■根上生也『四次元が見えるようになる本』日本評論社、2012年。
4次元といっても縦横高さ+時間、の「4次元時空」ではなくて、xyzの3本の軸にもう1本、直交する軸が入った4次元空間のこと。なんて言われても想像できない。
が、4次元が見える筆者(数学者)はもう、数式も使わずにつきっきりで面倒を見てくれる。1次元(線の世界)から2次元(面の世界)へ、2次元から3次元(立体の世界)へ、と階段を上がった勢いで4次元に上がろうとしてみる。逆に、3次元を紙の上(2次元)に投影できることを応用して4次元を3次元に投影してみようとする。そんなレッスンを経て、確かに4次元空間がイメージできる気がしてくる。
と同時に、自分の場合は、ちょっと4次元が見えるたびに頭がぐわんぐわんして、何度かオエッてなりました。かつてない読書体験。何の役に立つのとか無粋なこと、聞くな!