« 2006年03月 | メイン | 2006年05月 »

2006年04月 アーカイブ

2006年04月28日

あたらしい生活

060428hikkoshi.jpg
ここで。ここから。

2006年04月26日

bye bye

060427colt.jpg
引っ越しを済ませて、いちど実家に引っ込みました。
札幌に移ると「ちょっくら」では帰れなくなるので、狭い範囲に固まって住んでいる親戚を訪ねてから発とうというわけ。

車は実家に置いていくことにしました。
さっそく松本の運輸局に行ってナンバーをつけかえたので、もう自分の車ではありません。3年で42000km。結構走ったな。bye bye.
長野県南部は比較的温かいとはいえ、寒冷地仕様じゃないこの車は冬を越せるだろうか?ちょっと不安もあるけど、まあ最近の車だから大丈夫でしょう……

実家でいままで使っていた車は91年のコロナです。この15年、入学・卒業・引っ越し・離別と家族のいろんな局面を乗せて走った車。自分が今回実家を発ったあとに廃車になります。だからこちらにもbye bye、というかこちらにこそbye bye。

出発は中部国際空港から。

2006年04月22日

ショスタコのピアコン

■SHOSTAKOVICH: Piano Concertos Nos 1 and 2 / Concertino (hanssler CD93.113)

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲。
トランペットによるオッペケペー節(1番)と、ハノン・ハノン・ハノン(2番)というダブルバカ協奏曲(愛称は勝手につけました)のエッセンスは2台ピアノのためのコンチェルティーノに詰まっており、「2台~」だけ聞けばいいやという気になりました。結構気に入ったけど。

ついでに
■ショスタコーヴィチ:ベルリン陥落/忘れがたき1919年 (Marco Polo 8.223897)
SHOSTAKOVICH: Fall of Berlin / Unforgettable Year 1919 (The)

ベルリン陥落:1949-1950年に作られた戦争映画。スターリンがベルリン空港に降り立ち、大衆に向けてスピーチを行う場面がフィナーレだが、それを含めフィクションの要素も多いらしい。
「独裁者スターリンはクレムリンに自分の映写室を持ち、夜な夜な映画を見ていた。それは自分のための作品だ。彼はいつも夜に活動していた―犯罪者がみなそうであるように」(作曲者の回顧)
BGMはいたるところで威勢がよく、そして記憶に残らない。

変な夢日記。

掃除機のフィルタが破れているのに使い続け、環境を汚染したということで書類送検されました(容疑は不明w)。なぜか学校の教室に顔見知りの警察の人たちが来て容疑事実を述べてたんですけども、まあ超感じ悪かったな。

まず犯意を立証するために「フィルタが破れれば音が変わり、使い続けていればそれは気付くのが当然」というので「掃除機使うのなんか月1回だ!気付くか!」と反論しようとしたが機会は与えられなかった(自分の名誉のために言っておくと、確かに月1回くらいしか使わないが、もっと頻繁にフローリングワイパーで埃とってますから)。

さらに「掃除機の排気が汚いといっても軽微で、被害者が存在しない。何の法律違反なのかもよくわからない」などと言おうと思っていたが送検の手続きが済んでしまっていそうだったので意味がなかった。

********

さて、掃除機のフィルタくらいで送検されることは実際まずないにしても、いちゃもんみたいな容疑事実で司法のプロセスに乗せられるという一般的な可能性はあります。

警察が疑いを持った相手が逃げたり、証拠を隠滅するおそれがあると判断すると、裁判所から逮捕令状をとってきて身柄を拘束(逮捕)、48時間以内に検察官に身柄を送致します(めったにないけど、送検しないで釈放することも警察の裁量)。
もうひとつのルートは書類だけを検察官に送って判断を待つ(被疑者の身体は自由)もので、これが「書類送検」。

いずれにせよ検察官は起訴(裁判所に判断を仰ぐ)するか不起訴にするか決めます。不起訴になっても、例えば「起訴できるけど、初犯だし反省してるからしないでおいてやるか」という検察官の裁量で終わるパターン(起訴猶予)が多いようです。

今回の夢でも行き着く先は不起訴でしょうが、しかし「書類送検された」「不起訴だったけどその内実は起訴猶予だった」は世間的には不名誉なタイトルとして残ります。一方、司法のプロセスで持つ意味は単に「罪を犯した疑いがあった」「けど、まあ検討したら裁判にはならなかったっつうことやね」という中立的なものでしかなく、そこに不服を申し立てて「あなた清廉潔白」と言ってもらえる手続きはない。

まあ別に特別なことがない限り、こういう仕組みを利用した公安当局などによって「嫌がらせのためだけに司法プロセスに乗せられる」ということはないわけですけども……

2006年04月21日

秋空?

