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機甲師団とかあれこれ

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千歳市にある陸上自衛隊第七師団の創隊記念行事に行ってきました。

なんてったって唯一の機甲師団です。ほかの師団や旅団では普通科連隊(歩兵)が3つあるところ、ここは戦車連隊が3つあります。パレードも戦車や自走式榴弾砲、装甲戦闘車など車両ばかり。音楽隊のBGMもすっごいアップテンポ。模擬戦闘では現役の人たちが「あんな密度でやるの?」と驚くほどたくさんの車両を使ってドンパチやってました。

ソ連が現実的脅威だったころは、北海道が本土防衛の最前線だったため、着上陸侵攻に備え、陸自の戦力は必然的に北海道に集まることになりました。
冷戦終結後はそうした役割は薄れたものの、北朝鮮、中国、台湾と不安定要素は西に移動しつつあるとされています。北海道は有事の際に戦力を供給する武器庫として、また広大な演習場を抱えた訓練の場として、新しい役割を与えられているようです。

現行の90式戦車は3人乗り組み。車長、砲手、操縦手でワンセット。最高で時速70kmくらいまで出るとのこと。敵の情報を聞き、進むか戻るか、撃つかやめるかをスピーディに判断しなければならない瞬間の連続だそうです。疲れそう。「戦車乗り」が言うには、すごくせっかちになるんだって。

* * *

北海道にいると公私ともに自衛隊さんと知り合いになる機会があるんですけど、やっぱ大変だわ、あのお仕事。結婚してないとある程度の階級にならない限り駐屯地の外で暮らせないとか、旅行にもいろいろ制限があるとか、仕事仲間とはウマが合う合わないにかかわらずいつも一緒だとか、3日間寝ないで訓練とか、1週間雨に降られっぱなしで訓練とか、怪我したりとか、ちょっと処分食らうと公表とか。

資料集めと称して紀伊国屋へ、器材調べと称してヨドバシへ、人に会うと称して喫茶店へ、シフトを外れた日は朝10時までうっかり確信犯で寝たりとか、そんな仕事っぷりの自分には無理です。そんなわけで彼らはスゴイと思うし頑張ってほしいしかなり好きだったりするわけです。(余談だが、同じ肉体労働系公務員でも、仕事柄ねじ曲がってる人の多いKS官は、大変だとは思うがそれ以上の感情は沸いてこないな)

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2008年05月25日 17:05に投稿されたエントリーのページです。

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