■フリードリヒ・グルダ/グルダ・プレイズ・ショパン(UCCG-1486/7)
メンデルスゾーンの無言歌の全集を買いに行ったものの、こっちを買ってしまいました。2月にリリースになったばかりの盤。amazonでは3500円してますが、きょう新宿のタワレコで見たら輸入盤ですが1990円でした。
1950年代、つまり20代なかばのグルダによるショパンの録音です。監修は愛息パウルさん。ライナーノートもお書きになっています。
疾走するピアノ協奏曲第1番(バラキレフ版)はロンドン・フィルとの息がよく合っていてうきうきします。バラキレフが管弦楽部の音を厚く、より聴き応えがするようにしてくれてあるせいか、とてもよくできた19世紀国民楽派系ポップス(つまり田舎くさい)というか、そんな感じになっています。
24の前奏曲はダラダラしておらず、集中が途切れず聴ききれます。バラードやノクターンもちょっと気取ったロマンティックさで、音の粒がパチンコ玉みたいにずっしり、きらきらしているのは当時からそうだったんだねー、楽器のせいだけじゃなかったんだねー。初めて聞く若いグルダはなかなかセクシーです。