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反社会学講座

■パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』イースト・プレス、2004年。

今年、加筆された文庫版が出ましたが図書館にはありませんでしたので古い方。

少年犯罪やフリーター、少子化など「社会問題」をデータも大して示さずに問題に仕立て上げて見せる言説に対していろんな根拠を挙げながらツッコミを入れていくわけですけど、それって「反社会学」ではなくまさしく正統な社会学ちゃいますの。(当サイトを見ている人の中にプロの社会学研究者がいるので「正統な社会学」とか書くのには5ミリくらいの勇気がいるのだ、笑)

(現代の若者が好きこのんで簡単に職を変えてるとか、なんか90年代終わりくらいに書かれた本ぽいような現状認識の古くささも嗅ぎ取れるのが不思議なところ。でもまあそれはいいとしよう。)

読みながら赤川学『子どもが減って何が悪いか!』を思い出した。なんかそのへんの30代社会学者が新書で書きそうな「外国とか昔のこととか、ちゃんと調べてもの言いなさいよ」「統計でウソ言っちゃいけませんよ」的手つきのツッコミ20章。「パオロ・マッツァリーノ」が若手社会学者何人かで作ってるユニットだったりすると大納得だけど。

ちなみに著者はこんなサイト運営してます。

コメント (2)

Hiro :-):

確かに中孝介が脱いだら小島よしおとに区別は難しいね。。。
パオロ・マッツァリーノはホイチョイ・プロダクションズから派生したユニットです(嘘嘘)
ロバート・J・ソウヤーは結構面白いSF書く人ですよ~。

管理人:

文章に騙されがちだけどあれをマジメに書くと結構晦渋な学者のエッセイになるっぽいですよ。

あたくしポスト・ホイチョイ世代だからわかんない~(笑

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2007年11月17日 00:49に投稿されたエントリーのページです。

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