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RHAPSODY

RHAPSODY(札幌市中央区宮の森)
080708rhapsody.jpg
友人たちと道内を旅行している伯母が札幌で1泊するというので、いっしょに晩飯を食べ、それから「ベツバラ」をと訪れたのがこちら。
悪友に教えてもらったチョコレートバーです。今日のラストオーダーは21時半。

ケーキとコーヒーなどのセットで1100円。ちょっといいお値段ですが、
う ま い で す。
上質なチョコ、プラス、フルーツソース。
至福。ここは甘いものが好きな人なら誰を連れてきてもがっかりされないはず。

* * *

年に1、2度、帰省のときだけ迫ってくる「田舎」、自分のルーツ。
無限の可塑性とか、根無し草とか、そんなものを気取って一人暮らしをしている浮ついた普段の自分を、「田舎」から伸びてきた黒い触手が絡め取って、おまえは徹頭徹尾「田舎」に規定されているんだと言い聞かせる。そんな体験。

今日聞こえた、田舎の声。

(1)きわめて真面目で、異常に愛他的で、病的に情緒的な、全員A型です、みたいな母方の一族。
すっごくひねくれていて、しかしロマンティストで、AB型ですがなにか、みたいな父方の一族。
自分がそれらの極端な性質をほぼ余すことなく受け継いでいるということ。

(2)ひとりで本家に暮らしている88歳のばあちゃんが、だんだん鈍くなってきたという。
「おかしくなってきちゃった」と自分で言うそうだ。
伯母が、ばあちゃん得意の中華飯を作ってもらおうとすると「何を入れるんだっけ」と聞く。
じいちゃんが91歳で亡くなって4年半。家族はゆっくり確実に古びていくということ。

胸から肩にかけて打ち込まれる「田舎」のinformationの銃弾。左手がびりびりと痺れる思いをしながらチーズたっぷりのピザを伯母と食べた。うまかった。

コメント (2)

e-com:

むちゃくちゃうまそう。
しかも、かわゆす(はあと)。

業っていうか性(さが)っていうか、20代までがんばって抗ってきたそーゆーもんと向き合わされ始めるお年頃。自分が子どものころ目撃した親世代と同じくらいになってきたんよねー。

ルーツを確認するにつけ、田舎から出てきた祖先とは色々な意味で遠くに来たなあと思う、未だ出身区を離れられてないワタクシ。

管理人:

うまいわ、ほんと、これ(笑
ソースの絵柄は毎回違うっぽい。

出身区にずっと住んでる人の感覚って想像できないな。ルーツが「あえて確認しなけれなならないほど遠い」ということがかえって探索に駆り立てるのかもねえ。

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2008年07月08日 22:17に投稿されたエントリーのページです。

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