060421sora.jpg
●朝
家を出るときに見た空は、晴れているのに遠くの雲のお尻が黒くて珍しいなあと思った。

●午後2時
空が真っ暗になり、雷鳴が轟いて、雹(ひょう)が降ってきました。外に置いていた車のワイパーに氷の塊がたくさん積み重なっていました。

●午後4時
ひんやりとしたいい匂いの清浄な空気が入って空が高くなり、傾きかけた日の光がまるで秋の空のようでした。写真は午後5時ごろ、仕事先の近くにある牧場。なんか南半球に来たみたい。

2006年04月18日

『「ニート」って言うな!』

■本田由紀、内藤朝雄、後藤和智『「ニート」って言うな!』光文社新書、2006年。

どういうわけか各方面でブームなので読んでみた次第。3人の著者が1部ずつ担当してます。

(1)本田
・まずもって働く意欲があるのに体調などの事情で求職できていない人や、求職している人まで「ニート」に含めるのはけしからん
・そして労働問題(という社会問題)を個人の責に帰すのもやめなさい。具体的には、
 ・「正社員」の地位を、新卒以外の人にもオープンにしなさい
 ・学校ではもっと職業に役立つことを教えなさい

(2)内藤
・特殊な少年事件を普遍的な問題のように扱い、扇情によって飯を食うマスメディアと、社会が不透明になって不安なオヤジどもの共犯関係によって、「ニート」(というか若者)への憎悪が生産されておる。(昔から「パラサイト・シングル」だの「フリーター」だのといって繰り返され・拡大再生産されてきた構造)
・閉ざされた世界(観)のなかで弱い者イジメをしてないで、他人の内面に関してはそれが自分の気にくわないものであっても干渉しない、自由な社会にしようじゃないか

(3)後藤
ニートを
○社会構造の問題として扱っている言説、
×自己責任や教育の問題として扱っている言説、
×本来の「ニート」の定義からやけに拡張して使っている言説、
をそれぞれ列挙してみました

って感じ。統計のトリックとか紋切り型への注意喚起という、ごくごく普通に良心的なことをすると世の中のニート論の大半が死んじゃう、という痛快っていうかオソロシイっていうかトホホな本。

2006年04月17日

◎きんぎょ&西尾さん

死ぬ前の人がやけにいろんなところに出掛けていくように、北海道に赴任するまえにいろんな人たちに会う私。

3PM
金魚カフェ:大学時代の友人と。
060417kingyo.jpg
代々木駅から徒歩1分。ちょっと静かな裏通り。
写真はストロベリーワッフルのアイスコーヒーセット(880円)。温かいワッフルにバニラアイスとホイップクリーム、チョコレートが載っていて、イチゴのソースがかけてあります。これはかなりうまいよ!そして珈琲の容器は金魚鉢の形。カーワーイーイー(ばか
ソファと低めのテーブルで落ち着けます。3時間喋っても疲れないということはいいお店なのですな。がきんちょがいないし。

7PM
西尾さん:バイクの友人4人と。
都営線・新宿三丁目駅から1分。「西尾さん」という名のw飲み屋さんですが、料理がうまい!締めで頼んだ「岩海苔丼」(580円)がうまくて死にかけた。
薩摩揚げ、おでんなども絶品です。ここは全品試してみたい!

10:30PM
なじみの秘密のお店で2次会、もうメンバーがイカレており、多幸感で泣きそうになりながら家路に。かなり酔っ払いになりながら本八幡駅で乗り継ぎのためダッシュしたら世界が歪んだ。

2006年04月16日

悲しみの三重奏曲

■RACHMANINOV: Trio Elegiaque Nos. 1 and 2 (NAXOS 8.557423)

邦題はなんか安い少女マンガみたいで恥ずかしいですが、曲はかなりいいですよ。
ラフマニノフが、自分の才能を見いだしたチャイコフスキーの死後に書いた曲だそうで、2番に関しては「偉大な音楽家の思い出」という副題がついています。それを知ったうえで聴いてみると、気のせいかもしれませんが、チャイコフスキー的な旋律が聞こえるようです。それがどんなのかというのは、自分には音楽学の知識も、旋律を表現する言葉も足りないので、まあとにかく聴いてみて下さいとしか言えませんが。

2006年04月14日

○くじら亭

千葉市にある「くじら亭」に久しぶりに行ってきました。
場所はここ。といってもかなりわかりにくいところにあります。地図の、東西方向に走っている大通りに面して「春木屋」という蕎麦屋があるんですが、その裏に細い路地があり、そこに黄色い看板が出ています。

店内。
060414kujiratei.jpg
おばちゃんが一人でやっている、カウンター数席のみの小さなお店で、レトロな感じでいっぱいです。っていうかもう50年近く営業していらっしゃるので、レトロそのものといったほうがいいのかな。

こちらで出されるのはミンククジラの肉です。東京で食べれば3倍はすると思われますが、ここでは一品1300円程度。今日は会社の2人と鯨のステーキ、ごま揚げ、シチュー、コロ(脂)とナスの味噌炒め(写真)、それからチャンプルーと百合根の炒め物なんかをいただきました。
060414koro.jpg

