シェナンド~
30日の月曜日は「メモリアルデー(戦没軍人記念日)」でお休みなので世間は3連休です。弊管理人は土曜日がシフトに当たっていたので日月の2連休。ずっと晴れの予報だったので、先週タイミングを逃して行けなかった山にドライブに行きました。
ここです。シェナンドー国立公園。
近そうに見えるけどハイウェイをすっ飛ばして2時間半。
それにしても天気いいです。先週の日記で「35度になってもう季節は戻らないらしい」と書きましたが、週が明けたら15度で雨でした。で、この週末はまた27度とか。車のエアコンにかなりお世話になっています。
国立公園はスカイライン・ドライブという南北約170kmの展望道路に沿って指定されている細長い公園です。えっと多分中学地理で習ったアパラチア山脈。尾根をずっと走るので、ずっと両側の展望が開けていてすごいきれいです。70カ所も展望所があるそうです。そしてトレイルもいっぱい。
売店がほぼ40kmごとに3カ所あり、最初の売店で昼ご飯にしました。ハンバーガー。やっぱりね。でもレジカウンターの裏でパテをジュージュー焼いてて、結構うまかった。
ストーニー・マンという岩場を目指します。始点の駐車場に車を停めて30分くらいかな。
ほんとにちょっとしたハイキングでこの景色。
岩から岩に飛び移った拍子に胸ポケットから落ちたiPhoneが泥に突っ込みました。防水でよかった……そして泥でよかった。傷なし。体のほうは右足が痛くなりました。弱ってんな。
こういう景色がずっと続いているので他の写真は割愛。
売店脇で休憩する人たち。バージニアってこういう景色がずっとだらだら続いてます。
ブラックベリーのアイスを目当てにしていましたが、昼飯を買った最初の売店にしかなかった。残念。まあまた。
日帰りでもいいんだけど、なんか特に急いで帰る理由もないしということで、スカイライン・ドライブの最終盤あたりにさしかかった午後5時過ぎにやっと携帯の電波が安定したところで宿を予約しました。最終目的地はストーントンStauntonという小さな町です。
なんかきれいなとこですね。
メイン通りと思われるところはホコ天になっており、路上に席を作ってみなさん夕飯食べてました。ジェラート屋があったので、食べ逃したブラックベリーとクランベリーのを注文。
うまかった。ちょっと散歩します。
スチュアート・ホール・スクール。
小学校高学年から高校までの学校で、元は女子高だったと立て札に書いてあります。
これに限らずなんか素敵な建物が多いんですけど。なんだろう。
ちょっと外れに宿屋併設のタイ料理屋があったので入ってみました。
太麺と野菜の炒め。あとシンハービール。
うわあ現地の味。ちゃんと辛いし。油断してた。こんなところでちゃんとしたタイ料理が食えるとは。
弊管理人を除くと唯一の客だったリッチモンド(バージニアの州都)から来たという中年ご夫婦から話しかけられて、ずっと喋ってました。地元民の面目躍如でバージニアのいいところをいろいろ教えてもらい、行きたいところが結構増えました。「でも独身なんで単独行動なんですよね」と言ったところ、「北バージニア・ハイキング・クラブ」なるものがあるということまでご教示いただきました。
話はマスクや銃規制にまで及び、なんであんなにずっと問題化してるんですかねと水を向けたところ、旦那さんが「アメリカ人はやれって言われるのが嫌いなんだよね笑」と言い、弊管理人は深く納得しました。日本人はむしろ「やれって言ってほしい(信頼できない他人を縛ってほしい)」のかもしれん。
ご夫婦にバイバイして店を出てぷらぷらしているとバンドの音。外でライブやってました。
シードル酒場の駐車場でこれくらいの規模なんですけど、連休中日のエンタメって感じでなんかすごい楽しそうだったんですよね。いやそんなにいっぱい見たわけじゃないけど人の表情が気なしか柔らかい。あと、油断した体型の人が多くてフィットネス過剰な都会と違って好感が持てる。アメリカの田舎にもうちょっと足を運んでみるべきなのかも。
午後8時半、だいぶ暗くなってきました。
宿に戻りましょう。
Hotel 24 Southっていう街の中心部にあるホテル、税金と駐車代も入れて130ドルくらいで、都会だと下手すると相部屋の値段なんですけど、結構広くて窓からの景色もよくて、洗面所と風呂場も余裕のある造りで、こっち来て初めてホテルの部屋に満足しました。浅いバスタブがあったので8カ月ぶりにお湯ためて浸かってしまった。タイ料理屋で話したご夫婦は年2回くらいストーントンに来ていて、ここも泊まったことがあり、朝食がすごくいいと言っていました。今回はまだ疫病体制が抜けてなくてマフィンや果物、ヨーグルトとかジュースを部屋に持ち帰る形式だったのが残念です。でもこの値段で朝飯もついてるの素敵。
部屋でテレビ見てたら、abcで「100人に聞きました」みたいなチーム対戦番組をやってて、今田さんみたいな黒人芸人と板尾さんみたいな白人芸人が跳んだり跳ねたりしており、なんかすごい平行世界に迷い込んだ気分になりながら寝ました。
* * *
祝日の月曜はゆっくり起きて、朝飯食べて身支度して9時半発。
今度は、昨日のスカイライン・ドライブ南端から始まるブルーリッジ・パークウェイという道路を南下します。ブルーリッジ。青い山脈。藤山一郎か。
引き続きこんな景色。
今日の目標は、ハンプバック・ロックスという(また)岩場です。パークウェイの入口から6kmくらい下ったところのビジターセンターに車を停めて登山道へ。
昨日のところよりはちょっと体力がいるコースだそう。
にしても天気いいな。
すぐに森の中に入るから日焼け止めはいいだろう、代わりに虫除けスプレーをしていく、という戦略は当たり。虫に悩まされることなく歩けました。
1.6kmと短いが、その間に2000m登るということで結構急峻ではありましたが、脅すほどのことはなく淡々と歩けるコースでした。どうでもいいけど、山歩きしててすれ違うときに挨拶するのは日本もアメリカも一緒なんですよね。どこの文化なのこれ。
そんで上はこの景色!
