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2022年05月 アーカイブ

2022年05月30日

シェナンド~

30日の月曜日は「メモリアルデー(戦没軍人記念日)」でお休みなので世間は3連休です。弊管理人は土曜日がシフトに当たっていたので日月の2連休。ずっと晴れの予報だったので、先週タイミングを逃して行けなかった山にドライブに行きました。
ここです。シェナンドー国立公園。

近そうに見えるけどハイウェイをすっ飛ばして2時間半。
それにしても天気いいです。先週の日記で「35度になってもう季節は戻らないらしい」と書きましたが、週が明けたら15度で雨でした。で、この週末はまた27度とか。車のエアコンにかなりお世話になっています。
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国立公園はスカイライン・ドライブという南北約170kmの展望道路に沿って指定されている細長い公園です。えっと多分中学地理で習ったアパラチア山脈。尾根をずっと走るので、ずっと両側の展望が開けていてすごいきれいです。70カ所も展望所があるそうです。そしてトレイルもいっぱい。
売店がほぼ40kmごとに3カ所あり、最初の売店で昼ご飯にしました。ハンバーガー。やっぱりね。でもレジカウンターの裏でパテをジュージュー焼いてて、結構うまかった。
ストーニー・マンという岩場を目指します。始点の駐車場に車を停めて30分くらいかな。
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ほんとにちょっとしたハイキングでこの景色。
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岩から岩に飛び移った拍子に胸ポケットから落ちたiPhoneが泥に突っ込みました。防水でよかった……そして泥でよかった。傷なし。体のほうは右足が痛くなりました。弱ってんな。
こういう景色がずっと続いているので他の写真は割愛。
売店脇で休憩する人たち。バージニアってこういう景色がずっとだらだら続いてます。
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ブラックベリーのアイスを目当てにしていましたが、昼飯を買った最初の売店にしかなかった。残念。まあまた。
日帰りでもいいんだけど、なんか特に急いで帰る理由もないしということで、スカイライン・ドライブの最終盤あたりにさしかかった午後5時過ぎにやっと携帯の電波が安定したところで宿を予約しました。最終目的地はストーントンStauntonという小さな町です。
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なんかきれいなとこですね。
メイン通りと思われるところはホコ天になっており、路上に席を作ってみなさん夕飯食べてました。ジェラート屋があったので、食べ逃したブラックベリーとクランベリーのを注文。
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うまかった。ちょっと散歩します。
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スチュアート・ホール・スクール。
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小学校高学年から高校までの学校で、元は女子高だったと立て札に書いてあります。
これに限らずなんか素敵な建物が多いんですけど。なんだろう。
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ちょっと外れに宿屋併設のタイ料理屋があったので入ってみました。
太麺と野菜の炒め。あとシンハービール。
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うわあ現地の味。ちゃんと辛いし。油断してた。こんなところでちゃんとしたタイ料理が食えるとは。
弊管理人を除くと唯一の客だったリッチモンド(バージニアの州都)から来たという中年ご夫婦から話しかけられて、ずっと喋ってました。地元民の面目躍如でバージニアのいいところをいろいろ教えてもらい、行きたいところが結構増えました。「でも独身なんで単独行動なんですよね」と言ったところ、「北バージニア・ハイキング・クラブ」なるものがあるということまでご教示いただきました。
話はマスクや銃規制にまで及び、なんであんなにずっと問題化してるんですかねと水を向けたところ、旦那さんが「アメリカ人はやれって言われるのが嫌いなんだよね笑」と言い、弊管理人は深く納得しました。日本人はむしろ「やれって言ってほしい(信頼できない他人を縛ってほしい)」のかもしれん。
ご夫婦にバイバイして店を出てぷらぷらしているとバンドの音。外でライブやってました。
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シードル酒場の駐車場でこれくらいの規模なんですけど、連休中日のエンタメって感じでなんかすごい楽しそうだったんですよね。いやそんなにいっぱい見たわけじゃないけど人の表情が気なしか柔らかい。あと、油断した体型の人が多くてフィットネス過剰な都会と違って好感が持てる。アメリカの田舎にもうちょっと足を運んでみるべきなのかも。
午後8時半、だいぶ暗くなってきました。
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宿に戻りましょう。
Hotel 24 Southっていう街の中心部にあるホテル、税金と駐車代も入れて130ドルくらいで、都会だと下手すると相部屋の値段なんですけど、結構広くて窓からの景色もよくて、洗面所と風呂場も余裕のある造りで、こっち来て初めてホテルの部屋に満足しました。浅いバスタブがあったので8カ月ぶりにお湯ためて浸かってしまった。タイ料理屋で話したご夫婦は年2回くらいストーントンに来ていて、ここも泊まったことがあり、朝食がすごくいいと言っていました。今回はまだ疫病体制が抜けてなくてマフィンや果物、ヨーグルトとかジュースを部屋に持ち帰る形式だったのが残念です。でもこの値段で朝飯もついてるの素敵。