店内の壁には鯨の歯や鯨のポスター、カレンダー、客がなぜか次々と画鋲でとめていくテレカなどが乱雑に貼り付けてあります。かすかに聞こえるのは流しっぱなしのラジオの音。雰囲気まで味わえるお店です。日曜・祭日休み。17-23時営業。

2006年04月12日

『人間の安全保障』

■アマルティア・セン『人間の安全保障』集英社新書、2006年。

ノーベルを受賞したインド出身の経済学者による小論集。講演で喋ったり、新聞に寄稿した文章なので非常に読みやすいです。

「人間の安全保障」は(自分の理解では)「国」ではなく「個人」の生活に注目し、そこから身体への危険や疾病といったリスクを取り除くことで基本的な人権を守ろうと考えること。
そうした考察のなかで、自分が本来持っている権利を知り、それを主張する言葉を得、あるいはより収入の高い職に就くための手段としての基礎教育の重要性が強調されます。

読んでみると、センは現状から出発して、そのなかのどの部分を改善するかという現実的な発想で語っているように見えます。
まず「民主制とは西洋固有のものではないし、グローバル化も近代・西洋から始まったものではない」と語ることで、西洋至上主義と反西洋原理主義(とでもいうのかな)という「自文化中心主義」のふたつの極端を牽制し、民主制やグローバル化のメリットを強調する。そのうえで独裁や偏った再分配を許すシステムを列挙して攻撃するというやり方。
それから「人権」については、そのための立法ばかりではなく、そもそも問題があることの認知や、火急の問題に対する運動、さらにその理論的基礎付け、自由な討論を通じた「人権とは何か」の検討を主張してます。

偏狭はだめよという可謬主義や、話し合いで決めましょうという討議への信頼は決して目新しい発想ではありませんが、非西洋から見た世界を、例証を含め言葉を尽くして語ろうとしているところがいいなあと思った次第です。ほかにも読んでみよう。

2006年04月09日

一番楽しみだった送別会

(札幌日記の続き)
羽田に戻って、その足でバイクの友人たちが催してくれた飲み会に行ってきました。神田にある「世界の山ちゃん」で手羽先を食って、駅前でカラオケして、そのまま8人ほどで友人宅へ。午前3時までおしゃべりして、グースカ眠って、日曜午後から山梨の「ほったらかし温泉」に連れて行ってもらいました。

山の上から盆地が一望できる気持ちのいい露天風呂で、かつてはツーリングの穴場だったのですが最近は新しい湯船ができたりガイドブックに載ったりで、僕らが行ったときも大型観光バスが乗り付けるなど日曜の夜だというのにけっこうな盛況。月と星と生活の灯を楽しんで上がりました。
040609houtou.jpg
遅い夕飯を、石和温泉の「小作」で。ほうとう(1100円)。味がしみてておいしい。
目の回るような、そして自分が関東にいた数年間で得たものをビシビシと想った4日間でした。

2006年04月08日

札幌で部屋探し。

札幌に部屋探しに行ってきました。
羽田の第2ターミナルからANAで新千歳へ。
「現地悪天候(雪)のため函館にダイバートか、羽田に引き返しもあり得る」との条件付きでの出発です。
060406sapporo_yuki.jpg
ええと、4月ですよね?
現地はやはり雪でした。無事に着いたけど。

さっそく部屋探し開始。不動産屋に「法人契約だと管理会社の入居審査はまあ大丈夫でしょ」とのことで、6件ほど見ていいところに決めたのですが、次の日の夕方になって管理会社が「おたくの会社とうちは前に揉めたことがあるので契約はしません」だと!

というわけで予備日としてとっておいた3日目に再度部屋探しするはめに。13時半には空港に行かなければならないので急いで3件見て、その中でもいい物件に決めました。関東では1LDKくらいの値段(場所によりもっと安いかもしれない)で2LDKがあったので、それで。南向き、7階建ての最上階。ちょっと持て余す広さですが、来客に備えるにはちょうどいいでしょう。

関東では見られない慣習として「冬期特約」というのがあり、冬の間(多くは11月~2月らしい)に退去した場合は敷金が返ってこないという特約を付けられるケースが多いのだそうです。なんでだろう。冬期間は人の出入りがないとか、保守が難しいとかあるのかしらん。
それから「2年の契約期間内に退去した場合は敷金が返ってこない」というのもあり、法人契約の場合は冬期特約は交渉次第で外してもらえることが多いのに対し、2年以内の退去の場合の罰則は外せないのが通例だそうです。ほっほう。

About 2006年04月

2006年04月にブログ「すべりどめblog」に投稿されたすべてのエントリーです。新しいものから過去のものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2006年03月です。

次のアーカイブは2006年05月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35