ケヴィン・ケナーが1990年のショパンコンクールで1位なしの2位になって、次の年だったか、英語の自由作文の授業で彼のことを書いたんですよね。ああいうピアノ弾けたらいいなって。
その後しばらく聞く機会がなかったところ、去年の秋、NHK-FMの「ベストオブクラシック」でケナーのピアノ、チョン・キョンファのバイオリンでフォーレとやフランクのソナタをやっていたのを聞いて、ケナーがナマで聞きたいと検索してたどり着いたのが日曜のコンサートでした。
IMCミュージックという興行主が同じ6月のナモラーゼに続いて、また東京文化会館の小ホール。ナモラーゼのときは空席が目立っていたが、今回はさすがにパンパンでした。
曲目は:
・ショパン(ケナー&ドンベク編曲)の室内楽版・ピアノ協奏曲第1番
・ノヴァコフスキのピアノ五重奏曲
ショパンはルイサダの室内楽版の録音を含め、ほんと何回聞きましたかねっていうくらいよく聞いた曲です。でも今回の編曲を聞いてみて、この曲の本来の姿は室内楽だなと確信しました。オーケストラの分厚い音であの伴奏をやるべき?と思ったことがあったのですが、その疑いは正しかった。弦とピアノが落ち着いて掛け合いできるのはこの規模だよ。それはパンフにも書いてあった通り。
それにしても、ケナーはよく指の回るピアニストではありますが、華やかさもちゃんと出ていて、とてもいいんですね。ワルシャワのホールで演奏されるような若々しさとスケールを感じました。一方、緩徐楽章ではこぶしを効かせるようなディレイをかけた場面もあって面白かった。で、華やかな部分は初めて聞いたノヴァコフスキでもさらに発揮されていて、長い曲ですが全く飽きませんでした。楽章ごとに表情が違うのも楽しかった。
特筆すべきは弦のワルシャワ・ソロイスツです。バイオリンは一部不安定なところがあってヒヤヒヤしたけど、チェロと、コントラバスの山崎裕幸さん(ブレーメンフィルの首席なんだそう)が低音からがっつり下支えして合奏を豊かにしていました。特にバスがとても表情に富んでいるのに突出しないの、すごくない?そう、ネーミングからしてソロイストの集まりなんだと気付くべきでした。溶け合うのではなく、個性的なままに調和しているのだ。
なんかもう近年ないくらい楽しみました。(近年ないくらい考えさせられた、のは去年のポゴレリチ)
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そんで上野から戻った夕方、仕事を終えた2人+自営の1人+弊管理人の「連休なのに働く友の会」(弊管理人もなかびに14時間シフトをやった)で埼玉の「雅楽の湯」に行きました。
1580円でビュッフェつくの、納得感高い。
むっちゃ食ったあと、1時間半くらいお湯につかって喋って、東京に帰り着いたのは24:30でした。
2人は飲みに行き、弊管理人も行こうかと思ったものの、雨だったのですたこら帰りました。
今年はずっと曇ってて、まぶしいのがだめな弊管理人はとても助かってます。あと7月にしては寒い日ばかりなのでよく寝れて疲れも少ないのでした。