■山本理顕『新編 住居論』平凡社ライブラリー、2004年。
筆者によって30年あまりにわたって書かれた文章を集めた本。
設計の発表時につけられた解説文などが入ってます。
・出入り口には外と住居をつなぐもののほか、住居と共有空間(集合住宅の中庭のように)をつなぐものがある
・客間のように、パブリックな空間(外)とプライベートな空間(寝室など)の間に立つバッファのような機能を果たす構造がある
などなど、住居を構成するいろいろな要素がそれぞれ、内とか外とかいった空間を細かく機能に分節していくものだというような発想がおもしろかった。