部屋でテレビ見てたら、abcで「100人に聞きました」みたいなチーム対戦番組をやってて、今田さんみたいな黒人芸人と板尾さんみたいな白人芸人が跳んだり跳ねたりしており、なんかすごい平行世界に迷い込んだ気分になりながら寝ました。

* * *

祝日の月曜はゆっくり起きて、朝飯食べて身支度して9時半発。
今度は、昨日のスカイライン・ドライブ南端から始まるブルーリッジ・パークウェイという道路を南下します。ブルーリッジ。青い山脈。藤山一郎か。
引き続きこんな景色。
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今日の目標は、ハンプバック・ロックスという(また)岩場です。パークウェイの入口から6kmくらい下ったところのビジターセンターに車を停めて登山道へ。
昨日のところよりはちょっと体力がいるコースだそう。
にしても天気いいな。
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すぐに森の中に入るから日焼け止めはいいだろう、代わりに虫除けスプレーをしていく、という戦略は当たり。虫に悩まされることなく歩けました。
1.6kmと短いが、その間に2000m登るということで結構急峻ではありましたが、脅すほどのことはなく淡々と歩けるコースでした。どうでもいいけど、山歩きしててすれ違うときに挨拶するのは日本もアメリカも一緒なんですよね。どこの文化なのこれ。
そんで上はこの景色!
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すごい危なそうに見えるんですが、岩が突き出ているわけではなく広さもそこそこあるので、安心して景色を楽しめます。
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ところで「写真とってもらえますか」を言ったり言われたりしながら気付いたんですけど、こっちの人は人物を大きく・真ん中に写すことが多い気がする。景色が主役にならないんだな。

ともあれ、うーん来てよかった。
さくっと降りて、近くの適当なワイナリーに寄りましょう。今回はVeritas Vineyardというところ。
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今回は赤のボトルを1本買って、あとせっかくなのでトーストを1枚。
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写真だとよくわかりませんが、パンにベリーのコンポート(かジャム)を塗って、ベーコン、チーズをまぶして焼いた感じ。これはワインの当てにいいな。毎度ワイナリーに行っても飲めないのが残念なんだけど、どれくらい飲むと飲酒運転になるんだろう(悪い考え)。
と調べたらバージニアは血中アルコール濃度0.08%だそうです。わかんないよ。
後でさらに調べたところ、体重65kgの人(弊管理人)の場合、1時間にビールなら350ml、ワインは140mlくらいでこの基準に達する様子。これさ、グラス1杯だけ飲んで、あとは水飲んで1時間くらいまったりしておしっこしてから乗れば大丈夫じゃないかなあ(悪い考え)。

ということで午後2時にワイナリーを出て午後5時前に帰宅しました。途中、ガソリンを入れたり、セブンイレブンでアイスチャイを飲んだりしていたので、まあ運転時間はだいたい2時間半か。地図で見るとほんとにちょろっと出掛けただけなんですけど、平均時速80km以上でずっと走ってると結構長いなーという感覚です。誰か誘うべきだったか。これ以上遠くに出掛ける場合はやっぱり飛行機ですね。

