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Cultural Anthropology

Cultural Anthropology: The Human Challenge という英語圏の大学で導入用として使われている(と思われる)文化人類学の教科書を買ってみました。これが13版だそうです。日本語の教科書でいいものがあればと思っていたのですが、そのへんの本屋で手に入る範囲のものをいくつか立ち読みしても、どれもちょっと食指が動かないというか、「授業で使う本」ではあっても「自習ができる本」ではない感じがして、「えいや」で注文してしまいました(International EditionというのがAmazon.co.jpで買えた)。5000円以上するんですけど、これでも多分けっこう安い方だと思う。

英語の教科書というのはいくつか触ったことがあるのですが、まず分厚い。分厚いけれども、きちんと言葉の定義をしてから説明をする。表現が平易。構成が明確。図版が豊富。
「日本語を解する」とは違って「英語を解する」というだけでは全く読者像が結べない、つまり、基礎知識として高校までに何を教わったかも英国とニュージーランドとシンガポールの大学生では全然違うし、宗教も歴史もユーモアのツボもかれらの間で全く違う(はずな)ので、とにかく読者に対して「英語を解する」以上の期待を全くしないで編集すると、こういうスタイルになるのではないかと思います。
というわけで、まあそこそこ版を重ねている実績のある教科書なら大丈夫だべと、中身も見ないで買いました。これから興味の惹かれそうなところをつまみ食いしていきます。

教科書のようなものを読みたいと思った動機は、この領域の間口の広さ、つかみ所のない感じ、エスノグラフィーというのをいくつか読んで感じる「これはルポルタージュと呼んでいるものと同じなのか違うのか」みたいなもやもや、そのあたりを少し整理して喉のつかえを取り除きたいなあと思ったからです。
いつ読み終わるかわかんないので、今回は読み始めのところでエントリ作っときました。

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2010年08月20日 21:28に投稿されたエントリーのページです。

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