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社会学

■長谷川公一ほか『社会学』有斐閣、2007年。

学部後半~院受験くらいのレベルらしい社会学の教科書。でも新書読めるくらいの人なら誰でも楽しめると思います。

もと同級生の社会学者にひょんなことから薦めてもらって10月初めくらいから寝る前に数~十数ページずつ読み進めてたんですけど(何回かは睡眠導入剤として使わせていただいたw)、いや、これホントによくできてますわ。

大学入学からもう干支が一回りしてしまったものの、その間に同時多発テロがあり、「格差社会」とか言われ始め、ユビキタスコンピューティングもだいぶそれっぽくなってきていて、そのへんのポンチ絵を示してくれる本て、なかなか出会えてなかったんですよね。

どうも入門書でもスペンサー、コント、デュルケーム。マルクス、ウェーバー、ジンメル。ミード、パーソンズ……あたりで嫌になっちゃった経験があるだけに、身の回りの出来事に引きつけて読める本であることはポイント高い。

いい本の条件とは優先順に:
(1)驚きがある
(2)知識が得られる
(3)次の読書に繋がる
(4)サクサク読める
だと思ってます。この本は(2)と(3)。拍手。
ぜひとも学部生が入れ替わる4年にいっぺんくらいは改訂してほしい(辛そうだな)。

コメント (2)

e-com:

いいでしょ?いいでしょ?
今度のところでは、来年から1年生にこれ使うらしい。
(アンテナ張っててすぐとりいれるところでうれしい。)
「学部後半~院受験」は最近どっぷりつかっていた偏差値50以下基準かもしれん。

管理人:

サンクス。労作っぽさが随所ににじんでるw

1年生だと先生のアシストありきで楽しめるくらいだと思うけどね。
「はしがき」読むとほぼ全方位向けに書いているらしいので、あとは運用(先生の姿勢)で調整だすな。

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2008年12月10日 11:09に投稿されたエントリーのページです。

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