんて書いた絵馬などもかけてありました。
隣の民権西路駅の入り口脇のスペースで何かを練習するおばちゃんたち。
駅で地下鉄、バスに3日間乗り放題のパス(440元≒1500円)を買い、淡水線に乗って北の士林に向かいます。
士林駅から7-8分歩いたところにある士林官邸は、1950年から蒋介石夫妻が暮らしたおうちだそうです。日本統治時代は園芸試験所だったそうで、バラ園や森を含んだ広大な植物園の風情です。
散歩しがいのある公園。植生はさすがに南国っぽいです。
記念写真撮りまくりのカップルも(いくつか見かけたが、いずれも奥さんやカノジョががっちりポーズを決め、旦那やカレシに詳細にアングル、構図を指示していた。直立不動で写真に写りがちなわれわれは、彼らのポートレートにかける熱情から学ぶところが多いかと)。
1975年に蒋介石が死去した部屋も見られる「正館」。
ただし、内部の撮影は禁止されています。
待合室、応接室、リビングから書斎、寝室まで見学できます。落ち着いた色遣いの調度品と、窓の外の緑。通り抜けるだけで心地よい気分になります。読書家の旦那と、絵もたしなむ奥さん(宋美齢)のハイパー文人セレブぶり?がすごい。
記念スタンプもふるってるのう。何につけてもセンスいいよ。
昼飯は、中国語堪能な日本人友人から教えてもらった素食(粗末な食事という意味ではなく、ベジタリアン料理を指すらしい)のお店に行ってみました。士林の駅から歩いて5分くらいのところにある「毫光素菜館」というところです。
茸のスープと、何かの野菜でハムを再現したお料理。
松の実が入ったチャーハンに、クコの実とブロッコリーの炒め物。
芋とタピオカの甘味。
観光客らしい人は他におらず、周辺に住んでいるちょっとお金のある感じの若いパパママと子供が休日の外食に訪れるようなお店という印象です。緑いっぱいの窓辺の席に案内してもらえました。こってり系ラーメンもいいですが、野菜においしく火を通した料理も大好きです。ちょっと薬膳ぽい香りもして、とてもおいしい。というか体があからさまに「うめえ!」と言っている。満足満足。
官邸を歩いてちょっと疲れていたのが回復したので、士林駅前に戻ってバスで故宮博物院に向かいましょう。
リーフレットによると、「故宮」とは紫禁城のことだそうです。1931年に日本の侵略を避けて文物を南西部に移し、さらに1949年、内戦の影響で台湾に移したとのこと。現在の場所に博物院が建造されたのが1965年という。2015年には南部の嘉義県太保市に分院がオープンするんだって。また行く理由ができた(笑)
内部は撮影できないので、隣のお庭「至善園」を。
展示は歴史のおさらいから始まり、書、絵画、青銅器、陶磁器、鉱物などお宝を巡っていきます。
歴史のおさらい、とても変な感じがしたのは、中国本土の周から始まって、途中に元だの清だの、なんかよそから入ってきちゃった人たちの歴史になり、そして台湾の原住民とか国民党とかの話になっていく、そのごちゃごちゃ感。
来る前、友人が「昔は5日間かけて見ても飽きないところだったが、今は2時間あれば見られるところになってしまった」と嘆いていましたが、うん、まあ、そうかもね。それ以上に歩き回って疲れたし、夕暮れが近いというので早々に外へ出てきました。
ところで、must seeは翡翠の白菜(これだ!)と、豚の角煮みたいな石だそうです。白菜はすっごい行列だったので、その外から頭だけ見ました(笑)同行者は品揃えの非常に充実した売店で白菜グッズを物色しておりました……
士林駅までバスで戻ると、渋滞に巻き込まれたこともあり、日が沈むところでした。
淡水線の北の終着駅、淡水は夕日スポットとして名高いそうなので楽しみにしていましたが、着いてみると何とか夕日の残り香は味わえる時間帯でした。
かなり疲れてきたので、適当な喫茶店でコーヒーを飲み、ぶらぶらとまた駅へ。
士林より一つ中心部寄りの剣潭へ。有名らしい士林夜市に向かいました。すっごい人出。
フルーツ屋がけっこうあります。
スターフルーツにテンションが上がり、求めてみましたが、特段おいしくなかったです。
メシ食いたい!ということで地下美食街へ。
臭豆腐が臭い!
海老の入った、玉子と片栗粉のお好み焼きみたいなやつを食べてみましたが、うまくもなかった。
結局おいしかったのは15元(≒50円)の肉まんでしたとさ。
夜市はもういいや。
中心部まで戻って、同行者が熱望した足裏マッサージに行きました。
60分800元。安いのか?安いのか。
足裏マッサージ、初めてでしたが卑猥な感覚を喚起されたのは秘密です。
全身マッサージは、普段マッサージなんて行かない弊管理人には大変痛く、途中から「なんでこんな痛い思いをしなきゃいけないんだ」と立腹しながら終了しました。ちなみにマッサージのヘビーユーザーであるところの同行者は夢心地だった様子。まじかー
12時前に就寝~
昼食をとったレストランで見つけたイイネ!
(1)http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/4292/1/02-nikaido.pdf
(2)http://www.geocities.jp/cdj33980/travel/taiwan/wenchanggongtp.html
コメント (3)
北京の紫禁城から目ぼしいものを持ち出して台北に作った博物館だと、高校時代に行った時に説明を受けた気がする。どっちも展示し切るのにえらく時間がかかるとか…
清朝の収奪ってどれだけ凄かっただろうね〜。いい休暇で、羨ましい…(^○^)
投稿者: 鎮目宰司 | 2014年03月02日 09:06
日時: 2014年03月02日 09:06
これくらいのクラスのお宝、収奪したらカ・イ・カ・ンでしょうね~
休暇はよかったんですが、そのあとが……w
投稿者: 管理人 | 2014年03月02日 10:02
日時: 2014年03月02日 10:02
北京の紫禁城から目ぼしいものを持ち出して台北に作った博物館だと、高校時代に行った時に説明を受けた気がする。どっちも展示し切るのにえらく時間がかかるとか…
清朝の収奪ってどれだけ凄かっただろうね〜。いい休暇で、羨ましい…(^○^)
投稿者: 鎮目宰司 | 2014年03月02日 12:34
日時: 2014年03月02日 12:34