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「正義」について論じます

なんか周辺でわりと話題になっていた大澤真幸さんの個人誌『THINKING 「O」』の第8号。宮台真司さんとの対談と、大澤さんの論文を収録。

去年、政権党のトップ=総理大臣が所信表明演説の中で使ったキャッチフレーズ「居場所と出番」「新しい公共」を聞いて、「おお、社会的包摂に本腰を入れるのだね」と援護射撃を始めようとした人たちもいれば、政治家ふぜいが思想家の真似事しやがってと冷笑した人たちもいたかと記憶してます。
いずれにしてもなんだか遠い昔の出来事のような感じがする。相変わらず政府の側は社会の隅々までコントロールを保持しようとしており、民の側は自分のところにお金を引っ張ってきつつ責任は政府に押しつけようとしているように見えます。そしてそれを取り巻く環境の認識は「鎖国か開国か」みたいなところにまだとどまっているよう。
そんではその、現実においてはまだ実験さえ始まっていない(か、よく見えるようになってない)共同体の再創出と、共同体のお外とのつきあい方、それはいったいどんな姿をしているのか、あるいはいったいどんな条件が必要なのかしら。
そんなことを考えながら読んだらええのかなと思います。

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2010年12月10日 00:14に投稿されたエントリーのページです。

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