すごい危なそうに見えるんですが、岩が突き出ているわけではなく広さもそこそこあるので、安心して景色を楽しめます。
ところで「写真とってもらえますか」を言ったり言われたりしながら気付いたんですけど、こっちの人は人物を大きく・真ん中に写すことが多い気がする。景色が主役にならないんだな。
ともあれ、うーん来てよかった。
さくっと降りて、近くの適当なワイナリーに寄りましょう。今回はVeritas Vineyardというところ。
今回は赤のボトルを1本買って、あとせっかくなのでトーストを1枚。
写真だとよくわかりませんが、パンにベリーのコンポート(かジャム)を塗って、ベーコン、チーズをまぶして焼いた感じ。これはワインの当てにいいな。毎度ワイナリーに行っても飲めないのが残念なんだけど、どれくらい飲むと飲酒運転になるんだろう(悪い考え)。
と調べたらバージニアは血中アルコール濃度0.08%だそうです。わかんないよ。
後でさらに調べたところ、体重65kgの人(弊管理人)の場合、1時間にビールなら350ml、ワインは140mlくらいでこの基準に達する様子。これさ、グラス1杯だけ飲んで、あとは水飲んで1時間くらいまったりしておしっこしてから乗れば大丈夫じゃないかなあ(悪い考え)。
ということで午後2時にワイナリーを出て午後5時前に帰宅しました。途中、ガソリンを入れたり、セブンイレブンでアイスチャイを飲んだりしていたので、まあ運転時間はだいたい2時間半か。地図で見るとほんとにちょろっと出掛けただけなんですけど、平均時速80km以上でずっと走ってると結構長いなーという感覚です。誰か誘うべきだったか。これ以上遠くに出掛ける場合はやっぱり飛行機ですね。
感想。
・アメリカ(東部)は森の国
・田舎は穏やか。白人の割合がかなり高まる
・みんな車を酷使してる(100km/h近くで運転しててもびゅんびゅん抜かれる)
・セブンイレブンのコーヒーのたぐい(自分でカップ取って注ぐ形式)の買い方が分かった
・分からないことはとにかく尋ねるべし
・旅友を作るべきかもしれん
* * *
5月は多分これで終わり。相変わらず1週間はすごい速さで過ぎた。でも頭は日本のGWだったと思うと、振り返ればわりと長かった感じもする。
8カ月が過ぎて9カ月目に入りました。任期の4分の1くらい終わった感じ?いろいろやっているものの、やはり長期出張感は抜けないかな。残りを指折り数えてるところからしても。
あと今月は何回か「1日3食、自分に食べさせるの面倒くさい」モードに入ってしまいました。
平日の運動不足もなんとかできないものか。
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イチゴのパックに3.19ドルの値札がついていて、うーん高いってほどでもないし値引きを待つのもいつのことやらって感じだしと思ってセルフレジに持っていったら1.99ドルでした。なんで?値引きから戻すの忘れてる?でもまあ得した気分。
* * *
大学の卒業式シーズンのようです。
Commencementは「始まり」という意味ですが、当地では卒業式のことだそうです。
ガウンはそのままgown、角帽はmortarboard。中世の大学由来の格好とのこと。
そういえばこの週末ハイキングしながら思い出しました。
当地の政権はPutin's price hikeという言葉を使っていて、ウクライナ危機で引き起こされた物価上昇を某皇帝のせいにしているわけですけど、hikeを「急上昇」という意味で使うのはアメリカ英語だそうです。知りませんでした。
このところTモバイルというドイツ系の電話会社がコマーシャルでアメリカの大手にケンカ売ってて、ベライゾンは人口カバー率が低いがこちらは99%、AT&Tは値段が「hikeする」がこちらは価格保証ありだ、みたいなことを言っており、hikeが政治用語じゃないことを知った次第。