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社会学の方法

■佐藤俊樹『社会学の方法』ミネルヴァ書房、2011年。

・今期の年末年始休み読書は「たまにはちょい難しそうな本を」とあまり考えもなく手に取った本書
・重要なことがいっぱい書いてあるものの、読むのに難儀。4割以上、分かってない感じ。6割弱は分かったつもりになっておいた
・でも、日々の出来事に追われてわーってなった2012年から離礁するにあたっての元気がちょっと以上に出た
・ちなみに、iTunes Uで視聴できる「社会学ワンダーランド」(2010年)と併せて味わいたい。リンク先には講義レポートが載っていますが、そこに書いてない面白いこともいっぱい言っているので講義は聴いたほうがいいです
・社会学を作った歴史上の人たちの方法を紹介&評価して、
その次にコンテンポラリー社会学の話題を 抽象的な話 と 実例 を組み合わせて解説していくうちに、
読んでるほうが「あ、ここまでしてきた社会学の方法の描写の仕方そのものが社会学の方法の実践例になってるんでは?」と気付くトリッキーな構成
・理論もいいけどやっぱりモノグラフだろう、モノグラフ、というメッセージがほとばしっている
・あとマートン愛も
・というわけで、これ読んだら、次のステップとして先達の手ほどきを受けながら一度自分で何かの分析をやってみる、というのがいいのだと思いますが、弊管理人は学生ではないため、そこに進みがたいのが残念
・ところで去年は市野川さんが一般向けの「社会学とは何か本」を出していましたが、48歳って一度まとめをしておきたくなる年頃なのかしら

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2013年01月21日 00:02に投稿されたエントリーのページです。

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