感想。
・アメリカ(東部)は森の国
・田舎は穏やか。白人の割合がかなり高まる
・みんな車を酷使してる(100km/h近くで運転しててもびゅんびゅん抜かれる)
・セブンイレブンのコーヒーのたぐい(自分でカップ取って注ぐ形式)の買い方が分かった
・分からないことはとにかく尋ねるべし
・旅友を作るべきかもしれん

* * *

5月は多分これで終わり。相変わらず1週間はすごい速さで過ぎた。でも頭は日本のGWだったと思うと、振り返ればわりと長かった感じもする。
8カ月が過ぎて9カ月目に入りました。任期の4分の1くらい終わった感じ?いろいろやっているものの、やはり長期出張感は抜けないかな。残りを指折り数えてるところからしても。
あと今月は何回か「1日3食、自分に食べさせるの面倒くさい」モードに入ってしまいました。
平日の運動不足もなんとかできないものか。

* * *

イチゴのパックに3.19ドルの値札がついていて、うーん高いってほどでもないし値引きを待つのもいつのことやらって感じだしと思ってセルフレジに持っていったら1.99ドルでした。なんで?値引きから戻すの忘れてる?でもまあ得した気分。

* * *

大学の卒業式シーズンのようです。
Commencementは「始まり」という意味ですが、当地では卒業式のことだそうです。
ガウンはそのままgown、角帽はmortarboard。中世の大学由来の格好とのこと。

そういえばこの週末ハイキングしながら思い出しました。
当地の政権はPutin's price hikeという言葉を使っていて、ウクライナ危機で引き起こされた物価上昇を某皇帝のせいにしているわけですけど、hikeを「急上昇」という意味で使うのはアメリカ英語だそうです。知りませんでした。
このところTモバイルというドイツ系の電話会社がコマーシャルでアメリカの大手にケンカ売ってて、ベライゾンは人口カバー率が低いがこちらは99%、AT&Tは値段が「hikeする」がこちらは価格保証ありだ、みたいなことを言っており、hikeが政治用語じゃないことを知った次第。

2022年05月22日

アレクサンドリア

雨で10度と寒い中、シードルを飲みに行ったのが先々週。
この金曜土曜は35度になりました。なんだこれ。
地元民によると「もう季節は戻らない」そうです。夏か。夏がきたのか。

山のほうに行きたいなと思っていたところ、雷雨の予報が出ていたのでやめました。あと、金曜の夜に計画立てようとしたら想像以上に仕事の手離れが悪くて翌朝早朝の出発が現実的でもなかった。この1週間、前週と打って変わって予想外に忙しかったというので生活整えようかなと思ったのもあります。

土曜はアジアンスーパーで買い出しと2カ月ぶりの給油。
今年初めごろは1ガロン3ドルそこそこ(=当時のレートで1リットル95円くらい)だったのに、いま4.8(=円安も加味すると1リットル164円)とか。もう日本と変わんない。普段そんなに車を使わない弊管理人は結構びっくりしました。政権の支持率も落ちるわけだ。

そのあと夕方に勢いでがーっとやった仕事が東京―アメリカ間の連絡不行き届きで被ったことが分かり、でも先に「こういうのやりますよ」宣言したのは弊管理人だし、休みの日にやった仕事を撤回してゴミ箱に捨てるの癪だなっていう空気をすごい出したら譲っていただきました。んでもこちらがゴリ押しした的な理解になってるだろうな、ともやもやしながら就寝。

日曜は早起きするはずが10時半起床。
それでもどこかへ……と思ってバージニア側対岸にあるアレキサンドリアへ行きました。33度、半袖シャツと短パン姿で路線バス1時間の旅。
ポトマック川を挟んでDCの向かいにある港町です。
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すごく何かあるかというとないんだけど、水辺の木陰はそんなに暑くなくてよかった。
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Misha's Coffeeに入ってアイスコーヒーと、チーズ&ハムのキッシュを頼んで2階のテラス席へ。
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仏頂面のレジのおにいさんが運んでくれたのでThank you so much.って言ったらYou're very welcome.って言われました。veryがついてたので「単に仏頂面の良い人」認定した。味とか全然期待してなかったら、目玉焼きとかジャガイモとか、あと何かシーフードっぽいものまで入っていてどっこいおいしかった。おかげさまでチルい気持ちになりました。

