■山田かおり『株式会社 家族』リトルモア、2010年。
同じ会社の中で本とたわむれている(戦っている?)かつての同僚から強烈にプッシュされたというだけで、終業後に丸善に走って入手したんですけど。
あまり他罰的に書きたくないので、表現を少し調整させていただきますと、弊管理人はエッセイに親しむ素養と環境に絶望的に欠けていると思います。
「くすっと笑える日常こぼれ話」が本になって売られている。しかし弊管理人の友人連中には岩波講座級のシリーズものが構成できるくらい面白い人たちが何人もいることもあって、(1)ちょっと面白いくらいではその日の弊管理人の経験に何も付け加わらず(2)それくらいならブログでやっとけばどうでしょうかと思ってしまうようなのです。
昨年、大宮エリー『生きるコント〈2〉』を友人から勧められ、その友人につきあってサイン会にまで行ったことがありました。列に並んで待っている間に読み切ってから、寝床に置いてある目覚まし時計の下敷きになったまま一度も手を触れていなく、今そういえばと思って検索してみたらこの本を読んだことさえ弊blogに記録を残していなかったよう。そういうお金の使い方をまたやってしまった自分に若干凹んでいます。久しぶりにモチベーションの高い日記は書けましたけどねえ。