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5年

6回目の命日を迎えました。
自宅でひとりで終末期の母の看病を続けていた父の気力・体力が限界に来て、母を入院させたのが2003年1月14日。5年前のこの時間は、父がひとり居間で久しぶりに深く眠っていたはずです。ここから14時間余で臨終となったので、最後の数小節が静かに奏でられていた時間帯ということになるでしょうか。

無目的に「それからというもの」的時間が積み重なってきた5年。25歳が30歳になっても、自分はそれほど変わっていないと感じます。相変わらずemptyで、まるで時間を過ごすこと自体が目的化しているかのよう。

先日、帰省したときに伯母が、母の夢を見るかと聞いてきました。伯母は、実家に母が「ただいま」と帰ってくる夢を見るとのことです。自分は小学校~中学のころ住んでいた長野市の一軒家にいる夢をよく見ますが、そこに登場する母は2001年の手術後の設定です。5年の間、断続的に何度も夢は見ましたが、癌の発見から最期に至るまで、おしゃれを好んだ母が枯れ木のようになるまで衰弱していく様子を目撃したせいか、あまり明るいシチュエーションの夢は見ません。
母の癌が発覚してから死後しばらくまでの2年余、詳細につけていた日記はいまだにまともに読み返していないので、当時の記憶はそれなりに薄れつつあります。しかし記憶の痕跡は脳にべっとりとこびりついていて、それがほとんど当時あったことと符合しない夢を見させているのかもしれません。

近親者の死後を生きる作法が、まだよくわからない。区切りの意味もない区切りの日に。

コメント (2)

Hiro :-(:

肉親って、どんなことがあっても切れることの無い縁で結ばれていると思います。生まれ変わっても他生でまた廻り合うのでは。。
自分は初めて北海道を旅した時に出会った言葉を思い出すようにしてます。

「あなたが今日何も考えずに生きた一日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった一日である」

でもこういう話弱いんだなぁ~。歳取ると涙腺がグァバグァバで。。。

管理人:

おげぇぇ~~お恥ずかしい。
ま、たまにはこんな日記。

歳だなんてそんな兄貴。
グァバグァバなのは涙腺だけですか……

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2008年01月15日 00:56に投稿されたエントリーのページです。

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