駅に向かおうとすると、西の空に暗い色の雲が見えます。
そういや夕方から雷雨の予報だからっつって遠出やめたんじゃんね!
ちょっと早足+最後はランニングでグーグルが指示したのより1本早い地下鉄に間に合い、家に帰り着いて数分後、こうなりました。
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負けやむなし、と思いながら帰ったけど勝った。
斜めに雨の弾幕、ごく近い雷鳴。おねいさんたちの叫び声。
でも30分で止んだ。暑すぎるとちゃんと水が熱を取りにくる気象システムすごい。

* * *

書こう書こうと思って2回ほどすっ飛ばしましたが、誕生日のちょっと前に実家の父から段ボール1箱が届きました。
雑炊、にゅうめん、味噌かつ、味噌汁などフリーズドライの食料いっぱい。あと実家に転送された郵便物、パックご飯など重量のあるものが入っていたため送料13000円!!
パックご飯はこっちでもそんなに高くなく買えるし、休暇村のパンフレットなんか見ずに捨てるやつだよ。もー。と思ったけどプレゼントとはそういうものではない。ので、ありがたくいただいた旨、お礼メールを送っておきました。

その返信には「メールしたいけど時差で起こすといけないので」と書いてあり、それも「寝てる時間帯は通知こないようにしてるから」と返信しました。
お互い、言うべきことをあまり言わないスタイルなのでこういうことが起きる。でももうしょうがないので、気付いたら言うようにしよう、でやっていくことにしています。何かと食い違いがあっても「修正して次、次」という心持ちが大切だよね、というのはこちらに来てよく思うこと。

* * *

上にも書いた通り、先週は予想外に忙しかったです。アメリカにいなくてもできるような仕事が多いのは今に始まったことではないが、それでも若干のお褒めもいただいてよかった。
そのほか若手ちゃん(ちょっと薹が立っている)からよい話も聞けて報われる気持ちにもなりました。
しかしこういう時に浮かれると何かありそうで怖いので、慎ましく謙虚に生きていこうと思います。書くことによる戒め。

* * *

サラダボウルのわりにアジア人あまり見ないな、と調べてみたところ、2020年現在で
DCは白人40%、黒人43%、ヒスパニック10%、アジア4%
VAは白人62%、黒人19%、ヒスパニック10%、アジア7%(※たぶん韓国系が多い)
全体では白人60%、黒人12%、ヒスパニック19%、アジア6%。あと先住民1%

DCは黒人の比率が一番多いそうです。次はミシシッピ(38%)とかルイジアナ(32%)。
アジアはハワイ(38%)、まあこれはそうだわな。次いでカリフォルニア(15%)、ニュージャージー(12%)。NJはなんでだろう。
先住民はアラスカ(19%)、そりゃそうか。そしてオクラホマ(9%)、ノースダコタ(7%)。

* * *

夏休み、アイスランドは1人だとすごい割高なことが分かり急に気持ちが収縮。
寝台車で南部に行くのはどうかな。暑そうではあるけど。
涼を求めるなら車でナイアガラの滝とかは?意外と近い400マイル(640キロ)。
とかいっててまだ決まってません。ただ休まないと年後半もたないので休む。

* * *

同僚が土日は子どもと遊ぶのが楽しみみたいなことを言っており、海外赴任が許容できる条件は「家族が帯同するか、日本に友達がいない」なんじゃね、と思ってしまいました。
弊管理人は家族がおらず、日本に友達がいるのでいつまでたっても根っこが生えた感じがしないし、休みの楽しみ方もその都度考えるか、行きたいところを平素からブックマークして貯めておくという面倒がずっと続く。

一方、日本に出張する同僚から「なんか買ってきてほしいものありますか」と聞かれて特段思いつかなかったので、モノの面ではもう心配はほとんどなさそうではあります。
2017年に買ったPCの買い換え時期がこの赴任中にギリギリきそう、いや耐えきるか、くらい。まあどこで買ってもWindowsは多言語対応するだろうからいいとして(なんか日本で買うと安そうではあるが)、ATOKのパッケージ版がとうとうなくなってしまったのが痛い。うーむ。

