■西内啓『統計学が最強の学問である』ダイヤモンド社、2013年。
年初に出てこれまでにすっごい売れたらしい本。会社で蔵書の放出があって、そこに出ていたのでかっさらってきて読んでみました。
統計とのおつきあいの仕方に関しては、ざくっと難しいほうから
(1)ツールを作る
(2)誰かが作ったツールを使って新しい発見をする
(3)誰かの発見を何かに使う
(4)誰かの発見の意味が分かる
という4つ(+統計について考え込んでしまう、という番外)があると想像していて、普通に暮らす分には(4)の「読める(あわよくば騙されない)」ができれば御の字なんではないかと思います。また、できたからといって(4)→(3)→(2)→(1)とステップを上がっていく必要があるわけではなく、(3)を究めることで良い政策を立案するとか(4)に習熟して信頼されるコミュニケーターになる、というのも立派な生き方のはず。
で、この本は「(4)でいいけど(3)にもちょっと興味あり」くらいの人の入り口になるのではないでしょうかね。
煽ってるタイトルのおかげで、乗っかる人、ちょっかい出す人が協力して、多くの人のコンプレックスを刺激する幾度か目のムーブメントになったようでよかったよかった。
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ニコニコ動画に上がってる岡田斗司夫さんの風立ちぬ読解がとても面白かった。