本日は台北中心部からバスで1時間半くらい離れた九フン(份=にんべんに分)と金瓜石に向かいます。
その前に、在台北友人から教わったMelange Cafeで朝食だ。
本当はダッチコーヒー(水を1滴ずつたらして時間をかけて抽出したやつ)と苺のワッフルを勧められたのですが、朝9時半からのメニューだったようで。最終日に回すことにしました。モーニングも十分うまかったけど。
MRTの忠孝復興駅で降りて、基隆客運のバスに115元払って乗ります。
車窓から見えたお墓群。沖縄っぽいですね。
終点の金瓜石。
年表によると、19世紀末に清朝が金山の開発を始め、日清戦争後に日本が入って引き継ぎ、第二次大戦後は1987年まで台湾政府が採掘を進めた場所のようです。2000年代に入って史跡として注目され、ビジターセンターや博物館区が整備されてきた模様。
「金瓜石太子賓館」は、皇太子(後の昭和天皇)の視察計画に合わせて1922年ごろに建造された日本式の建築です。
トロッコ。観光客もちらほらいた。
坑道が見学できます。
佐渡にもこんなのがあったような。
山をずんずん登っていくと「金瓜石神社(黄金神社)」跡があります。
1933年、日本鉱業が建立したもので、戦後に破却されたという。
これは何の花だろう。
こちらは金運獣というありがたい動物らしい。
神社から降りて博物館の展示を見たりしていたらお昼になったので、売店で「鉱山弁当」を買って食べました。
包んでる布と、竹の箸と、ステンレスの弁当箱が持ち帰れる。峠の釜飯みたいです。
さてさて、バスでちょっと戻って九フンへ。こちらは観光客でいっぱい。
これはなんだろう。肉が中に入ってるような。
犬と自分にメシを食わせるおじさん。
目当てはほぼ一つで、在台北友人から教えてもらった「阿柑姨芋圓」。
入り口で「冷たいの」を買って奥へずんずん進むと、絶景を見ながら食べるコーナーがあります。
芋団子と豆を甘く煮たやつを氷の上にぶっかけたスイーツですな。うまーい。
「通りの入り口のあたりの店じゃなくて、ちゃんと一番上まで上ったところのお店に行くのだ!」との友人アドバイスに従った甲斐がありました。
「九份茶房」も覗かせてもらいました。
ルックアウトから眺められる景色はこんな感じ。ちょっとガスってますが。
土産屋で見つけた……
「悲情城市」の撮影地らしいですよ。そのうち見てみよう。
では、台北に戻りましょう。
午後2時か3時くらいには戻ってくるだろうと思っていたところ夕方になってしまったので、ものすごい勢いで色々回りました。
台北のアキバみたいな通りを抜けて、日本統治時代の酒工場跡を改装し、芸術・文化系の施設が入る「華山1914文創園区」へ。
カフェも。
タクシーで日本人観光客に超有名らしい「百菓園」に転戦し、フルーツかき氷を食らう。
うめー!これうめー!釈迦頭という日本ではまずお目にかかれない果物を初めて食べましたよ。
さらにタクシーで、今度は煙草工場跡を利用した「松山文化創意園区」へ。
近代国家における煙草や酒の専売の位置づけや、歴史的建造物の再利用、台北のアート事情など考えている時間もなく移動(笑)国父紀念館へ。
日没間近の公園はなぜか、凧揚げの人がいっぱいいました。
なんでこんなに急いでいたかというと、18時に在台北友人、台湾研究者友人と待ち合わせしていたからです。
ぎりぎり間に合って夕飯へ。
途中、眷村文化公園に寄りました。外省人(本土から来た人)の軍人と家族の居住地だったところで、台北101の近くにあります。台北101は2004年、世界一高いビルとして竣工したそうです(2007年にドバイのブルジュ・ハリファが抜いた)。
ここもアートスペースや雑貨店、飲食店などが入っています。歴史的建造物をしっかり残して新しい利用をするというのがいいなあと思ったり、しかしこの辺の歴史って全然知らないなあと反省したり。
ごはんは小籠包の超有名店(らしい)「鼎泰豊」ですよ!
すっごく人が待っていたものの、回転のよさと収容力の大きさでそう待たずに入れました。
小籠包に18個のヒダを入れる職人さんたち。
素敵すぎる小籠包と海老ワンタン。
魅惑的肉野菜餃子!
あと、チャーハンと牛肉麺もいただきました。サーブがとても速い。
ごちそうさまでした。どれも大変おいしかったです。
ついでに、台北101の免震装置をかたどったゆるキャラ氏。
なんかキャラとかデザインとか、すごく上手だと思う、ここの人たち。なぜだろう。
台北101のふもとは、本土からの金持ち観光客をあてこんで作ったらしい高級ショッピングモール。
ちなみに竹が成長するようなデザインなどと言われるこのビルですが、在台北友人は「昔は刑場だったので、悪いものが出てこないように剣が突き刺さった形になっている」説を紹介。それはやばいw
本からおされ系の品まで揃う誠品書店を見たあと、バスで少し移動して、市政府駅近くにオープンしたICE MONSTERでかき氷。
対照物がないので分かりにくいですが、かなりでかいです。4人で2個で十分でした。
苺とマンゴー。果物関係は外れなしだなあ、台北。今はまだ知られていないようですが、来年には日本人観光客でいっぱいになるだろうというちょっと寂しい予想。
かき氷、250元(≒800円)です。12元の肉まんや60元のワンタン麺を売っている/食っている人と、このかき氷を食ってる人って、やっぱり暮らしが違うのだろうか、たぶん違うんだよね、とちょっと思った。
2夜にわたっておつきあいしてくれた在台北友人と台湾研究者友人に深謝です。
素敵なプチ同窓会でした。
かなり歩いて疲れたので泥のように眠りました……
コメント (2)
すっごく楽しそうなお写真に台湾っていいな♪って再確認させていただいております。とは言っても私はまだ行ったことがないのですが、書道用の半紙は台湾製の手漉きを愛用させて頂いております。半紙や、用採用のシャンタン、ジャガードなど素敵な生地がいっぱいあり、いつかいくぞー!と思っています。
投稿者: okame | 2014年03月06日 08:51
日時: 2014年03月06日 08:51
ここの工業製品はなんとなく大丈夫な気がする、と思いました。
楽しかったのですが、帰ってきてからの生活が反動でけっこうきついです……w
投稿者: 管理人 | 2014年03月06日 22:19
日時: 2014年03月06日 22:19