* * *

また某疫病の接触通知がきた。先週の土日だそう。土日??土日ずっと一緒はおろか、誰かと一緒にいたことありませんけど。たぶんフィリップス・コレクションの客の中の誰かじゃないかな。誰とも喋ってないから大丈夫。

2022年05月15日

フィリップス・コレクション

土日に雨マークがついていたので遠出は無理だな~と思っていたのに、結局日曜は朝からどんどん晴れていき、午後には27度、ピーカン。
ということで近場に出掛けることにしました。
DCはデュポン・サークルの近くのフィリップス・コレクション。1921年に美術コレクターのダンカン・フィリップスが自宅で設立した私立美術館ですが、なんか聞いたことあるような、と思ったら日本でも展覧会やったことがあるんですよね。
昼頃ネットで時間指定チケットを取って地下鉄に乗って、フォギー・ボトム駅から歩いていくとすっかり初夏の陽気。
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大使館が並ぶマサチューセッツ通りを横切っていきます。要はいいとこの一角。
天気むっちゃよい。
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適度に混んでますがゆっくり見られます。「photography encouraged」って書いたステッカーが壁に貼ってあった。めちゃくちゃ太っ腹じゃないですか?
うわあルノワールの「舟遊びの昼食」だ。こんなでかい絵だったんですね。
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ちょうどピカソの〈青の時代〉の特集をやっていて、ピカソだらけでした。
このお兄さんはただ説明読んでるだけなんですけど、ポーズが芸術っぽかったので撮ってしまった。
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こちら、先日読んだ美術史の本に出てきたゴッホの「オーヴェールの家」。
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近付いて見るとなんだかよくわからないのに、遠くから眺めるとちゃんと脳が風景を構成する。混色を避けて明るさを保つ印象派の面白さ。
個人宅ってまじ?というくらい見応えがありました。
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満足した。
ぶらぶら地下鉄駅に向かいます。16時くらいになってお腹がすいたのでブリトー買って食べました。7ドルくらいで高くないのに巨大だった。中途半端な時間に満腹になってしまった。
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ということで日曜終了です。あとは勉強しよ。
とうとう日没が20時過ぎになり、「日があるうちは遊ぼう」と思っているとやるべきことに手を付けた頃には夜中になってしまうことが多く、これはこれでいかんなと思っています。

* * *

土曜はLidl(リードル)というスーパーに行ってみました。いつも行くアジアンスーパーと同じショッピングモールにあるんだけど入ってみたことがなかったんですよね。ユーチューブでコマーシャルがよく入ってました。調べてみるとドイツのディスカウントチェーンなんだそう。

自社ブランドのシリアルやコーヒー、缶詰なんかがすごい安い。肉も安い。野菜はまあまあ。魚はものによる。ベーカリーが手頃でおいしそう。その他のブランドは別に安いわけではないかな。店内は明るくて棚と棚の間も余裕があり、「商品の種類をちょっと絞ったイオン」て感じです。バスで行っちゃったので冷凍食品はやめ、何品か持てるだけ買って帰りました。

* * *

って書いてるうちに空がにわかにかき曇って雨が降ってきました。
アメリカの天気予報は2日後くらいまでは時間単位で結構当たるのがよく分かる。

部屋の湿度は50%くらいまでいってます。
気温は23度でちょうどいいくらい。これから湿気のほうを心配しないといけないのかな?

* * *

そういえば先週、45歳になりました。って書くと自分でびびるんですけど、そういう歳である自覚はないので、数字のたぐいからは目を背けて生きていきたいと思います。

* * *

夏休み、それなりの日数とろうと思いますが、どこへ行こうか。
南は暑そう。
西をドライブしてみたくはありますが、遠い。
で、唐突に「アイスランドどうかな」と思いつきました。飛行機だと6時間で、カリフォルニア行くのと同じくらいなんですよね。値段はむしろちょっと安いくらい。日本からだと乗り継ぎが必要で、16時間くらいかかって極めて遠いことを考えると、こういうとこに行っといてもいいのかも。まだ決めてませんが。

* * *

先週は同僚から「今夜一杯いきます?」というお誘いをいただいて(職場は慢性的に忙しいので、背後の席の人だが周囲を憚ってチャットでこういうのが来る)、エレファント&キャッスルというパブに行き、ビール1杯で酔っ払いつつフィッシュ&チップスやオニオンリングをつまんで上機嫌になりました。

だってさあ、こういうことしたいですよね。各人がそれぞれ独自の持ち場を守っている少人数職場なのと、弊管理人と職種の違うもう一人以外は家庭持ちなので、ちょっと誘いにくいというのはある。だけど飲みニケーションの古い会社なので多くの人は飲むのは好きなはず。そのあたりで揺れつつ、でもみんな弊管理人より忙しいしな、と思って結局は声をかけずに独りで地下鉄に乗って帰っちゃうので、たまにこういうことがあるといいのです。

同僚は「犬と息子(7)が幸せそうなので1日でも長くここにいたい。というか自分もいたい笑」と言いながらオニオンリングの2皿目を頼んでました。DC勤務は「掴み取った」と形容していた。うわあそうか、現状が既に一つの達成なのか、そして幸せなのか。すごいな。圧倒される。息子ちゃんは変な同調圧力みたいのがないことですごい伸び伸びしているんだそうです。それはあれだ、多分こっちの大学に行くんでしょうな。経済を受け持っている本人はアメリカ経済の頑丈さをこちらに来て心底実感したようです。

先月くらいまでむっちゃ働いていた同僚はいまアイドリング中だそう。
わかるよ、弊管理人もそうだよ。なんか余計な仕事いっぱいやりすぎたと思う時期と、まとまった仕事を出し終えた時期と、社会のモードが疫病から通常へと遷移する中で在宅が中心だった仕事のやり方を再構築しないといけない時期が重なって、方向感を失っていたのは事実。
しかし、ここ2週間くらい「仕事の必要性を吟味する」をやってたら瞬発力がちょっと落ちた気がした。アウトプットが次のアウトプットを作る面もあるので、高くはなくても一定のレベルで出力を保っていたほうがいいのかも。まあまた何かのプロジェクトを考えましょう。

* * *

同じ部にいる同期が離職とのこと。
本人と話しても、どの程度ポジティブな離職なのかは今ひとつ推し量りがたい部分はあります。けど、弊管理人の勝手な感想は「いや~よく決断したよね~いいことあると思うよ~」なんですよね。「サバティカルがあればね」という点で弊管理人と本人は一致した。同じところに20年もいたらそりゃ澱むし、本人に澱んでるという自覚がない場合は老害化する。換気は大事。

* * *

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二重の虹が見えた。皆既月食は雲でだめだった。

2022年05月08日

シードルとチャイコ

金曜の朝から雨。なのでもともとあまり出社するつもりはなかったけど、昼過ぎの仕事が予想外に東京の反応を呼んでしまい、結局出社どころか部屋から一歩も出ずに終わってしまいました。夜半には雷雨になり、土曜も風強めの雨でした。10度。寒い。

土曜朝は在宅仕事のアポイントがあったのだけど、相手から連絡なくすっぽかしを食らいました。まあアメリカってこんなもんだろうと大して気に病まず過ごしていましたが、日曜朝に「体調不良で」と謝罪がありました。

今月は地下鉄の1カ月定期(90ドル、18日使うと元が取れる)を買ったので、昼過ぎから地下鉄でちょっとDCの北の方に出掛けました。
コロンビアハイツという地区にあるキャピトル・サイダー・ハウス。
お試し4種類で12ドル。
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昼がカップラーメンだったので、エンパナーダという具入りのパンも頼みました。
「エンパナーダって何?」と聞いたら「餃子みたいなやつ」と言われましたがその通りでした。中身はマルガリータ、ポーク、ビーフの3種類。
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サイダー(シードル)は辛口なリンゴのワインです。もちっと甘い方が好きかな。

夜はちょっと運動してシャワーを浴びてから、ベン・アンド・ジェリーズのピスタチオアイスをなめなめ(アイス本体は杏仁の香りがしつつ、ピスタチオにちょっと塩気があって大変うまい)、冷凍のナゲットをレンチンしてつまみつつ、先週買ったワインを飲むなど自堕落に過ごして寝ました。

* * *

日曜は昼にポークチャップを作って食べてから、北ベセスダのストラスモア・ホールに行ってアナポリス響。オルガ・カーンがソロを務めるチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番でした。
アナポリスはメリーランド州の州都ですが、海軍と役所と港周辺の観光地がある以外は静かな街で、こんなところでオーケストラもてるんだろうかと多少不安でしたが、どっこい頑張ってました。あと、オルガ・カーンはまさかのパワフル技巧派で大変よかった。

夕飯はにわかに焼きそばが食べたくなり、近所の中華屋でローメンLo Meinをテイクアウト。
ビニール袋ぶら下げて帰る途中、20時のうち周辺がこんな感じです。中心部だけにある高いビルが夕陽に照らされてました。
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ちょっと食べ過ぎくらい食べて満足しました。

* * *

■加藤隆『旧約聖書―「一神教」の根源を見る』」NHK出版、2016年。
■池上英洋『西洋美術史入門』筑摩書房、2015年。

* * *

物価が順調に上がっていて、確かついこの間まで3.65ドルとかだったアイスとハムがそれぞれ4.99になっててびびりました。あと年末には1ガロン3ドルそこそこだったガソリンは4.39に。まああんまり車乗らないからそこまで痛くないけど、結構ですね。野菜はそこまででもない印象。イチゴは安く(450gのパックが安売りで1.99になってた)、あと季節のせいか甘くておいしくなったので、毎日食べてます。

円安が進んで、給料の換算基準が去年は109円だったのが今年121円になって目減りした!と怒っていたのも過去のこと、実際は130円なのでまだ得をしているくらいになっちゃってます。職場では「80円時代に赴任した人はよかっただろうな」と言ってます。弊管理人は1人なのでまだましですが、子どものいる家は大変そう。

* * *

部屋の湿度が冬の間は26%とかだったのが、暖かい季節になって集中暖房が弱められたせいか、30%半ばから40%超まできました。料理に三温糖みたいな茶色い砂糖を使っていて、湿度が30%を切ると容器の中でがっちがちに固まってしまいますが、それがましになりました。

朝、目を覚ますと、部屋の湿度でその日の外の気温がだいたい推測できます。できたからどうということはありません。

* * *

多分、次の日記を書く頃には45歳になってます。
四捨五入すると50(するな)。
30代に入る時にちょっとおっさんになるのやだなーと思ったくらいで、その後はもう加齢に関しては諦めがついたのと、結婚しておらず子どももいなくてライフステージが変わっていかないため淡々と歳を取っており、44が45になってもどうということはないと思います。

2022年05月03日

ニューヨーク

1泊出張を企画してニューヨークにいってきました。今回はアムトラック初体験。
出発はDCのユニオン駅。
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ネットで切符を買いました。改札はなし、座席指定もなし。発車後に検札があります。
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きれいじゃないけど飛行機に比べると広くて座り心地のいいシートなので、これなら3時間半の旅も悪くないかもねえ。
と思っていたら、ニュージャージーで電線が切れたとかで1時間半くらい遅れました。仕事先と約束の時間ギリギリに到着。昼飯を食べそこねましたが、夜は立食の懇親会だったので結構たくさんいただきました。近くにホテルをとって寝て起きて翌朝は早起き。
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帰りはスムーズに帰着。マンハッタンの建物や人の密度から解放されてDCに着くとちょっとほっとしますね。
昼は東京から来ていたシャチョさん(ほんとの社長)とDCの同僚・上司と会食。
Oceanaireというシーフードのいいレストランで、なんかすごいまともなものを食べました。
ぐちゃぐちゃしてますが、手前からクラブケーキ、えび、ほたて。
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そんでタラ。
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この1皿で6000円くらいですが、まあラーメン2000円の国なので……
会社にご馳走になりました。おいしかった。

5時起きで疲れたので、早めに引き揚げさせていただきました。
列車の旅もいいな。

* * *

きょうの英語。
Meanwhile, ~とかゆってる間に

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